Synology Photosで360度動画を配信

Synology Photosで360度動画の配信

=DS220+で360度動画・写真混在Albumのスライドショー鑑賞=
(2021.08.09作成
Synology(本社 台湾)製のDiskStation(ディスクステーション)はネットワーク対応HDD(Network Attached Storage, NAS)。専用アプリケーションを利用すれば、自宅ネットワーク(LAN)外の端末からアクセスして、動画 / 音声 / 画像ファイルを管理し閲覧出来るようにしてくれる。
今回、DS220+を購入して新しくなった写真管理アプリSynology Photosを試用してみたところ、無料クラウドストレージサービスの中で、唯一 360度動画・写真混在Albumのスライドショー鑑賞が可能な Googleフォトとほぼ同様の仕様(自動アルバム化、AI分類可能)を搭載して、360度映像に対応していた。
ところで、Googleフォトの無制限保存サービスが終了した後のオススメ移行先はSynology NASをと推奨する報告はあるものの、360度映像について言及している記事は見られない。 そこで、今回Synology Photosの360度映像への対応状況を中心に検証してみたところ、Googleフォトと比べると、ファイルの並び順を自由に変更出来ない。送信動画の画質を自動変更出来ない。ゲスト接続ではファイルの情報を表示出来ない等と、少々使い勝手が悪かった。
参考※ Amazonの【NASキット+ガイドブック付】Synology DiskStation DS220+/JP [2ベイ / デュアルコアCPU搭載 / 2GBメモリ搭載](価格:¥40,303)を購入

=追記: 残念な筆者の配信環境=
2023年末迄、諸事情から光回線ではなくケーブルテレビ会社のインターネット回線(ケーブル回線)を使用していた。この回線の下り速度は 60~80Mbpsなるも、肝心な上がり速度はナッ何んと! 7~8Mbpsしかデータ転送出来ないため・・・動画サーバーとして使用するには遅すぎるので、360度動画(1920x960、8Mbps)のスムースな再生は望めなかった
┓(´_`)┏
2023年12月から光回線で配信可能(上り速度 150~300Mbps前後)となり、その効果は明瞭だが・・・
受信側の下り速度40~50Mbpsに達していても 時間帯によっては スムース再生出来ない場合があるのは不思議だ(光回線も時間帯によってはかなり不安定で、低送信となっているようだ)。
I. DS220+の導入
 
.A) DS220Jとの比較:「SYNOLOGY DS220J DS220+の比較・レビュー」参考
 
 
いずれの機種も、データとマルチメディアの管理をコンシューマー向け(個人/家族用途)に簡素化するコンパクトなネットワーク対応の 2ベイストレージ ソリューション
=仕様(
DS220J 対 DS220+)=
 
CPU(1.4GHz Quad-Core 対 2.0GHz Dual-Core)、 メモリ(512MB 対 2~6GB)、
ファイルシステム(EXT4 対 Btrfs / EXT4) 、ドライブ タイプ(HDD 対 HDD/SSD) ...

と、DS220+の方がハイエンドモデル
 
 
B) DS220+の初期設定
 
 
付録の「NAS初心者ガイド」ブックに準じて設定した。その要点は以下の通り。
1) ストレージ(HDD)の取りつけ(「DS220+NASセットアップ動画」参照)
 
開封~起動までのハードウェアセットアップ動画
 
2) PCブラウザで Web Assistant(http://find.synology.com)を使って、オペレーティングシステムDiskStation Manager(DSM)をインストール
3) DSMユーザーアカウントの作成。Synologyアカウントを作成してQuickConnectの設定
4) File Stationで新規共有フォルダ、ストレージマネージャでストレージプールとボリューム作成
5) HTTPS(HTTP over SSL/TLS)で デバイスに接続する事を前提として、DSMのコントロールパネルで以下を設定
・セキュリティー>詳細>HTTP圧縮で、「HTTP圧縮で有効にする」
・ログインポータルで、「HTTP接続をDSMデスクトップ用のHTTPSに自動リダイレクトします」
 
以下、導入/ 初期設定時に迷った箇所を図表
ブラウザのアドレスバーに http://find.synology.comを入力してセットアップ開始
 
 
QuickConnect IDの設定は後述(→ C)の「 QuickConnectの設定」へ)
 
 
Synology製品互換性リストにあった
Western Digital HDD 1TB WD Gold エンタープライズ 3.5インチHDD WD1005FBYZ
を用意した筈だったのに・・・
 
 
推奨リストにないディスクと云う??
 
