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別記の方法で、地デジ放送の二ヶ国語二重音声洋画番組から取得したTSファイル。
このTSファイルの再生プレイヤーや動画編集ソフトの対応は、(1)[デ][SS][二][字].ts
及び(2)[デ][S][二][字].tsファイルや (3)[二].ts及び (4)[S].tsファイル等で相違してお
り、PC上で安定した対応をしておらず扱い難い。
<備考1>各種動画関連ソフトの地デジ二ヶ国語番組から取得したTSファイルへ
の対応 ⇒こちらを参照
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<備考2>PT1で録画したMPEG2-TS(拡張子.ts)は188byteパケットで、BDレコーダー
のDR(ダイレクトレコーディング)モードで録画したMPEG2-TS(拡張子.m2ts)は、
4byteヘッダ付きの192byteパケットとなっている。
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<備考3>BD2FWでTSファイルをM2TS(192byte)化する方法
⇒こちらを参照
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<備考4>動画ソフトの邦画番組から取得したTSファイルへの対応
⇒こちらを参照
今回の素材とは別に、地デジの邦画番組を短時間録画したTSファイルについて、
手持ちの各種動画関連ソフトの対応状況を筆者の環境で検証したところ、二ヶ国
語番組から取得したTSファイルよりも汎用性は高い。
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以下、方法A用には(1)X-MEN[デ][SS][二][字].tsを、方法B用には(3)erin[二].tsを素材とした。
MediaInfo 0.7.8によるファイル情報 ←有用な情報が得られない。
元素材(1)MPEG-TS:13.8GB, 1時間54分
映像:MPEG2(?), ?(?)Mbps, ?x ?, ?fps
プライマリ音声:AAC、不明
セカンダリ音声:AAC(ADTS)(Version2)(LC), 39.6Kbps, 2channel,
24.0KHz
元素材(3)MPEG-TS:13.3GB, 1時間50分
映像:MPEG2(?), ?(?)Mbps, ?x ?, ?fps
プライマリ音声:AAC、不明
セカンダリ音声:AAC(ADTS)(Version2)(LC), 50.0Kbps, 2channel,
24.0KHz
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MediaCoder 0.6.2によるファイル情報←有用な情報は得られず、映像H.264と間違っている!
元素材(1)MPEG-TS:14.115GB, 1時間54分
映像:h264(?), ?(?)Mbps, ?x
?, 14.98fps
音声:AAC/AAC+, 128Kbps, 2channel, 24.0KHz
元素材(3)MPEG-TS:13.621GB, 1時間50分
映像:h264(?), ?(?)Mbps, ?x
?, 14.98fps
音声:AAC/AAC+, 128Kbps, 2channel, 24.0KHz
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BonTsDemux
1.10mod.10k4(ここから入手)(こちらも参照)
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TS(188byte)ファイル(M2TS;192byteは未対応)から映像(m2v)と音声(AAC/WAV)に音ズ
レ無し(本当に?)で分離出来るツール。二ヶ国語二重音声AACファイルに対応している。
素材:地デジ放送の二ヶ国語二重音声洋画番組から取得した元素材のTSファイル
エンコード方式:Demux(m2v+wav)を選択
音声出力方式:主音声を選択。基本的には主音声は日本語、副音声は英語となる。
<注意>本ソフトウェアはB-CASカードを用いることにより復号を行うので、正しく装着され
ていないと分離・変換に失敗する(一見出来たように完了するが空ファイルで出力される)。
特に、Spinelを起動したままシステムスリープした場合には注意が必要!
