HDConvertToXでBlu-rayを字幕付きファイルに変換

HDConvertToXでBlu-rayを字幕付きファイルに変換
 
MPEG2-TS動画を字幕付きMKV, AVI, MP4ファイルに変換可能なマルチコンバータ
(2009.11.03作成)
HDConvertToXXviD, DivX, X264, WMV for SAP, NMT and PC!)は、Blu-ray、DVDからリッ
 ピングしたM2TS、VOBファイルやTS, MKV,AVI ファイル等を、XviD, DivX, X264やWMVコーデ
 ックを利用して、AVI(XviD, DivX), MKV(XviD, DivX, x264), MP4(XviD, DivX, x264), WMV
 やM2TS(x264)ファイルへ変換する事が可能なフリーのマルチコンバータ。

AVCHDやBlu-rayを多重化して内部構造を維持したままエンコードすることが可能で、字幕と音
 声トラックの切り替えなどが可能なムービーファイルを作成することが 出来る。
又、クリッピングやリサイズも可能で、しかも元ソースを選択するだけで自動的に解析してほぼ
 全自動で済ませてくれるので、丸ごと軽量化してバックアップすることを目的としてエンコード
 する場合に重宝す ると云う。
Blu-rayビデオを変換する事が可能なフリーのソフトとして、BD Rebuilderこちらを参照)と
 MakeMKV
こちらを参照)が注目されているが、今回は HDConvertToXの使い勝手を
 字幕付きのMKVファイルへの変換(x264 in MKVで出力)を中心に試用してみた。
 マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)、DDR2(PC2-6400)2GBx2、
    GeForce9600GT(VRAM 512MB、Drive v190.38)
  Windows Vista HomePremium(SP2)で実行した。
  光学ドライブは、I-O DATAのBD&HD DVDコンポドライブBRD-SH6B(LG電子のGGW-H20N)
   を使用した。
 
 I.HDConvertToXのインストール
    HDConvertToXここから 入手(今回は v.2.2.502.3754を使用した)。
    v.2.2.492.3入手してを解凍し起動後、「Update HDConvertTox」でアップデートを試行したら
      v.2.2.502.3754となった。
    適当な場所に解凍してそのまま使用可能だが、注意を参照。
    Windows VistaとWindows7の場合は、applicationsフォルダ内のAVIMux_GUI.exeを右クリックし
     て「プロパティ」を選択、「互換性」タブをクリックし、「互換モードでこのプログラムを実行する」
     にチェックを入れ、「Windows XP (Service Pack 2)」を選び「OK」をクリックする

   その他必要なツール
    ffdshow tryout, Haali Media Splitter, AviSynth, XviD。
    Windows Media Encoder 9:VistaではDEP機能を全て無効にすると云うのだが・・・下記参照
      XPでは、Windows Media Player 11にアップ。
      念の為にffdshow で WMV9をデコードする為に「VC-1」を有効にしておく。
   注意:一時作業フォルダがHDConvertToXフォルダ内に作成される\job0...フォルダとなってり、
     
1時間20分のBlurayビデオの本編をMKVへエンコードした際、最終出力ファイルサイズの3〜
     4倍と
大容量の ...m2v や...h264ァイルなどがそのまま残ってしまう
(´ヘ`;)
     作業フォルダを変更することは、「Advanced Options」の「Utilities」タブで一時的に可能だが
     、解凍して使用する場所はOSドライブとは別にした方がよい。
 
 II.操作手順
   基本的な使い方は、こちら本家のウェブマニュアルに解説されているが英文だ。
    Blurayの作成方法は、こちらを参照。
    邦文で簡単な紹介は、Gigazineさんのページを参照。
   対応出来る入力ファイル形式はデコーダ次第だが多種類。
     Blu-rayからリッピングしたM2TSファイル、DVDからリッピングしたVOBファイルやTS, MKV,
     AVI ファイル等。
     但し、SANYO製の Xacti DMX-HD1000のFull-HDモー ドで撮影したMP4ファイルは、映像
      が2倍位高速となって1.7回位再生し映像・音声解離してしまう。
      De-interlace Filters:Change fps to 23.976にすると等速となるが1.7回位再生のままだ(◎_◎)/
    素材:今回は、Blu-rayビデオ作品A(片面2層、容量23.9GB、本編80分)をAnyDVDでリッピン
       グし、Blu-ray Discにライティングした本編ファイルを元素材とした。
     しかしながら、この元素材はそのままでは変換の最終段階でエラーとなってMKVへMuxing
      出来なかった
ので、tsMuxeR GUIでTS化した後のTSファイルを素材とした。
  
