Nero Vision5の補足説明
(2007.11.18作成)
Nero Vision5市販の体験版
   デジタルメディア総合ソフトNero 8(ダウンロード通常版10,490円、特別優待版8,392円)
    に同梱するビデオオーサリングソフト。
   
同ソフトに同梱するNero ShowTime4.1.0.1は、Core2Duo環境でなくともPentiumD環
   境でもXacti DMX-HD1000Full-HD(フルハイビジョン)ファイルをスムーズに再生す
   る事が可能だったので、購入しようかと思いNero Vision5の使い勝手について検証した。
     対応ファイル形式:*.asf;*.avi;*.nvavi;*.dat;*.dv;*.dvsd;*.dvr-ms;*.mov;*.mpg;*.mpeg;
       *.mpe;*.m2p;*.m2v;*.mp4;*.nd;*.vob;*.wmv;*.mod;*.tod;*.m2ts;*.ts;*.m2t;*.mts;
       *.trp;*.divx;*.nvavi;*.flv
     ポピュラーなMPEG2形式に加えAVCHD形式にも対応しており、Blu-rayディスクやHD
     DVD、AVCHDディスクを作成する事も可能。
     しかし、BDAV(DVD規格のDVD-VRに相当)オーサリング機能は標準で装備されて
     いるが、BDMV(DVD規格のDVD-Videoに相当)やHD DVDオーサリング機能は、別
     売りの「ブルーレイ/HD DVDプラグイン」(3,480円)が必要
だ。
     Xacti DMX-HD1000からの「ビデオキャプチャー」はUlead DVD MovieWriter 6
     と同様に出来ず、本ソフトはAVCHD編集後にAVCHDカメラに戻す事が可能なのだが、
     出来ない。
    以下、Xacti DMX-HD1000からハードディスクに保存したFull-HDファイル(H.264_AAC
     
.mp4、1,920x1,080、59.94fps)を素材として変換する場合の方法・問題点を記述する。
   方法
     「Nero StartSmart」で「作成と編集」/「ビデオのキャプチャー」を選択するか、リストか
     ら 、「Nero Vision5」を起動する。
    I.「DVDの作成」の「編集可能なDVD」
     (下図の左)を選択してクリックすると
     DVD-RWを用いた場合には、
     「プロジェクトの選択」画面(右図)が
     表示される。
     一般には「DVDビデオモード」を選択
     して、「OK」する。
     DVD-R, DVD+RWでは、表示されず
     自動的にDVDビデオモード
となる。

     次に、「ビデオファイルの追加」(下図
      の右)から素材を読み込む。
     「次へ」ボタンをクリックし、「DVDメニュー作成」画面でテンプレートを選択するか、
      カスタマイズタブで編集する。
     「次へ」ボタンをクリックすると、プレビュー画面となる。問題なければ、
     「次へ」ボタンをクリックして、「書き込み」ボタンをクリックしDVDディスクに書き込む。
    結果
      1) DVDメニューのテンプレートは、インストール時点では3種類しか用意されていない
        が、HPから無料のテンプレートパックを入手する事が可能だ。
      2) DVDメニューのジャンプボタンをモーションにする事出来ない
      3)アスペクト比16:9以外は全自動設定で実行すると、
        映像の解像度 720x480ピクセル。ビットレートは今回 9,640Kbpsだが、変更可能だ。
         フレームレートは29.97fps。
        音声は今回AC-3(2ch)圧縮でサンプルレート44.1KHz、ビットレートは192Kbpsだが、
         圧縮形式をAC-3(5.1ch)又はLPCMに変更する事は可能だ。
      4) DVD VRモードについて
        DVD-RWを用いて「DVD VRモード」
        を選択すると、「DVDメニュー作成」
        画面は表示されず、素材のサムネ
        イルが順番に配列される。
        ・・・・ 
        書き込みの最後に、
        「ディスクをファイナライズしますか
        ?ファイナライズしない場合は一
        部の家庭用機器で再生できない
        場合があります。」と警告される
        ので、「はい」ボタンを押す。
        しかし、
        次回このディスクを使用しても、
        追加書き込みは可能だ!
        作成されたディスクのファイル構成
        DVD VRモードで収録したディスクのPCでの再生
        
 PowerDVDv7は、VRプログラムセットのプレビューも含めてほぼ問題なく再生可
          能だが、家庭用DVDプレイヤーのようにサムネイルで再生する事は出来ない。
        
 Nero 8付属のNero ShowTimeは、ソフトのメニューからタイトルを選択して再生
           する事は可能だが、VRプログラムセットのプレビュー表示は出来ない。
         Windows Media Player,Media Player Classic, GOMPlayerでは再生すら出来ない。
         VLC Media Playerでは一部ファイルのみしか再生出来ず、メニュー操作は不可。
 
