TML5 ビデオと主要ブラウザの対応状況

HTML5 ビデオと主要ブラウザの対応状況
 
=各ブラウザのHTML5 ビデオへの対応状況がまちまちで困惑する=
(2010.11.17作成, 11.03.21更新)
HTML5 仕様の草案は2004 年に始められ現在も HTMLワーキンググループや WHATWG
 メ ーリングリストで検討中であり(こちらを参照)、ブラウザの対応も進展過程にある。
 HTML5には多くの要素と属性が新しく導入されたり変更されたりしており、マルチメディ
 アの為の新しい要素 <video>が追加され、プラグインが無くても動画のストリーミング再
 生が可能となった。
ブラウザのHTML5 Videoへの対応は、IExplorer 9, Opera 10.5, Firefox 3.5, Chrome 3,
 Safari 3.1以降で漸次対応して来ている(但し、Safariは再生にQuickTimeが必要)。
 しかし、HTML5 のビデオ・コーデックの規定が H.264とTheoraに分かれて定まらない状
 況下にあって、2010年5月GoogleがオープンソースVP8の動画規格 WebMを発表したが、
 未だ統一出来る環境にはない。 即ち、
 OperaとFirefox は画質の悪いTheoraから画質の良いVP8も採用したが、IExplorerと
 SafariはVP8には未対応と表明しているようだ。
 そこで現時点における、主要ブラウザの各種HTML5 ビデオへの対応状況を中心に検討
 してみた。
 動画の配信は、自宅サーバ(FTTH:実測上り速度 11〜29Mbps)を使用した。
 再生は ブロードバンド環境(CATV:実測下り速度 12Mbps前後)の64ビットWindows 7で
  検証した。
  マシンは、 Intel Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)、DDR2(PC2-6400,6GB)、GeForce
   9600GT(VRAM 512MB)の自作PCを使用した。
  各種プロバイダーのHTML5 ビデオ/CSS3への対応状況もまちまちで更に困惑する。
 「HTML5表示における配信サイトの不具合」  こちらを参照
=各配信サイトにおけるHTML5ビデオの再生及びHTML5/CSS3表示の不都合=
追記(2011.02.21)
 Internet Explorer 9 とHTML5 ビデオ
  マイクロソフトは2月11日に、次世代ウェブブラウザ「Internet Explorer 9」の製品候補
   版( 9.0.8080.16413以下、IExplorer 9 RC) を公開した。ようやく HTML5 Videoの内
   H.264に正式対応した IExplorerの利用が可能となった。
  但し、対応OSは、Windows 7/VistaとWindows Server 2008/2008 R2の各32/64bit
   版だけで、Windows XPには対応していない・・・そろそろ潮時だ Y (>_<、)Y
  IExplorer 9 RCへの移行 IExplorer 9 BetaからWindows Updateで行うと上手
   HTML5 H.264動画を再生出来ないようなので<!DOCTYPE HTML>宣言しない文
   書で検討した為かもしれない?)、コンパルの「プログラムと機能」>「インストール
   された更新プログラム」で一旦アンインストールした後に、こちらからダウンロードし
   た「IE9-Windows7-x64-jpn.exe」を実行して再導入し直した。
  HTML5 H.264/MP4動画の再生に限定して以下、該当箇所に検証した成績を追
   記した。
  (1)HTML5 MP4動画を再生させる事が可能となったが、レンダリングモードが互換モ
    ードでは再生させる事が出来ない為、配信する文書には<!DOCTYPE HTML>宣言
   が必須となった(こちらを参照)(記事「IE9 対応のための作業について」参照)。
   その為に行間が開いて、不都合の発生する場合がある(下記を参照)。
  (2)HTML5 ビデオ再生コントロールのメニューには残念ながら「全画面表示」は無いが、
    「再生速度」の変更が可能となっている(下記を参照)。
    なお、コントールバーの幅が他のブラウザに比べて広過ぎるのが気になる。
  (3)HTML5ビデオプレイヤーによる字幕表示では、残念ながら文字修飾の陰影を表示
    出来ない(こちらの各項目を視聴)。
 
