Total Media ExtremeでBDMVを作成

Total Media ExtremeでBDMVを作成
(2008.04.09作成)
Blu-rayディスクに、DVD-Videoに相当するメニュー付きBDMV形式でビデオディスク化
  事が確実に可能一般向け市販ソフトは、
  Ulead社のVideoStudio 11 Plus、DVD Movie Writer6とAdobe Premiere Elements 4、
  Total Media ExtremeNero8ブルーレイ/HD DVDプラグインと少なく、
  DVD Producer VistaとMovie Edit Pro HDは、BDMV形式で書き込み可かは体験版
  提供されていない為不確実だ。
今回はTotal Media Extreme
を用いて、フルハイビジョン動画をBDMV化する場合に焦
  点を絞って試用してみた
<参考>BDAVDVD規格のDVD-VRに相当し、BDMVはDVD規格のDVD-Video
 相当する。
マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600 2.40GHz、DDR2 PC2 6400 2GBx2、GeForce
 8600GT(VRAM 512MB)で、
 光学ドライブは、I-O DATAのBD&HD DVDコンポドライブBRD-SH6B(LG電子のGGW-H20N)
 を使用した。
 OSは、Windows Vista Home Premium SP1環境で検証した。
VideoStudio 11 Plusについては、「Ulead VideoStudio 11の補足説明」を参照。
DVD Movie Writer
については、「DVD MovieWriterでフルHD Discを作成」を参照。
Adobe Premiere Elements 4は、「Adobe Premiere Elements 4の試用」を参照。
Nero8 については、「Nero Vision5の補足説明」を参照。
Total Media ExtremeBDAV作成、AVCHD編集は、こちらを参照

 特徴
Total Media Extremeは、3部門からで構成されるBlu-ray/DVDのライティング統合ソフト。
 再生ソフト:ArcSoft DigitalTheatre
 オーサリングソフトArcSoft TotalMediaStudio AV、ArcSoft TotalMediaStudio MV
 バックアップ&ライティングソフト:ArcSoft TotalMediaBackup&Record
標準価格 : 17,640 円 (税込) 、ジャングルストアー12,443 円 (税込) 等など
 インストール
今回は、体験版(Ver1.0.1.23 、15日間、使用制限なし)
 を試用した。
入手元:ここ から入手したTotalMediaExtremeTrial.exe
  をダウンロードして解凍後、Setup.exeをダブルクリック
  して右全てを選択してインストール。
インストール後、ArcSoft DigitalTheatreを起動し
  ArcSoft DigitalTheatre上で右クリックし、
  「ArcSoft」の「プログラムアップデート」をクリックして
  ネット上でアップデート する。
 素材
手持ちの 9種類のフルハイビジョンサイズのムービーを用いてオーサリングする事とする。
  H264_AAC.mp4(Xacti由来):SANYOのデジタルムービーカメラXacti DMX-HD1000で撮
     影したFull-HDファイル(Main 1,920x1,080、59.94fps)
  H264_AAC.mp4(QT作成):QuickTime Pro作成のファイル(Main1,920x1,080、59.92fps)
  H264_AAC.mov:QuickTime Pro作成のファイル(Main1,920x1,080、59.92fps)
  MPEG2_MP2.mpg:DVD MovieWriter 5 for Sanyo作成のファイル(1,920x1,080、29.97fps)
  DivX_MP3.avi:TMPGEnc3.0XPress作成のファイル(1,920x1,080、29.97fps)
  WMV9MWA9.wmv:TMPGEnc3.0XPress作成のファイル(1,920x1,080、29.97fps)
  MPEG2_AC3.m2ts(BDMV由来):DVD MovieWriter 5 BD for I-O DATA作成のファイル
     (1,920x1,080、29.97fps)
  H264_AC3.m2ts(AVCHD由来):DVD MovieWriter 5 BD for I-O DATA作成のファイル
     (1,920x1,080、29.97fps)
  H264_AC3.mpg(AVCHDをPS化):上記MPEG2-TS(Transport Stream)ファイルをVLC
     Media PlayerでMPEG2-PS(ProgramStream)に変換したファイル
  なお、拡張子が.m2tsのファイルは認識されないので、.tsにリネームしておく。
*本家のArcSoft TotalMediaAuthorの動作環境によれば、
  入力対応ビデオフォーマット
    AVC/H264/264/26L/MP4/MPEG/MPG/M2V/M2P/M1V/MPE/MPV/DVR-MS/AVI/
    WMV/ASX/ASF/QT/MOV/RM/RAM/RMVB/RA/RV/DAT/JSV/JVT
  入力対応オーディオフォーマット
    WMA/MP3/WAV
 設定
BDMVの作成手順を以下に示す。
ソフトを起動して、「Studio MV-ブルーレイHDMVまたはDVDビデオディスクを作成」ボタンを
クリック。
ArcSoft TotalMedia Studio MVが起動する。
「メディアの取得」タブで、「挿入」ー「ビデオ」ボタンから素材を読み込む。
   *読み込んだ素材の削除は、「Delete」キーで行う。
「デザイン」タブ
   「テーマ」で背景のモーションメニューを選択。「レイアウト」でレイアウトを選択。
   「カスタマイズ」で「アニメーションサムネイル」を有効にする(今回は10秒)。
「オプション」メニューで以下の如く選択
   テレビ規格:NTSC、オーディオタイプの変更:Dolby...、ビデオの設定ーエンコーダ:MPEG2、
   コンプライアントMPEGファイル:ファイルをMPEGに変換しない
「プレビュー/プロデュース」タブで、メニュー構成を確認後、
→「書き込み」ボタンをクリック。
  プロジェクトの保存を訊ねられる
  ので、適切に処理する。
  続いて、「ディスクの書き込み」
  ダイアログが表示されるので、
  CDラベルを入力する。
  次に、「ディスクをブランクにする
   か」の許可が訊ねられるので、
  適切に処理する。
  最後に、ライティングが始まる。

