はじめに動画用字幕の種類について、筆者が解釈している分類を表題項目で提示する。
動画の字幕にはソフトサブとハードサブがあり、各々聴覚障害者用のクローズドキャプ
ションとオープンキャプションに相当する表示形態。
*クローズドキャプションとは、放送用の字幕デコーダ装置や字幕表示内蔵チューナ等
のアダプタを介することで表示するもの。
オープンキャプションは、あらかじめ映像に埋め込まれて常時表示する字幕。
ソフトサブは、映像に焼き付けられていない所謂 ”仮想字幕”で、二種類に大別される。
動画ファイルとは別ファイルとして配置した字幕
Ia. Windows Mediaストリーミング動画のSAMI字幕
ムービーと字幕ファイルをHTMLスクリプトないしメタファイルで同時に再生させる。
Ib. SilverlightによるWindows Mediaストリーミング動画のDFXP字幕
Microsoft Expression Encoder 4のテキストパネルで流用した場合。
II. Real Mediaストリーミング動画のRealText字幕
ムービーと字幕ファイルを SMILファイルを使ってパラレル再生させる。
IIIb,V. JW FLV Media Playerで配信する動画(FLV, MP4)のXML字幕キャプション
V. FlashVideo(FLV)ストリーミング動画のTTML字幕ファイル
ムービーと字幕ファイルをSWFの字幕機能付flvプレーヤーで再生させる。
VIIb.HTML5ビデオのSRT字幕
LeanBack Playerを利用し、HTML5の<track>-elementを使用してSRT字幕を表
示させる。
VIIa.HTML5ビデオのHTML5<div>要素に記述した字幕
JavaScriptで、HTML5ビデオにクローズドキャプションに相当する字幕を表示。
<補足>ストリーミング動画と同じ階層に併置した字幕ファイルの表示
多くのメディアプレイヤーは、ローカル再生なら単純にムービーと同じフォルダに
字幕ファイルを配置しただけで、字幕の表示が可能となっている
・・・HTTPのWeb配信では如何?
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動画ファイルにMux(多重化、格納)したトラック(ストリーム)字幕
Ib. SilverlightによるWindows Mediaストリーミング動に格納した字幕
Microsoft Expression Encoder 4のスクリプトコマンドで編集した場合。
IIIa. QuickTimeストリーミング動画のQTtext字幕
IV. NSVストリーミング動画のSRT字幕
VIa. H.264圧縮MKVストリーミング動画のSSA字幕
VIb. DivX Media Formatストリーミング動画のSRT字幕
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ここでは HTTPプロトコルを用いた擬似ストリーミング配信において、ソフトサブを特別な字幕
表示システムを使用せずに、ほぼ無料の既存ツールで表示させる方法 I〜Vをメモしてみ
た(VIaとVIIa, VIIbは別記参照)。
なお、ストリーミング動画の配信はアップル社の.MacのiDiskサービスないし自宅サーバ
(FTTH:実測上り速度 11〜29Mbps)を使用した。
Web再生の成績は ブロードバンド環境(CATV:実測下り速度 12Mbps前後)の64ビット
Windows 7で検証し、最終まとめは Windowsと Macintoshにおける各OS環境の各種
ブラウザ上で検討した。
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ストリーミング動画に用いた素材は、以下の如く手順で作成した。
1)Blu-rayビデオからリッピングした元素材(M2TSファイル)を以下のように短縮した。
先ずtsMuxeR GUIを用いて、ビデオ(H.264)と複数ある音声と字幕のうち、英語の
音声 (AC3)と日本語の字幕(PGS)のみをチェックして、TS muxingで出力。
次に H.264 TS Cutterで約 1分間にトリミングしたTSファイル・・・第一素材
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2)HDConvertToXを用いて、別記の「字幕付きx264
in MP4(H.264_AAC.mp4)で出力」
で出力した中間ファイルの映像と音声を Yamb 2.0.0.8で結合した(こちらを参照)。
映像:hdconverttox_chicken.h264+音声:hdencodertox-pid2.mp4・・・第二素材
なお、字幕:hdencodertox__subs_9.idx, hdencodertox__subs_9.subは、字幕トラック付
きMP4のIDX+SUB字幕ファイルとして利用した。
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3)最終的に、第二素材を以下の変換ソフトで解像度640x360、ビットレート750Kbps前後
に圧縮した・・・第三素材←最終のストリーミング動画として字幕ファイルを付ける。
I. Windows Media(ASF): TMPGEnc 4.0 XPress 4.7.7.307
II. Real Media(RM): Easy RM Producer1.94
III. QuickTime(MOV): QuickTime 7.6.6 Pro
III. H.264圧縮MPEG-4 AVC/H.264(MP4): MediaCoder 0.7.3 CUDA
IV. Nullsoft Streaming Video (NSV): NSV Tools のNSV Batch
Encoder
V. On2VP6圧縮Flash Video(FLV4): TMPGEnc 4.0 XPress 4.7.7.307
VIa. H.264圧縮Matroska Video(MKV): DivX Plus Converter8.0.1.49
VIb. DivX Media Format(DIVX): DivX Plus Converter8.0.1.49
VII. H.264_AAC圧縮MP4: AviUtlのMPEG-4/ACV出力
Theora_Vorbis圧縮OGG: SUPER c 2010,b38
VP8_Vorbis圧縮WebM: 携帯動画変換君+新FFmpeg rev.25287
Sorenson_MP3圧縮SWF: SUPER c 2010,b38
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I.
Windows Mediaストリーミング動画のSAMI字幕表示
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WMPlayerを使ってWMV(ASF)動画のSAMI字幕ファイルを字幕ペインに表示
1)「字幕付き動画の作成とウェブページへの埋め込みに関するテクニカルノート(PDF)」より
WMV動画はDirectVobSub を使って字幕をオーバーレイ表示させる事は出来ない。
*MPEG, AVI動画は可能だが、ストリリーミング配信とはならないのでパス。
字幕ペインによる表示とは、 ウェブページに埋め込んだWindows Media Player の下部ある
いは右又は左側に字幕フレーム(字幕表示専用エリア)を開き、そのフレームの中に字幕
を表示させるというもの。
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2)SAMI ファイルの書式(「字幕付き動画...(PDF)」のp40を参照)
Subtitle Workshop(こちらを参照)の
SAMI Captoningフォーマット形式で出力したSAMI
字幕ファイル(拡張子.smi)を、メモ帳でSTYLE TYPE部分を以下の如く変更・編集した。
なお、文字コードはANSI (Shift-JISは日本規格?)のままで保存した。
文字コードをUnicode, UTF-16LEに変換すると、Windows
Media Playerで字幕ペイ
ンによる表示が出来なくなってしまう
margin-left: 29pt; margin-right: 29pt → margin-top:10pt
t; line-height:125%
font-family: Tahoma → Arial,Verdana,Helvetica,'MS ゴシック'.....