  (4)DivX Plus Web Player HTML5 <video>に完全対応し、アドオンで直ちに有効/無効
    化が可能となった(こちらを参照)。
  (5)DivX Plus Web Player 2.1.1以降インストール環境における直接リンクによる配信
    でのHTML5 ビデオ表示の不具合
    一般、JavaScriptで字幕表示の場合:
     他のDivX Plus Web Player HTML5 <video>利用可能なブラウザと同様に、DivX
      Plus Web Playerで再生されてしまう。
    LeanBack Player101116とMediaElement.js 1.1.7で字幕表示の場合:
     Firefox, ChromeやMac版Safari とは異なり、ラッキーにもDivX Plus Web Player
     
で再生されてしまう事はなく、HTML5 videoの字幕表示が可能だこちらを参照)。
 追記(2011.03.21)
  Internet Explorer 9の正式版(9.0.8112.16421)でも、以上の事は同じだった。
 
ブラウザのHTML5対応度判定サイト「The HTML 5 test」の成績
*IExplorer 9のスコアは、アドオン”DivX Plus Web Player HTML5<video>”が有効な
  状態で実行すると、Elements以下のカウント出来ず 62と低スコアになってしまうが、
  実際にHTML5/CSS3の表示に与える影響は不明 ?(゜_。)?
 
原寸大へ
   WebM for IE9(IE9用のWebMビデオ再生プラグイン)
   IExplorer 9のVP8/WebM動画への対応は、Googleが正式版の配布に合わせて提供
    を開始した「IE9用のWebMビデオ再生プラグインWebM for IE9: WebM Video for
   Microsoft Internet Explorer 9、WebM Media Foundation
Components、こちらから
   入手。現時点のバージョンは0.24.0.0のプレビュー版)が必要となっている。
   インストール先は、C:\Program Files (x86)\Common Files\WebM Project\webmmf
    (64ビット用はC:\Program Files\Common Files\WebM Project\webmmf)フォルダ
    に導入される。
 
   <成績>
    WebM動画の場合もMP4動画と同様に、配信する文書には<!DOCTYPE HTML>宣言
    が必須。
    Chrome Frameの<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="chrome=1">
    のように、サーバ側で特別な記述を必要とせずにWebM動画の再生が可能。
    MP4動画の再生と同様に、HTML5ビデオプレイヤーによる字幕表示では文字修飾の
     陰影を表示出来ない。
    Firefox 4.0と同様に.Mac iDiskサーバの場合は何故か再生出来なこちらを参照)。
    「The HTML 5 test」のVideo>WebM supportはYesとなるが、ポイントの変更はない。
    又、技術プレビュー版であるため安定性は高くなく、環境によっては ビデオ再生中に
    CPU の処理負荷が100%に達するなど、さまざまな問題が残っていると云う。
  *Internet Explorer 9のCSS3機能は、他のブラウザと比較して不完全対応
    IExplorer 9は、border-radius(ボックスの角丸), box-shadow(ボックス陰影),
     navボタンの表示は可能だが、ボタンの角丸表現は出来ない。
     ナッ何んと!文字陰影を表示出来ない。しかも、ボーダー枠に画像を表示する
     事も出来ない
    ⇒別記の「CSS3 ドラえもん Demo」と、「HTML5対応ブラウザのCSS3表示能力
     を参照。
 
 
 I. HTML5対応ビデオの作成
    以下のソフトを使用して、素材B(BDリッピング後の無劣化映像1920x1072のH.264_
     AC3.mkv)から、解像度640x360 (SUPER cのOGGは 640x368)、最終目標映像デ
      ータレート 460及び 654Kbpsで各HTML5 ビデオに変換した。
   (1)MP4(H.264/AAC)動画への変換
     今回は、AviUtlのMPEG-4/ACV出力で変換した(こちらを参照)。
     携帯動画変換君+新FFmpegでも変換可能だが、ウェブ上QuickTimeでFastStart
      再生出来ないファイルとなってしまう(こちらを参照)。