 結果
1)m2tsファイルを使用する場合は、拡張子を".ts"にリネームすれば利用可能だった。
 しかし、別にBlu-rayビデオ作品BからAnyDVD HDでリッピングした複数言語のm2tsファイ
  ルを素材とすると、変換は停止し出力出来なくなってしまう!
2)H.264_AAC.mp4ファイルの場合には、無声となって出力されてしまう! 
 但し、H.264_AAC.movファイルは問題なく利用可能なので、AAC→AC3の変換が不可では
  ないので、MP4スプリッターが上手く機能しないのだろうか?

 
*Windows Media Player(MatroskaSplitter存在下)によるH.264_AAC.mp4ファイルの再生
   で、インストールされるArcSoft Audio Decoder(メリット値0x60000000)のメリット値を低
   下させても登録解除しない限り、無声となってしまう現象があるが、このDecoderにも不
   具合があるのだろうか?
   これらのDirectShow Filterは、アンインストールしても残ってしまう!
 <参考>Ulead のVideoStudio 11 Plus(体験版)の対応ファイル
   M2TSファイル:Blu-rayビデオからリッピングしたm2tsも含めて問題なく利用可能。
   MPEG-4 AVC/H.264ファイル:QTで作成したH.264_AAC.mp4は問題なく利用可能。
     但し、何故か?Xacti DMX-HD1000由来のFull-HDファイルは利用不可!
   AVI ファイル:今回用いたDivX_MP3.avi は、読み込みすら出来ない!
3)BDMVのファイル構成
  は、右図の如くで、
  BDMVフォルダ中に
  あるSTREAMフォル
  ダ内の*.m2tsファイ 
  ルが動画ファイルだ。
4)出力したm2tsファイル
 の解析
   映像圧縮:MPEG2
   音声圧縮:AC3、
   コンテナ:M2TSだ。
  本ソフトは、映像圧縮にはMPEG2以外にVC-1も使用可能なようだが、出力しても再生可能な
    VC-1ファイルとはならず、MPE2ファイルも同時に出力されそれ再生される(何の事かサッ
    パリ解らない)。なお、H.264圧縮を使用出来ない。
   音声圧縮にはAC3以外にPCMも使用可能だが、AACを使用出来ない。
5)作成したBDMVの再生
 5-1) I-O DATA製のBRD-SH6B(BD&HD DVDコンポ)ドライブ付属のWinDVD8 for I-O DATA
    ではPC上で問題なく再生可能。
作成したBDMVのメニュー部分を提示
 WindowsMedia(MWV9_WMA9) 750Kbps,約1分30秒でデモ
Embed方式
Stand方式
各種FullHD素材を登録してオーサリング:H264_AAC.mp4素材のみ無声となってしまう!
 5-2)Digital TheatreTotal Media Extremeに同梱されているプレイヤー)では、
   メニューはギコチナク表示されるも操作は全く不可。再生も勝手に実行されるが、音声
   のみが先行して再生し、映像は中途からしか見られない!
   付属するユーティリティ「ArcSoft BD/HD DVD Guide」によれば、筆者の自作PCのCPU:
    インテル Core 2 Quad Q6600 2.40GHzは、条件を満たさないと・・・何故なんだ!
   但し、市販のBlu-rayビデオ 2作品(「作品A」と「作品B」) は一応視聴可能なのだが・・・
 5-3)家電ブルーレイディスクレコーダー(PanasonicのDIGA,DMR-BW800)によるTV上での
    視聴は、一応可能なのだが メニュー操作は全く出来ない!


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