AviUtlで拡張 x265 出力(GUI) Exの利用

AviUtlで拡張 x265 出力(GUI) Exの利用
 

AviUtlで変換したH.265/HEVC圧縮MP4はウェブ配信用途に利用可能か
(2013.11.22作成, 14.12.02更新)
拡張 x265 出力(GUI) Exは、扱いにくい x265/HEVCプログラムを簡単操作でMP4(/MKV/MPG)
形式で出力出来るようにしたAviUtl用プラグイン。
今回は、AVCHDファイルを素材としてMP4に変換する方法とMP4動画がウェブ配信用途に利用可能
か検証してみた。
 入手先とインストール
AviUtlは、 ここから 入手(今回はv0.99i9を使用)。
A) 出力用プラグイン「拡張 x265 出力(GUI) Ex」関連のインストール 
  1)rigayaの日記兼メモ帳さん開発のAviutlのプラグイン「拡張 x265 出力(GUI) Ex 3.xx」を入手する
   (こちらから、今回はx265guiEx_3.07β.zipを使用)。
    解凍後、auoフォルダ内のファイルも、x265guiEx_src.7z解凍後のファイルも AviUtlフォルダの第
    一層に入れる。
   * rigayaさんによれば x265guiEx.auo / x265guiEx.ini / x265guiEx_stgフォルダを pluginフォルダ
    に・・・と記述されているが、それでは上手く作動しない。
 
  2)必要な実行ファイル
    x265.exe: x265.ccから入手(今回は64bit - 8bpp版 x265_latest を使用)。
    音声の多重ツール: L-SMASH (muxer.exe / remuxer.exe)も 同じrigayaさんから入手。
    → 解凍して、そのままAviUtlフォルダの第一層に配置する。
 
  3)Nero Digital Audio
   音声のエンコードに必要。
   ここから NeroDigitalAudio.zip
   (Nero Digital Audio1.1.34.2)
   を入手。
   解凍後、win32フォルダ内の
    neroAacEnc.exeを
    AviUtlフォルダに入れる。
  4)[mkvmerge (mkv出力時に必要)]
   http://www.bunkus.org/videotools/mkvtoolnix/
  5)
[mplex (mpg出力時に必要)]
   http://sourceforge.net/projects/mjpeg/files/mjpegtools/
   mjpegtools > x.x.x > mjpegtools-x.x.x-mingw-bin.tar.bz2
   x.x.xは適当なバージョン

  以上は、ReadMeに記載されているが、rigayaさんでも”mkv出力とか全くテストしてません”との事
  なので、今回 5)は調達しなかった。
 
 <参考>x265guiEx_3.07β付属のReadMeファイルページ表示)
B) その他:AviUtlシステム構築に必要なツールは 、別項を参照。
 1) AviUtl用追加プラグイン
  DirectShow File Reader Plugin, MPEG-2 VIDEO VFAPI Plugin, MP4Plugin, FLV File Reader plugin
  拡張 x264 出力(GUI), 自動フィールドシフト インタレース解除プラグイン
 2) ファイルの読み込み・編集・変換に必要なツール
  Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ , Microsoft .NET Framework
  ffdshowやHaali Media Splitterなどのコーデック・フィルター類

 設定準備
A)素材は、AVCHD(H.264_AC3圧縮M2TS, Full HD)ファイルを用いた。
 元素材は、SANYOのデジタルムービーカメラXacti DMX-HD1000を用いてFull-HD (1,920
   x1,080、59.94fps、12Mbps)で撮影したMPEG-4 AVC/H.264(MP4)ファイル。
  細切れのMP4ファイルを、MPEG Streamclip for Windows 1.2で再エンコードする事なく
   トリミング/結合した後、Corel VideoStudio 12 Plusで編集してAVCHD NTSC HD-1920
   (1,920x1,080、H.264:29.970fps, 11.0Mbps、AC3:384Kbps)にて出力したファイル。
 今回は、収録時間 74秒のイタリア周遊「イントロムービー」を用いた。
B)AviUtlのシステム設定や編集操作は、別項と同じ(こちらを参照)。
 出力ファイルの解像度 720x408、24fpsとして、ノイズ除去フィルタ、バンディング低減フィルタMT、
 アンシャープマスクMT、WarpSharpフィルタを適応した。

 拡張 x265 出力(GUI) Exの設定と変換操作
 1) 今回トータルのビットレートは、ウェブ配信用に映像375+音声64kbpsを目標とする。
  ファイル>プラグイン出力>「拡張 x265出力(GUI) Exべ〜た」をクリック。
   「保存」ダイアログで、「ビデオ圧縮」をクリック。
 
  2) 初めに、「メニュー」の「プロファイル」で[普通、高画質、高速]」の内、「普通」を選択してから
   各項目の設定を行った 。
 
 3) 映像の設定
  今回は「シングルパスービットレート指定」を選択し、「ビットレート」で375kbps。
   速度:medium、プロファイル:main等は、初期設定のまま変更せず
 