; font-style: italicを追加
color: white →red background-color:
#000000 → transparent
Name: 'Subtitles' → Japanese
Lang: en-US → ja
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使用したSAMI字幕ファイル(.smi)の内容 (ページ表示)
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3)HTML スクリプトの記述法(「字幕付き動画...(PDF)」のp98を参照)
(1) WMP の埋め込み、(2) 動画と字幕ファイルの読み込み、 (3) プレーヤを制御するため
のパラメタの指定、および (4) 字幕表示部(字幕フレーム)の設定
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使用したHTMLファイル(.html)の記述 (ページ表示)
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3)メタファイル(ASXファイル)の記述法
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<ASX version = "3.0">
<Entry>
<Ref href = "http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/wmv_sami/chicken.asf?sami=
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/wmv_sami/chicken.smi"
/>
</Entry>
</ASX>
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<!--SAMI ファイルが動画と同じフォルダ内にある場合は
?sami= 以下の指定なしでSAMI ファイ
ルが自動的に読み込まれます。別のフォルダにある場合はフルパスで指定してください。実際の
スクリプトでは途中で改行を入れず、1行(論理行)として記述する。 -->
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4)WMV(ASF)+SAMI(.smi)の併置配信
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配信メディアと特定プレイヤー
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サーバ
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Stand方式
|
Embed方式
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WMVのSAMI字幕をWMPlayerで再生
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Xserver
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自宅サーバ
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こちら
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ここから
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注1:Embed方式の表示はInternet Explorer
専用。他のブラウザでの動作は保証して
いない。
注2:Stand方式は、Windows Media Player7以降で再生・字幕の表示が可能だが、以
下の設定が必要。
1)「ツール」>「オプション」>「セキュリティ」タブの「ローカル キャプションがある場合
は表示する」のチェック ボックスをオン(但し、v10以前にはこの設定項目が無い)。
2)「表示」>「スキンセレクタ」で 「Corporate 」を選択して「スキンの適用」をクリック。
3)「再生」> 「歌詞、キャプションおよび字幕」の「利用できる場合はオン」 をチェック 。
(但し、v10以前にはスキンセレクタは無く、フルモード又はスキンモードを選択)。
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5)結果
StandAlone(独立再生)方式では、Windows 2K(v9)/XP(v10)/Vista(v11)は問題なく
字幕表示が可能だった \(^o^)/ しかし、
Windows 7(v12)は何故か?サーバが .Macの場合には字幕表示が出来なかった。
図は文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に変更前の物を提示。
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Embedded(ブラウザ植え込み)方式では、
Internet Explorer 8 は、いずれの環境でも問題なく字幕表示が可能だった。
Safari とGoogle Chromeでは npdsplay.dll
を導入すれば字幕表示が可能となる。
*Macの最終バージョンInternet Explorer 5.2.3 は、 Embed再生出来なかった。
図は文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に変更前の物を提示。
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追記(2010.07.22)
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<参考1>高尾氏のストリーミング動画配信用字幕表示システム(PDFを参照)
高尾氏の「ストリーミング配信動画向きの字幕表示システム」とは、HTTPプロトコル
を用いて SAMI字幕付き WMV動画を配信・表示する為のHTMLスクリプトの記述。
IEブラウザ上で視聴者側が、字幕の表示部分(字幕表示方式、フォントの種類、フ
ォントサイズ、フォント色や背景色等)を選択出来るようになっている。
高尾氏のサンプルから構成部品を無断借用して、ビデオ素材を交換して提示した。
SAMI字幕ファイルも編集し直したが、英語表示は作成しなかった。
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高尾氏「2行横書き上方向スクロール」に準じたSAMI字幕ファイル(.smi) (ページ表示)
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配信メディアと特定プレイヤー
|
サーバ
|
Embed方式
|
Stand方式
|
WMVのSAMI字幕をWMPlayerで再生
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Xserver
|
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|
自宅サーバ
|
こちら
|
ここから
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なお、Stand方式の字幕は「2行横書き上方向スクロール」のみを提示。
注意:上記と同様(Windows 7のWMPayer12は、サーバが
.Macの場合には字幕
表示出来ない事も同じ)。
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Internet Explorer以外ではGoogle
Chromeでのみnpdsplay.dll
を導入すれば
一部字幕表示が可能となる(Safari は高尾氏方式の字幕を表示出来ない)。
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<参考2>メディアプレイヤーによるローカル及びWeb再生における字幕表示の可否
Windows Media player(12.0))インストール環境の64ビットWindows 7で検証
○印:文字化けなく字幕表示可能
×印:字幕の表示不可
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Windows
Media
Payer
(12.0)
|
「DV」
プレイヤー
(0.78a)
|
MPC
Home
Cinema
(1.3.1249)
|
VLC
Media
Player
(1.1.0)
|
Windows Media+SAMI字幕
併置
ASFのローカル再生
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○
字幕ペインに表示
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▽
修飾不可
|
▽
修飾不可
|
▽
修飾不可
字幕設定必要
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「URLで開く」方式によるWeb再生
.asfを指定
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○
字幕ペインに表示
|
再生可能
字幕×
|
再生可能
字幕×
|
再生可能
字幕×
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ASXでローカル再生
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○
字幕ペインに表示
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再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
「URLで開く」方式によるWeb再生
.asxを指定
|
○
字幕ペインに表示
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
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Windows Media Player以外の上記プレイヤーによるASFのローカル再生では、併置
されているSAMI字幕ファイルのオーバーレイ表示が可能だが、字幕の修飾を表示
出来ない。一方、Web再生では字幕の表示は不可だ !
下図は、MPC HomeCinemaによるASFのローカル再生を示す。
図は文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に変更前の物を提示。
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|
なお VLC MediaPlayerは、初期設定のままだと日本語は文字化けしてしまうので、
設定>字幕とOSDの設定で、デフォルトエンコーディング Auto→Japanese(Shift
JIS)、フォント Arial→MS Pゴシック等へ変更すれば文字化けせずに表示可能。
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ASXのWeb再生は、WMPlayer以外の上記プレイヤーでは再生出来ないが
下記備考の如くローカル再生出来なくてもWeb再生可能なメディアプレイヤーは
あるも字幕表示は出来ない。
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追加(2010.12.xx)
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Ib.
SilverlightによるWindows
Mediaストリーミング動画の字幕表示
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II.
