各種インターネットテレビ電話(1)

各種インターネットテレビ電話(1)
=パーソナルなビデオチャット用途での映像転送能力の比較=
「搭載コミュニケーションツールの有無の比較」は、ここを参照
ビデオチャットシステムは、企業用途
(社内会議など)や教育用途(語学教
室など)などの業務用に利用されて
来ているが、個人用途での普及は遅
れている。
(04.07.10作成 04.12.18更新)///
その理由として、
 1)ブロードバンドユーザーはまだまだ少ない。
 2)「孫の顔を」の高齢者にはパソコン操作は敷居が高い。
 3)場所を選ばず好きな時にの「利便性」に欠ける。
 4)テレビ電話機能付き携帯電話と交信出来ない。
 5)NTTの提供する有料システムの規格は独特で普及の足かせ?となる。
 6)ぎこちなく動く不鮮明な画像という認識が根強い。
 そこで今回は、問題点6)に注目して、1対1の個人用途に観点を絞り、フリーないし試用可能な
 12種類のビデオチャットシステムの映像転送能力について比較した。
 各システムで使用した通信環境は以下の通り。
通信環境:
送信側;CATV(実測上り4Mbps前後)、コレガルータBAR SW-4PHG使用。
受信側;FTTH(実測上り18Mbps前後)、コレガルータBAR EX使用。
なおルータの設定は、自動的に設定されるiChat、MSNメッセンジャー、Vchat、EyeBallと手動
で設定したiVisit以外は、DMZ(De-Militarized Zone:非武装地帯)で試用した。

Macintoshでのみ利用可能
iChat AV2.1Macのみ。OSX10.3に付属。概要はここから
<設定>
  SonyDCR-PC1(68万画素、FireWire接続)を使用。
 *AppleはiSight(18,600円)の使用を推奨。
  *USB接続は不可
使用マシーン:
(Mac & Mac)
送信側;PowerBookG4 1GHz、OSX10.3
受信側;PowerMacG4 867MHz、OSX10.3
  ルータの設定:自動的にUDP/5060、16384、16385がポートフォワーディングされる。
  Nortonファイアウォール:iChatAV(5060、5298、16384〜16403を開放 )を手動で許可。
    なお、自動的に5000の開放許可が求められる。

結果>
  フルスクリーン映像での表示が可能で、Quartz Extreme技
  術の為か画像劣化は少なく、ノイズはみられない。
  しかも、20フレーム/秒位の転送が可能で、高画質・高速は
  他のシステムとは格段の差がある 。
iChat
320X320の
元サイズ表示

原寸画像へ(25K)
<参考>
 *
.Macは2ヶ月の試用期間後は、会員(年間13,440円)登録が必要
  だが、無料で登録できるAIM(AOLインスタント・メッセンジャー)
  のスクリーンネームは、「iChat」でも問題なく使える。

  なお、
英語版のAIM5.5 for Windowsとのビデオチャットはサポート
  されているが、日本での対応予定は今のところ未定。
 *
MacOSX10.2ユーザーの購入先(3,780円)は、ここから
iChat
640X640の
2倍拡大表示

原寸画像へ(58K)
  *何んと!QuickSilverには音声入力端子が装備されていないので、QcamProのUSBマイク機能を利用した。
 *NATルータ /ファイアウォールでの使用方法は、
   http://www.daemon-tools.cc/portal/download.php(リンク切れ)参照。 
 *MacOSXファイアウォールの設定方法は、(リンク切れ)
   http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/wa/showTIL?id=107476
 受信側でSnapz ProX2.0を用いて録画した映像のデモ(ここを参照
SolensonVideo3で圧縮
:375kbps

(再生にはQuickTimePlayer5以降必要)
Embed方式  →
Stand方式  →
スムーズに再生する為には、適正なブロードバンド環境とマシンスペックが必要です。
下り回線速度実測値 1.5Mbps以下の受信環境では、.Macサーバは視聴に耐えない。
  →平日の9:00〜21:00+αは、自宅サーバのミラーサイトをご利用下さい。