  4) 音声の設定
   NeroAacEncを選択して、neroAacEnc.exeの指定でAviUtlフォルダ内に追加した場所を指定。
   エンコード設定でプルダウンから、今回はAAC-LCビットレート指定 64kbpsとした。
    又、外部Muxer(導入した音声の多重ツール)の場所を指定する。 
 
  5)その他の設定: 出力するファイルの種類の初期設定を行うが、出力時に指定可能。
 
  6)その他ビデオの設定
    「符号化ブロックサイズ」などの設定は、筆者には難解な為、初期設定のままで使用。
    
  7)出力
   設定が完了したら、出力場所を指定し名前を入力して、ファイルの種類(コンテナ形式)を指定
   して「保存」をクリックすると出力が開始される。
   映像エンコード後に音声のエンコード処理とMuxされて完了する。
 

 成績及び考察
以下、MP4形式で出力した場合の成績を示す。
1) 変換速度: 一世代前のCore 2 Quad Q6600 (2.40GHz)マシンで実行したところ、
 収録時間 74秒のイタリア周遊「イントロムービー」のMP4への変換に6分28秒。
 DivX Converter 10.0.1によるMKVへの変換時間11分03秒よりも速かった。
 Aviutlの拡張 x264 出力(GUI)によるMP4への変換時間 3分07秒の約2倍掛かった。
2) 画質は、解像度 720x408、映像転送レート375Kbpsでも DivX Converterの場合と大差なく、それな
 りに見られるが、ローカル再生が目的なら rigayaさんの記事を参照。
 現時点ではマルチパスエンコードに対応出来ていないようだ(自動マルチパスとは?)。
3) ローカル再生: MPC-BE 1.3.1、MPC-HC 1.7.1、VLC Media Player 2.1.1で再生可能。
 但し、DivX Player 10.0はH.265圧縮MKVには対応するも、H.265圧縮MP4の再生は不可。
 2013年11月現在、Windows Media Playerはffdshow rev4527と Haali Media Splitter 1.13の組み合
  わせても再生出来ないが・・・
4) Strongene PC HEVC/H.265 Decoderを導入して、別記の方策を講じれば DirectShow Filter
  依存のメディアプレイヤー「DV」でも再生可能となり、再利用が出来るようになる
   ⇒「H.265/HEVC動画の作成と再利用の方法」を参照。
5) H.265/HEVC圧縮MP4をウェブ再生させる事が出来る定番の配信方式は、2013年11月時点では無い。
 H.264/AVC圧縮MP4の配信が可能な各種ウェブ配信方式で試験してみたが、DivX Web Player方式で
 も送・受信出来なかった(WindowsではVLCのWeb Pluginを利用したブラウザ埋め込み配信が可能)。
 しかし、H.265/HEVC対応プレイヤー用に、URLを記述したM3Uメタファイルを用意すればストリーミング
  再生が可能となる ⇒「H.265圧縮MP4動画のストリーミング配信試験」を参照 \(^.^;)/
 
 
<補足B> Strongene HEVC/H.265 Encoderの試用は、
  ⇒ 「Strongene HEVC/H.265 EncoderでFLV動画の作成」へ独立しました。
 
追記(2014.12.02)
x265guiEx_3.49v2へアップインストール
手動で旧バージョン削除後、以下の如くアップインストール

以下、「AviUtlを使ってHEVC(H.265)に変換したいと・・・」から引用して修正
 
x265guiEx 3.00βは、
https://onedrive.live.com/?cid=6bdd4375ac8933c6&id=6BDD4375AC8933C6%21801
から入手。

aviutl.exeがあるフォルダに 「plugins」というフォルダを作成します。
x265guiEx_3.28βの中の auoの中の
x265guiEx.ini
x265guiEx.auo
x265guiEx_stg(フォルダ)
をAviUtlの 「
plugins」フォルダにコピーします。

x265guiEx_3.28βの中の
msvcp120.dll
msvcr120.dll
をaviutl.exeがあるフォルダと同じ場所にコピーします。

L-SMASH rev785.zipを http://pop.4-bit.jp/ からダウンロード
→今回はl-smash_r966.zipをダウンロード。
その中の .exe全部を 「x265」というフォルダを作ってその中に入れるとします

x265は、http://chromashift.org/x265_builds/
からダウンロード出来ます。→今回は、 x265-1.4.95-msvc2012-64.7zをダウンロード。
解凍して x265.exeを
先程例で作った 「x265」フォルダにコピーします。
 
 
AviUtlで適当な動画を読み込み、プラグイン出力→拡張 x265 出力(GUI) Ex →ビデオ圧縮で
neroAacEnc.exe(説明は省略)
x265.exe(x265フォルダ)
remuxer.exe(x265フォルダ)
timelineeditor.exe(x265フォルダ)
muxer.exe(x265フォルダ)
をそれぞれ指定します。 設定は適当に。
あとはx264guiと同じ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 



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