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「変換開始」ボタンを押すと、
映像(m2v)の分離と音声の変換(aac→wav)が行われる(約11分)。
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WAV
to AC3 Encoder(ここから入手)
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WAVファイルをAC3に変換するツールで、5.1chに再配列する機能も搭載している。
Murdoc
Cutterで1ファイルに結合しても、ステレオ出力のWAVならAC3に変換しても明
らかな音ズレは起こらない。
素材:BonTsDemuxで変換されたWAVファイル
Advancedにチェックを入れると詳細な設定が可能なようだが、筆者の能力を超えている。
又、「MUX
Wizard」で5.1chに再配列が可能だが今回は5.1chにはこだわらず単純にステ
レオ変換した。
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「Encode」ボタンを押すと音声の変換(WAV→AC3)が行われる(約37秒)。
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<備考5>5.1chAC3へ再配列・変換する方法は、
⇒こちらを参照
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tsMuxeR
GUI 1.8.4(ここから入手)(こちら
及び
ここも参照)
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ビデオとオーディオをトランスポートストリーム(TS,
M2TS)やBDMV化出来るツール。
M2TS(192byte)とTS(188byte)を相互に変換する事も可能。
MPEG2圧縮型、H.264圧縮型いずれのMPEG2-TSにも対応している。
ここでは、ビデオとオーディオを結合してMPEG2-TSファイルにする事を目的に使用した。
素材:BonTsDemuxで分離出力した映像(.m2v)とWAV
to AC3 Encoderで変換した
音声(.ac3)ファイル
操作手順
1)「Input files」欄に素材をドラッグ&ドロップ又は「add」ボタンから登録する。
2)「Output」欄で方法A用には「TS
muxing」を、方法B用には「M2TS
muxing」を選択し
て、「Browse」で出力先を指定する。
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3)「Start muxing」ボタンをクリックするとMuxingが行われる(約
8分)。
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<結果>Muxingしたファイルの性状
1-1)MediaInfo 0.7.8による情報解析
方法A用に出力したTSファイル:11.6GB,
1時間54分
映像:MPEG2(Main@High), 13.7( 24.0)Mbps, 1440x1080,
29.970fps
音声:AC3.
192Kbps, 2channel, 48.0KHz
方法B用に出力したM2TSファイル:11.4GB,
1時間50分
映像:MPEG2(Main@High), 14.0( 24.0)Mbps, 1440x1080,
29.970fps
音声:AC3.
192Kbps, 2channel, 48.0KHz
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1-2)MediaCoder
0.6.2によるファイル情報
方法A用に出力したTSファイル:11.6GB,
1時間54分
映像:MPEG2-PES, 13.7Mbps, 1440x1080, 29.970fps
音声:AC3.
192Kbps, 2channel, 48.0KHz
方法B用に出力したM2TSファイル:11.648GB,
1時間50分
映像:MPEG2-PES, 14.0Mbps, 1440x1080, 29.970fps
音声:AC3.
192Kbps, 2channel, 48.0KHz
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2)TSReader
Lite 2.8.46a(ここから入手)によるパケットとPID値の分析
例えば、方法A用のTSファイルの成績を示す。
元素材にはProgramファイルが4個あり、各種の情報パケットが複数個あるが、
Muxing後のファイルは単純なパケットとなっている。
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3)各種動画関連ソフトのMuxingしたファイルへの対応
<備考6>Avidemuxの対応 ⇒こちらを参照
Avidemuxが Muxingしたファイルの無劣化CMカット編集ツールとして利用可
能か検証してみたところ、MPEG-PS(A+V)出力では問題なく、映像・音声解離
は起こらなかった。 |
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<備考7>各種動画関連ソフトの地デジ二ヶ国語番組をBonTsDemuxで出
力後、音声を変換したMPEG2-TSファイルへの対応
⇒こちらを参照
上記とは別の短時間録画(10分11秒)のSpeed[デ][S][二][字].tsファイルを、同
様に処理して作成したMPEG2_AC3圧縮のTSファイルとM2TSファイルを素材と
して、手持ちの動画関連ソフトの対応状況を筆者の環境で検証した。 |
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Murdoc
Cutter 1.9f1(ここから入手)(こちらも参照) |