    II.「ムービーの作成」を選択して、「参照してプロジェクトに追加」で素材を読み込む。
     *「DVDの作成」途中でも、「ムービーの作成」から同じ画面に入る事が可能。
     カット、エフェクト、テキストの挿入やトランジションの簡単な編集を行う。
     「エクスポート」ボタンをクリックして、変換フォーマット形式を
       AVI, AVI(DV), MPEG1, MPEG2, Nero Digital(TM),Nero Digital(TM) AVCないしAVC
       から選択して、プルダウンメニューからプロファイルを指定する。
      *Nero Digital(TM)及びAVCについては、結果2)を参照。
     プロファイルの「設定」ボタンを押すと設定変更出来るが、結果1)の如く制限があり、
      あまり自由に変更出来ない。
      最後にファイルの出力場所を指定して、「エクスポート」ボタンをクリックして出力する。
     結果
      1)Nero Digital(TM) AVCへの変換で、設定を自由にカスタマイズする事が出来ない。
       即ち、プロファイル「High Definition TV」を用いても、映像のフレームレートは30fps
        以上に設定出来ず、音声のビットレートは96Kbps、サンプルレートは24,00KHzに
        固定されてしまう為か、Xacti DMX-HD1000Full-HDファイルをスマートレン
        ダリング出来ない
      2)以下のNero Digital(TM)及びAVCで出力したファイルの実体を真空波動研で解析
        TM_HDTV:フォーマットNero Digital(TM)、プロファイルHigh Definition TVで出力
        TM-AVC_HDTV:フォーマットNero Digital(TM) AVC、プロファイルHDTV-AVCで出力
        AVC:フォーマットAVCのプロファイル、AVCHD互換(設定:NTSC, AC3 5.1)で出力
       即ち、
        Nero Digital(TM)出力ファイルは、MPEG-4_AAC.mp4で、
        Nero Digital(TM) AVC出力ファイルは、H.264_AAC.mp4だ。
        AVC出力ファイルはAVCHD, HD-DVDビデオ互換のファイル形式との事だが、真空
         波動研, GSpotAVIcodecでは解析出来ない。
         MMname2MediaInfo GUIでも限られた情報しか得られないが、その情報によれ
         ば実体は、MPEG-4 SystemTSで、H.264/AVC(13Mbps)_AC3(448kbps,48KHz).mp4
         であろと推定される。

   <参考>Nero 8(体験版)インストールに関するトラブル

    1)パケットライティングソフトInCDのインストール
       Nero 8同梱のInCDもインストールするならば、カスタムインストールを選択してチェッ
       クされていないInCDにもチェックを入れてから、インストールする必要がある。     
     2)CompXP環境へのインストールエラー
       Windows Vista環境へインストールする場合には起こらなかったのだが、WindowsXP
       環境へインストールする場合には、インストールの途中で下記3個のエラーメッセージ
       が表示される。 この警告がどのような過失を起こす事柄なのか分からないが・・・
       Nero ShowTime,Nero Visionも含めてNero 8は、一応問題なく使用出来ている。   
            C:\Program Files\Nero\Nero8\Nero ShowTime\iHDRuntime.dllをregisterできません。エラーコード:0
            C:\Program Files\Nero\Nero8\Nero ShowTime\InteractiveControlLib.dllをregisterできません。エラーコード:0
            C:\Program Files\Nero\Nero8\Nero ShowTime\InteractivePlayerLib.dllをregisterできません。エラーコード:0
     3)Nero 8をインストールすると、Vista版Windowsムービーメーカー6 MPEG-4/H.264
      及びMOV を素材として利用出来なくなってしまう
不具合が発生する!
      即ち、筆者のNero7 Essentialsインストール環境では、幸いNero DVD Decoder4.11.3.1
       とNeroVideo Decoder HD4.11.3.1とが導入されているお陰で、MOV, MP4ファイルを利
       する事が可能となっている(下の左の如く、他のフィルターを無効にしても利用可能)。
    
  =Windowsムービーメーカーのツール/オプション/互換性:Nero関連フィルタ=
Nero7 Essentialsインストール環境
Nero 8インストール環境
 MOV, MP4ファイルを利するためだけ
  なら上図のチェックだけで可能だ。
       Nero 8をインストールするとの右の如く、Nero DVD DecoderとNeroVideo Decoder
       
HDのバーションは5.1.4.1にアップしてMOV, MP4ファイルを利用する事が出来なくなっ
       てしまう。

        →詳細と対策は、Windowsムービーメーカーの対応ファイル形式の結果5)を参照。
       *Nero 8をインストールしても、以下の動画関連ソフトのMP4の利用に影響はなかった。
        AviUtl 0.99, MPEG Streamclip for Windows 1.1, QuickTimePro7.15,
        TMPGEnc Plus2.5, TMPGEnc3.0 XPress, Simple Mencoder Shell GUI
         1.0.2.2
, ATI Avivo Video Converter 1.12, Easy RealMedia Producer1.94,
        NSV Batch Encoder4/19/03, Flash 8 VideoEncoder, Dr.DivX 2.0 OSS,
        携帯動画変換君 0.34, AutoMKV 0.89

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