VMware ServerとVMware Player 2の試用

VMware ServerとVMware Player 2の試用
パフォーマンスやファイル交換機能に不満はないが、面倒な前準備が必要だ
(2007.05.06作成, 07.06.05最終)
2006年に「VMware Server」の無償配布が行
われ、一般PCユーザも「仮想マシン」ソフトで
PCエミュレーションすることが手近かに可能と
なった。
今回筆者は、Windows Vista で対応出来てい
ないソフト(ここを参照)を使用する事を目的に、
高機能なVMware Server1.03と実行に特化
したVMware Player2Betaを試用してみた。

 (右図:Windows Vista環境下、VMware Server
 で作成した仮想マシンのゲストWindows XPの
 起動)
試用したマシン環境は、Intel DG965SS、Core2 Duo E6600 2.4GHz、DDR2-533 512MBx4、
 GeForce 7600GT(VRAM 256MB) で、
ホストOSは Windows Vista Home Premium、ゲストOSはWindows XP Professionalである。
追記(07.06.05)
後になって、他の仮想化ソフトと成績を比較する為にはホストOSのマシン環境を統一する
必要があったので、VMware Player2は Core2 Duoから PentiumDマシンに変更した。
即ち、Intel D945GNT、PentiumD830 3.0GHz、DDR2-667, 1GBx2、GeForce 6600GT
(VRAM 128MB)で 、
ホストOSは Windows Vista Ultimate、ゲストOSはWindows XP Professionalである。

  無料のVista対応「仮想マシン」ソフトの比較   ここを参照
  VMware Player 2の共有フォルダ機能」   ここを参照
 
  「VMware player 3.0 の性能」   こちらを参照
   2009年10月26日配布されたVMware Player 3.0は、仮想マシンの作成機能
   が搭載され、グラフィック機能も大きく進化した。共有フォルダ機能も問題なく
   実行可能となっている。従って以下の記事の更新は今後無し。
 

VMware Server
 特徴
仮想マシン作成・実行ソフトのサーバー版で、多機能にもかかわらずフリーウェア。
あらゆる既存のサーバ ハードウェアにインストールが可能で、プロセッサ、メモリ、ストレージ
を概念化し、リソースをネットワーク化することにより、1台の物理サーバを複数の仮想マシン
に分割させることが可能だ。
Windows XPでは問題なく作動するようだが、Vistaには正式対応していない。
 入手先とインストール
入手先は、ここから(アンケートに答えてsubmitするとダウンロードページに入室し、直ちに
   serial numberを取得出来る)入手(...client packageではない)。
   今回はVersion 1.0.3を使用した。
インストールは、以下の点に注意してウィザードに従って実行した。
  ・セットアップのタイプは「Complete」を選択する。
  ・途中、「VMware Management Interface」でIISを使用するためインストールされていないと
   警告が出るが、無視し
   て「OK」でよい。
  ・CD-ROMのオートラン
   を動かしていると不都
   合があるので、オート
   ランを停止するよう
   「Yes disable autorun」
   にチェックを入れ、
   「Next」する。

  最後にユーザ情報の登
   録を行う。
     *チェックを入れずにオートランを有効にしたままインストールすると、DVDメディア
       やUSB機器を挿入・接続すると、ホストOSで自動再生されてしまう。 そして、
       ゲストOSでDVDビデオの自動再生が出来なくなる(が再生させる事は可能だ)。
       しかも、USB機器(HDD、USBメモリー)は認識すら出来なくなってしまう!
     *インストール経過中にフリーズしてしまう場合があるが、再起動後再度インスト
       ールし直せば完了する。
 設定方法
  参考サイト:「仮想サーバの構築(VMware Server: WindowsXP編)
          