MacintoshとWindows共に利用可能
iVisit Mac版3.2.2とWin版3.2.4 (無料版と有料版。入手先はここから
 「iVisit」は、コミュニティサイトの運用を視野にした外国製のビデオチャットシステム専用ソフト。
 Free版"LITE"と有料版"PLUS"とがあるが、2004年からFree版の機能制限が厳しくなった。
 今回はFree版"LITE"を試用。
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
   *Mac版のみ、SonyDCR-PC1(68万画素、FireWire接続)の使用可能。
 使用マシーン:
 (Win & Mac)
送信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
受信側;PowerMacG4 867MHz、OSX10.3
  ルータの設定:コレガルータBARSW-4PHGでは、ソフト起動時にUDP/9940をポートフォワーデ
   ィングするよう警告がでる。
  Nortonファイアウォール:今回はプログラム制御で"iVisit.exe"をすべて許可(UDP/9940、9943?)

<結果>
  映像はH.263で圧縮されてFree版は160×120ピクセルで送信され
  る為か、「Yahoo!メッセンジャー」よりもさらに画質が荒い
  その代わり、転送速度は13フレーム/秒位でコマ落ちは少ない。
  なお、FTTH(実測上り18Mbps前後)で送信すれば、29フレーム/秒
  と明らかに改善される。
  640×480ピクセルに拡大可能だが、画質が悪く見られたものでは
iVisit
320X240の
元サイズ表示

原寸画像へ(31K)
  ない(有料版ではマシなのだろうか?)。

  なお、SonyDCR-PC1のFireWire接続でも際立った画質の改善なし

<参考>
  *無料で取得したUsernameで接続。
iVisit
640X480の
2倍拡大表示

原寸画像へ(82K)
  *Free版では160×120ピクセルで転送している(320×240ピクセルで転送しようとすると
   アップグレードを催促する警告が出る)。

 
「Free版iVisit」は、ダイレクト接続によるビデオチャット時間が30分に制限され、自分専用
   
部屋も持てなくなった(アップグレードを催促する警告が出る)。
    但し、オーディオチャットはFree版でもダイレクト接続で時間制限なく使用可能。
  *ファイル送信不可。
  *「
Free版iVisit」の使用方法の詳細は、 http://www.guntan.jp/~subcon4/(リンク切れ)を参照
    (但し、上の制限が無い時の説明)。

  *ルータの設定(公式サイトの日本語使用説明)は、
   http://www.ivisit.info/help/help/displayJAPhelp.php?recordID=15を参照(06/11リンク切れ)。
  *有料版は年間24.95ドルから月々3.5ドルに値上りした。
SquidCam1.52 (MacOSX版とWin版。有料。購入方法はここから
「SquidCam」は外国製。ビデオ留守番電話機能やLANcast上で多人数とビデオ会議出来る。
<設定>
  SonyDCR-PC1(68万画素、FireWire接続)を使用。
  *USB接続も可能。
 使用マシーン:
 (Win & Mac)
送信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
受信側;PowerMacG4 867MHz、OSX10.3
  ルータの設定:今回はDMZ(非武装地帯)で試用(16969のポートフォワーディングとあるが・・・)。
  Nortonファイアウォール:今回はプログラム制御で"SquidCam.exe"をすべて許可で試用(TCP/UDP
   
16967〜16969
開放とあるが・・・)。
 SquidCamの映像設定:
  Preferencesには圧縮はH261とH263があり、各々5段階の画質設定が可能。
   今回はH263とMedium及びHigh Qualityとで比較した。  
  LocalCameraの下段には、3段階の画質設定があり、High Qualityに設定した。
  フレームレートの設定も可能だが、通信環境に左右される。今回は20fpsで設定した。
<結果>
  1)PreferencesでMedium Qualityの場合:
  (1)320×240ピクセル表示では、
    映像は「MSNメッセンジャー」より悪く、イマイチの画質だ
    転送レートは4フレーム/秒前後で、動きはぎこちない
SquidCam
画質Medium

320X240
サイズ表示

原寸画像へ(17K)
   なお、LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)使用時との画質差は
   明らかではなかった。
  (2)当ソフトは640×480ピクセルまで自由に拡大表示可能。
    640×480ピクセル拡大表示では、画質はかなりに低下し、
    転送レートは2フレーム/秒前後に低下する。
SquidCam
画質Medium