Real Mediaストリーミング動画のRealText字幕表示
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RealPlayerを使ってRealVideoのRealTextファイルを字幕領域に表示
1)SMIL(.smi)を使ってRealMedia(.rm)とRealTEXT(.rt)をパラレル再生させるもので、その
際 RealPlayerの下部に字幕表示用のエリアを確保してその中に表示させる。
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2)RealTextファイルの書式
Subtitle Workshop(こちらを参照)のRealTime
フォーマット形式で出力したRealText
字幕ファイル(拡張子.rt)を、メモ帳で以下の如く編集した(念のため全て小文字とした)。
文字コードはANSI (Shift-JISは日本規格?)のままで保存した(UTF-8に変更すると
文字化けしてしまう。UTF-16LEにすると表示出来なくなってしまう・・・font charset
="x-sjis"(x-sjis⇒Shift_JISとすると文字化けする)と定義しているので当然か?
)。
Window → window type="generic" に変更
Face="Arial" → "Osaka"
に変更(ms pgothicやFace又はfont-family="Verdana,
Osaka, 'MS Pゴシック', sans-serif"にすると、Macintoshでは日本語の文字化け
が起こってしまう。Windowsでは、いずれを使用しても文字化けは起こらない)。
color="white"→
"red" に変更
WordWrap="true" と Loop="true" を削除
太字の<b>
</b>を →イタリックの<i> </i>に変更
duration="60" と font charset="x-sjis"
と </font> と </window> を追加
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使用したRealText字幕ファイル(.rt)の内容 (ページ表示)
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3)SMILファイル(.smi)の記述法
「映像であそぼ!!」のSMIL
- RealVideo & RealTextを参照。
(1) layoutで映像、画像、テキスト表示などのレイアウト配置、(2) parでパラレル再生
(並列/同時再生)を指定、 (3) video srcとtextstream srcで、ビデオとテキストの
URLを指定
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使用したSMILファイル(.smi)の内容 (ページ表示)
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Videoとtextstreamのsrcは、一般にはフルパスで指定するが、今回は同一フォルダ
に配置しているので、メタファイルにおいてフルパスで指定する事とした。
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4)RealMediaのWeb配信用メタファイル(ram,
rpm)の作成
RealMedia配信用のHTML記述とメタファイルの作成は、 ⇒こちらを参照。
メタファイルのURL先はRealMediaファイル(.rm)ではなく、SMILファイル(.smi)を指定。
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http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/real_smil/chicken.smi
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5)RealMedia(.rm)とRealTEXT(.rt)のパラレル配信
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配信メディアと特定プレイヤー
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Stand方式
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Embed方式
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RealTextをRealVideoとともにRealPlayerで再生
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6)結果:字幕の表示はStand(独立再生)方式、Embed(ブラウザ植え込み)方式いずれ
も、Internet IExplorer 8,
Firefox 3.6.3, Opera 10.60, Safari 5.0, Chrome 5.0.375.
99で問題なく可能 \(^o^)/ 下図は、Embed方式での再生を示す。
図は文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に変更前の物を提示。
|
|
なお、Chromeは
Stand方式ではRAMファイルの保存となってしまう(「当サイト閲覧
上のブラウザの問題点」を参照)。
Operaはv10.5迄はStand方式でも問題なかったのだが、v10.6ではURL表示とな
ってしまう。
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<参考>メディアプレイヤーによるローカル及びWeb再生における字幕表示の可否
Real Media Splitterr、RealPlayer Sp(12.0)及びffdshow(該当ビデオ・オーディオ
デコーダ有効)インストール環境の64ビットWindows 7で検証
○印:文字化けなく字幕表示可能
×印:字幕の表示不可
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Real
Player
(12.0)
|
Windows
Media
Payer
(12.0)
|
「DV」
プレイヤー
(0.78a)
|
MPC
Home
Cinema
(1.3.1249)
|
VLC
Media
Player
(1.1.0)
|
RealVideo+RealTextsパラレル再生
指定のSMIL
ローカル再生
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○
|
再生不可
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○
|
○
|
再生不可
RM再生▽
修飾不可
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「URLで開く」方式によるWeb再生
.smiを指定
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○
|
再生不可
|
再生不可
|
○
|
再生不可
RM再生×
|
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字幕の表示が可能な場合は、いずれのプレイヤーでも
SMILで確保したエアリア
に表示される。
Web再生可能なメディアプレイヤーはRealPlayerとMPC HomeCinemaしか無く、
VLC Media Playerは SMILファイルを認識出来ない。
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III. QuickTimeストリーミング動画のQTtext字幕表示
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字幕トラック付きMOVないしH.264圧縮MP4は、Web配信で字幕表示は可能か
A.字幕トラック付きMOVの作成
QuickTimeは、ASS, SSA, SRTやIDX+SUB字幕ファイルを認識(再生)出来ないの
で、QuickTime(MOV)の字幕トラックとして利用出来ない。
1)QTtext字幕ファイルの作成
Subtitle Workshop(こちらを参照)のQuickTime
Textフォーマット形式で出力し
た字幕ファイル(拡張子.txt)を使用。そのままでは ”エラー -2014:ムービーに不正
な再生時間情報が含まれています” となってQuickTimeに読み込出来なかった。
そこで、メモ帳で開いて timeScale:30→1000に変更するとQuickTimeで読み込み
が可能となった。
その他はQuickTime映像用の字幕..を参考に、以下の如く編集した。
なお、文字コードはANSI (Shift-JISは日本規格?)のままで保存した。
font:Tahoma → MS PGothicに変更、plain(標準)
→ italic(イタリック)に変更
textColor, backColor, justify及びtextEncodingを追加し、
textColor:
0,0,0(黒色)→65535, 0,
0(赤色)に変更
backColor:
65535,65535,65535(白色)→0,
0, 0(黒色)に変更
timeScale:30 → 1000に変更、 width:160→640、height:32→26に変更
language:0 → 11に変更
又、時間表示を[00:00:00.89] → [00:00:00.890] に変更
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使用したQuickTime Text字幕ファイル(.txt)の内容 (ページ表示)
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2)QuickTime
ProでQTtext字幕ファイルをムービーに多重化
(1)QTtext字幕ファイルをQuickTimeにドラッグ&ドロップすると、字幕ムービーが表示
される。
(2)「編集」メニューから「すべてを選択」後「コピー」して、字幕ムービーを閉じる。
(3)次に貼り込みたいムービーを再生して、「編集」メニューから「すべてを選択」した
後に「選択範囲に調整して追加」を選択すると、テキストトラックが再生中のムー
ビーに追加される。但し、テキストは最上方に配置されるので以下で修正。