 
 字幕付きx264 in MKV(H.264_AC3.mkv)で出力
    主画面と「Crop & Resize」タブ
     「Open File..」から素材を読み込む。
     先ず、「Analyze File..」ボタンをクリックして素材ファイルの解析を行うと、しばらくして下図
       の如く結果が表示される。
     Resizing/Resolutionバーで解像度の変更が可能だが、出力形式によってはエラーとなる。
       今回は自動解析された1920x1072そのままとした(但し、PT1録画番組では不都合)。
       1920x1072→1080にしたければ、
         (1)No Resize & Cropをチェックする。MKVへの出力では変換に必要な時間は今回の
           場合と同じで問題なかったが、WMVへの出力では変換エラーとなってしまう。
         (2)手動で1072→1080に変更して出力すると変換時間がやや長くなってしまう。
     Cropping欄でクロップも可能となっており、「Visual Crop」で映像フレームを見ながら不要
       な範囲を削除する事が可能だ(今回は自動解析された上下4, 4ピクセルそのまま)。
     Set MOD Block Widyh x Heigthの意味が解らず、リサイズにはトライ&エラーで対応する
       しか方策はなさそうだ・・・・Y (>_<、)Y
    「Video」タブ
     Options欄
       Encode Using:エンコードの組み合わせをプルダウンメニューから選択(今回はx264
         in MKV)。
       Encoding Mode:エンコード形式を選択(今回は1パスABR:平均ビットレート)。
        Final MB Sizeは2パスで有効となるが、今回は念の為に大き目の値を入力。
        SPEED/QUALITYバーでエンコード品質を選択(本試験は最速のUltraFast)。
        Manually Set Bitrateで平均ビットレート値を入力。今回は8000 Kbpsとした。
     Filters欄:ノイズ除去とインターレース解除の適応フィルタを選択。今回は、
       De-noise Filters:Super Light→Noneに変更。
       De-interlace Filters:None→Interlacedに変更。
     Hardware Compatibility欄
       AVCHD構造やBlu-ray構造の構築も可能となっている(今回はPC用の「No...」)。
    「Audio」タブ
     General Audio Options欄
       Encode Using:エンコード形式をプルダウンメニューから選択。
        今回は「AC3 Audio」:MakeMKVこちらを参照)と同じ形式を使用した。
        *「Nero AAC Audio」:H.264 DivXこちらを参照)と同じ形式はまたの機会に・・・
       Audio Bitrate:プルダウンメニューから選択(今回は、320Kbps)。手入力も可能。
       Audio Channels:プルダウンメニューから選択(今回は、2 チャンネル)。
       Bitrate Management:CBR, ABR, VBRから選択するが、AC3ではグレーとなっている。
       Normalize Audioはチェックしたまま。
     Speed Ajustment欄
       Resample Audio:フレームレートをプルダインより選択(今回は、NONEのまま)。
     なお、筆者の環境では時々AC3Filterがeac3toのデコードを妨げエラーとなるようなので、
       DirectShow Filter ToolでAC3Filterのメリット値を 0x40000000から 0x10000000に
       変更してffdshowのオーディオを優先するように設定した。
    「Audio & Subs Selection」タブ
      Audio Tracks欄、Subtitle Tracks欄から必要な言語と字幕トラックを選択。
       今回は、言語:英語、字幕:日本語としたが、複数選択する事も可能。
    「Advanced Options」タブ
     