640X480
拡大表示

原寸画像へ(62K)
  2)PreferencesでHigh Qualityの場合:
   画質はやや改善するが、転送レートは2分の1に低下する。


  なお、Maximum Qualityにすると転送レートが極端に落ちる為、リア
   ルタイムのビデオチャットとしての役割を果たさない。

   一方、
Low Qualityでは見られた画質ではない。
SquidCam
画質High

320X240
サイズ表示

原寸画像へ(21K)
  また、転送速度を大きくすると受信側の転送レートも増加するが、
   今回の通信環境と上記Quality設定では 6フレーム/秒迄が限界。

<参考>
  *未登録使用でも、グローバル IPアドレスで接続可能。
  *ただし未登録では、接続時間が
5分迄に制限される。再起動すれば直ぐ再接続可能だが不便。
  *ファイル送信不可。
  *USB2対応WebカメラCMS-V13に接続しようとしたら
セットアップ不能となってしまった。
  *ネットワーク(ルータ/ファイアウォール)の設定は、ここを参照 (05.03調査時リンク切れ)。
  *1パック(2登録分)19.99ドル。ただし月々の支払いは不要。
MonkeyCom2.38 (Mac版とWin版。双方有料。
 
http://www.random-grp.com/kuwatec/Products/MonkeyCom/index.htmlは、リンク切れ。
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
   *Mac版のみ、SonyDCR-PC1(68万画素、FireWire接続)の使用可能。
 使用マシーン:
 (Mac & Win)
送信側;PowerMacG4 867MHz、OSX10.3
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:DMZ(非武装地帯)で試用(TCP/UDP 9898開放とあるが・・・)。
  Nortonファイアウォール:プログラム制御で"MonkeyCom.exe"をすべて許可で試用
  MonkeyComの映像設定:小(160×120ピクセル)、中(320×240ピクセル)、大(640×480ピク

   セル)と細(640×480ピクセルの画質高) の4段階あり。

<結果>拡大表示不可。
送信側で決定される。
  中(320×240ピクセル)送信
    画像は悪く、イマイチだ
    転送速度は多分2フレーム/秒位と悪い。

Monkey
320X240
サイズ送信

原寸画像へ(29K)
  大(640×480ピクセル)送信
    中(320×240)送信と比べて画質の低下はないが悪い。
    転送速度は 1フレーム/秒以下に低下。

  細(640×480の画質高)送信
    画像はやや改善し、Yahoo!メッセンジャーと同レベルだ
Monkey
640X480
サイズ送信

原寸画像へ(100K)
    が、転送速度は極端に落ちる為、リアルタイムのビデオチャットとしての役割を果たさない。
 なお、FireWire接続でも、FTTH(実測上り18Mbps前後)送信でも画質・転送速度の改善なし

<参考>
  *セントラルサーバなく、グローバルIPアドレスで接続。
  *1ユーザーパッケージ 5,250円。
20日間無料試用可。
Win版Yahoo!メッセンジャー5.1.0 (Windows版。無料。入手先はここから
Mac版Yahoo!メッセンジャー2.5.1 (Mac版。無料。入手先はここから
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
   *Mac版のみ、SonyDCR-PC1(68万画素、FireWire接続)の使用可能。
 使用マシーン:
 (Mac & Win)
送信側;PowerMacG4 867MHz、OSX10.3
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP

  ルータの設定:DMZ(非武装地帯)で試用(登録済アプリYahoo Messengerでポートフォワ
   ーディングしても、受信は「拡張ビデオモード」無効となり 1fps以下の低速となってしまう) 。
  Nortonファイアウォール:
     Macは"Yahoo!インスタントメッセンジャー"を許可(50505055、5100を開放)。
     Windowsは、プログラム制御で"Yahoo!Messenger"をすべて許可で試用

  ビデオ設定:品質 最高。
  拡張モード:LAN/T1接続(DSL/ケーブルだと速度1/3に低下)。イメージサイズ 大。

<結果>
 (1)320×240ピクセル表示では、 
   「MSNメッセンジャー」の画質よりも悪い(Winの方がやや良)。
   転送速度は 4.3フレーム/秒位(Win 3.6フレーム/秒位)。
Yahoo
(USB)
320X240
サイズ表示

原寸画像へ(22K)

 (2)640×480ピクセル拡大表示では、
   それなりに画質は落ちるが、転送速度の変化はない。
  なお、Win版では全画面表示可能。Mac版は640×480迄。

 