図は文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に変更前の物を提示。
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(4)「ウィンドウ」メニューから「ムービーのプロパティを表示」をクリックして、ムービー
のプロパティを表示。
「テキストトラック」を選択し、「ビジュアル設定」タブを表示
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「オフセット」で字幕ファイルの位置を調整する。
今回は垂直方向のオフセットに移動させたい値(298)を入力→その後360とした。
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「透明度」のプルダウンで今回は「プリマルチプライブラック」を選択。
プリマルチプライ(色を合成した後に、アルファチャンネル値を超えるカラー値をコン
ポジションに追加することによって、超過カラー値のクリッピングを防ぐ処理)は、
背景色が透明になるも文字色がバック映像の反転色のようになってしまう。
(図は文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に、下部表示へ変更前を提示)
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その後、Macintosh環境のEmbed方式では字幕領域の横帯全体が無映像となる場
合の多い事が判明したので、→字幕を映像外に配置する事(垂直方向のオフセット
の値を360)とした。
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3)編集が終了したら、「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」をクリック。保存ダイ
アログで「独立再生形式のムービーとして保存」する。
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B1.H.264圧縮MP4ファイルへのIDX+SUB字幕の多重化は、Yamb
2.0.0.8でMuxした。
サポート字幕ファイルはSRT, TTXT, XML, IDXとなっているが、筆者が用意したTXT
とSRT字幕ファイルの場合は統合エラーとなって多重化出来なかった。
B2.H.264圧縮MP4ファイルへのSRT(UTF-8)字幕の多重化は、
My MP4Box GUI 0.5.5.4(ここから入手)でMuxした。
サポート字幕ファイルはIDX, SRT, TTXTとなっている。
SRT字幕の文字コードUTF-8とUTF-16LEは多重化可能だが、Shift_JISはエラーとなっ
てしまう。
<参考>HandBrakeでSRT字幕ファイルの多重化は可能だが、FastStart再生出来な
い動画で出力されてしまう。
<参考>RipBot264(1.16.4)はSRT字幕ファイル(SSA, ASSはSRTへ自動変換後)の
多重化を行える仕様となっているが、MP4での出力は出来ない。
但し、MKV出力ではSSA字幕などの多重化は問題なく可能だ。
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C.HTML記述方法とリファレンスムービーの作成
QuickTimeムービーをHTTPのWeb経由で配信する方法は、⇒こちらを参照。
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|
D.字幕トラック付きMOVないしH.264圧縮MP4の配信
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|
配信メディアと特定プレイヤー
|
Stand方式
|
Embed方式
|
QTtext字幕(ANSI)付きMOVをQuickTimeで再生
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IDX+SUB字幕付きH.264_MP4をQuickTimeで再生
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IDX+SUB字幕付きH.264_MP4をFlash
Playerで再生
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なし
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SRT字幕付きH.264_MP4をQuickTimeで再生
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結果:
QTtext字幕付きMOVの字幕表示は Stand(独立再生)、Embed(ブラウザ植え込み)
いずれの方式でも可能だった \(^o^)/
IDX+SUB字幕付きMP4及びSRT字幕付きMPは表示出来なかった Y (>_<、)Y
|
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<参考>メディアプレイヤーによるローカル及びWeb再生における字幕表示の可否
QuickTime 7.6.6とHaali Media Splitter及びffdshow(該当ビデオ・オーディオデコー
ダ有効)インストール環境の64ビットWindows 7で検証
○印:文字化けなく字幕表示可能
△印:日本語文字化け ×印:字幕の表示不可
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|
|
Quick
Time
(7.6.6)
|
Windows
Media
Payer
(12.0)
|
「DV」
プレイヤー
(0.78a)
|
MPC
Home
Cinema
(1.3.1249)
|
VLC
Media
Player
(1.1.0)
|
QTtext字幕トラック付きMOV
ローカル再生
|
○
|
×
|
×
|
○
|
▼
文字化け
|
「URLで開く」方式によるWeb再生
|
○
|
×
|
×
|
○
|
ガクガク再生
文字化け
|
|
IDX+SUB字幕トラック付きH.264_MP4
ローカル再生
|
×
|
×
|
×
|
×
|
○
|
「URLで開く」方式によるWeb再生
|
×
|
×
|
再生不可
|
×
|
ガクガク再生
○
|
|
SRT字幕トラック付きH.264_MP4
ローカル再生
|
×
|
×
|
×
|
×
|
○
|
「URLで開く」方式によるWeb再生
|
×
|
×
|
再生不可
|
×
|
ガクガク再生
○
|
|
|
|
*QTtext字幕付きMOVのVLC Media Playerでの再生は、字幕とOSDの設定でデフォル
トエンコーディングJapanese(ShiftJIS)、フォント MS Pゴシック等へ変更しても文字化
けしてしまう。
VLCは文字コードが ANSI のままでは文字化けすると・・・
そこで、以下の如く変換してQuickTimeに読み込ませるが・・・上手く行かない Y (>_<、)Y
UnicodeないしUTF-16LEに変換:文字化けの上、60秒から 7秒に短縮して再生。
UTF-8に変換:短縮はしないが文字化けしてしまう!
*IDX+SUB字幕付きH.264圧縮MP4は、QuickTimeでは字幕表示が出来ず、KMPlayer
でのみ問題なく字幕表示可能だ(下記備考参照)。
VLC MediaPlayerも字幕表示可能だが、Web上ではスムーズな再生が出来ない。
|
|
<参考>.H.264圧縮MP4動画にXMLキャプションファイルを添付して配信
JW FLV Media Playerないし<JW Playerは、Flash Player用プレイヤー配信ツール。
これを利用すれば、H.264圧縮MP4ファイルにXMLキャプション付きで再生する事が可
能となる(こちらを参照)。
但し、文字の修飾(文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に設定)を反映出
来ない。
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|
|
定番として記載されている方法は見当たらない。
1)SRT字幕トラック付きNSV(Nullsoft Streaming Video)の作成
(1)SRT字幕ファイルの作成
Subtitle Workshop(こちらを参照)の
SubRipフォーマット形式で出力したSRT字幕
ファイル(拡張子.srt)をそのまま用いた。
文字コードはANSI (Shift-JISは日本規格?)のままとした(Unicode, UTF-8等へ変
換するとNSVcutterで統合出来なくなる)。
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使用したNSV用SRT字幕ファイル(.srt)の内容 (ページ表示)
|
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|
|
SRT用のスタイル・ファイルを念のために用意
実験用に「..MPCとソフトサブ」から借用「SRT用のスタイル・ファイルのサンプル」の
mpc-Nihongo-Style.zipを解凍したファイル(拡張子.srt.style)を、以下の如く文字
フォントMS PMincho→MS PGothic、サイズ20→24、PrimaryColourffffff(白)→
0000ff(赤)に、BackColour000000(黒)→00ffff(黄)に、Italic
0(無効)→-1(有効)
に変更して試用した(編集方法はこちらを参照)。
なお、NSVとReal Media(RM)形式以外の動画では同じフォルダに併置しておけば、
待通りに文字の修飾効果が表示される事を「DV」プレイヤー0.78a(DirectVobSub
存在下)等で確認出来た。
|
|
使用したSRT用スタイル・ファイル(.srt.style)の内容 (ページ表示)
|
|
|
|
|
*VLC Media Player 1.1.0とSRT字幕は相性が悪く、スタイル・ファイルを反映出来
ない。
一方、NSV動画の再生が可能なWinamp 5.57, VLC Media Player 1.1.0, SMPlayer
0.6.9, KMPlayer 2.9.4.1436のうち、KMPlayerのみが外部のSRT字幕ファイルを表
示する事が可能だが、スタイル・ファイルの文字修飾効果を確認する事は出来な
かった・・・KMPlayerは、他のファイル形式の動画でも文字の修飾を表示出来ない!
