Android用の動画配信システム(パーソナルクラウドストレージ構築ソフトで、PC内動画を配信)
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BdriveでPC内の動画をストリーミング再生

BdriveでPC内の動画をストリーミング再生

 
スマフォは横画面表示専用ページ
 
 
=パーソナルクラウドBdriveでPC内動画をストリーミング配信=
(2013.01.03作成, 13.10.04更新)
Bdriveはパーソナルクラウドストレージ構築ソフトで、パソコンやモバイル端末のフォルダを公開してインターネットを介して相互にアクセスを可能とするサーバー兼クライアントソフト/アプリ(ソーシャルクラウドとして友達の招待・共有機能も搭載)。
PCでは公開されたフォルダを仮想ドライブとしてマウントする事が出来、VPN(Vitual Private Network)のような感覚でフォルダ内のファイルをインターネットを介して操作が可能。
スマフォ/タブレットでは、PC内の動画や音楽を外出先からストリーミング再生が可能で、動画の再生はサーバPC側のmencoderでMP4へリアルタイムに変換してくれるので端末の負担は少なく、快適なネットワークビデオ環境が簡単に構築可能だ。
そこで、今回は動画のストリーミング配信機能に絞って、その使い勝手を検証してみた。
I. 検証に使用した通信環境
 
今回のメインサーバ「QSWin7」: Windows 7 Professional 64 ビット
 
 
NTT西日本Bフレッツ(実測上り転送速度: 18Mbps前後), コレガルータBAR EX使用
 
今回のクライアント「SH-01D」: AQUOS PHONE SH-01D
 
 
イー・モバイルPocket WiFi(GP02, 実測下り転送速度: 7Mbps前後)
*AQUOS PHONE SH-01Dのスペック
プロセッサ:OMAP4430(1GHz), Dual Core、OS::Android 4.0.4
ディスプレイサイズ:4.5型、解像度:720×1,280(16,777,216色)
メモリ:ROM 4GB、RAM 1GB
カメラ機能:静止画 4,000×3,000(1,210万画素)、動画 1,920×1,080
 
別のクライアント「Qosmio」: Windows 7 Professional 64 ビット
 
 
CATV(実測下り転送速度: 12Mbps前後), コレガルータCG-WLBARAGS使用
 
II. 今回用いたBdriveソフト/アプリ
今回試用時のBdrive 2.2は、サーバー兼クライアントのソフト/アプリとなっており、古いBdriveは ”Bdrive Classic”という名に改められた。Windows、iOSとAndroidに対応しているが、Mac OS X版は現在のところ未提供となっている。
*Bdriveは、6文字からなるBIDでターゲットのフォルダを識別すると云う。
  
III. Bdrive for Windowsのインストールと設定
 
Bdrive for Windows(今回は2.2.0)ここから入手して、PC(QSWin7)にインストール。
インストールが完了すると自動的に起動して、ログイン画面が表示される。
 
Bdriveへのログインは、”Simply use your Facebook account to login”とあるので、既に登録済みのFacebookを利用する事とした。
 
 
続いて、ネットワークアダプタの選択画面が表示される。有効なイーサーネットを選択。
 
 
次に、ディバイス名を指定する画面が表示される。そのまま変更せず。
 
 
最後に、二種類の公開フォルダ(IncomingとPublic)を作成する場所を指定する画面が表示される。Eドライブ直下に変更したが、下記「Options」の「General」で変更可能。
 
 
前準備が終わるとBdrive設定ソフトが起動するが、bdrive.comからメールが届ているので、[this link]をクリックして、ウェブ上でBdriveのアカウントを正式登録しておく。
My Bdriveの設定
[+Share]ボタンから公開するフォルダを追加する事が可能。
公開を許可する範囲を示すプルダウンメニューの一つを選択してクリックすると、「フォルダの参照」画面が表示されるのでツリーを辿って目的のフォルダを選択して [OK]すればよい。
指定する上位フォルダは英語名のみで、その下位のフォルダは日本語名も可能と云うが、下記IVに示す如く上位フォルダ名が日本語となっても問題ないようだ。
 