Yahoo
(USB)
640X480の
2倍拡大表示

原寸画像へ(57K)
  SonyDCR-PC1(FireWire接続)では画質は劣悪
Yahoo
(FireWire)
320X240
サイズ表示

原寸画像へ(21K)


<参考>
  *無料で取得したYahoo!JAPAN IDで接続。
  *「Mac版Yahoo!メッセンジャー」は
、現時点(v2.5.1)ではオーディオチャット機能無し。
  *ルータ使用時の制限については、ここを参照
  *ファイアウォールについては、ここを参照
  *コレガルータBAR SW-4PHG固有の問題は、
     http://www.corega.co.jp/support/faq/router_24.htmに記載されていたが、
     深追いはしていない。


MacintoshとWindows共に利用できるが、Mac版には使用制限有り
iSpQ VideoChat6.3(Windows版。双方有料。利用方法ここから
外国製。Windows版は日本語版も有り。専用部屋も確保出来るが、コミュニティサイトの運用
が主目的で、4人迄ビデオ雑談可能。
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
  *FireWire接続は不可。
 使用マシーン:
 (Win & Win)
送信側;VAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)、WinXP/Win2000
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:今回はDMZ(非武装地帯)で試用。
  Nortonファイアウォール:プログラム制御で"iSpQVideoChat63.exe"をすべて許可で試用
  iSpQのビデオ設定:サイズ320×240ピクセル。パフォーマンス高。
<結果>
  画質は「MSNメッセンジャー」よりも、芳しくない。
  送信側の設定サイズ320×240ピクセル迄)で決まり、
変更は不可。
  転送は13フレーム/秒位と比較的高速。
iSpQ
320X240
サイズ表示

原寸画像へ(29K)

<参考>
  *登録したユーザーIDとパスワードでサーバーにログインして、コミュニティ上でログインしている
   人を招待してチャットをする。
  *受信側も320×240ピクセル以上拡大不可。ファイル送信不可。
  *登録料39.95ドル(2人分では58ドル)。ただし月々の支払いは不要。試用期間21日間。

iSpQ VideoChat(Mac版。有料。購入方法はここから
  Mac版には日本語版はなく、MacOSXが日本語の為か言語環境をEnglishに設定しても
  10.2、10.3いずれもセット
アップ出来断念した。
Win版MSNメッセンジャー6.2 (Windows版。無料。入手先はここから
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
  *FireWire接続は不可。
 使用マシーン:
 (Win & Win)
送信側;VAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)、WinXP/Win2000
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:MSNメッセンジャーのUPnPに対応しており、"UPnPを有効にする"以外は特別
   な設定はせず。
  Nortonファイアウォール:自動(53、80-82、1400-1850、1863、1900、5060、6600-14920
   を開放 )に設定。
結果>
 
"ビデオチャット"機能はWinXPでないと対応していないが、
  Win2000でも"WebCam+音声チャット"は可能で、しかも
  "ビデオチャット"よりも転送される画像は良い。
  転送は多分8フレーム/秒迄が限界。
MSN
320X240の
元サイズ表示

原寸画像へ(24K)

<参考>
  *無料登録したMSNのHotmail 又はMSN.comのアカウントやメールアドレスで接続。
  *MSNのHotmailは、1ヶ月以内毎にロッグインすれば無料で継続使用が可能。
  *320×240ピクセル以上拡大表示不可。
  *NATルータ/ファイアウォールの解説は、ここを参照

 受信側で劇場版ディスプレイキャプチャーあれ(フリーソフト)を用いて録画(ここを参照
 した「孫の顔」の映像デモ
WindowsMediaVideo9
で圧縮:375kbps

(再生にはWindowsMediaPlayer9
以降必要)
Embed方式  →
Stand方式   →
ビデオチャット+キャプチャーはCPUに過大な負担を強いるので、映像の転送速度はかなり
遅延するため、音声と映像との解離が華々しい。
なお、スムーズに再生する為には、適正なブロードバンド環境とマシンスペックが必要です。
下り回線速度実測値 1.5Mbps以下の受信環境では、.Macサーバからは視聴に耐えない。
  →平日の9:00〜21:00+αは、自宅サーバのミラーサイトをご利用下さい。

Mac版MSNメッセンジャー4.0.1(Mac版。無料。)
  残念ながら、Mac版MSNメッセンジャー」は最終版(04/10/12)でもオーディオ/ビデオチャット
  