「Filter Setting」:Basic Filters, QMF filters, MXDegrain, X264 Tuningなど(変更せず)。
     
「Filters 2」:リサイズの方式を設定(今回は変更せず)。
      「Utilities & Diagnostic」:DG Indexer, AVIMuxGui, Bitrate Calculatorなど設定の他、
        Set working directoryで作業フォルダの場所を指定する事が出来る。
      「Muxing Options」:MKV, MP4,Commonで各々設定(変更せず)。
      「Load & Save Settings」:設定内容を保存する事が出来るので、汎用する場合は便利。
    最後に、主画面の「Save File..」ボタンで保存先を指定して、保存名を入力する(拡張子は
       自動で挿入される)。
     「Generate Encode」ボタンを押すと変換が開始され、各種ツールが次々に起動する。
      ビデオトラックの抽出→DGAVCIndexの起動→音声トラックの抽出・変換→字幕トラック
      の抽出・変換→WAVをAC3への変換→x264.exeによる最終変換・・・・・・・この段階が
      一番長くかかる・・・・・・・・・・
     →Muxingされて出力
  
 A.前試験の成績
    本試験に使用した素材を、更に H264TS_Cutter111Beta (こちらを参照)で1分00秒
    にトリミングして無劣化出力したTSファイルを用いて、
    「Video」タブのSPEED/QUALITYバーで各種のエンコード品質を選択して前試験をした。
    1)出力したH.264_AC3.MKVファイル情報(MediaInfo 0.7.23で解析)
     音声は設定通り全て 320Kbps、48.0KHz、2チャンネルのAC3で出力された。
     映像は以下の如くだった。

1 pass UltraFast
   8,065(8,000)Kbps、1920x1080(16:9)、23.976fps、AVC(Baseline@L4.0)(1 Ref Frames)
1 pass VeryFast
   8,182(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L4.0)(CABAC/2 Ref Frames)
1 pass Faster
   8,295(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L4.0)(CABAC/2 Ref Frames)
1 pass Fast
   8,290(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L4.0)(CABAC/2 Ref Frames)
1 pass Medium
   8,293(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L4.0)(CABAC/3 Ref Frames)
1 pass Extreme Quality
   8,309(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L4.0)(CABAC/4 Ref Frames)
1 pass Slow
   8,308(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L5.0)(CABAC/5 Ref Frames)
1 pass Slower
   8,319(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L5.0)(CABAC/8 Ref Frames)
1 pass VerySlow
   8,337(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L5.1)(CABAC/16 Ref Frames)
2 pass UltraFast
   7,847(8,000)Kbps、1920x1080(16:9)、23.976fps、AVC(Baseline@L4.0)(1 Ref Frames)
2 pass Faster
   7,870(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L4.0)(CABAC/2 Ref Frames)
2 pass Medium
   7,861(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L4.0)(CABAC/3 Ref Frames)
2 pass Slow
   7,865(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L5.0)(CABAC/5 Ref Frames)
2 pass VerySlow
   7,887(8,000)Kbps1920x1080(16:9)、23.976fpsAVC(High@L5.1)(CABAC/16 Ref Frames)

印のファイルは、MPC Homecinemaの映像デコーダPDVD8の再生で不具合がある。
   
    2)1分00秒ファイルの変換に必要な時間
     1 pass UltraFastでの変換時間は、プロファイル・ レベルBaseline@L4.0、参照フレーム
     数1、CABACナシにもかかわらず、VeryFast、Fasterと差がなく実時間の約 3.5倍と長
     時間を必要とし、想定外だった。
    3)画質の比較
      判定方法
      1パスでエンコードした各種エンコード品質で作成されたファイルの動きの速いシーンを、
       Media Player Classic Homecinema 1.3.1249のフルHD表示で再生して比較した。
        「表示」メニューの「オプション」:内部フィルタでMatroska、MP4/MOVとH.264/AVC(DXVA)
        、H.264/AVC(FFmpeg)を無効とした(別記を参照)。そして、
     SplitterにはHalli Media Splitter1.9.42.1を使用した。
     映像デコーダには外部フィルタに「ffdshow Video Decoder(tryouts revision2975)を追加し
       て「優先する」とした(「インターレース解除」に設定)。
       <参考>
        映像デコーダに「CyberLink H.264/AVC Decoder(PDVD8)」 を利用すると、上表 の1)
        出力した...ファイル情報の
で示したファイルは再生出来ない不具合がある Y (>_<、)Y
     アニメーションの比較では無理なのか、差異は認められなかった。
 