   (2)OGG(Theora/Vorbis)動画への変換
     以下の理由から SUPER cを用いて変換した(こちらを参照)。
    *SUPER c 2010,b38は解像度を任意の640x360で出力すると、下段 8ピクセルが黒
     帯となってしまうので、規定の640x368でOGG(Theora/Vorbis)出力した。データレ
     ートは任意に指定出来ないので規定値の中から選択する。
     なお、SUPER cを使用するとRadLight Ogg SplitterとRadLight Vorbis Decoder
     Haali Media Splitterより優位となってWMPlayer12.0でOGG動画を再生なく
     ってしまうので、使用後DirectShow Filter Toolで
登録を解除。
     AC3Filterのメリット値も 0x40000000から0x10000000に変更する必要あり。
    *MediaCoder 0.7.5(→OGG)や XMedia recode 2.2.7.7(→OGM)は変換エラーとな
      ってしまう・・・Theora/Vorbisへの変換のみにバグ Y (>_<、)Y
    *MediaCoder2011v5166では音声のみで出力されてしまう。但し、オーディオを無効
     にすれば映像のみの変換は可能だが、Chrome, Mac版Safariで再生出来ない。
    *ffmpeg2theora(Theoraプロジェクト推奨のOGV変換ツール、ここから入手)
      ffmpeg2theora-0.27.exeに素材をドラッグドロップすれば自動的に変換されるが、
     解像度はそのままでビットレートは勝手に決定(例えば素材640x360では画質は
     良いが映像981Kbps, 音声80Kbpsで出力)されてしまうので、コマンドプロンプト上
     で設定して変換する必要があるので大変だ。
    *携帯動画変換君+新FFmpegでOGV動画へ変換
     別記の「携帯動画変換君+新FFmpegで..変換」に準じて、携帯動画変換君を 新
     FFmpeg rev.25287で再構築して、下記の設定でOGVへ変換した。
 
 
 Transcoding_OGVx4.iniの内容 ページ表示
     結果:映像データレート を目標値460及び 654と872Kbpsの6%増で指定して変換
       するとほぼ期待値で出力可能だ (各々455及び650と867Kbpsで出力)。
       867Kbps以外はSUPER cで変換した場合よりも、動きの激しいシーンではブロ
        ックノイズが目立ち汚い画像となってしまう
       ・・・ノイズ軽減策を考案する必要があろうが 試していない Y (>_<、)Y
       又、目標値460Kbpsで出力した動画はGoogle Chromeの再生においてのみ、
          何故か初めの映像が 5秒間スキップされてしまう ?(゜_。)?
          目標値546(指定値582)Kbps以上ではこの奇異な現象は起こらない。
 
 
 「SUPER c と携帯動画変換君+新FFmpegの画質比較」  こちら
 
   (3)WebM(VP8/Vorbis)動画への変換
     WebM動画へ変換ツールには別記 「WebM動画の作成(変換)ツール」の如く数個
     存在するがいずれも使い辛いので、携帯動画変換君+新FFmpegで変換した
     (こちらを参照)。
 
 II. HTML5 ビデオの配信と画質比較試験
 
現在使用しているブラウザのHTML5ビデオへの対応状況は、こちらのテストサイト
The HTML 5 test」のVideo欄で確認する事が可能だ。
注意:DivX Plus Web Player 2.1以降インストール環境では、直接リンクでH.264/MP4
 動画を視聴すると不都合が多いので(こちらを参照)、iframeリンクでご覧下さい。
 