両機能無し。
  →Microsoft Messenger for Mac 6

Windowsでのみ利用可能
V-Talk REBIRTH4.0.15 Windowsのみ。無料。利用方法はここから
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
  *FireWire接続は不可。
 使用マシーン:
 (Win & Win)
送信側;VAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)、WinXP
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:DMZ(非武装地帯)で試用。
  Nortonファイアウォール:プログラム制御で"vtalk.exe"をすべて
   許可で試用

  V-Talkの映像設定:解像度320×240。圧縮 RGB24。品質 高。


<結果>
  480×360ピクセル迄拡大表示可能だが、320×240
  ピクセルでもブロックノイズ多く画像は劣悪。
V-Talk
320X240
サイズ表示

原寸画像へ(31K)
  転送速度は多分 5フレーム/秒位とまずまず。

<参考>
  *MBNダイヤルサービスセンターに登録して接続するか、グロー
   バルIPでも接続出来る(どちらでも画像の差はなし)。

  *解像度640×480。品質高に設定するとファイル送信などの
   操作でクラッシュする。
V-Talk
480X360
サイズ表示

原寸画像へ(54K)
FreshVoice3.50Windowsのみ。今は無料。利用方法ここから
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
  *FireWire接続は不可。
 使用マシーン:
 (Win & Win)
送信側;VAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)、WinXP
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:DMZ(非武装地帯)で試用(TCP/4443, 4446, 4447, 5443, 5446, 6800〜7312,
    8500〜9012。UDP/1719, 4000〜4008, 4444, 4445, 5500〜6012開放とあるが・・・)。
  Nortonファイアウォール:プログラム制御で"UserClient.exeとcchq931.exe"をすべて許可に設定。
 FreshVoiceの映像設定:
  圧縮にはCMPとJTIFがあり、各々3段階の画質設定が可能。
   今回は、それぞれMedium Qualityで検討した。
  フレームレートの設定が可能。しかし通信環境に左右されて 15fps以上の設定は意味を持たない。
   今回は 7fpsに設定した。

<結果>拡大表示は不可だが、送信側で解像度を変えられる。
  1)CMP(Medium Quality)圧縮の場合:
  (1)320×240ピクセル送信では、
    映像は「MSNメッセンジャー」と同程度にマズマズの画質だ。
    転送は多分 4フレーム/秒位で、動きは少しぎこちない。
FreshVoice
CMP圧縮

320X240
送信表示

原寸画像へ(28K)
  (2)640×480ピクセル送信では、
    画質はそれなりに保たれ、転送速度も保たれる!
    マシンスペックの低いVAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)
    を受信側にすると、間引き(されて点滅)受信となってしまう。

FreshVoice
CMP圧縮

640X480
送信表示

原寸画像へ(64K)
  2)JTIF(Medium Quality)圧縮の場合:
   320×240ピクセル表示でも、画質はかなり劣化する。


  なお、High Qualityにすると転送レートが極端に落ちる為、リアル
  タイムのビデオチャットとしての役割を果たさない。
FreshVoice
JTIF圧縮

320X240
送信表示

原寸画像へ(28K)

<参考>

  *登録すると無料で電話番号を取得できる。その電話番号で接続。
  *高機能なビデオチャットシステムだ。全ての機能を使うにはハイスペックマシーンが必要。
  *このシステムのサービスは、個人用途も有料化を前提に今は無料提供しているようだ。
  *ルータ/ファイアウォールの設定は、ここを参照
Vchatパーソナル 1.11Windowsのみ。双方有料。利用方法ここから
ジャパンメディアシステムが開発。GIGLOBE、OCNやぷららネットワークスが窓口。
最大10人迄同時に使用可能なビデオ会議室での運用を前提とした高機能システム。MIDIプレーヤ
機能もあり、オンライン英会話学校で利用している業者もある。
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
  *FireWire接続は不可。
 使用マシーン:
 (Win & Win)
送信側;VAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)、WinXP
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:特別な設定はせず。*DMZ(非武装地帯)で試用しても転送速度の改善なし。
  Nortonファイアウォール:プログラム制御で"Vchat.exe"をすべて許可で試用
  Vchatの映像設定:解像度320×240。圧縮 RGB24。フレーム数 5フレーム/秒。
  (起動時は解像度160×120、圧縮 I420となり毎回再設定が必要。 5フレーム/秒以上は不可)。
<結果>
  画面の拡大は自由で、フルスクリーン映像での表示も可能。
  320×240ピクセル表示では、「MSNメッセンジャー」と比べて、 
   画質は同程度。
   転送速度は 多分 2フレーム/秒前後でコマ落ちが多い。
Vchat
320X240
サイズ表示

