DVD FlickでWMVファイルをDVD化

DVD FlickでWMVファイルをDVD化
DVD FlickでGyaoの映画番組WMVファイルをDVD化
(2006.12.13作成, 07.01.30更新)
DVD Flickは、多くのビデオファイル形式(AVI, MPEG1/2/4, WMV,MOV, OGM, MKV, FLV)
 に対応した簡易なオールインワンのDVD作成ツール。
 チャプターの自動挿入と字幕の合成も可能で、他のツールには稀な映像ビットレートの任意
 変更も可能だ。
そこで今回、DVD Flickを利用して、素材としてGyaOから別記した手順
 
GetASFStreamで GyaO番組を保存Windows MediaのDRMをDecryptItで解除)で取得し
 DRM解除した映画番組ASFファイルを用いて、DVD化する方法を検証してみた。
 マシン環境は、Intel D945GNT、PentiumD830 3.0GHz、DDR2-533 512MBx2、GeForce 6600GT
  (VRAM 128MB)で、OSは主にWindowsXP SP2上で試行した。
  DVDドライブは、LG電子Super Multi Drive(GSA-4163B)を使用した。

 入手先とインストール
入手先:ここから ダウンロード。
  今回は 1.2.1.0を使用し、1.1.0final及び1.2.0 RC1〜RC4で問題点があれば記述した。
インストール
  WinXP環境:問題なし。
  Vista RC1環境: 1.2.0 RC2では下記の不具合あるも、1.2.0 RC4以降は問題なし
 *1.2.0 RC2は、Vista RC1
  環境では 右2つの警告が
  示される(VB6ランタイムを
  インストールしても同じ)
  今回は「無視」してインス
  トールした
 →オーサリングは可能だが、
  連携して引き続き
ライティ
  ングが出来ない!
 _RegDLL.temp-コンポーネントが見つかりません
   MSVBVM50.DLLが見つからなかったため、このアプリ
   ケーションを開始できませんでした。・・・
  なお、筆者のWinXP, Vista両環境では以前のバージョンの「DVD Flick 1.1.0final及び
   1.2.0 RC1」は作動しなかった。

 操作手順
1)DVD Flickを起動してメイン画面が表示されたら、
   「Add title...」ボタンから素材(今回はASFファイル)を読み込む。
     複数のファイルを読み込む事が可能だが、今回は一ファイルのみを登録。
   出力先フォルダは、下部のDestination folderの「Browse..」ボタンをクリックして指定する。
   「Project settings」ボタンでプロジェクト全体の設定を行う。
   タイトルを選択し「Edit title...」ボタンをクリックして、各タイトル毎の個別設定を行う。
  *1.2.0 RC2では、Disc space meterが100%と表示されるバグがあったが、
     1.2.0 RC3以降修正された。
2)「Project settings」:プロジェクト全体の設定
 2-1)「General」タブでは、
    target sizeをプルダウンから選択(今回はDVD[4.3GB])。
 2-2)「Video」タブでは、
    Target format:プルダウンからNTSCを選択。
    Encoding profile:エンコード速度の変更が可能だ。今回は初期設定のNormalとする。
      *掛かる時間は、Fastest:Fast:Normal:Best=0.72:1.02:1.00:1.12だった。
    Target bitrate:映像のビットレートの変更が可能だが、初期設定のAuto-fitとする。
    Second encoding passに今回はチェックして、2Passエンコードとする。
 2-3)「Audio」タブでは、
    Target format:今回は、AC3 Stereoを選択。
    Bitrate:64〜4484Kbpsの7段階から選択が可能。今回は推奨の192Kbps
      とする。AC3 5.1 Channelsを選択したら、384又は448Kbpsとする。
 2-3)「Burning」タブでは、
    Create ISO imageをチェックして、ISOイメージファイルの出力を行う。
    Burn project to discにチェックして、Disc label名を入力する。
    *1.2.0 RC2は、Vista RC1環境では Burn project to discにチェック出来ない!
3)「Title properties」:各タイトル毎の設定
 3-1)「General」タブでは、
    Target aspect ratio:今回はNormal[4:3]に自動で設定されているが、不都合があれば
      プルダウン(1.2.0 RC4以前は Square[1:1]無し)からアスペクト比を選択する。
    チャプター挿入の可否:自動挿入しか出来ない。今回は10分間隔とする。
 3-2)「Video Sources」タブは、設定事項なし。
 3-3)「Audio tracks」タブでは、初期設定のEnglish[EN]。吹き替えがあれば・・・
 3-4)「Subtitles」タブでは、字幕ファイルの合成の設定を行う。
    今回は使用しないが、TXT,SRTファイル以外にも、画像ファイルを利用したSUBファイル
     にも対応しているようだ。
4)メイン画面「Create DVD」ボタンをクリックすると、変換が開始される。
   左側に行程の進捗状態が表示されるが、映像のプレビューは出来ない。
   最終段階でImgBurnが起動して、ISOイメージファイルの作成に次いでDVDメディアへの
   書き込みが行われる。
   *1.2.0 RC2Vista RC1環境では ImgBurnが起動してISOファイルの作成迄は可能
    だが、連動して書き込み出来ない!
→作業が終了すると、 ”Finished succesfully”と表示される。
  指定フォルダに、ISOイメージファイルとdvdフォルダ(VIDEO_TS/AUDIO_TS)が出力される。

 結果 :
1)変換操作は簡単で、設定はタブ方式で分かり易い。
  対応ファイル形式は多彩で、チャプタの挿入や字幕の挿入も可能だが、チャプタの任意設
  定は出来ず、DVDメニューの作成機能を持っていない。
2)スタート後、DVD作成が終了する迄に必要な時間: 1時間39分のWMVが 2Passエンコード
 で、オーサリングとISOファイルの作成は 3時間37分で終了し、ImBurnのライティングには
 18分掛かり、合計 3時間55分で完了した。
  *1.2.0 RC2では、オーサリングとISOファイルの作成は 2時間39分で終了していたが、
    1.2.1.0では、長時間必要とするようになってしまった!
4)映像の解像度 720x480ピクセル。ビットレートは今回 5,890Kbpsだが、変更可能だ。
  フレームレートは29.97fps。
 音声は今回AC-3圧縮でサンプルレート44.1KHz、ビットレートは128Kbpsだが変更可能だ。

DVD Flick 1.1.0final及び1.2.0RC1は利用出来なかったが、1.2.0RC2になって、
  ”Abandoned DirectShow, HCEnc, AVISynth and Aften in favour of FFMPEG. Hopefully
  the last big internal makeover. ”の変更などにより、WindowsXP環境ではほぼ問題なく
  使用出来るようになった。
  1.2.0RC4になって、Vista RC1環境でもほぼ問題なく使用出来るようになった。
*残念ながら、GyaOの番組(WMV素材)では番組の後半に 3〜6秒の映像と音声の解離
  (音声が先行)が起こってしまう他ツールと共通の問題点がある。
追記(2007.08.15)
  GetASFStream2.2.0.4b+WinPcap4.0でダウンロードし、FairUse4WM 1.3 Fix2でDRMを
  解除したGyaOのASF映画素材を使用すれば、上記不具合は発生しなくなったここを参照)


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