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MPEG2圧縮型MPEG2-TSファイル(H.264_AC3圧縮型には未対応)を無劣化でGOP単位の
カット編集が可能な貴重なフリーツール。
但し、以下のカット編集ツールも含め、二ヶ国語二重音声のAACからなる今回の洋画番組
には上手く対応出来ていないので、上記処理後のMPEG2_AC3ファイルを素材とした。
HDTVtoMPEG2
1.11.94については、 「HDTVtoMPEG2でTSのCMカット編集」を参照。
MPEG Streamclip 1.2は無劣化でGOP単位のカット編集が可能だが、複数箇所の
CMを一度にカットする事は出来ない。
CMカットのみの目的なら、以下のフレーム単位のカット編集ツールよりも格段に使い易い。
Avidemuxは、映像無劣化でカット編集可能だが、M2TSファイルには未対応で、TSフ
ァイルをMPEG-PS形式で出力する方法でしか上手く行かない(備考6を参照)。
TMPGEnc 4.0 XPressは、無劣化でカット編集出来ない。
Corel VideoStudio12 Plusも無劣化でカット編集出来ず、「ビデオの複数カット」>
「CM自動検出」機能は、今回の素材では上手く検出出来なかった。
TMPGEnc Authoring Works 4は、スマートレンダリング機能により無劣化でカット
編集可能なようだが・・・筆者はこの点に関しては未経験(こちらを参照)。
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素材:BonTsDemuxとWAV
to AC3 Encoderで処理後、tsMuxeR
GUIでMuxingした |
方法A用のTSファイル
方法B用のM2TSファイル
操作手順
本ソフトは、不要部分を切り取るので
はなく、必要部分を抜き出すことで不
要部分をカットするトリミング方式。
「Input」画面
「Add」ボタンで素材を読み込む。
「Get GOP」ボタンを押して、GOP情
報が取得されてファイル名の先頭
に●が表示される迄待つ(約3分)
読み込まれた素材をダブルクリック
する。 |
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すると、編集画面に登録される。
「編集」画面 |
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INボタンとOUTボタンで必要な領域を指定して「→」ボタンでClip
Listへ登録する。
<備考>CMのカット領域(特にタイトルなどの黒い静止画部分)は大きく取る事。
設定を確認したら、「Output」で出力先とファイル名(拡張子はts又はm2tsを付ける)を
指定する。
「Clipping」ボタンを押すと、登録したファイルが無劣化で出力される。
方法A用では、これを7回繰り返して7領域をトリミングし1つのファイルに結合して出力
した(上図)(約3分39秒)。
方法B用では、6領域をトリミングしてその都度バラバラに出力した(合計約3分27秒)。
カット編集操作は慣れれば、読み込みから完了迄一番組15分位で可能だった。
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なお、「Option」の設定は下図の如くで、PDI
の選別は行わずに実行した。 |
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<備考8>Murdoc CutterでCMカットして一つに結合したMPEG2-TSファイル
の汎用性 ⇒こちらを参照
Murdoc Cutterで複数トリミング後一つに結合したMPEG2-TSファイルは、動画編
集・変換ソフトの対応に問題を起こす事が多い。 |
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BDへのオーサリングでは、方法A
と方法B とで利用するツールが異なる。
方法A用のBDMV化には、tsMuxeR
を使用する。
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tsMuxeR
GUI |
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ここでは、BDMV化する目的で使用した。
<備考>残念ながら、BDMVに内包出来るm2tsファイルは(append機能で繋げる事は可能
だが:ここを参照)一つのみとなるので、chotBDAVのように複数の番組をそのまま入
れる事は出来ない。
素材:TS,
M2TSいずれのファイルでも対応しているが、上記の方法A用にMurdoc Cutter
(又は、HDTVtoMPEG2)で1つのファイルに結合して出力したTSファイル。
操作手順
1)「Input files」欄に素材をドラッグ&ドロップ又は「add」ボタンから登録する。
2)「Output」欄で「Create
Blu-ray disk」を選択し、保存先を指定する。 |
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3)「Blu-ray」タブで、チャプタを作成する事が可能。デフォルトでは5分単位となっている。
4)設定を確認したら、「Start
muxing」を押す。動画の変換はされずにBDMVにオーサリング
される(約14分)。
作業が完了すると、「BDMV」フォルダと「CERTIFICATE」フォルダが作成される。
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<結果>
「BDMV」>「STREAM」フォルダ内に出力された00001.m2tsファイル情報(MediaInfo
0.7.8
による解析):11.8GB,
1時間34分
映像:MPEG2(Main@High), 14.1(24.0)Mbps, 1440x1080, 29.970fps
音声:AC3, 192Kbps, 2channel, 48.0KHz