HTML5 ビデオの配信
と画質比較試験
サーバ
リンク方法
iframe
直接
 Xserver
自宅サーバ
ここから
ここから
 
成績
  ○印:対応  ◎印:ローカルでも再生可能  ×印:未対応
 

動画形式
 検証したブラウザ
MP4動画
H.264/AAC
OGG動画
Theora/Vorbis
WebM動画
VP8/Vorbis
 Internet Explorer 9 Beta
×?注1a)
×
×
 Internet Explorer 9
×
×
(+WebMIE9注1b)
 Opera 10.63
×
10.5<
10.6<注2)
 Firefox 4.0 Beta 7
×
+WMP-P注6)
3.5<注3)
4β<注2)
 Google Chrome 7.0.517.44
3<
3<
6<
 IExplorer 6以降+Chrome Frame
注4)
注4)
注4)
 Safari 5.0.2 [Windows版]+QT
3.1<
+XiphQT注5)
×
 Safari 5.0.2 [MacOSX版]
3.1<
+XiphQT注5)
×
 iCab 4.8
4<
+XiphQT注5)
10.6, 10.7
10.4, 10.5:×
 動画作成(変換)ソフト
AviUtl+
MPEG-4/ACV出力
SUPER c
携帯動画変換君
+新FFmpeg
画質
スナップA:目標460Kbps
460Kbps
493Kbps
460Kbps
ややボケ
ボケが目立つ
マズマズ
スナップB:目標654Kbps
654Kbps
672Kbps
647Kbps
マズマズ
ボケが目立つ
良い
 
ビットレートは映像のビットレートを示す。
スナップショットはGoogle Chromeで再生したシーンを提示し、画質は主観的に判定
 した。
注1a)Internet Explorer 9 Beta(9.0.7930.16406)では未対応だった。IE9のプレビュ
   ー版「Internet Explorer Platform Preview 3」では対応したと云うが・・・
   Platform Preview 6(ここから入手)を試用したが再生出来なかった ?(゜_。)?
   
追記(11.02.21)
    IExplorer 9 RC(9.0.8080.16413)になってやっとH.264/MP4に対応した。
    他のブラウザは、<!DOCTYPE>宣言の無いHTMLファイル(互換モード)でも、
     HTML5 videoの再生が可能となっているが(こちらを参照)・・・
     IExplorer 9は、互換モードではMP4動画を再生させる事が出来ない為、
     <!DOCTYPE HTML>宣言が必須
となった。
注1b)WebMIE9(WebM for IE9、IE9用のWebMビデオ再生プラグイン
   IExplorer 9でWebM動画を再生するには、WebMIE9の導入が必要(上記参照)。
 
注2)IExplorer 9+WebMIE9, Opera 10.61, Firefox 4.0b6でWebM動画を再生出来る
   ようにするためには、サーバ側でファイルタイプ(拡張子:webm、MIME:video/
   webm)を追加する必要があった。
   但し、サーバが .Mac iDiskの場合はAddType...記載の .htaccessを配置しても
    
再生出来ない Y (>_<、)Y
   Operaは v11.0になって .Mac iDiskでも再生可能となりトラブルは解消した。
注3)Firefox 4.0b6は、サーバが .Mac idiskの場合はAddType...記載の .htaccess
   
配置してもOGG動画を再生出来ない Y (>_<、)Y
注4)IExplorer 6以降+Chrome Frameは、サーバ側で<meta http-equiv="...タグ
   が記載されていないと視聴出来ないが当サイトでは視聴可能。
注5)Xiph QuickTime ComponentsXiphQTンポーネント
  Safariは、Theora/Vorbisに未対応を表明しているが、何んと。QuickTimeにXiphQT