VMware Serverの導入&活用法」[PDF]
  上記HPを参考に一部変更して、以下の如く設定した。
1)起動とメイン画面
  VMware Serverを起動して、「VMWare Server Console」の初期画面で「Local host」を選
  択(別のリモートマシンで仮想マシンを操作する場合は「Remote host」を選択)する。
  →メイン画面が表示される。
2)仮想マシンの作成
  上図の「New Virtual Machine」をクリックすると、マシン作成ウィザードが起動する。
   →「Typical」を選択し、「次へ」をクリック。
   →仮想マシン上で動かすゲストOSを選択(今回は、Gest operating system:Microsoft
      Windows、Version:Windows XP Professional)。
   →仮想マシンの名前と仮想マシンをインストールするディレクトリが表示される。
      今回は下記の如く、ホストOSがインストールされているボリュームとは別の場所を
      指定して、「次へ」をクリック。
   続いて、仮想マシンのネットワーク関係の設置画面が表示される。
    通常は「Use Bridged networking」を選択し、「次へ」をクリック。
    <参考>
       Host-only networking:バックエンドのネットワークでゲストOSとホストOS間を繋
          ぐモード
       Network Address Translation(NAT):ゲストOS を異なるネットワーク上のサーバ
          に見立てて、ホストOS が NAT として動作してホストOS 側のネットワークに
          ルーティングしてくれるモード
       →VMware Srverの仮想ネットワーク機能を参照。
   次に、仮想マシンのディスクサイズを設定する。
     今回は、8→16GBとした。
     「Allocate all disk space now」のチェックを外すと可変サイズとなるが、パフォーマンス
      が若干低下するとの事なので、今回はチェックを入れて固定サイズとした。
     *2GBに分割することが可能だが、ディスクスペースがあれば無用だ。
   最後に「完了」ボタンを
   クリックすると、
   仮想マシンが作成される。
    時間がかかるので待つ
   なお、可変サイズの場合はこのプロセスは省かれる。
   右のファイル類が指定した場所に
   作成される。
      
.vmx:仮想マシンの仕様
      -flat.vmdk:仮想ディスク
3)仮想マシンの設定とハードウェアデバイスの追加
  仮想マシン起動前に「Edit virtual machine settings」をクリックして、ハードウェア(Memory,
   Hard Disk, CD-ROM, Floppy, Ethernet, Processors)の設定を行う。
  今回は、Memory以外は初期設定のままとした。
      なお、Debian系のディストリビューションUbuntu Linux 7.04も仮想マシンにゲスト
          インストールして試用している。
     Memory:今回は256→512MBにして設定。
    
Hard Disk:「Advanced」をクリックして「Independent」にチェックを入れると、仮想ディスク
     モードを変更出来る(Persistent:通常モードで作業内容が保存される。Nonpersistent:
     電源OFFで作業内容が全て破棄される)。
     仮想ディスクモードは、仮想マシン実行後でも「Peference」で変更が可能だ。
  ハードウェアデバイスの追加
     「Add..」ボタンをクリックすると、ウィザードが起動するので指示に従ってハードウェアデバ
     イスを追加する。今回は「Hard Disk」, 「Sound Adapter」, 「USB Controller」を追加した。
     なお、追加したHard Disk は作業・保存用として 10GB確保した。
   但し、VMware Workstationのように「Options」タブに「Shared Folders...」項目はなく、
    共有フォルダ機能を設定・利用出来ない
4)ゲストOSのインストール
  仮想マシンの操作方法は基本的には通常のPCと変わらない。
  「Inventory」で作成した仮想マシン「WinXP」を選択し「Power On」ボタンを押せば、あたかも
  パソコンの電源を入れたかのように仮想マシンが起動し、Operation Systemが無いのでOS
  のインストールを促すメッセージが表示される。
  CD/DVDドライブに今回はお蔵になっていたWindows XP Professional v2002を入れて、後は
  型通りゲストOSをインストールした。
 <参考>仮想マシンのBIOS設定こちらを参照)
   再インストールの場合は仮想BIOSのブートシーケンスが'HDD' ->'CD-ROM' ->'Network'
   となっているので、CD-ROMからブート出来ない。
   CD-ROMからブートするには、仮想マシン起動時に「Esc」キーを押して、Boot Menu画面を
   出し、カーソルキーを移動してCD-ROMを選択後、「Enter」キーを押す。
   定常的に変更したいなら、「Enter Setup」から又は起動時に「F2」を押せば(連打すれば)、
   BIOS設定画面に入れる。
5)VMware toolsのインストール
  このままでも使用することは出来るが、VMware toolsをゲストOSにインストールするとディス
  プレイドライバとマウスドライバが導入され、以下のような機能が使えるようになる。

    ・グラフィックパフォーマンスの向上
    ・ホストOSとゲストOS間でのマウスポインタ移動
    ・ホストOSとゲストOSの時刻の同期化
    ・ゲストOSとホストOS間のテキストのコピーと貼り付け

 *マウスカーソルの開放
     VMware toolsインストール前では、仮想PC内にマウスカーソルが閉じ込められてしまう。
    [Ctrl+Alt]キーを押すことでマウス操作をホスト側へ戻す事が可能となる。
 