 
 B.本試験の成績
    1)変換に要した時間    
      収録時間 1時間20分ファイルのH.264_AC3.MKVへの変換に要した時間: 6時間31分
      最速の筈の 1 pass UltraFastでも、実時間の約 5倍と長時間を必要とした。
  
    2)出力したH.264_AC3.MKVファイル情報(MediaInfo 0.7.23で解析)
      映像H.264は Baseline@L4.0, 1RefFrame、音声AC3は48.0KHz、2チャンネルで出力さ
      れた。各々のビットレートはほぼ設定した通りに出力されていた。
      字幕が埋め込まている。 
   
    3)動画再生ソフトでの再生(下記のまとめ参照
     Windows Media Playerで 字幕を表示させるには、VobSubのインストール環境下で、
      jobフォルダ内に作成さ
      れた ..idx と ...subファ
      イルをビデオファイルと
      同一階層に配置して、
      ビデオファイル名と同
      じ名前にリネームすれ
      ば表示可能となる。
      DirectVobSubの設定
      方法はこちらを参照。
     VLC media playerとKMPlayerは、MKVファイル単体だけでも字幕の表示が可能だ。
     なお、Windows Media Player(11.0.6..9)は、DirectVobSubのGeneral タブ>Loadingの
       設定で「Always load」を選択すると、MKVファイル単体だけでも字幕の表示が可能!
   
 III.追加試験
 
 1)字幕付きXviD in AVI(XviD_MP3.avi)で出力
      XviD in AVI の1pass、UltraFast(3000Kbps)、MP3 Audio(128Kbps)以外の設定は、上
       の x264 in MKVと同様の設定で出力した。
     出力したファイル情報(MediaInfo 0.7.23で解析)
      映像XviDはAdvancedSimple@L5、音声MP3は48.0KHz、2チャンネルで、各々のビット
      レートはほぼ設定した通りに出力された。
      字幕は埋め込まていない。
     変換に要した時間    
      収録時間 1時間20分ファイルのXviD_MP3.aviへの変換に要した時間: 4時間28分
      最速の予測だった1 pass UltraFastでも、実時間の約 3.5倍と長時間を必要とした。
     動画再生ソフトでの再生(下記のまとめ参照
      Windows Media Player,MPC Homecinema, GOMPlayer, VLC media playerや
       KMPlayerで字幕を表示させるには、上記のVobSubの設定を行う必要がある。
   
 2)字幕付きx264 in MP4(H.264_AAC.mp4)で出力
    「Audio & Subs Selection」タブに”Mux Subtitles in MP4/MKV/AVI Container”とある
      ので、字幕を植え込む事が可能なのであろうが、筆者の環境ではSutitle Tracks欄で
      字幕を植え込むようにすると、最終のMuxが行われずファイルが出力されない不具合
      がある
Y (>_<、)Y
      「NONE」にすれば出力可能だ→下記の「PT1..をMPEG-4 AVC/H.264へ変換」を
参照。

    <対策>で対応    
      x264 in MP4 の1pass UltraFast(8000Kbps)、Nero AAC Audio(256Kbps, CBR)で
       出力した際に \job0...フォルダに作成されたファイルを素材とした。
        