 
Btrfs(バターエフエス)は、2015年以降になって本格使用されるようになったLinux向けファイルシステム
 
 
セキュリティー>詳細>HTTP圧縮で「HTTP圧縮で有効にする」
 
 
Web Station-WordPressインストールには、強力なパスワードが必要
 
 
ログインポータルで「HTTP接続をDSMデスクトップ用のHTTPSに自動リダイレクトします」
 
 
 
C) QuickConnect IDの設定
 
 
1) Synologyアカウントの取得
https://account.synology.com/へサインインして(メイルアドレス、パスワード必要)、Synologyアカウントを取得。
するとマイデバイスが登録され、次の2)の如く QuickConnect IDを設定すれば Synology DDNSが取得される。
 
 
2) DSMのコントロールパネル>外部アクセス>QuickConnectで、「QuickConnectを有効にする」をチェックして、任意のIDを入力すれば取得される。
 
 説明 展開
3) ルータのポート転送規則を設定しなくても、QuickConnectからSynology NASの各種アプリ/サービスにアクセス可能となるが、制限がある。
 
 
  4) QuickConnect経由でデバイスに接続出来ない不具合について
 
修正方法
 
QuickConnect経由でSynologyデバイスに接続出来なくなってしまう不具合が発生し、コントロールパネル>外部アクセス>QuickConnectでIDが入力出来ずフリーズ状態になってしまった!
本家Knowledge Center を参考に実行し、下記にてレスキュー出来た。
 
 
修復後は、「DNS Serverの手動設定」のチェックを外しておくこと
II. Synology Photosの設定
 
Synology Photosは(概要は本家 Feature Guide参照)、各種利用シーンに対応する効率的な写真管理アプリケーション。旧来の Photo Stationと Momentsを置き換えたパッケージで、2020年12月8日 DSM 7.0 betaの提供に併せてリリースされた(本家 機能比較参照)。操作性は統合され、検索機能も強化され、スマホ撮影写真の自動バックアップやDSMアカウントのない人にも共有出来るよう改良された、と云う。
A) 共有スペースの有効化
 
Synology Photosは、デフォルトでは個人用データの管理のみを行うように設定されているので、家族で写真を共有する場合には、設定>共有スペース>「共有スペースを有効にする」必要がある。
 
有効化手順
 
右上の「設定」を選択して
 
 
共有スペースで、「共有スペースを有効にする」
 
 
すると、次の画面になるので、必要な事項を設定(詳細な共有アクセス権はDSMで設定)する
 
 
⇒ これで写真用の共有フォルダが、  /photoに作成された
即ち、個人スペースは /home/Photos、共有スペースは /photo という配置となる。
下図は、DSデバイスを PC上にマウントされたネットワークドライブとしてエクスプローラー表示したところを示す(この画面からドラッグ操作すれば高速に(?)アップロード出来、アップされた素材のフォルダ構造は維持される)
 
 

DSMのコントロールパネルで、ユーザへアクセス権を付与する(「NASキット... 5: Synology Photosを試す」参照)
アクセス権設定方法
 
a) 一般ユーザにSynology Photosを許可する(こちら)
DSMで「コントロールパネル」を開き「ユーザーとグループ」を選択。
そして、 「グループ」から「一般ユーザアカウント用グループ(デフォルトではusers)」を選択して「編集」を選択。
次に「アプリケーション」から「Synology Photos」の「許可する」をチェックして「保存」を選択する。

b) usersグループに共有用のフォルダ(/photo)へのアクセス権を付与(こちら)
DSMのコントロールパネルの「共有フォルダ」を開き、「photo」の「編集」を選択。
そして「権限」で「ローカルグループ」を選択し、usersグループの「読み取り/書き込み」をチェックして「保存」を選択。すると・・・
 
 
Questも共有用フォルダにアクセス出来てしまう (-_-;) ヤ~メタ
   
B) アルバムを共有する方法
 
1) 写真・動画ファイルをアップロードする方法
(1) ウェブブラウザで Synology Photos の画面[+]からアップロード。
なお、制限事項として ”フォルダは Google Chrome と Microsoft Edge のドラッグアンドドロップでのみアップロード可能” と云う。
(2) Synology Photos のフォルダを同じLANに接続している PC上にネットワークドライブの割り当てによりマウントすれば、簡単なドラッグ操作で高速にアップロード出来るが、環境によって 3倍変動する。
 