    ンポーネントを導入すればOGG動画の再生が可能となる。しかし、これはプラ
    グインを必要としない本来のHTML5 ビデオ再生方式ではないのだが、字幕の
   
表示も可能だ \(^o^)/
  Xiph QuickTime Components(Ogg Vorbisのコーデック)の導入方法は、こちら
    から Xiph QuickTime Components binary packagesを入手して、
   Windowsは、XiphQT 0.1.5 (Windows)をインストール。
    Macintoshは、XiphQT 0.1.9 (Mac OS X)を解凍後、XiphQT.componentファ
     イルを「ライブラリー」>「QuickTime」フォルダにコピー。
   すると、Safari 5.0.2のみならず、Macintoshでは iCab 4.8, Shiira 2.2, OmniWeb
     5.10.1でも OGG(Theora/Vorbis)動画の再生が可能となる。
   Windows版Safari 5.0.2は、FastStart再生可能だが、ダウンロード完了後でない
    とスムースな再生が出来なかったが、v.5.1は再生も出来なくなってしまった。
   又、MacOSX10.7環境のSafari 5.1も再生出来なくなってしまった。
 追記
 
注6)HTML5 Extension for Windows Media Player Firefox Plug-in
   Microsoftは、Firefox用にH.264形式のHTML5動画がWindowsMedia Playerで
   再生可能となる拡張機能 「HTML5 Extension for Windows Media Player Firefox
   Plug-in(以下、WMP Plugin)」を公開した(2010/12/17)。
   但し、Windows 7、Firefox3.6以降のみに対応。Firefox上でこちらのページから
   ”Install the Add-on”すれば導入される。しかし、これはプラグインを必要としな
    本来のHTML5 ビデオ再生方式ではないのだ!
   HTML5 MP4/H.264の再生はWMPlayerで可能となるが、JavaScriptやHTML5
    video Playerによる字幕表示は出来ない Y (>_<、)Y
 
   DivX HiQ+Web Player 2.1 Beta 3(以下、DivX Web Player)インストール環境
    では ヤヤコシイ複雑な事になってしまう。
   JavaScriptによるHTML5 MP4/H.264ビデオのキャプション表示
    WMP Plugin、DivX Web Playerが導入されていなければ再生出来ないが、
    いずれも有効の場合には、
    直接リンクによる配信こちらのデモ): DivX Web Playerで再生可能と云うか
    
再生されてしまい字幕表示出来ない
   インラインフレーム内のリンクによる配信こちらのMP4動画): DivX Web Player
     では再生出来ず ?(゜_。)?、WMPlayerで再生可能となるが字幕表示出来ない。
 
   LeanBack Player 20101116及びMediaElement.jsでHTML5 ビデオの
   字幕表示

    *MP4(H.264), WebM(VP8), OGG(Theora)の順序で記述。
    直接リンクによる配信こちら及びこちら のデモ)
     両アドオン無効:Firefox 3.6ではOGG動画、Firefox 4.0bではWebMで再生
      され字幕表示可能(但し、LeanBack PlayerはFirefox 4.0bで再生不可)。
     WMP Plugin有効:同上で再生されて字幕表示可能・・・ラッキー!
      *WMPlayerでMP4が再生されてしまうような事は起こらない。
      DivX Web Player有効:DivX Web PlayerによりMP4動画で再生されてしま
      う為、字幕表示出来ない

     WMP Plugin+DivX Web Player有効:同上で字幕表示出来ない
   インラインフレーム内のリンクによる配信
ここから及びここから のデモ)
      いずれの場合でもDivX Web Playerで再生される事はなく、Firefox 3.6で
     は OGG動画、Firefox 4.0bではWebMで再生され字幕表示可能 \(^o^)/
     (但し、LeanBack Player101116はやはりFirefox 4.0bで再生出来ない)
   
 
 III. <source>タグで複数のHTML5 ビデオを指定して配信
   ビデオ配信用HTML5の記述方法は、「WebM動画のHTML5配信と再利用」を参照。
    <source>タグを使用してフォーマットの異なる動画データを複数指定すると、ブラウ
    ザは記述された順に再生可能なデータを利用する事が出来る。
 
<video width="640px" height="360px" controls autoplay>
 <source src='mp4_1.mp4' type='video/mp4; codecs="avc1.42E01E, mp4a.40.2"'>
 <source src='webm_1.webm' type='video/webm; codecs="vp8, vorbis"'>
 <source src='ogg_1.ogg' type='video/ogg; codecs="theora, vorbis"'>
 <p>ご利用のブラウザはHTML5 Videoに対応していない為、視聴出来ません</p>
</video>