     Yamb
ここから入手。今回はYamb-2.0.0.8 with installerを使用)で結合
       「Creation」タブの「Click to create an MP4file With multiple audio, video...」を
       クリックすると、「MP4 File Creation」画面が表示される。
       「Add」をクリックして、HDConvertToXフォルダ内の\job0...フォルダに作成された
        映像ファイル( ...h264)、音声ファイル(...mp4)、字幕ファイル(...idx)を登録。
       各ファイルを選択し「Properties」をクリックして、必要事項を設定。
        映像のプロパティではFrame-Rate:素材のフレームレート(今回は23.976)を入力。
         Pixxel Aspect Ratioには Unspecifiedを選択する。
          16:9 NTSCを選択すると、1920x1072(2.2:1)と横長サイズとなってしまうので注意!
        音声と字幕のプロパティでは、言語(今回は各々EnglishとJapanese)を選択。
      最後に「Next」をクリックすると、結合される。
     出力したH.264_AAC.MP4ファイル情報(MediaInfo 0.7.23で解析)
       映像H.264は Baseline@L4.0, 1RefFrame、音声AACは48.0KHz、2チャンネルで出力さ
       れた。各々のビットレートはほぼ設定した通りに出力されていた。
       字幕が埋め込まれた!
     動画再生ソフトでの再生(下記のまとめ参照
      MPC Homecinema, GOMPlayerやKMPlayerで字幕を表示させるには、上記の設定
        を行う必要がある。
       但し、何故かWindows Media Player11では字幕を表示させる事が出来なかった。
      VLC media playerとKMPlayerは、MP4ファイル単体だけでも字幕の表示が可能だ。
      *QuickTime Player7.6.4は、設定で「利用可な場合は字幕を表示」にチェックして
        も字幕を表示させる事は出来なかった。
   
 
 3)WMV in WMV(WMV9_WMA.wmv)で出力
     前準備:Vistaでは データ実行防止DEP:Data Execution Prevention)機能を無効に
          設定する必要あるとされている。
        DEP機能を全て無効にする方法は、こちらを参照.。
         [コマンドプロンプト] を[管理者として実行]で起動して、
         DEPを止める      Bcdedit /set nx AlwaysOff
 
          →再起動後に有効となる
         DEP無効の確認   wmic OS get DataExecutionPrevention_SupportPolicy
                     →0(数字のゼロ)が帰ってくればDEP機能は停止している。
          DEPを有効に戻す  Bcdedit /set nx OptIn
     素材:x264 in MKVの前試験に用いたのと同じPT1録画番組のカット素材(上記載
     設定:解像度は、自動解析のままでCrop & Resizeせず。
         映像は、WMV in WMV, 1 abr pass又は1 pass qualityとして試験した。
           De-noise Filters:None, De-interlace Filters:Interlaced
          SPEED/Qualityの WMV Codecプロファイルには、WMV7 fast, WMV8 fast,
            WMV8 good, WMV8 better, WMV9 fast, WMV9 good, WMV9 better,
            WVC1 fast, WVC1 good, WVC1 better, WVC1 best, WVC1 insane

            が用意されている。
           今回は WMV9 goodとして、Bitrate又はv_qualityを入力して試験した。

         音声は、WMA Audio, 128_48_2_16として、Normalize Audioにチェック。
     結果:WMVエンコードの過程で、”エンコーダはソースプラグインから持続時間属性を検
          出来ませんでした。他の方法を試みている・・・”とエンコードが進行する。
 
        1 abr pass 設定では残念ながら出力されるも、直後エラーとなって映像無し
          ファイルし
か作成
出来なかった
Y (>_<、)Y
        1 pass Quality 設定では幸い「Crop & Resize」タブで1920x1072と720x400に設
          た場合、正常に出力可能だったが・・・・
          No Resize & Cropをチェック した場合や動で740x406とした場合には、変換
          に失敗してしまう等、極めて不安定だった。

        WMV3_WMA.WMVファイル情報
         下図は、v_qualityを 85 で設定した場合に出力されたファイル情報
 
         1920x1072出力時v_qualityと映像ビットレートとの関係はは以下の如くだった。
           v_quality25 → 2,062Kbps、v_quality45 → 2,366Kbps、v_quality65 → 3,594Kbps、
           v_quality85 → 6,453Kbps、v_quality90 → 8,647Kbps、v_quality95 →15,900Kbps
         720x400出力時v_qualityと映像ビットレートとの関係はは以下の如くだった。
           v_quality45 → 419Kbps、v_quality60 → 575Kbps、v_quality66 → 688Kbps、
           v_quality70 → 803Kbps、v_quality75 → 986Kbps、v_quality85 →1,448Kbps
        変換したWMV9ファイルのWeb配信試験
           映像v_quality 66、解像度720x400で圧縮した動画デモを提示。
HDConvertToXで変換したWMV9
 (816Kbps, 1分00秒, 5.99MB)
Embed方式
Stand方式
注意:ご覧頂くにはWindows Media Playerが必要です。
問題なくFastStartストリーミング方式で受信可能だが、字幕は付けられない。
         残念ながら、素材にMPEG2、VOB、AVI ファイルを用いた場合はいずれもWMV in WMV
         