6)ネットワークアダプターの無効化
   ネットワーク接続で、追加された仮想ネットワークカードVMware Network Adapter VMnet
   1と8は、今回はBridge接続以外は使用しない事、VMnetを下手に設定変更するとシステム
   フリーズして、回復困難となる場合がある等扱い難いので、無効にしておく。、
VMware Serverの仮想マシンの遠隔操作:今回は試用しなかったので略。
Snapshotについて
  
左側の時計アイコンは現在の状態を保存。 右側の時計アイコンは保存した状態へ復元。
   仮想マシンの状態を保存・復元する事が出来る機能だが、保存出来るのは一ヶ所のみだ。
  ⇒仮想マシンはファイルなので、単純にコピー保存しておいて上書きで復元した方が自由度
    が高い 。

 結果
  1)Audio, CD/DVD-ROMディバイスの利用には問題なく、DVDビデオの自動再生も可能だが、
  2)ホストPCとMicrosoftネットワーク共有が出来ない!・・・外部のPCとは可能なのに何故?
    ・・・付属の「Virtual Network Editor」で補正する方法があるのだろうか?
  3)VMware ServerとゲストOSを再起動した後に、USB機器(HDD、USBメモリー)は認識さ
    れるも、マウント出来ない!
  4)動作は遅く、GyaO番組やDVDビデオの再生は重く パフォーマンスは今一歩だ。
  そこで、本ソフトで仮想マシンを動作させることは諦めて、VMware Player2Betaで実行す
  る事とした(但し、両ソフトを共存させる事は出来ない)。
  5)CD/DVD-ROMのオートランを停止する事による副作用について
   ホストOSでドライブの自動再生が出来なくなることは無論の事だが、
    (1)Windows Media Playerが、何故かCD/DVDドライブのメディアを認識することが出来な
      くなってしまい、結果DVDビデオを再生出来ない。
    (2)しばしばテキストを保存したCD-RWの再フォーマットを求められてしまう。
    しかも、困った事に VMware Serverをアンインストールしても、OSのドライブ自動再生機
     能を復活出来ない!

     Windows XP Professional において、「gpedit.msc」で起動する「グループポリシーオブ
     ジェクトエディタ」で自動再生を制御出来る項目が、Vista Ultimateでは見当たらない
     *Vista Homeでは「グループ・・・エディタ」は搭載されていない。
     *WinXPでの方法:「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」と進み、
       「自動再生機能をオフにする」を選択し、「プロパティ」をクリック。
       「有効」を選び、「すべてのドライブ」(又は「CD-ROM」)を選んで「OK」をクリック。
   筆者はAcronis True Imageによるクローン復元を利用して、VMware Serverの完全
    削除をしているので事無きを得ているが、
   VMX Builder(VMware Serverと内容的にはほぼ同一の仮想マシンの管理・構築用フリ
    ーソフト)で作成すれば、この不具合を回避出来るのだろうか?



VMware Player
 特徴
仮想マシンを実行することに特化したフリーソフト。
VMwareで作成した OSイメージを再生するためのソフトウェアで、既存の仮想マシンを借用して
動作させることが可能だ。既に200個以上のVMware Player用の OSイメージがVMwareのサイト
VMTN Virtual Appliances Directory から無料で配布されている (ダウンロードするには
BitTorrentが必要)。

Version 2.0になって、待望のホスト・ゲストOS間でのフォルダ共有やUSB 2.0に対応し、
Windows Vistaに正式対応した。
 入手先とインストール
 入手先は、ここから(今回は、VMware Player 2 Beta build 44426を試用した)。
   アンケートは適当に答えてダウンロードページに入ればよい。
 インストール過程で迷うところはないが、CD-ROMのオートランを停止するか否かを選択する
   処がなく、有無を云わずにホストOSドライブの自動再生機能を無効にしてしまう
 実行方法
1)前準備
   「VMware Player Windows版に新規にOSをインストールする」を参考に設定した。
   上記解説サイトは本ソフトを利用するだけなら不要だが、予備知識として一読に値する。
    インストールされた仮想ネットワークカード 2個は
    Bridge接続以外に使用しないので、トラブル回避
    の為に、無効にしておく。
   VMware Bridge
   Protocol が導入
   され有効になって
   いる事を確認する。
2)VMware Playerの起動とゲストOSの読み込み
  本ソフトを起動する。