 
複数のHTML5 ビデオを
<source>タグ方式で配信
XSERVER
iframe
直接リンク
 三種類
 二種類
ー 
 
  注意:DivX Plus Web Player 2.1以降インストール環境では、直接リンクで視聴
   すると不都合が多いので(こちらを参照)、iframeリンク配信でご覧下さい。
<成績>三種類はHTML5 ビデオを MP4(H.264/AAC), WebM(VP8/Vorbis)及び
   OGG(Theora/Vorbis)の順に記載した場合
 
 
 検証したブラウザ
三種類
<参考>MP4抜き
二種類
 Internet Explorer 9 Beta
×
×
 Internet Explorer 9
MP4で再生
×(+WebMIE9WebM)
 Opera 10.63
WebMで再生
WebMで再生
 Firefox 3.6.12
OGGで再生
OGGで再生
 Firefox 4.0 Beta 7
WebMで再生
WebMで再生
 Google Chrome 7.0.517.44
MP4で再生
WebMで再生
 IExplorer 6以降+Chrome Frame
MP4で再生
WebMで再生
 Safari 5.0.2 [Win版]+QT
MP4で再生
+XiphQTでも×
 Safari 5.0.2 [MacOSX版]
MP4で再生
+XiphQT時OGGで再生
 iCab 4.8
MP4で再生
+XiphQT時OGGで再生
 
   Windows版Safari 5.0.2は、XiphQTコンポーネントを導入しても<source>タグ
   で指定する方式では
OGGで再生
出来ない Y (>_<、)Y
 
 IV. 各ブラウザのHTML5 ビデオ再生コントロールの違い
 
 
 全画面表示メニューが有るのはFirefox 4.0b6
  みだが、

 Safari 5.0.2はコントロールバー上で全画面表
  示が可能となっているが、特別なメニューは
  用意されていない。
 動画の保存及び動画のURLのコピーは、
   Safari 5.0.2以外は可能となっている。
 
追記
 IExplorer9も
 残念ながら
 全画面表示
 のメニュー項
 目が無い。
 コントールバ
 ーの幅が他
 のブラウザに
 比べて広過
 ぎる。
 
追記(2011.04.14)
 Chromeは、何時の間にか(v.10.0では)コントロールバーが上手く動作しなくなっ
 
いた・・・<video>タグが、<div align="center">と </div> の間に記述されていると、
 コントロールバーがシーク出来ない不具合が発生してしまう
?(゜_。)?
 <話題のストリーミング形式 ー WebM動画>の 「WebM方式動画の配信試験」
   (こちらに提示)以外は修正し直した!
追記(2011.06.xx)
 Chrome
12.0.742では上記不具合は解消していた。
 
 V. 各ブラウザのHTML5 ビデオ表示レイアウトの違い
   HTML5 ビデオにJavaScriptでキャプションを表示したこちらの古いデモ)の各
    ブラウザHTML5表示レイアウトを検討した。
   キャプションの表示位置は、Windows版Chromeに合わせて<style>で設定した。
   <成績>
    Windows版のChromeとSafari は、従来のHTML4と同様のレイアウトで表示可能
    だが、IExplorerとOpera 11(図には未表示)はやや行間が広く、Firefoxはかなり
    行間開いてしまう為に、字幕の表示位置がコントロールバーと重なってしまう。
    下図はWindows版ブラウザで、字幕”非常事態”の表示位置を分り易くする為にそ
      部分を左平行移動して示した。
      なお、IExplorer9は、残念ながら文字修飾の陰影を表示出来ない (>_<、)
 
 
    Macintosh版のSafari とFirefoxは目標の部位で表示可能だが、Operaは少し、
    Chromeは大幅にコントロールバーと重なってしまう。
    以上のようにOS/ブラウザ間で表示レイアウトが著明に異なって示されるのは
    困った事だ Y (>_<、)Y
     ・・・従って、最終的にはbottom部分に表を入れずに作成し直した。
 