 
なお、アップされた素材のフォルダ構造は維持されるので好都合だ。

<参考a>DiskMirroringToolで「Panotour Pro」フォルダ(の中の 「360top-Alb02」フォルダ:774MB)の同期に要した時間
・LinkStation 210D:5分35秒 に対して、
・DiskStaion 220plus:2分20秒 と 1/ 2.4の短時間に遂行された。
<参考b>DiskMirroringToolで「Panotour Pro」フォルダ(の中の 「20211214fumonji」と「20211215hattasan」フォルダ:1.89GB)の同期に要した時間
・LinkStation 210D:10分16秒 に対して、
・DiskStaion 220plus:2分31秒 と 1/ 4.1の短時間に遂行された。


下図に[写真]タブの操作用アイテムを示す

例えば、ディスプレイモードをタイムライン表示からフォルダ表示に切り替え可能
 
 
2)「アルバム」機能を使えば、元データを参照する仮想のグループを作ることが可能(「アルバム」の実態は元データへのリンクの集まり)。
[写真]タブにアップしたファイルを(複数個)選択し、メニューの「アルバムに追加」を実行すればよい。
 
 
すると、[アルバム]タブに新規アルバムが作成される。メニューの「共有」で共有リンクを有効化すると、リンクアドレスが作成される。
共有リンクの保護:パスワード保護、有効期限の設定が可能。
 
 
なお、QuickConnect経由のリンクアドレスを獲得するには、QuickConnect経由( https://quickconnect.to/QuickConnect ID)でデバイスに接続して取得すればよい。
 
 
<参考ビデオ>Synology Photosチュートリアル
 
Synology Photos その1:概要とアップロード・閲覧
 
   
 
Synology Photos その3:共有方法と遠隔地からのアクセス
 
 
 
III. 日本散策360度映像アルバムの提供
散策地にて 360度カメラ (「Insta360 Air」を参照)で撮影した 360度写真(3K)と動画(2K:1920x960 pixel、8Mbps)を、漸次整理・編集してデジタルアルバムとして記録した。
通常動画は Samsung Galaxy A41(SC-41A)で撮影した1280x720(2.5Mbps)のH.264_AAC圧縮MP4を、通常写真は Pixel 4aで撮影した2688x1512(4MB)のJPEG を用いた。
散策地ハイライト写真をStandardビューでWOW Slider廻覧 別表記 へ)
 
※画像上をクリックすると、該当Albumへ QuickConnect経由でリンクします
※再生がガク々の場合は、ビデオ画質を[元]→[標準]へ変更してご覧下さい
a)2017年7月~2020年12月
 
 
b)2021年1月~2023年12月
 
例えば、アルバム「202107 教蓮寺/襖絵・ハス(西尾市)」へのリンクアドレスは、
 
(1) QuickConnect経由で接続
 
 
 
(2) ルーター越え接続
 
=成績=
 
A. ブラウザでスライドショー再生 (喫茶店のDocomo回線:下り速度 約5Mbps)
1) Windows 10ブラウザ(今回は Chrome 92)でアクセス
サイト右上の [スライドショーを再生する]ボタンをクリックすれば廻覧を開始する。
・ 写真は 5秒後に次へ切り替わる(表示時間の変更不可)。動画は収録時間再生した後に次へ切り替わってくれる!
・ 通常の写真/動画と 360度写真/動画が混在するアルバム/Albumでも、各々適正な形式でスライドショー再生してくれる ・・・Googleフォトと同様 \(^o^)/ スゴ~イ
2) Android及び iOSブラウザ(今回は Chrome 92)
[PC版を表示]にしなくても(いつの間にか:多分v1..0.3からv1.1.0へアップデートしたら、[PC版を表示]等にしないと を表示出来なくなった)、パワーのある機器なら問題なく閲覧可能(但し、力量不足の場合はガクガク再生~停止となってしまう)。
  3) アルバム表紙の指定、タッグ/日時の編集、共有する人の指定/権限の制限などの設定が可能で使い勝手は良い。
4) 特に Synology Photosの「アルバム」機能(実態は元データへのリンクの集まり)は優秀で、元データを参照する仮想のグループを作ることが可能だ。

しかし残念ながら、以下の如く Googleフォトほど優秀ではない。
5) ソート順序の任意変更は不可 ┓(´_`)┏
Synology Photosではファイルのソートは、撮影日順、名前、サイズ、ファイルタイプで可能だが・・・
 
 
Googleフォト搭載の「アルバムを編集」操作のようにファイルをドラッグして自在に順序を設定する事は出来ない(一方、Googleフォトはファイル名の順に自動ソート出来ないのも不便だ) ┓(´_`)┏