  「Commands」>「Open」をクリックし、上記VMware Server 1.0.3で作成した”.vmx”ファイル
  を選択して仮想マシンを実行する。
3)VMware Playerのメニュー設定
 3-1)「Preference」設定
  Exit behavior :終了時の確認
   Confirm before exiting the
    application
   When exiting :
    Suspend the vitual machine :
        ノートPCと同じような動作
    Power off the vitual machine :
        パワー・オフ

  Removable devices
   Show on toolbar :ツールバー表示
   Show as menu :メニュー表示
 3-2)「ACE Client License」の取得
   VMware Playerメニューの「Enter ACE
   Client License...」を選択して、
   次の登録画面で「Get Serial Number..」
   をクリックすれば、ネット上で直ちにkey
   を取得出来る(2.0正式版では不可)。

 3-3)「共有フォルダ」の設定
   VMware Playerメニューの「Shared
   Folders...」を選択して「Always enabled」
   又は「Enabled until..」を選択する。
   すると、VMware Toolsのプロパティに
   「共有フォルダ」 タブが追加される(下図)。
   しかし、右図の共有「Foders」には何も
   入力されておらず、「Properties」ボタン
   も有効にならない!
4)VMware toolsの設定
 4-1)「オプション」タブ:下記2項目は共にチェック
   仮想マシンとホストオペレーティングシステムの時刻同期を有効にする
   VMware Toolsをタスクバーに表示 
 4-2)「デバイス」タブ
   仮想マシンに接続する
   デバイスを選択
   IDE 1:0, NIC 0, サウンド

 4-2)「共有フォルダ」タブ
   VMware Playerメニュー
   の「Shared Folders...」
   を有効にすると、追加
   されるのが・・・
   実際には利用不可だ!
<参考>仮想マシンをコピー保存し復元して起動すると、以下のダイアログが表示される。
       最後に仮想マシンの電源を入れてから仮想マシンの仕様(.vmx)の配置が変更
       されました。
       仮想マシンをコピーしたなら新しいUUIDを作成して下さい。仮想マシンを移動した
       なら古いUUIDを使ってください。定かでないなら新しいUUIDを作成しなさい。
       どうしますか?と
       MACアドレスの重複を避けるためにCreateする。との事なので・・・
       Createすると Virtual PC 2007ほど厳格ではないようだが、Windowsのプロダ
       クトキーの変更を強要される可能性もあるので、"Keep"で「OK」して差し支えない。
<参考>仮想マシンのBIOS設定こちらを参照)
   KNOPPIXの「GParted」を使用してハードディスクのパーティションを操作するような場合
   は、仮想BIOSのブートシーケンスが 'HDD' ->'CD-ROM' ->'Network' となっているので、
   CD-ROMからブート出来ない。
   CD-ROMからブートするには、仮想マシン起動時に「Esc」キーを押して、Boot Menu画面を
   出し、カーソルキーを移動してCD-ROMを選択後、「Enter」キーを押す。
   定常的に変更したいなら、「Enter Setup」から又は起動時に「F2」を押せば(連打すれば)、
   BIOS設定画面に入れる。
 結果
  マシン環境は、他の仮想化ソフトと成績を比較する為に、以前試用していた Core2 Duoから
  PentiumDに変更した。即ち、
   Intel D945GNT、PentiumD830 3.0GHz、DDR2-667, 1GBx2、GeForce 6600GT(VRAM
   128MB)、
  ホストOSは Windows Vista Ultimate、ゲストOSはWindows XP Professionalである。
  1)ゲストOS表示画面のメニューの操作性について
   日常的には「Shared Folders..」以外を利用することは少ない。 全画面切り替えは、画面
   右上のアイコンのクリックで可能な点は便利だ(ここを参照)。
   画面表示の自動リサイズ
    ゲストOSの表示が画面のサイズにスムーズにヒットして扱いやすく、操作上問題点は
    ないが、タスクバーの音量アイコンが消失してしまう不具合がある。
  2)パフォーマンスは良好で、体感的にはGyaO番組やDVDビデオの再生も快適だ。
  ベンチマークテストCrystalMark 2004R2を用いて実行した(数値が大いほど高速)。
     コメント:そもそも使用したGeForce 6600GT(VRAM 128MB)は、Windows Vistaに適し
        ていないようで、ホストOSのD2DとOGLの描画性能、特にOGLは劣悪だ。
    <参考>Core2 Duo E6600(2.4GHz),GeForce 7600GT(256MB)で実行した際の成績
    コメント:Windows VistaのD2D描画性能が芳しくないのは、何か理由があるのだろうか。
    動画変換パフォーマンス:MPEG2(640x272)ファイルを変換するのに必要な時間
       MOVへの変換(2分04秒素材)以外は、4分22秒素材を用いた。 ( ):ホスト比
WMV(WMV9_WMA9)へ変換
 *TMPGEnc 3.0X Press使用
ゲストOS:10分18秒( x1.7)
 *ホストOS:06分08秒
RM(RV10_RA8)へ変換
 *Easy RealMedia Producer使用
ゲストOS:09分39秒( x2.1)
 *ホストOS:04分32秒
DIVX(DivX6.51_MP3)へ変換
 *Dr.DivX 2.0 OSS使用
ゲストOS:05分03秒( x1.7)
 *ホストOS:03分02秒
MOV(H.264_AAC)へ変換
 *QuickTime7.04 Pro使用
ゲストOS:22分46秒( x1.7)
 *ホストOS:13分38秒
     ホストOSと比較した変換速度は、1.7〜2.1倍掛かりVirtual PC 2007と大差なかった。
    <参考>Core2 Duo E6600 2.4GHzで実行した際の成績
WMV(WMV9_WMA9)へ変換
 *TMPGEnc 3.0X Press使用
ゲストOS:06分24秒( x1.7)
 *ホストOS:03分40秒
RM(RV10_RA8)へ変換
 *Easy RealMedia Producer使用
ゲストOS:05分53秒( x2.0)
 *ホストOS:02分56秒
DIVX(DivX6.51_MP3)へ変換
 *Dr.DivX 2.0 OSS使用
ゲストOS:02分56秒( x1.6)
 *ホストOS:01分47秒
MOV(H.264_AAC)へ変換
 *QuickTime7.04 Pro使用
ゲストOS:13分46秒( x1.5)
 *ホストOS:09分09秒
      さすがにCore2 Duoだ。PentiumD の二分の一強で変換出来てしまう。