変換するこは出来なかった Y (>_<、)Y
  
 <補足1>PT1録画番組をHDConvertToXで変換
    1)PT1録画番組をMPEG-4 AVC/H.264(H.264_AAC.mp4)へ変換
      同様のメディアコンバータ系列で高速変換が可能な AutoMenこちらを参照)と比較す
       る為に、以下の試験を行った。
      素材: PT1で録画した地デジ二ヶ国語音声の洋画番組(X-MEN[デ][SS][二][字].ts、
        収録時 1時間54分、映像MPEG2、音声AAC圧縮)を元素材とし、

        別記の方法Aこちら参照)BonTsDemuxWAV to AC3 Encoder
   
     処後、tsMuxeR GUI
で「TSMuxing」出力した MPEG2_AC3.tsファイルを、
        更に Murdoc Cutterで本編部分を1分12秒にトリミングして出力したMPEG2_AC3
         .tsファイルを素材とした。
      設定:x264 in MP4 の1pass、UltraFastとVeryFast(8000Kbps)、Nero AAC Audio(256
         Kbps, CBR)で出力した。
        但し、以下の不具合がある為に注意が必要だ。
        音声AACの圧縮:
          Nero AAC AudioをCBRで使用する必要があった。
           ABRで出力すると、ビットレートを64〜320Kbps各種設定しても全て 13.7Kbps
           で出力されてしまう不具合がある
Y (>_<、)Y
          Codig Tech.AAC Audioでは上手く変換出来ず、ガーガー音となってしまう。
        リサイズ:
         自動分析ではManually Set Width xHeightが1440x800となってしまうので修正が
          必要だった。
          1440x1080サイズの本素材をリサイズせずにNo Resize & Cropで出力すると、
          4:3で再生されてしまう
(アスペクト比を調整出来ないプレイヤーでは困る)。
          No Resize & Cropチェック時よりも、変換に1.2倍位多くの時間を必要とするが、
           手動で敢えて1920x800→1080 に変更して出力する事とした。
          No Resize & Crop未チェックで1440x1080としても 4:3で再生されてしまう Y (>_<、)Y
      成績:
        出力したH.264_AC3.MKVファイル情報(MediaInfo 0.7.23で解析)
         音声はほぼ設定通り全て 257Kbps、48.0KHz、2チャンネル,AAC(Version 4)(LC)
         で出力された。
         映像は以下の如くだった。
         1 pass UltraFastの変換に要した時間は 3分08秒で、AutoMenの1 pass UltraFast
          1分59秒の約 1.6倍と長時間を必要した(こちらを参照)。

1 pass UltraFast :変換に要した時間は 3分08秒
  7,937(8,000)Kbps、1920x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Baseline@L4.0)(1 Ref Frames)
1 pass VeryFast :変換に要した時間は 3分24秒
  7,929(8,000)Kbps、1920x1080(16:9)、29.970fps、AVC(High@L4.0)(CABAC/2 Ref Frames)

 各エンコード品質のAVCプロファイル・ レベルは、HDサイズならx264 in MKV
  で出力した場合と同じようだ。
        画質明らかな劣化はないように思われた(極細小の毛髪は不鮮明?)。
 
    2)PT1録画番組を x264 in M2TSでBlu-ray用途へ変換
     上記と同じ素材を用いて、
      Video:x264 in M2TS, Create BluRay
        Structure
      Audio:Copy Audio
      でBDMV型Blu-rayに変換した。
      ImgBurnで 出力されたBlu-rayフォルダ
      を ISO化して、PowerDVD8 Ultraで再生
      したところ、
      問題なく再生可能だった。
  