原寸画像へ(23K)
  640×480ピクセル拡大表示では、
  
画質は低下するが見られない程ではない。
   転送速度は 320×240ピクセルと同じで、ギコチナイ。

  なお、初期設定
解像度160×120、圧縮 I420では画質は劣悪だ。
  また、FTTH(実測上り18Mbps前後)で送信しても、変わり映えしない。
Vchat
640X480
拡大表示

原寸画像へ(70K)

<参考>
  *Vchatサーバーへの接続は、登録したユーザーIDとパスワードでログインする。
  1対1で使用する場合は、パスワードを設定した専用のチャットルームを作成出来るので、
  そのプライベートルームで個別ビデオチャットが可能となる。
  *Vchatの映像設定は解像度320×240以上にならない。ファイル送信不可。

  *多くは、ソフト 5,040円。会員使用料525円/月。1週間の無料体験可能。
MeeTwoWindowsのみ。双方有料利用方法は http://www.meetwo.net/(リンク切れ)
専用ソフト名は、InternetVideoPhoneBloadBandEdition(IPVPhoneB)
KDDI研究所が独自に開発した、画像符号化技術”MeeTwo”を使用。H.263やMPEG-4より優れた
圧縮技術?を採用。
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
  *FireWire接続は不可。
 使用マシーン:
 (Win & Win)
送信側;VAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)、WinXP
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:DMZ(非武装地帯)で試用。
  Nortonファイアウォール:プログラム制御で"IPVPhoneB.exe"をすべて許可で試用
<結果>
  回線モードxDSLとLAN接続では、映像は320×240ピクセルに固定
  「MSNメッセンジャー」と比べて、
   画質は良い。
   転送速度は 多分 5フレーム/秒位で同じ。
MeeTwo
320X240
サイズ表示

原寸画像へ(31K)

  しかし、独自の画像符号化技術の為か、時々残像現象が見られる。

  なお、FTTH(実測上り18Mbps前後)で送信しても、転送速度の改善
  は明らかではない。

MeeTwo
320X240
サイズ表示

原寸画像へ(37K)

<参考>

  *IPアドレスで接続するか、セントラルサーバに登録することでメールアドレスでも接続可能。
  *回線モードがModem、PHS、INSの小映像の時のみ受信側で2倍迄拡大可能。
  *ファイル送信不可。
  *月々の支払いは不要だが、ソフト代5,250円。 無料お試しは14日間。
EyeBallパティオWindowsのみ。双方有料。ブラウザ上で表示)
 
 http://www.nifty.com/eyeball/は、リンク切れ。
<設定>
  LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)を使用。
  *FireWire接続も可能。
 使用マシーン:
 (Win & Win)
送信側;VAIOPCV-RX70(PentiumIII 1GHz)、WinXP
受信側;VAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)、WinXP
  ルータの設定:特別な設定はせず(TCPポート:5501番、5508番、5490番を開放。UDPポート
    を許可とあるが・・・)。
  Nortonファイアウォール:特別な設定はせず。
結果>
  1)
LogicoolのQcamPro4000(30万画素、USB1.1接続)では、
   ブロックノイズが著明で見るに耐えないが、転送は多分15フレ
   ーム/秒位はあり、動きはスムーズだ。
Eyeball
(USB)
350X290の
元サイズ表示

原寸画像へ(31K)
  2)SonyDCR-PC1(68万画素、FireWire接続)では、
   画質はかなり良いが、転送は多分1フレーム/秒以下とコマ落ち
   著明。
Eyeball
(FireWire)
350X290の
元サイズ表示

原寸画像へ(32K)
   1.5倍に拡大表示しても画質はマズマズだが、転送速度はさらに
   ダウンする 。
Eyeball
(FireWire)
530X440の
1.5倍拡大表示