 
Optionsの設定
General」で”Start Bdrive when you log in to Windows”のチェックを外す。
Network」で インターネットからのアクセスを可能に設定。
LAN外の遠隔地から接続する為に、該当ルータのUPnPを有効にしていないのでポート(46464)を開放しポートフォワードをしたら成功した。
 
 
Subtitles」でソフトサブの文字コードに、Japanese charsets(SHIFT-JIS)を選択。
 
 
Friendsの設定
[+Invite]で友達の招待を設定するのだが・・・・こちらを参照。
  
IV. 別のPCからアクセス
 
 
別の通信環境(CATV使用)にあるPC(Qosmio)からアクセス。
公開ファルダ を右クリック [Open]すると仮想ドライブとしてマウント可能。
 
 
 
 
PCでは、Androidのように [MyBdrive]画面上で直接個別の動画ファイルにアクセス出来ず、フォルダ単位で仮想ドライブとしてマウントしてからローカル再生と同じように再生する事になる。従って、対応ファイル形式はクライアントPCのプレイヤーに依存する。
今回の通信条件では、ルータ越えでも例えば H.264圧縮のMP4動画(1280x720, 1.2Mbps)なら快適な再生が可能だったが、Full HDのMPEG2(1920x1080, 11.8Mbps)では当然のことだがガクガク再生となってしまう。
なお、動画ファイルのアップロード速度は4.8Mbps、ダウンロード速度は2.1Mbpsだった。
 
V. Bdrive for Androidのインストールと設定・動画再生
 
Bdrive for Android(今回は2.2.2.2)を ここからダウンロード・インストール。
Bdriveを起動すると、ログイン画面になる。
 
1)[Login with Facebook]をタップ
2)Facebookのアカウントを利用
 
 
3)FacebookのIDとPasswordを入力
4)ログインすると、メイン画面が表示される
 
 
5)フォルダを展開して目的の動画ファイルを選択してタップ(サムネイルを表示する機能は搭載していない)
 
 
6)すると、アプリ自体のプレイヤーが起動して再生される(再生可能なファイル形式は下記の成績を参照)。
今回の通信条件では、ルータ越えでも例えば 1280x720のMP4を 5~6秒で再生を開始する事が可能だった。しかも凄い事に、51分と長い動画でも途中からのスキップ再生も自由に可能だ
\(^o^)/
但し、元動画がFull HDのMPEG2では再生出来ないか、再生出来てもしばしば停止してしまう。
 
 
なお、再生以外のコントロール機能や再生動画の情報を取得する機能は搭載していない。
不完全ながらSRT字幕のソフトサブ表示も可能だったが、表示の可否をコントロール出来ない。
=備考=
a) 設定:Options
 
データ通信でも視聴する場合は、「Transfer on 3G or LTE」をチェック。
プレイヤーの設定や帯域幅を調整するオプションは用意されていない。
 
Pocket WiFi(GP02)のUPnPを有効にすれば外部からIncomingフォルダへアクセス可能となるが、しばらく使用していない場合には再設定し直さないと "Accessible from Internet”出来なくなってしまう。3G回線では 有効に出来なかった。
b) Androidの共有フォルダ
 

Androidの共有フォルダは一般向けのPublicフォルダは作成されず、Incomingフォルダのみ作成される。
その場所は、sdcard/bdrive/root/webdavで、PCからダウンロードした画像、書類ファイルは自動的に選択の余地無く、このIncomingフォルダに保存される(左図は、アストロファイルマネージャーで展開して表示)。
c) Android版BdriveからPCへアップロード
・Android版BdriveはIncomingフォルダ以外のファイルをアップロード出来ない。又、Bdriveはアストロファイルマネージャーのシェアのメニューには残念ながら登録されないので、転送予定のファイルをコピッペして Incomingフォルダ内(今回はその下層に作成したShareフォルダ内)に前もって配置しておく必要がある。
・Bdriveの Incoming>Shareフォルダにて転送するファイルをチェックした後、[Send]ボタンをタップ →Select tardetで ”To My Device”を選択→Select Diviceで今回は ”QSWin7”を選択→Sent 4 file...で [OK]すれば、転送先ディバイスの Incomingフォルダへアップされる(但し、Incoming以外のフォルダへは転送出来ない)
 