    Photoshopの画像処理能:Photoshop 5.5でNILS'Type Effectsのメタリック/オリエン
     タル効果を実行する(複数のフィルタ処理)に必要な時間を計測した。( ):ホスト比
ゲストOS(Windows XP)
1分42秒( x2.4)
ホストOS(Windows Vista)
0分42秒
     ホストOSと比較した処理速度は 2.4倍掛かったが、Virtual PC 2007( 3分16秒)や
    VirtualBox 1.3.8( 2分21秒)よりも優秀だった。
     <参考>Core2 Duo E6600( 2.4GHz)で実行した際の成績
ゲストOS(Windows XP)
1分10秒( x2.2)
ホストOS(Windows Vista)
0分32秒
      さすがにCore2 Duoだ。PentiumD の1.5分の1で処理出来てしまう。

  3)Microsoft Windowsネットワーク共有は自在に可能。
   <活用例>Vista環境のWMP11は、GyaOからダウンロードしたDRM保護ASFを再生出
      来ないし、FairUse4WM1.3でもWMVのDRMを解除出来ない(ここを参照)。
      そこで、ゲストOSのWndowsXP上でGetASFStreamを起動し、GyaO番組のダウン
      ロード先をホストOSVistaのネットワーク共有フォルダとした。
      Automate unDRMのDecryptItによるDRMの解除もネット経由で実行する(無論、
      ゲストのWindows Media Player9はバージョンアップせずにしておく)。
      ダウンロードとDRM解除に要する時間は、いずれも通常の場合よりもやや遅延し、
      Core2 DuoがPentium 4になった体感だった。
      従って、その後はDRMの解除のみを仮想マシンで行うこととした。
  4)ホスト・ゲストOS間でのファイル交換が、ドラッグ&ドロップでも可能なのだが、ネットワ
    ーク共有や独自共有フォルダでのファイル交換よりも転送速度は遅い。
  5)独自の共有フォルダ機能は、そのままでは利用出来ない
   VMware Player 2の共有フォルダ機能を有効にする方法は、
  VMware Player 2の共有フォルダ機能」   ここを参照