原寸画像へ(60K)
<参考>
  *@niftyが運営しており、パティオネーム(=アカウント)を取得して接続。
  *このシステムはInternetExplorer5以降のブラウザ上で表示されるので、"Eyeball SDK"のプラグ
   インのインストールを要求されるが、特別なソフトのインストールを必要としない。    
  *ルータ/ファイアウォールの設定は、http://www.nifty.com/eyeball/faq/faq_q0403.htmを参照
     (リンク切れ)。
  *使用料月々300円

結語 :
 
*システム名は上記の各項へページ内リンクしています。 
1)
各ビデオチャットシステムの謳い文句は、”快適なテレビ電話が可能!”とあるが、今回の環境下にお
ける各システムの問題点は、上に赤字で記述した如くである。
2)
今回は送信をCATV(実測上り4Mbps前後)としたが、FTTH(実測上り18Mbps前後)で送信すれば、
iVisitの転送速度は改善された。しかし、この程度の差では他のシステムでは明らかではなかった。
3)
DCR-PC1(FireWire接続)での画質は、QcamPro4000(USB1.1接続)と比較して、Eyeballパティオ
では明らかに改善したが、Yahoo!メッセンジャーでは反対に劣化した。
MonkeyComやSquidCamでは、画質差は不明瞭だった。
4)

横幅640ピクセルの拡大表示での検討結果は、以下の如くだった。
(1)画質(5段階の主観的評価)は、
  iChat(FireWire)EyeBallパティオ(FireWire)FreshVoice(USB)Yahoo!メッセンジャー(USB)
  =
VchatPersonal(USB)SquidCamMonkeyCom(USB&FireWire)>EyeBallパティオ(USB)
  =iVisitFree(USB)Yahoo!メッセンジャー(FireWire)
  の順に悪くなった。
(2)転送速度(一部主観的測定)は、
  iChatEyeBallパティオ(USB)iVisit(14fps)FreshVoiceYahoo!メッセンジャー(4fps)
 SquidCamVchatPersonal(2fps)MonkeyComEyeBallパティオ(FireWire)(<1fps)   
 
の順に低下した。

5)

クロスプラットホームで使用出来るシステムには、有料のiVisitとSquidCamとMonkeyComがある。
ド迫力なiChatを体験してしまうとチャチな物に見えてしまうが、選ぶならSquidCamか?

無料のビデオチャット可能なAIM for Windows日本語版がリリーズされるのは、何時の事だろうか?

6)

Windows間で使用する場合は、320×240ピクセル迄の表示しか出来ないMSNメッセンジャーに不
満なら、有料品を選択しなくとも画質と転送速度は少し落ちるがYahoo!メッセンジャーか、今は無
料のFreshVoiceで事足りるであろう。

7)
今回ルータの設定は、自動設定されるiChat、MSNメッセンジャー、VchatPersona、EyeBallと手動
で簡単設定出来るiVisit以外は、DMZ(De-Militarized Zone:非武装地帯)で試用したが、
SoftEther
(トンネリングソフト)によるVPN経由で使用すれば、限定したポート開放でビデオチャ
ットが可能だ(ここを参照)。
8)

受信した映像・音声を録画するツールとして、ストリーミング動画ディスプレイキャプチャー法(Macは
SnapzProX、WindowsはダウンロードNinja
又は劇場版・・あれ)が利用できる(ここを参照)。



追加:
 USB2対応Webカメラの画像転送能について

PERSOL社や三和サプライUSB2対応Webカメラは、スムーズな動画撮影が出来るとあるが、ビデオ
チャットシステムにおいても高速化を期待出来るであろうか?
そこで、 三和サプライのCMS-V13を用い、送信側をVAIOPCG-GRX81(PentiumIV 1.7GHz)として、
画像転送レートをUSB1.1カメラ接続の場合と比較した。
MeeTwoやVchatPersonal、MonkeyComではやや早くなったが、
iSpQ、iVisitYahoo!メッセンジャ
、FreshVoiceでは変なかった。一方、
MSNメッセンジャーでは逆に少し遅くなってしまった。
なおCMS-V13は、SquidCamとV-Talk REBIRTHに未対応。

 上記インターネットテレビ電話の搭載コミュニケーションツールの有無の比較は、ここを参照
 その他の有料インターネットテレビ電話システムは、        ここを参照


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