|
(2)NSVcutterでNSV動画にSRT字幕ファイルを格納する。
NSVcutter 2.0 betaを、ここから入手(ページ下1/3のNSVcutter.zipをダウンロード)。
download.zipを適当なところに解凍すればそのまま使用可能。
本ツールは、NSV動画の無劣化カット編集ツールであるが、字幕多重化機能も搭載
している。
しかし、筆者が用意した文字コードANSI のIDX+SUB, SSA, ASS, SRT, RT, SMI, TXT
字幕の内、SRT字幕のみ多重化が可能と(但し、Unicode, UTF-16LEに変換する
と多重化出来なくなる)、対応出来る字幕ファイル形式の制限が多い。
なお、NSVTools(こちらを参照)に同梱されているNSV
Subtitle Muxerは、字幕等を
多重化する為のコマンドラインのツールだが、筆者は使いこなす事が出来なかった。
方法は簡単で、「Count frames」から対象のNSV動画を読み込んだ後、「MuxSubtitle」
をクリックしてSRT字幕ファイルを指定すれば直ちに多重化され、Winampが自動的
に起動して再生され確認出来る。
出力は、入力ファイルと同じフォルダに _SUBBED_[ファイル名].nsvという名前で保存
される。
SRT用スタイル・ファイル(.srt.style)を認識出来ず、SRTと併置しておいても自動的
に読み込んでくれる訳でもないようだ。
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|
2)HTML記述方法とメタファイル(m3u)の作成
NSVストリーミング動画のHTTPによるWeb配信方法は、 ⇒こちらを参照。
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3)SRT字幕(ANSI)トラック付きNSVの配信
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配信メディアと特定プレイヤー
|
Stand方式
|
Embed方式
|
SRT付きNSVをWinamp及びActivXコントロールで再生
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結果
Stand方式によるWinamp 5.57再生では文字化け無く字幕表示が可能だった \(^o^)/
但し、旧バージョン5.35では日本語は文字化けしてしまう。
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VLC Media Playerは、拡張子.m3uと.nsvをVLCに関連付けしておけばストリーミ
ング
再生可能となる。又、「字幕とOSDの設定」でデフォルトエンコーディング Japanese
(Shift JIS)、日本語フォントへ変更しておけば文字化けせずに表示可能。
|
|
NSV用ActivXコントロールによる ブラウザ植え込み再生では文字化けしてしまう
|
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<参考>メディアプレイヤーによるローカル及びWeb再生における字幕表示の可否
○印:文字化けなく字幕表示可能
×印:字幕の表示不可
|
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Winamp
(12.0)
|
Windows
Media
Payer
(12.0)
|
「DV」
プレイヤー
(0.78a)
|
MPC
Home
Cinema
(1.3.1249)
|
VLC
Media
Player
(1.1.0)
|
SRT字幕付きNSV
ローカル再生
|
○
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
○
|
「URLで開く」方式によるWeb再生
|
○
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
○
|
|
|
*Winamp以外は、VLC MediaPlayerでのみ字幕表示可能で、字幕とOSDの設定>
デフォルトエンコーディング Japanese(Shift JIS)、日本語フォントへ変更しておけ
ば文字化けせずに表示可能。
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V. On2VP6圧縮FLV4ストリーミング動画のTTML字幕表示
|
|
現在のところ、TTMLテキスト(拡張子.xml)を読み込んで表示出来る字幕機能付きFLV
Player(外部FLV読み込み用SWFファイル)の無料提供は見当たらず、高価なAdobe
Flash Professional CS3以降(FLVPlaybackCaptioning搭載)で作成する必要がある。
追記(2010.07.22)
そこで、Mitsutoさんの「...字幕機能付flvプレーヤー」の↓sampleを再生して、
C:\Users\OXOX\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary
Internet Files
に保存されたファイルを借用して、参考ページと同じフォルダ構造を構築した。
TTML字幕ファイル(caption_video.xml)は、EmEditorで自作ビデオ用に字幕文と字幕
表示時間を編集して上書き保存した(文字コードはUTF-8)。
ムービー(BONUS_video.flv)、静止画(main_540.jpg)を自前のものに変更した。
但し、この盗用方法は解像度 540x360(3:2)のFLVファイルしか通用しない。
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|
フォルダ構造 ※印のファイルはサイトにUPしなくていい
|
<借用・変更内容>
|
|
SkinUnderAll.swf ←コピーしたスキンファイル
|
←そのまま借用
|
AC_RunActiveContent.js ←ジャバスクリプトファイル
(caption_video.htmlに必要)
|
←そのまま借用
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caption(フォルダ)
|
┳
|
caption_video.html
|
←このファイル
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→編集・変更
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┣
|
videoPlay.xml
|
←読み込むXMLファイル
|
←そのまま借用
|
┣
|
caption_video.xml
|
←読み込むXMLファイル
|
⇒自作用に編集
(TTMLテキストだ)
|
┣
|
caption_video.swf
|
←今回作ったプレーヤー
|
←そのまま借用
|
┣
|
caption_video.fla※
|
←FLASHプロジェクト
|
入手不可
(入手出来ればカス
タマイズが可能)
|
┣
|
FukuromojiField.as※
|
←アクションスクリプトファイル
|
┗
|
MyFLVPbCaptioning.as※
|
←アクションスクリプトファイル
|
sample(フォルダ)
|
┳
|
BONUS_video.flv
|
←動画ファイル
|
⇒自作ビデオに変更
|
┗
|
main_540.jpg
|
←静止画ファイル
|
⇒自作静止画に変更
|
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|
EmEditorで編集したTTML字幕ファイル(caption_video.xml)
<body><div... から</div></body>迄の字幕文字と時間経過のみを変更した。
tts:fontStyle="italic"
を追加
tts:color="white"
→"red" に変更
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使用したTTML字幕ファイル(.xml)の内容 (ページ表示)
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TTML字幕付きFLVの配信
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配信メディアと特定プレイヤー
|
サーバ
|
Embed方式
|
TTMLテスト字幕とOn2VP6圧縮
FLVを SWFファイルに読み込
んで Flash Playerで再生
|
Xserver
|
|
自宅サーバ
|
ここから
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|
結果:
字幕表示のオン/オフがコントロールボタンで可能。
図は文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に変更前の物を提示。
|
|
<参考>メディアプレイヤーによるローカル及びWeb再生における字幕表示の可否
Flash Player 10.1インストール環境の64ビットWindows 7で検証
○印:文字化けなく字幕表示可能
×印:字幕の表示不可
|
|
|
Flash
Player
(10.1)
|
Windows
Media
Payer
(12.0)
|
「DV」
プレイヤー
(0.78a)
|
MPC
Home
Cinema
(1.3.1249)
|
VLC
Media
Player
(1.1.0)
|
TTML字幕付きVP6圧縮VP6圧縮FLV
SWFのローカル再生
|
○
|
セキュリティで
再生不可
|
○
|
○
|
再生不可
|
「URLで開く」方式によるWeb再生
.swfを指定
|
○
|
○
|
○
|
○
|
再生不可
|
|
|
Flash Playerによる再生は、
Flash Player 10.1インストール環境のブラウザ(今回は IExplorer 8.0)又は
StandAlone版Flash Player(Flash
PlayerProjectorを入手)を使用。
Flash Player以外にも、Windows Media Player, MPC HomeCinema,
GOM Player
とKMPlayerで問題なく字幕表示可能(下記備考参照)。
|
追記(2011.01.31)
永らくご無沙汰していたら、Flash Video Playerより遙かに進化したJW
FLV Media
Player 4.4で、XMLキャプション付きの動画(FLVとMP4)を配信する事が可能となっ
ていた(こちらを参照)。
但し、文字の修飾(文字色白色→赤色に、字体標準→イタリック体に設定)を反映出
来ない。
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|
VIa. H.264圧縮MKVストリーミング動画のSSA字幕表示
|
|
|
VIb.