 
 <補足2>シネスコサイズで変換したMP4ファイルのWeb配信試験
      640x272のシネスコサイズのMPE2を素材として、x264 in MP4(H.264_AAC.mp4)で
       出力し、総ビットレート500 Kbpsを目標値として 1 パスで変換した
      各エンコード品質のAVCプロファイル・ レベルは、以下の如くだった。
エンコード品質
プロファイル・ レベル
1 pass UltraFast
 AVC(Baseline@L2.1)(1 Ref Frames)
1 pass VeryFast
 AVC(High@L2.1)(CABAC/2 Ref Frames)
1 pass Faster
 AVC(High@L2.1)(CABAC/2 Ref Frames)
1 pass Fast
 AVC(High@L2.1)(CABAC/2 Ref Frames)
1 pass Medium
 AVC(High@L2.1)(CABAC/4 Ref Frames)
1 pass Extreme Quality
 AVC(High@L2.1)(CABAC/5 Ref Frames)
1 pass Slow
 AVC(High@L2.1)(CABAC/5 Ref Frames)
1 pass Slower
 AVC(High@L2.2)(CABAC/8 Ref Frames)
1 pass VerySlow
 AVC(High@L3.1)(CABAC/16 Ref Frames)
      ここで提示する 1 pass Medium出力は、High@L2.1、CABAC/4 Ref Framesだった
HDConvertToXで変換したシネスコサイズの
 MPEG-4 AVC/H.264の配信テスト
 (503Kbps, 1分07秒, 4.09MB)
 
Embed
方式
Stand
方式
QuickTime→
FlashPlayer→
 
        QuickTime 7.6.4では問題なくFaststartストリーミング方式で再生可能だが、
        QuickTime 7.1.6(7.55以前)では上手く再生出来ないようだ。
 
 IV.結語
   1)HDConvertToXは、字幕植え込み MKVファイルないし字幕付き AVIファイルを作成する
    事が可能だ。しかし、
    画像処理機能は豊富だが、動画編集機能はお粗末でカット・トリミングは出来ない。
    残念ながらAutoMenのように、高速で変換する事は出来ない。
    長編のファイルは不安定で何故かエンコードの最終段階でエラーとなる場合があり、失敗
     した時の落胆は大きい。
   2)x264 in MP4出力では字幕の植え込みが出来なかったので、Yambで対応が必要だった。  
   3)HDConvertToX作成字幕ファイルへの各種動画再生ソフトの対応(まとめ)
     Halli Media Splitter1.9.42.1、ffdshow (tryouts revision2975)存在下
対象
ファイル
再生条件
字幕ファイル(idx,
sub)の共存又は単体
と VobSubのLoaing
<参考>
Windows7
RC版
WMPayer
(12.0.7..)
Windows
Media
Player

(11.0.6..)
MPC
Home
Cinema

(1.3.1249)
GOM
Player

(2.1.18)
VLC
media
player

(1.0.2)
KM
Player

(2.9.4.
1435)
 MKV
 (H.264
  _AC3)
 共存(+idx,sub)
再生不可
(MakeMKV
作成ファイ
ルは可能)
ここを参照
 単体
 (-idx,sub)
 必要時ロード
×
×
×
 常にロード
(^O^)
×
×
 AVI
 (XviD
  _MP3
 共存(+idx,sub)
 単体
 (-idx,sub)
 必要時ロード
×
×
×
×
 常にロード
×
×
×
×
 MP4
 (H.264
  _AAC)
 共存(+idx,sub)
×(;_;)
×(;_;)
 単体
 (-idx,sub)
 必要時ロード
×
×
×
×
 常にロード
×
×
×
×
       VobSubのLoaing :
        DirectVobSubのGeneral タブ
        Loadingの設定で、
          Load when needed 又は
          Always load に設定する。
   4)WMV in WMV出力は、筆者の環境ではDEP機能を無効に設定してもラッキーな場合以外
     は上手く変換する事が出来なかった。
 


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