6) 配信動画の画質を自動変更出来ない
Googleフォトでは、再生状況に応じて配信動画の画質を 4段階 [240s, 360s, 720s及び1080s]で自動変更する高度な機能を搭載している。
しかし、Synology Photosでは画質を[標準と元]の2段階表示可能だが、通信環境に応じて自動変更されず元画質のままで転送される為、受診速度が30~40Mbpsに達していても再生に間に合わずしばしば停止してガク々再生となってしまう
┓(´_`)┏ 
喫茶店の Docomo回線(下り速度 約5Mbps)では、360度動画の多くは手動でビデオ画質 を[元]→ [標準]に落とす必要があった。
 
 
なお、標準の画質とは?・・・その解像度や配信容量は不明だ

7) 再生ファイルの [i]情報を表示出来ない
Googleフォトでは、アカウントのない人:ゲストのアクセスでも ファイル情報の表示が可能。
一方、Synology Photosでは、アカウントでログインしなければ情報表示出来ないのは、不便だ
┓(´_`)┏

8) [アルバム]タブと[共有]タブにあるフォルダの並び順をソート出来ないのも不便だ
Googleフォトの[アルバム]では、撮影日時、最終更新、タイトルで自動ソート可能。
   
  B. 専用モバイルアプリ Photos Mobileで再生
a) iOS版Synology Photos(1.0.2): iPad mini4(OS14.7)で検証
問題なくアプリ内蔵プレイヤーでスライドショー形式で廻覧再生が可能。

b) Android版
Synology Photos(1.0.1): d-02K(OS7)とSC-41A(OS11)で検証
(1) 残念ながら、通常動画は内蔵プレイヤーで再生出来ず、
・プリインストールされているビデオ 又は 動画プレイヤーならスライドショーは中断されないが、
外来の MXPlayerや VLCを使用するとスライドショーは中断されてしまう ┓(´_`)┏
 
   
 
(2) VRゴーグルによる 3D視聴出来ない(d-02Kで検証) ┓(´_`)┏
 
一方、Googleフォトでは VR(バーチャルリアリティ)可能だ!
Androidスマホのアプリ Googleフォト(5.59)は、 カードボードモードに変更して、
VRゴーグルで 3D視聴によるVR(360度全方向に奥行きのある仮想現実感)体験を楽しめる!
 
IV.対応動画ファイル形式
 
a) 検討した動画ファイル
 
動画の内訳(解像度 720x408、16:9、収録時間 9分間)
 
 
フォーマット形式:
映像圧縮
_音声圧縮
MediaInfo GUI 0.7.69, 真空波動研 140405で解析
  WMV3_WMA2.wmv
WMV9(WMV3) 24.00fps 654kbps
WMA9.2(WMA2) 44.10kHz 16Bit 2ch 96kbps
  RV4_ACELP.rm
RealVideo9(RV4) 24.00fps 654kbps
RealAudio v4(ACELP) 8.00kHz 16Bit 1ch 4.93kbps
  H.264_AAC.mov
AVC/H.264(Main@5.1)(CABAC/1 RefFrames) 24.00fps 658kbps
AAC 44.10kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 96kbps
  H.264_AAC.mp4
AVC/H.264(Baseline@1.3)(1 RefFrames)24.00fps 726kbps
AAC 44.10kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 64kbps
  MPEG2_MP2.mpg
MPEG2 MP@ML 4:3 Progressive 24.00fps 1066kbps
MPEG1-LayerII 44.1kHz Stereo 128kbps
  H.264_MP2.m2ts
AVC/H.264(High@4.1)(CABAC/2 RefFrames) 24.00fps 852kbps
MPEG1-LayerII 44.1kHz Stereo 64kbps
  H.264_MP2.ts
AVC/H.264(High@4.1)(CABAC/2 RefFrames) 24.00fps 782kbps
MPEG1-LayerII 44.1kHz Stereo 64kbps
  H.264_MP3.avi
AVC/H.264(High@5.1)(CABAC/2 RefFrames) 24.00fps 802kbps
MPEG1-LayerIII 44.10kHz Stereo 96kbps
 Theora_Vorbis.ogv
Theora 3.2.1 24.00fps 7500kbs
Vorbis 44.10kHz 2ch 64kbps
  H.264_AAC.mkv
AVC/H.264(High@5.1)(CABAC/1 RefFrames) 24.00fps 743kbps
AAC 44.10kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 98kbps
  VP8_Vorbis.webm
On2 VP8 24.00fps 759kbps
Vorbis 44.10kHz 2ch 64kbps
  H.264_AAC.flv
AVC/H.264(Main@5.1)(CABAC/1 RefFrames) 24.00fps 750kbps
AAC 44.10kHz 16Bit 2ch 64kbps
 
