オンデマンドストリーミングムービーの作成と配信

オンデマンドストリーミングムービーの作成と配信
(06.06.xx最終更新)
=当HPでのオンデマンド配信用ムービー(VOD:video on-demand)ファイルの作成基準=

配信方式:オンデマンド・ストリーミング方式(ライブ放送ではない)。
転送プロトコル:原則としてWebサーバー用のHTTPを使用。QuickTimeムービーの一部
     のみ専用サーバー用のRTSPを使用。

元素材:雑誌付録DVDリッピングMPEG2、P2PゲットDivX/MEG1やOGM/MKV、Ninjaキャ
     プチャAVI、AppleMovieTrailersのMOVファイルなど。
     最終フォーマット形式に変換する前に再圧縮しないことが原則なのだが、インター
     レース解除、ファイルサイズやクリップ枠の変更は、他の編集ソフトで実行。

解像度:352×240、432×288、480×208など(元素材のピクセル比に依存、8の整数倍)。
    例えば、500Kbps配信ではシネスコ:640×272、ビスタ:576×312を使用。
    一般には 8の整数倍で良いが、ffdshowのH.264圧縮では16の整数倍でないとダメだ。
 
転送レート:250〜375〜500Kbps(解像度に応じて設定)。
フレームレート:29.97fps(NTSC素材)、24fps(映画素材)、15fps(アニメ素材)。
圧縮方式:原則としてCBR(固定ビットレート)(低・中速度回線でのコマ落ち防止の為)。
      ただし、QuickTimeファイルの専用サーバー配信はVBR(可変ビットレート)となる。
ファイル形式:シングル・ビットレートストリーミングファイル(マルチは容量が膨れる)。

制作費用:既存の設備以上の投資はできる限りしない。


 四大ストリーミングエンコーダの比較は ここをご参照
 NSVムービーのオンデマンド配信法は ここをご参照
 六大ストリーミングエンコーダの比較は ここをご参照
追記(05.11.28Flash Videoのオンデマンド配信法は ここをご参照
追記(06.06.15DivX Mediaムービーのオンデマンド配信法は ここをご参照
  Real Producer Basic 8.x

 1) 入手先
    Real Producer 8.5
Basicの公式配布は、Solaris用のみ入手可能。
    Windows版は、ここから(Xserver)又はここから(Box)DLして下さい(4,555KB、v8.5.1自己解凍型)。
    MacOSX版は元々なし。
    MacOS版は、ここから(Xserver)又はここから(Box)DLして下さい(4,333,472kB、v8.51StuffIt形式)。
   
 2) (参考)何故、Real Producer Basic 10が利用出来るまでHelix Producer 9Basicを使わ
   なかったのか?

  (1) 無料のReal Producer 8.xBasicは、28Kbps〜512Kbpsと広範囲のエンコードが可能。しかし、
    Helix Producer 9Basicは低画質(56Kbpsまでのモバイル用)のエンコードしかできないように制
    限されており、それ以上のファイルを作成したいならPlus版(36,000円)が必要となる。
  (2) 8.5Basicは、Plus版で可能なフレームレート、出力ファイルサイズやクリップ枠の変更は出来ない。
    また本目的には不要なのだが、2種類のマルチ・ビットレートストリーミングファイルの作成は出来て
    も、それ以上の帯域に対応したマルチ・ビットレートストリーミングファイルの作成は不可。
  (3) しかし8.5Basic版でも、キーフレーム間隔の設定、バッファサイズの変更は可能。
    また、本目的には不要なのだがインターレース解除、VBR(可変ビットレート)エンコード、2-pass
    エンコードも可能。
  (4) しかも、Plus版でも読み込めないというMPEG2ファイルが、ラッキーな事にWindowsXPの環境で
    8.5Basic版でも利用可能。
    また、Plus版でないと出来ないとされている「転送レート毎の帯域シュミレート機能」が、Win用8.5
    Basic版ではマニアックな使い方をすれば、音声ビットレートの変更可能。