=Androidで動画再生の成績=
 
Qloud Media(PCに保存した動画をAndroid端末でストリーミング再生可能なアプリ、こちらを参照)と比較した。
⇒「Android用の動画配信システムの対応比較」を参照。
 
 
対応ファイル形式は、WMV/ASF, RM, MOV/ MP4/ 3GP/ M4V, MPEG, TS, AVI, MKV , FLV, 一部のSWFと多彩。
但し、Full HDサイズのXacti DMX-HD1000, AQUOS SH-01D撮影のMP4, 3GPとPT1地デジのTS, H.264DivXビデオのMKVは再生出来なかった。
NSV, OGM/OGG, WebM 及び M2TSはダウンロードとなってしまいアプリのプレイヤーでストリーミング再生出来なかった。
なお、M2TSはFull HDサイズでなければ、TS(188byte)化しなくとも拡張子をリネームすれば再生可能となる。
  
 
追記(2013.10.04)
補足)Bdrive for iPadのインストールと動画再生
 
 
iPad miniに Bdrive for iPhone/iPad(今回は2.2.0)を ここからインストール。
やはりFacebookのアカウントを利用してログイン(下図は、メイン画面)。
 
 
フォルダを展開して目的の動画を選択してタップ(サムネイル表示可能)。
MP4/MOV以外は、元素材のままで再生する事は出来ず、原則的には[Play with Live Conversion]で再生する事とした。
 
 
やはり再生以外のコントロール機能や動画の情報を取得する機能は搭載していない。
 
  [Play with Live Conversion]でも再生出来ないBI-RGB_PCM.aviとSWFは、[Convert to MP4]で実行した。
なお、FLVは Live変換では何故か半分迄しか再生出来なかったが、MP4変換では無論完全再生出来た。
 
 
BI-RGB_PCM.aviの場合は、H.264(Main@L3.0)_AACに変換されていた。
 
 
=iPad miniで動画再生の成績=
 
 
対応ファイル形式は、Android用とは異なりRM, TS, DIVXを再生出来なかった。又、SWFとFLVは Live変換では上手く再生出来なかった(が、MP4変換では無論完全再生出来た)。
⇒「iPad向け動画配信システムの対応動画の比較」を参照。
  
 
VI. 結果及び考察
 
1) Bdriveは、Androidでは遠隔地からPCに保存された動画をストリーミング再生することが可能で、Qloud Server/Mediaと同様にサーバ PCでリアルタイムに変換され配信される・・・ストリーム動画を解析する手段がなく、如何なる解像度のMP4に変換されて配信されているのであろうか?
2) Qloud Server/Mediaと比べて、
・残念ながらWebMとM2TSには未対応だが、DIVXと一部のSWFには対応。
・対応ファイル形式でも、Full HDサイズのMP4, 3GP, MKVや TSは再生出来ない(MPEG2では再生可能な場合もあるが途中で停止してしまう) ┓(´_`)┏
・ファイルのサムネイル表示機能を有していない。
・ 帯域幅を調整する機能は搭載されていない。
3) パーソナルクラウドストレージとしての使い勝手は、PCではVPNのような利用が可能だ。なお、PCをパーソナルクラウド化するソフトにはその他、Tonido(こちらを参照)と SkyDrive(こちらを参照)がある。
一方 Androidでは、PCで公開されているフォルダ内のファイルは簡単にダウンロード可能だが、Incomingフォルダ外のファイルをアップするには共有マネージャーが未対応のため自在度に欠ける。
 
<参考>ファイルマネージャーからファイル共有が可能なアプリ
ファイル共有目的で使用されるAndroidアプリ
 
赤○印のアプリは、下図の如くアストロファイルマネージャーやコンテンツマネージャーのファイル共有から起動可能なアプリを示す。
残念ながら、Bdrive, NAVER Nドライブはこの共有メニューに登録されない為、アップ用途では使い勝手が悪い(PCディスクトップ用ソフトは使い易く、いずれも仮想ドライブとしてマウントして操作する事が可能)
 
  
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