A)前試験の成績
素材を更に Murdoc Cutterで本編部分を1分12秒にトリミングして出力したMPEG2
_AC3.tsファイルを用いて前試験をした。
1)出力したH.264_AAC.mp4ファイル情報(MediaInfo 0.7.20で解析)
音声は全て 252Kbps、48.0KHz、2Ch、AAC(Version 4)(Main)で出力された。
ビデオは以下の如くだった。
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1 pass UltraFast
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7,889(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Baseline@L4.1)(1
Ref Frames)
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1 pass Fastest
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7,888(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Baseline@L4.1)(2
Ref Frames)
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1 pass Fast
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7,887(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Baseline@L4.1)(3
Ref Frames)
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1 pass Normal
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7,865(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(3
Ref Frames)
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1 pass Slow
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7,868(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(CABAC/6
Ref Frames)←
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2 pass Blanced
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7,915(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(CABAC/6
Ref Frames)←
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2 pass Better
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7,892(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(CABAC/8
Ref Frames)←
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2 pass Slow
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7,892(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(High@L4.1)(CABAC/16
Ref Frames)←
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2 pass Slowest
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7,906(8,000)Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(High@L4.1)(CABAC/16
Ref Frames)←
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1 pass Quality Poor
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3,345Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(3
Ref Frames)
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1 pass Quality Average
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4,339Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(3
Ref Frames)
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1 pass Quality Better
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5,075Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(3
Ref Frames)
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1 pass Quality Exceptional
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6,121Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(CABAC/6
Ref Frames)←
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1 pass
Jisaku
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8,000Kbps、1440x1080(16:9)、29.970fps、AVC(Main@L4.1)(CABAC/2
Ref Frames)
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←印のファイルはMPC
Homecinemaの映像デコーダPDVD8の再生で不具合
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<参考>他のエンコーダで筆者が使用したH.264/AVCのプロファイル・レベル
Avivo Video ConverterのATI Stream :AVC(Baseline@L4.0)(2
Ref Frames)
Super LoiLoScopeのCUDA: AVC(Main@L4.0)(CABAC/2
Ref Frames)
TMPGEnc 4.0 XPressのSpursEngine:AVC(Main@L4.1)(CABAC/2
Ref Frames)
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MediaCoderのCUDA
H.264エンコーダ:AVC(High@L4.1)(CABAC/2 Ref Frames)
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SUPERcも、H.264エンコーダのプロファイ
ル・ レベルを自由に設定することが可能
となっている。
1パスエンコードでは、通常はMain@L4.1、
CABAC/2 Ref Framesで使用さている場
合が多いようだ。
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2パスエンコードは超時間を必要とし実用的な変換方式とならない。
1 pass Slowと1 pass Quality Exceptionalも変換に通常の長時間を必要とする。
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3)CPU使用率
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1 pass UltraFast:
Baseline@L4.1、1 Ref Frames
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1 pass Fastest: Baseline@L4.1、2
Ref Frames |
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1 pass Fast: Baseline@L4.1、3
Ref Frames |
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1 pass Normal: Main@L4.1、3
Ref Frames |
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1 pass Slow: Main@L4.1、CABAC/6
Ref Frames |
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1 pass Quality Exceptional:
Main@L4.1、CABAC/6
Ref Frames |
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1 pass
Jisaku: Main@L4.1、CABAC/2
Ref Frames |
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4)画質
判定方法
Media Player Classic Homecinema 1.3.1249のフルHD表示で再生して比較した。
「表示」メニューの「オプション」:内部フィルタでMatroska、MP4/MOVとH.264/
AVC(DXVA)、H.264/AVC(FFmpeg)を無効とした(別記を参照)。そして、
SplitterにはHalli Media Splitter1.9.42.1を使用した。
映像デコーダには外部フィルタに「ffdshow Video Decoder(tryouts
revision2975)
を追加して「優先する」とした(「インターレース解除」に設定)。
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<参考>
(1) 映像デコーダに「CyberLink H.264/AVC Decoder(PDVD8)」
を利用すると、上表
の1)出力した...ファイル情報の←で示したファイルの描画に不具合がある。
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(2) QuickTime 7.6.4での再生
いずれのPresetで出力したファイルも何故か?再生後早期に無声となってしまう。
2 パスエンコードで出力したファイルは映像の再生もガクガク再生となってしまう。
RealPlayer Sp(12.0)での再生はQuickTimeに依存しており、無声ガクガク再生。
(3) Windows Media Player 11
Halli Media Splitter1.9.42.1、ffdshow(tryouts revision2975)存在下では、問題
なく再生可能。
(4) 自前でH.264_AAC.mp4の再生が可能な以下のプレイヤーは問題なく再生可能。
GOM Player(2.1.18)、VLC media player(1.0.2)、SMPlayer(0.6.8)、KMPlayer
(2.9.4.1435)
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成績
ビットレート8,000Kbpsであれば、いずれのプリセットでも下図の如く細かい髪の毛の
表示に問題なく、動きの速いシーンでも明らかな破綻は認められなかった。
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1 pass Quality Poor
3,345Kbpsと1 pass Quality Average 4,339Kbpsでは、細かい髪
の毛の表示はボケてしまっている(下図)。
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B)収録時間 1時間54分番組の本試験
1)上記設定の「1 pass UltraFast」でH.264_AAC.mp4への変換に要した時間:
2時間31分
実時間の1.3倍と比較的高速な変換が可能だった。
出力した H.264_AAC.mp4ァイルの情報(MediaInfo 0.7.20で解析)
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<参考・比較>
MediaCoderのCUDA H.264エンコーダで変換: 1時間41分(こちらを参照)
TMPGEnc 4.0 XPressのSpursEngineで変換: 1時間47分(こちらを参照)
Avivo Video ConverterのCABACナシ変換: 1時間24分 (こちらを参照)
には及ばなかった。
Super LoiLoScopeのCUDAで変換: 3時間21分(こちらを参照)より高速だった。
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2)上記設定の「1
pass Jisaku」でH.264_AAC.mp4への変換に要した時間: 5時間06分
実時間の2.7倍と長時間を必要とした。
出力した H.264_AAC.mp4ァイルの情報(MediaInfo 0.7.20で解析)
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<参考・比較>
MediaCoderのx264エンコーダで変換:
6時間13分(こちらを参照)
TMPGEnc 4.0 XPressで通常変換:
5時間38分(こちらを参照)
よりもやや短時間で変換出来た。
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