  6)USB 2.0にも対応したというが・・・
    USB機器の使用は可能だが、「さらに高速に使用できるデバイス」と表示され、USB2.0
    
対応させる方法が解らない
     ・・・BIOSでUSB Configuration項目なし。Intel(R) 82801GB USB2 Enhanced Host
        Controller をインストールしても意味がない。
     今回VMware Player 2 build 44426を試用したが、build 45731でも結果は同じだった。
     残念ながら 、VMX BuilderVMware WorkstationでUSB2 Controllerを導入しな
      いと、利用出来ないのであろうか(筆者は使用経験がないので解らない)?
    なお、515MBの動画ファイルをUSB2接続型HDDにコピーするのに要した時間は、
      1分40秒(41Mbps)と低速だが、USB1.1の最大通信速度(12Mbps)の3倍以上だった。
    <参考>Core2Duo E6600 2.4GHzで実行した場合 1分35秒(43Mbps)でほぼ同じ。
   追記(2007.08.xx)課題6)を解決する方法を記したサイトが既にありました!
  「VMware Player 2 で USB 2.0 を有効にする方法   ここを参照
     vmx ファイルをメモ帳で開いて、
       usb.present = "TRUE"の下行に、ehci.present = "TRUE"を追記するだけだ。
    *EHCI (Enhanced Host Controller Interface)とは、USB接続の周辺機器とコンピュ
      ータ本体の通信を制御するUSBコントローラの一つで、USB 2.0規格に対応したUSB
      コントローラの仕様を定義したもの。
     ⇒上記追記後に再起動させると、「新しいハードウェアが見つかりました」と表示されて
      自動でコントローラがインストールされる。そしてデバイスマネージャのUSBコントロー
      ラに「Intel(R) 82371AB/EB PCI to USB Universal Host Controller」が表示される。
     但し、設定後に測定した転送速度は 1分31秒(45Mbps)で、ほとんど変化は認められ
      なかった。

  7)ドライブの自動再生機能について
    VMware Player 2をインストールすると、ホストOSのCD/DVD及びUSBいずれのドライブ
     も自動再生機能は強制的に停止させられてしまう。
    しかし、VMware Serverの結果5)の(1)(2)のような不具合は見られない。
      Windows Media Playerを起動しておいてから、DVDビデオを挿入すれば自動再生が
      可能なので、日頃ドライブの自動再生機能が煩わしいと思っていた筆者には好都合
      な変更なのだが・・・
    ゲストOSでは、USB機器の自動再生は可能だが、何故か?DVDビデオの自動再生が
     出来ない不具合がある(VMware ServerではDVDビデオの自動再生は可能なのに)。
    困った事に VMware Player 2をアンインストールしても、VMware Serverの場合と同様
     にホストOSドライブの自動再生機能を復活出来ない!
     Vista Ultimateでは、「グループポリシーオブジェクトエディタ」などで復活させる方法
     があるのだろうが、筆者は見出せないでいる。
  <追記>ホストOSドライブの自動再生機能を復活させる方法
    
 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\
      policies\Explorer での NoDriveTypeAutoRunの値 ...0xff(255)を ...0x91(145)に
      修正すれば、ドライブの自動再生機能は復活した(→こちらを参照)。
   <参考>Virtual PC 2007VirtualBox 1.3.8では、ホストOSドライブの自動再生
     機能は仮想マシン起動時に停止させて、ゲストOSでの自動再生を可能としている。
     仮想マシンを終了すれば、ホストドライブの自動再生が復活するよう柔軟に対応して
      いる。
<参考>Virtual PC 2007は、ホストのネットワーク接続でネットワークブリッジを使用してい
     ると、ゲストOSはネット接続が出来なくなってしまうが、本ソフトはそのような事は起こ
     らない。
<参考>HamachiVPN(Virtual
     Private Network)をインスト
     ールするとHamachi ネットワ
     ークアダプタがインストール
     され、 「ネットワークと共有
     センター」表示では、2種類
     のネットワークが共存する
     (右図、ここを参照))。
     VMware Playerを使用す
     る際は、Hamachi ネットワ
     ークアダプタを無効に設定
     しておかないとネット接続
     が出来なくなる 。
 総合評価
   USB2対応に疑問がある以外は機能的に不満はないが、 VMware Server削除後、 VMware
   Playerで実行する必要ある。共有フォルダ機能も優秀だが、vmxファイルの編集など面倒
   準備が必要だ。
   ホストOSドライブの自動再生機能を復活させる術を見出せない点に課題が残る。
    ・・・いじくるつーる(7.63.04)やTweak VI(1.0 build 1072)は、オートランをオフに出来るが、
      VMware Playerの後遺症を修復する事は出来ない。



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