DivX Media Formatストリーミング動画のSRT字幕表示
|
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A)
DivX Media Format(DMF:DIVX)動画に字幕を多重化
DIVX動画に字幕を多重化するツールには、タイトルメニューやチャプタの作成が可能な
DivXMediaBuilder(こちら)と簡易な
DivXMuxGUI とがあり、今回は後者を試用した。
DivXMuxGUI
(英語ないしドイツ語)は、
DivX Media Toolsの DivXMux.exe のGUIツールで、ビデオ(*.divx, *.avi)にオーディオ
(*.avi, *.ac3, *.mp3, *.mp2)、字幕( *.idx, *.srt, *.txt, *.xsub)を無劣化でMuxして
DivX Media Formatファイルにする事が可能。
1) DivXMediaFormat_SDK_r2.rar(ここから入手)をダウンロード後解凍して、DivXMux
GUI_Setup.msiでインストール(.NET Framework Version 1.1が別途必要)。
作動にはDivXMux.exeが必要で、DivXMediaFormat_SDK_r2.rarに同梱のToolsフォ
ルダ等もインストール先にコピーして、Preferencesで指定する。
|
|
2-1) DivXMuxGUI.exeを起動したメイン画面で、Video
trackとAudio trackにあらかじ
めDivX Convrterで変換し用意したDIVXビデオを登録する。
|
|
2-2)字幕(今回はSRT字幕ファイル)については、以下の如く用意して登録する。
Subtitle Workshop(上記)の SubRipフォーマット形式で出力したSRT字幕ファイル
(拡張子.srt)を、文字コードANSI (Shift-JISは日本規格?)のまま用いると文字化
けしてしまうので、EmEditorでUTF-8 に変換して使用した(成績
5を参照)。
なお、UTF-16LEに変換するとMuxエラーとなってしまう。
|
|
使用したSRT字幕ファイル(.srt)の内容 (ページ表示)
|
|
|
|
メイン画面のSubtitle track(s)の「Select..」で表示される「Subtitle
Tracks」画面で、
字幕を指定して Type(今回はNormal), Language(Japanese), Country(Japan)
を選択(最終的には同じ操作をして字幕を2個格納した)。
|
|
3) メイン画面の「Next」ボタンをクリックして表示される画面で、「Proceed
to Job Queue」
を選択して「Finish」ボタンをクリック。
|
|
4) Job Queue画面で、「Start Muxing」ボタンをクリックして開始。
|
|
すると、短時間のうちに多重化され、[元のファイル名].mux.divxで出力される。
成績
5) DivX Plus Player 8.0.1でローカル再生
字幕の文字コードを UTF-8 へ変換した場合(図は字幕を複数個格納前の物を提示)
|
|
文字コードがANSI のままの場合は、日本語の文字化けが発生してしまう。
|
|
なお、各種マルチメディアプレイヤーによるローカル再生では、唯一VLC
MediaPlayer
1.1.0のみが字幕表示可能だった。
これは、DivXMuxGUIでMuxした IDX+SUB字幕トラック付きDIVXの場合も同じだった。
|
B)
SRT字幕(UTF-8)トラック付きDivX Media Formatストリーミング動画の配信
|
|
配信メディアと特定プレイヤー
|
Embed方式
|
SRTトラック付き DIVXを Divx
Web Playerで再生
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/divx_srt/chicken_srt.divx
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/divx_srt/chicken_srt.divx
|
|
IDX+SUB(VobSub)トラック付き
DIVXを Divx Web Playerで再生
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/divx_idx/chicken_idx.divx
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/divx_idx/chicken_idx.divx
|
|
|
|
1)レガシーバージョンDivX Web Player
v1.4やv1.5及び旧DivX Plus Player v2.0.0では
「日本語 字幕トラック」及び「Japanese(\,)」に切り替え可能で、日本語の文字化け
なく表示可能だ!
しかし、DivX Plus Web Player 2.0.2.40による受信は、H.264圧縮MKVの場合と同様
字幕トラックメニューは表示されるが、「オフ」
⇒
「Japanese(日本)-ノーマル」に切
り替えが出来ない
Y (>_<、)Y
→複数個格納させて二番目の字幕トラックを選択すれば、字幕表示可能だヽ(^o^;)ノ
|
2)メディアプレイヤーによるローカル及びWeb再生における字幕表示の可否
DivX Plus 8.0 for Windows インストール環境で検証
○印:文字化けなく字幕表示可能
×印:字幕の表示不可
|
|
|
DivX
Plus
Player
(8.0.1)
|
Windows
Media
Payer
(12.0)
|
「DV」
プレイヤ
(0.78a)
|
MPC
Home
Cinema
(1.3.1249)
|
GOM
Player
(2.1.25)
|
VLC
Media
Player
(1.1.2)
|
SM
Player
(0.6.9)
|
KM
Player
(2.9.4)
|
S
Player
(3.5)
|
SRT字幕トラック付きDIVX
ローカル再生
|
○
|
×
|
×
|
×
|
×
|
○
|
×
|
×
|
×
|
「URLで開く」方式による
Web再生
|
○
|
×
|
再生不可
|
×
|
×
|
再生停止
|
×
|
再生停止
|
×
|
|
IDX+SUB字幕トラック付きDIVX
ローカル再生
|
○
|
×
|
×
|
×
|
×
|
○
|
×
|
×
|
×
|
「URLで開く」方式によるWeb
再生
|
○
|
×
|
再生不可 |
×
|
×
|
再生停止
|
×
|
再生不可
|
×
|
|
|
DivX Plus Playerは、MKVの場合とは異なり問題なく字幕表示が可能。
VLC MediaPlayerは、ローカル再生では字幕表示可能だが、Web再生では字幕を
表示させようとすると再生が停止してしまう ?(゜_。)?