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方法B用のBDAV化には、chotBDAVを使用する。
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chotBDAV
0.56(ここからchotBDAV056.rarを入手)(こちらも参照) |
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chotBDAV
0.56は、複数のMPEG2-TSファイルをBDAV化する事が可能なツール。
M2TS(192byte)ファイルしか扱えず、TS(188byte)ファイルには未対応。
*PT1で録画したMPEG2-TSファイルは、上記の如くM2TS(192byte)化しておく。
素材:Murdoc CutterでCMカットした6個のm2tsファイル
操作手順
chotBDAV056フォルダをCドライブ直下に配置し、
保存先のフォルダを Jドライブ直下に作成して、名称を「BDAV」とした。
又、ファイル名は必ず「00001.m2ts」のように「0000」の連番にしておく。
コマンドプロンプトを起動し、「cd C:\chotBDAV056」を入力してEnter。ディレクトリを
chotBDAV056フォルダ下に移動する。 そして、 |
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(1)chotBDAV本体のパス、(2)変換元ファイルのパス、(3)保存先フォルダのパスを入力
する。
ピンクの囲みは、半角スペースを入れる事。
Enterすると、コマンドが実行されてBDAVフォルダ内にCLIPINF、PLAYLISTとinfo.bdavが
生成される。 |
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続いて通し番号のファイルのコマンドを実行する場合は、「Pg
UP↑」キーを押すと
前に入力したコマンドが入力されるので、00001→00002etcに変更すればよい。
Enterすると、コマンドが実行されて「CLIPINF」フォルダ内に「00002.clip」が、
「PLAYLIST」フォルダ内に「00002.rpls」が追加される。
同じ作業を繰り返して、最後のファイル迄実行する(実質出力時間の合計約3分)。
コマンドの実行が終了したら、「BDAV」フォルダ内に新たに「STREAM」フォルダを追加
作成して素材の.m2tsファイルをその中に移動すれば、BDAVの構築は完成する。 |
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<結果>
「BDAV」>「STREAM」内の00001.m2tsファイル情報(MediaInfo 0.7.8による解析)
映像:MPEG2(Main@High), 14.0(24.0)Mbps, 1440x1080, 29.970fps
音声:AC3, 192Kbps, 2channel, 48.0KHz
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最後に、Blu-ray対応ライティングソフト(ここを参照)でBDメディアに書き込む。
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B's
Recorder GOLD9 BASIC |
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ImgBurnで書き込んだら長時間必要だったので今回は、B's Recorder GOLD9 BASIC
(BRD-SH6B付属)を使用して、BD-REに書き込んだ(2倍速で完了迄に約47分)。
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<結果>Blu-rayメディアの再生
方法Aで作成したBDMVの再生 |
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TVで鑑賞:ブルーレイレコーダーDIGA(DMR-BW800)
で再生したところ、音ズレ無く、CMカットした所で停
止する事も無く視聴が可能。
なお、 「再生設定」>「信号切り替え」では、「二重
音声」:日本語 ⇔ 英語 ⇔ 日本語/英語の選択
項目などは無い・・・DIGAはそもそもBDMV形式に
は未対応(BDMVで表示するには、ホップアップメ
ニュー作成機能を有するソフトが必要:ここ参照)。 |
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PCで視聴:BD&HD
DVDコンポドライブ(BRD-SH6B)
PowerDVD
8Ultraで問題なく再生可能。 |
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tsMuxeR
GUI のデフォルト(5分単位)で設定した19個のチャプタが作成されている。 |
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方法Bで作成したBDAVの再生 |
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TVで鑑賞:ブルーレイレコーダーDIGA(DMR-BW800)で再
生したところ、問題なく視聴可能。
BonTsDemuxの音声出力方式を「主音声」としたので、
「再生設定」>「信号切り替え」では、当然「二重音声」
の切り替えはグレーとなって選択出来ない。 |
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PCで視聴:BD&HD
DVDコンポドライブ(BRD-SH6B)
PowerDVD
8Ultraで問題なく再生可能。
なお、Murdoc Cutterで6領域に分割出力した素材を用
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