 VI. HTML5ビデオの字幕表示の方策
    ⇒ 「HTML5ビデオプレイヤーでHTML5ビデオの字幕表示を参照。
      I. JavaScriptでHTML5 ビデオにキャプションを表示
    II.
LeanBack Playerを利用したHTML5 ビデオのソフトサブ表示
    III.
MediaElement.jsを利用したHTML5 ビデオのソフトサブ表示
 追記
 <参考1>各種メディアプレイヤーによるHTML5 ビデオの再生とSRT字幕の表示
 
Subtitle Workshopで作成したSRT字幕(文字コード:UTF-8)とSRT用のスタイル・
 ファイル(こちらの方法で作成)をHTML5 ビデオと同じフォルダに併置してローカル
 で再生させる試験と「URLで開く」方式によるWeb再生させる試験を行った。
 「URLで開く」方式によるWeb再生は、試験素材のURLをコピッペして動画を再生
 し、ディスクトップ等にダウンロードしておいたSRT字幕ファイルを画面にドラッグ。
実行環境は、 Haali Media Splitter 1.10.262.12、ffdshow rev3562(該当デコーダ
 有効、H.264/AVCはlibavcodec
)及びDirectVobSub 2.33b導入環境下で行った。
 HTMl5 ビデオとSRT字幕ファイルのサンプルは →Boxサービスの html5_videos から入手
<試験素材の過去の配信元>
  MP4動画 :http://kakonacl.dip.jp/html5_videos/chicken.mp4
  OGG動画 :http://kakonacl.dip.jp/html5_videos/chicken.ogg
  WebM動画:http://kakonacl.dip.jp/html5_videos/chicken.webm
<判定>
  ○:問題なく字幕表示, ▽:文字修飾の表示不可, ▼:日本語の文字化け
  ×:字幕の表示不可
 
 

メディアプレイヤー
 動画形式
Windows
Media
Payer

(12.0)
「DV」
プレイヤ
(0.78a)
MPC
Home
Cinema
(1.4.2499)
GOM
Player

(2.1.26)
VLC
Media
Player

(1.1.5)
SM
Player

(0.6.9)
KM
Player

(3.0.0)
S
Player

(3.6)
MP4動画
(H.264/AAC)
ローカル再生
×
「URLで開く」
×
OGG動画
(Theora/Vorbis)
ローカル再生
「URLで開く」
×
再生不可
再生不可
WebM動画
(VP8/Vorbis)
ローカル再生
×
再生不可
「URLで開く」
再生不可
再生不可
再生不可
再生不可
 
 
<成績>
 1)MPC HomeCinemaとSPlayerは、いずれの動画でも ローカル、Webいずれの再
  生でも文字修飾されて表示する事が可能。
 2)GOM Playerのみが日本語の文字化けを起こしてしまう(SRT字幕の文字コード
  Shift-JISでは、文字化けは発生しない)
 3)Windows Media Playerは、OGG動画のローカル再生でのみ字幕表示可能。
 4)VLC Media Playerは、SRT字幕と相性が悪くスタイル・ファイルを反映出来ない。
 5)GOM Player, SMPlayerとKMPlayerは、他の形式の字幕でも文字の修飾を表示
   出来ない(こちらの「各種メディアプレイヤーの字幕表示機能」を参照)!
 