Windows Media Player, MPC HomeCinema, GOM Player, SMPlayerとSPlayer
は、
Web再生は可能だが字幕を認識出来ない Y (>_<、)Y
「DV」プレイヤーとKMPlayerは、ローカル再生可能だが字幕を認識出来ない。Web
上では再生出来ない。
|
C)
結果:字幕トラック付きDIVXは、SRT, IDX+SUBいずれも汎用性に欠ける。
|
|
追記(2010.11.19)
|
|
⇒ 別項の「HTML5ビデオと主要ブラウザの対応状況」を参照。
HTML5の<video>は現時点では簡便にソフトサブ形式の字幕を表示させる機能を
搭載していないが、以下の方策で表示させる事が可能だ。
VIIa) JavaScriptでキャプションを表示させる方法(こちらを参照)
VIIb) LeanBack Playerを利用してSRT等の字幕を表示させる方法(こちらを参照)
|
|
<補足2>各種ストリーミング動画に併置した字幕ファイルの表示
|
|
|
|
|
1) HTTPプロトコルを用いた擬似ストリーミング配信において、特定のプレイヤーでソフト
サブの字幕を表示させるには、字幕ファイルを単純に併置しただけでは表示出来ず、
特別な処理が必要となるのでその方法をまとめた。
2) I〜IVの特定プレイヤー用配信において、Subtitle Workshopで作成した字幕ファイル
の文字コードは、ANSI (Shift-JISは日本規格?、ここを参照)のまま用いたが、
QTtext字幕トラック付きMOVで文字化けするVLC Media Playerに対する解決方法を
見出せなかった。
|
3)特定プレイヤーによる六大ネットムービーの字幕表示のまとめ
|
|
Blu-rayビデオの字幕を
ネットムービーのソフト
サブで再現(750kbps)
|
|
Xserverは
ここから入場
自宅ミラーサイトは こちら
|
|
詳細は、当サイト閲覧上のブラウザの問題点「Windows版」/「Macintosh版」を参照。
I. Windows Mediaの視聴
Stand方式
Windows環境は設定を誤らなければ、Stand方式では多くのブラウザで問題なく
字幕の表示が可能。
但し、Windows 7のWindows Media Player12は何故か?Stand方式でサーバ
が .Macの場合には字幕表示出来ない。
Macintosh環境でも Windows Media Player 9.0.0を導入(「表示」メニューで「キ
ャプションの表示」をチェック)すれば、Safari,
FirefoxとOperaで字幕表示が可
能となる。
なお、 Flip4Mac WMVを利用したQuickTimeによる再生では字幕を表示させる
事は出来ない。
Embed方式
WindowsのInternet Explorer専用(最終Macintosh版v5.2.3は表示不可)。
但し、WindowsのSafari とGoogle Chromeではnp-mswmp.dll(ここから入手)を導
入すれば字幕表示が可能(Chromeは、高尾氏式の字幕表示も「縦書き表示」
から開始すれば可能)となる。
II. Real Mediaの視聴
Windows環境、Real Player 12では、Stand方式、Embed方式いずれのブラウザで
も問題なく字幕表示可能だった。
Macintosh、Intel環境ではReal Player 12自体が上手く起動しない場合が多いが
(PowerPC OS10.4ではOK)、Stand方式では問題なく字幕表示可能。
Real Player 11はStand方式で字幕を表示出来ない ?(゜_。)?
III. QuickTimeムービーの視聴
Windows環境ではStand方式、Embed方式いずれのブラウザでも問題なく字幕表示
可能。
Macintosh環境のEmbed方式では字幕領域の横帯全体が無映像となる等トラブル
が多い・・・OSX10.6のSafariがこんな状態では問題だ。
<対策>→字幕を映像外に配置する事で対応する。
IV. NSV ムービーの視聴
Stand方式
Windows環境: Winamp 5.57再生では問題なく字幕表示可能だが、v5.35では日
本語は文字化けしてしまう。
VLC Media Player 1.1.0は、字幕とOSDの設定でJapanese(Shift JIS)、日本語
フォントへ変更しておけば、文字化けせずにFirstStart再生が可能となる。
Macintosh環境:iCab, Chrome以外のブラウザではVLC Media Playerで対応可
能な場合が多い。
Embed方式
WindowsのInternet Explorerでのみ再生可能だが、日本語は文字化けしてしまう。
V. On2VP6圧縮FLV4の視聴
Windows環境でもMacintosh環境でもほとんどのブラウザで問題なく字幕表示可能。
|
VI. H.264圧縮MKV及びDivX Mediaの視聴
MacintoshのOpera 10.x、Chrome 5.0以外のブラウザでは再生可能だが・・・
現時点(DivX Plus Web Player 2.0.2.40)では、「オフ」 ⇒ 「日本語」に切り替えが
出来ない等、致命的不具合がある。
→字幕トラックを複数個格納したファイルなら安定した字幕表示が可能となったが、
環境によってはSSA(UTF-16LE)字幕付きMKVの日本語フォントへの対応が異な
っており、Windows用にMS GothicとMS PGothicの二種類を、Mac用にOsdakaを
用意する必要がある。
|
|
|
|
<備考>字幕付き定番ストリーミング動画の各種メディアプレイヤーによるWeb再生
|
|
「URLで開く」方式にて、下段のURL(上:.Mac、下:自宅サーバ)をコピッペして再生した場合の
|
Smooth滑らか再生と字幕表示の可否を 以下のフィルタ・コーデック・プレイヤーをインストール
した64ビットWindows 7環境で検討した。
Real Media Splitterr、Haali Media Splitter及びffdshow(該当ビデオ・オーディオデコーダ有効)
RealPlayer Sp12.0、QuickTime 7.6.6、Winamp 5.58、Flash Player
10.1.53.64
DirectVobSub 2.33b、DivX Plus 8.0 for Windows
|
|
|
字幕付き定番ストリーミング動画のサンプルは
→Boxサービスの
「sub_movies」
から入手
緑色印の○,▽,
×は、配信元が.Macの場合は再生出来ず、自宅サーバでは可能な事を示す。
字幕の○:問題なく字幕表示,
△:字幕切替えのみ不可,
▽:文字修飾の表示不可,
▼:日本語の文字化け, ×:字幕の表示不可
|
|
|
メディアプレイヤー
|
対象のメディア形式
配信元URL
|
|
Windows
Media
Payer
(12.0)
|
「DV」
プレイヤ
(0.78a)
|
MPC
Home
Cinema
(1.3.1249)
|
GOM
Player
(2.1.25)
|
VLC
Media
Player
(1.1.2)
|
SM
Player
(0.6.9)
|
KM
Player
(2.9.4)
|
S
Player
(3.5)
|
|
<参考>
PMS
PS3
|
I) SAMI字幕併置配信Windows Media:.asx指定
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/wmv_sami/chicken.asx
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/wmv_sami/chicken.asx
|
滑らか○
字幕○
|
再生不可
|
再生不可
|
滑らか○
字幕×
|
再生不可
|
滑らか○
字幕×
|