    なお、Win用はMOV(Sorenson圧縮)ファイルを読み込めないので、Macintosh上で作業をする
    必要がある。

  したがって、フレームレートやファイルサイズを変更出来ないのは残念だが、8.5Basic版で一応事足り
  ていた。

 3) エンコードの設定方法ここから

 4) メタファイルの作成方法ここから
 
 

  Real Producer Basic 10

 1) 入手先ここから。 ただし、Windows版とLinux版のみ。
      MacOSX版は、QuickTimeProのコンポーネント(Real Export Plug-in for Mac)として提供
      されている(ここを参照)。

 2) Real ProducerBasic8.5との操作上での比較
   Real Producer10は、ホームシアターでの利用も視野に入れた多彩な圧縮技術の大改良がなされ
   たと云うが、無料版の使い勝手の改変は以下の如し。
  (1) Basic8.5より更に広範囲な帯域のエンコードに対応し、進化した音声圧縮が可能。
  (2) 利用可能なビデオファイルフォーマットが増えて、Sorenson縮MOV、MPEG、WMVも可能。
  (3) マルチ・ビットレートストリーミングファイルの作成は2種類から3種類に拡大。
  (4) しかし、本目的には不要なのだがBasic8.5で可能だったキーフレーム間隔の設定、バッファサイズ
   の変更は出来なくなった。
  残念ながら、Basic版ではやはりフレームレート、出力ファイルサイズやクリップ枠の変更は不可。

  なお、転送レート350Kbps前後のストリーミングではRealVideo10RealVideo8との画質差は明らか
  ではない。
  又、ビデオコーデックにRealVideo10を用いても、音声コーデックにSurroundStereoやMultiChannel
  を使用しなければ、RealPlayer8、RealOne Player(RealPlayer9に相当)で再生可能。

 
Basic8.5との共存使用も可能だが、ホームシアター用途なら乗り利点は多い。
  ただし、
エンコード時間は著明に延長する。

 3) エンコードの設定方法ここから

 4) メタファイルの作成方法ここから (Basic8.5と同じで良い)
追記(04.11.15:機能制限のないフリーソフトEasy RealMedia Producerがあれば、
 Real Producer Basicを使う必要は無い →→ ここを参照


  Windows media Encoder 7.1 (Windowsのみ利用可能)

 1) 入手先ここから
    インストール方法の注意:Windows Media ツール 4.1(Windows Mediaオーサー、Windows
    Media ASFインデクサなどを含むWindows media Encoder 4.1)を先ずインストールした後に、
    Windows Media Encoder 7.1をインストールして、エンコーダのバージョンアップをする事。
    逆にインストールすると、Windows media Encoder7、8が使用出来なくなってしまう。

 2) 何故、Windows Media Encoder9シリーズを使用しないのか?
  (1) Windows Media Encoder9は、光ファイバー回線(FTTH)をベースにしたホームシアターの配信
    をも策定している為か動作が重い。
    MPEG2ファイルを素材にすると、セットアップまでに極端に時間がかかる。
  (2) エンコーダー7.1でも転送レートの詳細設定、キーフレーム間隔の設定、バッファサイズの変更お
    よび出力ファイルサイズの変更も可能。
    また、本目的には不要なのだがインターレースの解除やマルチ・ビットレートファイルの作成可能。
  (3) 一方エンコーダー7.1は、VBR(可変ビットレート)エンコード、2-passエンコードや非正方形のピ
    クセル出力などエンコーダー9で進化した事はできないが、WMV(WindowsMediaVideo)9コーデ
    ックの利用は可能。
    しかし、当環境で利用する640×480(1Mbps)以下の低〜中解像度(ビットレート)の映像の品
    質は、WMV8とWMV9との間でほとんど差は認められない。
  (4) MacOS9ユーザーをも対象とするなら、現時点(2004年8月)でもWMV8しか選択肢はない。