 <参考2>OGG動画(Theora/Vorbis)に関する疑問
 
 Q:SUPER cは拡張子OGGで出力されるが正式な拡張子はOGMではないのか?
 A:OGG動画とOGMは同じものをベースにしているが別物で、OGMは旧OGGの方
   とほぼ互換で、新OGGとは非互換です。 と云う(詳細はこちらを参照)。
  又、当初Xiph.Org FoundationはOGG共通の拡張子.oggを定めていたが、後に
  共通の拡張子を.ogxに変更し、音声の拡張子.oga、動画の拡張子.ogvと定めた。
   と云う・・・やたらややこしい事になっている ?(◎_◎)?
 1)OGG動画(Theora/Vorbis)の拡張子を変更して自宅サーバで配信実験
      
       ○印:対応  ◎印:ローカルでも再生可能  ×印:未対応
 

OGGの拡張子を故意に変更
 検証したブラウザ
 Internet Explorer 9
×
×
×
 Opera 10.63
しかし×参2
 Firefox 4.0 Beta 7
参1
しかし×参2
 Google Chrome 7.0.517.44
 IExplorer 6以降+Chrome Frame
参3
参3
参3
 Safari 5.0.2 [Win版]+QT
+XiphQT
×
+XiphQT
 Safari 5.0.2 [MacOSX版]
+XiphQT
+XiphQT
+XiphQT
 iCab 4.8
+XiphQT
+XiphQT
+XiphQT
 
XiphQT(VorbisコーデックのQuickTimeコンポーネント)の導入で再生可能。
 但し、Windows版Safari 5.0.2では拡張子OGV動画を再生出来ない ?(゜_。)?
  ⇒Win版Safari 5.0.5以降辺りからOGGの再生も出来なくなってしまった。
参1)拡張子OGV動画を Firefoxで再生出来るようにするためには、サーバ AN
    HTTPDでファイルタイプ(拡張子:ogv、MIME:video/ogg)を追加する必要
   があった。
参2)拡張子OGM動画を Opera とFirefoxで再生出来るようにするためには、
   ーバ Windows AN HTTPDとMacOSX10.6 Apacheでファイルタイプ (拡張
   子:ogm、MIME:video/ogg)を追加する必要があったが・・・
   ここでは敢えてMIMEタイプの追加を行わずに配信した!
   但し、VAIO PCG-XR7のWin2000_ProSP4のOperaでは何故か再生可能
      だ(力量不足のマシンの為ガクガク再生だが・・・) ?(゜_。)?
参3)サーバ側で<meta http-equiv="...タグが記載されていないと視聴出来な
  いが当サイトでは視聴可能。
 
 2)WMPlayer12.0によるOGG動画(Theora/Vorbis)の再生
   1)Ogg Splitter ffdshow Video(Theora) Decoder ・・リンク出来ない
            →
ffdshow Audio(Vorbis) Decoder

    従来のOgg DirectShow (OggDS)Filter v0.9.9.6をインストールして構築
    Haali Media Splitter 1.10.262.12との共存環境では、
    拡張子がOGVなら、2)Haali Media Splitterでスプリットされて問題無く
      可能だが・・・
    拡張子がOGGやOGMの場合は1)のOgg Splitterでスプリットされ、それ
      ffdshowのVideo(Theora) Decoder
に上手くリンクせず
生出来ない (>_<、)
     
なお、DivX/Vorbis形式のOGMではOgg Splitterでも問題なく再生可
      (但し、旧版Ogg Splitter v0.9.9.5はリンクしても再生不可)

  
2)Haali Media Splitterffdshow Video(Theora) Decoder
                 → ffdshow Audio(Vorbis) Decoder
    Haali Media Splitter 1.10.262.12をインストールして、Ogg Splitterのメリ
    値を DirectShow Filter Toolで 0x006000→0x00100へ変更して構築さ
    境では、いずれの拡張子
でも上手く再生可能だ。
   3)SUPER cを使用するとRadLight Ogg SplitterとRadLight Vorbis Decoder
    Haali Media Splitterより優位となってOGG動画を再生なくってし
    ので、使用後DirectShow Filter Toolで登録を解除する必要がある

   以上、字幕の表示については一切考慮せずに検討したが、最早、汎用
    狭いOgg Splitterは不要か、動画関連ソフトでのOGMの再利用に不都合は
     ないかは未検証。
追記(2011.03.xx)
BlueGriffon 0.9の試用





| Kenのムービー計画へ >動画狂コーナーへ |