滑らか○
字幕×
|
滑らか○
字幕×
|
再生不可
|
II)RealText字幕パラレル配信Real Media:.smi指定
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/real_smil/chicken.smi
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/real_smil/chicken.smi
|
再生不可
|
再生不可
|
滑らか○
字幕○
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
IIIa)QTtext字幕トラック付きQuickTime
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/mov_txt/chicken_txt.mov
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/mov_txt/chicken_txt.mov
|
滑らか○
字幕×
|
再生不可
|
滑らか○
字幕○
|
滑らか△
字幕×
|
滑らか×
字幕▼
文字化け
|
滑らか○
字幕▼
文字化け
|
滑らか○
字幕×
|
滑らか○
字幕▼
文字化け
|
字幕▼
文字化け
|
IIIb1)IDX+SUB字幕付きH.264圧縮MP4
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/mp4_idx/chicken_idx.mp4
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/mp4_idx/chicken_idx.mp4
|
滑らか○
字幕×
|
再生不可
|
滑らか○
字幕×
|
滑らか△
字幕×
|
滑らか×
字幕○
|
再生停止
|
滑らか○
字幕○
緑色文字
|
滑らか○
字幕×
|
字幕×
|
IIIb2)SRT字幕付きH.264圧縮MP4
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/mp4_srt/chicken_srt.mp4
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/mp4_srt/chicken_srt.mp4
|
滑らか○
字幕×
|
描画異常
|
滑らか○
字幕×
|
滑らか△
字幕×
|
滑らか×
字幕○
|
滑らか○
字幕○
|
滑らか○
字幕○
|
滑らか○
字幕○
|
未検
|
IV)SRT字幕トラック付きNSV
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/nsv_srt/chicken_srt.nsv
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/nsv_srt/chicken_srt.nsv
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
再生不可
|
滑らか○
字幕○
|
滑らか○
字幕×
|
滑らか○
字幕×
|
再生不可
|
再生不可
|
V)TTML字幕付きVP6圧縮Flash Video:.swf指定
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/flv_ttml/caption/caption_video.swf
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/flv_ttml/caption/caption_video.swf
|
滑らか○
字幕○
|
全画面で
再生可能
字幕○
|
滑らか○
字幕○
|
滑らか○
字幕○
|
再生不可
|
再生不可
|
滑らか○
字幕○
|
再生不可
|
再生不可
|
VIb)SRT字幕トラック付きDivX Media
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/divx_srt/chicken_srt.divx
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/divx_srt/chicken_srt.divx
|
滑らか○
字幕×
|
再生不可
|
滑らか×
字幕×
|
滑らか○
字幕×
|
再生停止
|
滑らか○
字幕×
|
再生停止
|
滑らか○
字幕×
|
字幕○
|
VIa)SSA(文字修飾前・後)字幕トラック付きH.264圧縮MKV
http://kakonacl.xsrv.jp/subtitle/modify/ssa_mix.mkv
http://kakonacl.dip.jp/subtitle/modify/ssa_mix.mkv
|
滑らか△
字幕×
|
再生不可
|
滑らか○
字幕△
但し、字幕
切替不可
|
滑らかt○
字幕▽
修飾不可
切替不可
|
滑らか○
字幕○
|
滑らか○
字幕▽
修飾不可
SSA/ASS
|
滑らか○
字幕▽
修飾不可
|
滑らか○
字幕○
|
字幕○
TRANSCO
DEで可能
|
|
|
I)
|
SAMI字幕併置配信 Windows Media:
Windows Media Player以外にWeb上でマトモに字幕表示出来るメディアプレイヤーは無い。
|
II)
|
RealText字幕パラレル配信 Real Media:
RealPlayer以外は、MPC HomeCinemaでのみ字幕表示可能。
|
IIIa)
|
QTtext字幕トラック付き QuickTime:
QuickTime以外はMPC HomeCinemaのみで問題なく字幕表示可能。
VLC MediaPlayer, SMPlayer, SPlayerは日本語の文字化けが発生し、VLCはスムーズなWeb再生が
出来ない。
|
IIIb)
|
IDX+SUB字幕付きH.264圧縮MP4:
QuickTimeでは字幕表示が出来ず、KMPlayerでのみ問題なく字幕表示可能だ。
VLC MediaPlayerも字幕表示可能だが、Web上ではスムーズな再生が出来ない。
|
IV)
|
SRT字幕トラック付き NSV:
Winamp以外は、VLC MediaPlayerでのみ字幕表示可能。
|
V)
|
TTML字幕付きVP6圧縮Flash Video:
Flash Player以外にも、Windows Media Player, MPC HomeCinema, GOM PlayerとKMPlayerで問題
なく字幕表示可能。
|
VIb)
|
SRT字幕トラック付き DivX Media:
Web上で字幕表示出来るメディアプレイヤーはDivX Plus Player以外に無い。
|
VIa)
|
|
<参考>PMS-PS3による再生と字幕の表示
PLAYSTATIONR 3(PS3)
に特化したトランスコーダ付きのDLNA(Digital Living Network Alliance)サ
ーバソフトPS3 Media Server(PMS)で、ローカルネットワーク内にあるパソコン(PC )の動画をネット
経由でPS3へ送信して大画面テレビ(TV)にて再生した際の字幕表示の可否を、PS3システムソフトウ
ェアのバージョン 3.41で検討した。
PMSの字幕設定は、「PS3 Media
Serverの使い勝手」を参照。
結果:
Windows Media(ASF)、DivX Media(DIVX)とMKVは問題なく字幕表示が可能。
但し、DIVXファイルは、フォルダ名に日本語を使用しているとPS3が認識出来なくなってしまう Y(>_<、)?
QuickTime(MOV)は文字化けしてしまう。MP4は字幕表示不可。
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