  MOVファイルを読み込めないのは痛いがエンコーダー7.1は当HPでのムービーファイルの作成条
  をほぼ満している。

 3) WMV8用独自プロファイルの作成方法ここから

 4) メタファイルの作成方法ここから


  Windows media Encoder 9 (Windowsのみ利用可能)
入手先ここから

追記(04.11.21):Windows Media Encoder9に付属するエンコードスクリプトを利用すれば、
  一括WMV変換が可能で、MPEG2ファイルを素材にしても極端に時間を要する事はない。
   →→ ここを参照

追記(05.01.xx):「AzWM9 Script Frontend」
  Windows MediaEncoderを簡便に使用する為のフロントエンドAzWM9 Script Frontend
  は、GUI操作でエンコードスクリプトの実行が可能。
   →→ ここを参照

追記(05.08.16):「MOVファイルをWMVへ一括変換」
  各種ムービー素材をMPEG-1/2などのファイル形式へ変換するソフトTMPGEnc 3.0 XPress
  は、WMVファイルの入出力にも対応しているので、H.264_AAC.movからWMVに直接変換す
  事も出来、しかもバッチエンコードが可能だ
   →→ ここを参照


参考(06.05.xx):「Flip4Mac WMV Studio」
  MacユーザーはFlip4Mac WMV Studio(但し、有料 $49)以上を使用すれば、QuickTimePro
  からWMVへの書き出しが可能となる。
   →→ ここを参照


  Quick Time Pro ( 6及び 7) 

 1) 入手先ここから。QuickTimeProへアップグレードする必要あり!(3,780→3,400円税込)。

 2) 何故、Apple MPEG-4をDVD映画予告編の配信に使用しないのか?
  (1) Apple MPEG-4コーデックは、携帯端末(低解像度/低ビットレートの映像)用に開発された。
    ブロードバンド用のISMAプロファイル1(352×288のサイズに最適化)でも、画質は付属の
    Sorenson Video3Basic版圧縮に比べて悪い。
  (2) Apple MPEG-4圧縮は、Sorenson Video3Basicと同様に転送レートの詳細設定、基準キ
    ーフレームの設定および出力ファイルサイズの変更も可能。
    なお、QuickTimeストリーミングサーバー配信は、MPEG-4に限らず自動的にVBR(可変ビット
    レート)となる。    
    一方、本目的には不要なのだがSorenson Video3Basicと同様にインターレースの解除、クリ
    ップ枠の変更は不可。2-passエンコードも不可。
    また、本目的には不要なのだがマルチ・ビットレートストリーミング配信するには、Appleから
    提供されているツール「MakeRefMovie」でリファレンスムービーを作成すれば可能。

  従って、本目的では画質の悪いApple MPEG-4は利用し辛い。

  →今後は、QuickTime7がWindowsユーザーにも行き渡れば、
    H.264_AAC.mp4ないしH.264_AAC.mov形式での配信が期待されるが、ハイスペックのマシン
    が必要だ。

 3) QuickTimeムービーの作成方法ここから
追記(05.04.30)”H.264圧縮ムービーの作成”
追記(05.07.13)”H.264_AAC.mov圧縮法の比較”
追記(05.05.15)”「QT MPEG4 Exporter」で一括変換 ”

 4) 簡易リファレンスムービーの作成方法ここから

 5) QuickTimeProは、素材としてMPEG2ファイルを直接利用できないが、方策を講じれば可能。
   但し、MPEG2再生コンポーネント(有料2,520円)も必要。
    (1) Macintoshは、 ここを参照

    (2) Windowsは、 ここを参照
 6)
追記(05.12.14:Windowsユーザーは「QTConverter」があれば、QuickTimeProへ
   アップグレードする必要は無いか?    →→ ここを参照

 7)
追記(06.05.10「QTCut」があれば、MacユーザーはQuickTimeProへアップグレード
   する必要は無いか?    →→ ここを参照

 8)
追記(06.06.xxReelBeanがあれば、MacユーザーはQuickTimeProへアップグレード
   する必要は無いか?    →→ ここを参照


=参考=
 推薦ブロードバンドストリーミング書籍:一部古い物となったが ここから参照

 ストリーミングメディアガイドの解説HP:  ここを参照

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