H.265/HEVC圧縮動画の作成
H.265_AAC.mp4:
AViUtlの拡張 x265 出力(GUI) Exで作成(こちらを参照)
H.265_AAC.ts:
tsMuxeR GUI 2.6.11 を用いて、MP4を無劣化でコンテナ変換
H.265_AAC.mkv:
DivX Converter 10.0.1で作成(こちらを参照)
H.265_AAC.flv:
Strongene HEVC/H.265 Encoder 2.0.2.1で作成(こちらを参照)
 
AV1圧縮動画の作成こちらを参照)
AV1_AAC.mp4:
AViUtlの拡張SVT-AV1出力(GUI)Exで作成
AV1_Opus.WebM:
Convertio(オンライン版ファイルコンバーター)で変換
AV1_AAC.mkv:
AViUtlの拡張SVT-AV1出力(GUI)Exで作成
AV1_Opus.mkv:
上のWebM動画をmkvtoolnix-gui.exeでMux
 
b) 成績
 
Windows 10の Chrome 92で検証した
1) 従来の動画
・ 再生可能:WMV/ASF(WMV3_WMA2), MOV(H.264_AAC), MP4(H.264_AAC), MPG/M2TS(MPEG2_MP2), AVI(H.264_MP3), FLV(H.264_AAC)
・ 登録すら不可:MKV(H.264_AAC.mkv), WebM(VP8_Vorbis), RM(RV4_ACELP), TS(H.264_MP2), OGV(Theora_Vorbis)
 
2) H.265/HEVC圧縮動画
・ 再生可能:無し
・ 再生不可:MP4(H.265_AAC), FLV(H.265_AAC)*登録可能だが再生出来ない
・ 登録すら不可:MKV(H.265_AAC), TS(H.265_AAC)
 
3) AV1圧縮動画
・ 再生可能:無し
・ 再生不可:MP4(AV1_AAC)*登録可能だが再生出来ない
・ 登録すら不可: MKV(AV1_AAC, AV1_Opus), WebM(AV1_Opus)
 
※登録可能だが再生出来ない → Android, iOSの Chrome 92でも再生出来ない。
なお、
モバイルSynology Photosの場合は、Android版及び iOS版いずれも
・従来の動画は、上記1)と同様に再生可能な動画は内蔵プレイヤーで再生可能。
・H.265/HEVC及びAV1圧縮動画の再生には、外来のアプリが必要となり、VLC( 3.4)を選択すれば MP4動画の再生が可能となる(但し、H.265圧縮FLVは映像再生不可)。
 
<追記>島田氏のInsta360 X3 大容量360度動画を実証 (削除)
 
島田氏ホームページよりダウンロードした「ベスの部屋5(きなこ間借り中) – 女の子黒ラブラドールのベスとベスpapaと きなこ の記録」MP4動画の情報
 
 
SynologyPhotosで配信  ⇒ こちら から入場
 
検証方法と結果
I. DS220+に登録してSynologyPhotosでケーブル回線(上がり速度:10Mbps 前後)から配信した。
受診側は、モバイルルーター(WiMAX 2+,HWD37)環境(下り速度:17Mbps 前後)にて検証した。
1) Androidタブレット(ドコモタブレット d-02k、2018年8月発売)
(a)ブラウザChromeで再生しようとしても、残念ながら”サーバーまたはネットワークエラーのため、またはビデオ形式がサポートされていないため、ビデオをロードできませんでした。”となって再生不可 ┓(´_`)┏
(b)専用アプリ「Synology Photos」で再生
自動的に標準画質でスムースに再生される。但し、標準と元画質の選択は不可。

2) Windows10マシーン(Surface Go、MCZ-00014、2018年8月)
(a)ブラウザChromeで再生
自動的に元画質で再生されるため、私の送・受信環境ではガクガク再生となる(この01:03分動画を最後まで再生するのに 15分以上掛かってしまう)。
標準画質ならスムースに再生可能だが、画質は悪い。
(b)再生専用のMicrosoft storeアプリは、現在のところ存在しない

II. ローカル保存したこの大容量の360度動画を360度動画対応プレイヤーで再生
1) 私が使用しているタブレットはパワー不足のためか VLC Media Player, VR Player PRO, VR Chromecast Playerで再生出来ない。
しかし、以前からInsta360 Airカメラの撮影に利用していた専用アプリ「Insta360 Air」なら(現在は入手不可、)スムース再生が可能だった。
2) Windowsの VLC Media Playerは、問題なくスムース再生可能。


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