素材:地上デジタル放送を、ブルーレイディスクレコーダー(PanasonicのDMR-BW800)で
DR(ダイレクトレコーディング)モードで録画した後、AVCREC方式でDVD-RAMにムー
ブした。
方法:PCのBD&HD DVDコンポドライブ(I-O DATA製のBRD-SH6B)上で再生及びリッピング
が可能か検証してみた。
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AVCRECのファイル構成は、
AACSを格納するフォルダの名称が少々異なる以外は、BDAVのファイル構成と同じだ。
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a)方法A ・・・この方法ではリッピング出来ない
(-_-;)
1) バイナリエディタ Bz(ここから入手)で確認したAACSのバージョンは、
V4だった。
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2) IsoBuster(ここから入手)で、「AACS_bd」→「AACS_av」の「Unit_key_RW.inf」を開き、
LBA値をメモしておく。
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以下3)、4)、5)は、上記 I のBD-RE(BDAV)のリッピングと同じ手順で実行してみた。
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3) BackupBDAV041.rarを(ここから)入手して、解凍する。場所はデスクトップでもよい。
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4) AACS V4のデバイスキー「ProcessingDeviceKeysSimple(V4).zip」(ここから入手)を
解凍してメモ帳で開き、
BackupBDAV041フォルダ内にある「ProcessingDeviceKeySimple.txt」に追記して、
上書き保存する。
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5) 「BackupBDAVforV3.cmd」をダブルクリックすると、コマンドプロンプトが起動する。
各々ドライブレター(ここでは、q)と保存先(e:\avcrec)とIsoBusterで調べたLBA値
(16736)を入力して「Enter」する。
すると、「....hammering」と表示されるので「Enter」を押す。
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6) 「Hammering drive...」と表示されたら、V4の再生が可能なプレイヤーソフト(今回は、
「PowerDVD 8 Ultra」を起動する。
→すると、リッピングが始まって指定したフォルダにコピーフリーのm2tsファイルが作
成される筈だが・・・ダメ だった!
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結果:なッ何んと!PowerDVD 8 Ultraで再生出来ない!
使用したDVD/BDドライブがAVCRECに対応していない!と云うのであろうが・・・
2008年1月購入のI-O DATA製のBRD-SH6B(ドライブはLG電子のGGW-H20N)の
ファームウェアを最新のXJ03にアップデートしても対応出来ない。
無論、手持ちのDVDドライブ:LG電子製GSA-H42N(07年3月)、GSA-4163B(05年
8月)でもダメ。
ある記事によれば「CPRM対応DVDドライブでOKなので高価なDBドライブはいらない」
と云うが・・・
⇒AVCREC再生対応のドライブ?を購入する必要があるのだろうか
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*無論、手持ちのWinDVD8 for I-O
DATA、WinDVD9 PlusやPowerDVD7.3Ultraでも
再生出来ない。
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追記・修正(2008.09.18)・・・コンテンツの再生が出来なくても、リッピング可能だ\(^o^)/
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b)方法B ・・・BackupBDAを以下の如くコマンドプロンプトで実行
1) 前準備として、DVD-RAM上で「AACS_bd」フォルダ名をBDAVと同じ「AACS」にリネーム
しておく。
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2)IsoBusterでLBA値の取得は、必要なし。
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3) BackupBDAV050.rarを(ここから)入手して、解凍する。場所はデスクトップでもよい。
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4)追記の必要はなくそのまま使える。
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5) 「BackupBDAVforV1.cmd」をダブルクリックすると、コマンドプロンプトが起動する。
*AACSのバージョンはV4だが、BackupBDAVforV1.cmdを使用する:無関係?
ドライブレター(ここでは、q)を入力して「Enter」。
保存先(ここでは、e:\avcrec_rip)を入力して「Enter」。
BN LBAには、16バイト全て00(0を32個)を入力して「Enter」する。
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6)DVDプレイヤーによる再生操作は必要なく、リッピングが始まる。
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→指定したフォルダにコピーフリーのm2tsファイルが作成される
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結果:BackupBDAV050を以上のように使用すれば、AVCREC再生対応のDVDプレイヤ
ーもLBA値の情報も必要とせず、簡単にリッピングが可能だった!
動画のファイル形式は、WinDVD8 for I-O DATA再生中に得られる情報では
映像:H.264, 17.499Mbps, 1440x1080, 29.97fps
音声:AC3, 384Kbps, 5Ch, 48KHz
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c)方法C ・・・RipAVCREC(BackupBDAのGUI ツール)でリッピング+cci の削除、BDAV化
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前準備
「RipAVCREC(今回は、RipAVCREC_1.0.28.7.zip)」を本家から入手して解凍する。場所は
デスクトップでもよい。
3つのツールを「ISDB
のインデックスリスト」から入手して解凍し、「RipAVCREC」フォルダ
に以下の如くコピーする。
BackupBDAV050.rar::AACを解除して本体動画を抜き出すツール
cciconv1.7.zip :cci を削除するツール
deles.zip:字幕ESやデータ放送ESを削除してBDAVを作成するツール
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*ISDBの「Rip_AVCREC.zip」を解凍した後の「RipAVCREC」を使用すれば、組み立てる手間
はなく有用な情報も得られる。
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手順
方法Bのように「AACS_bd」フォルダ名を変更する必要はない(変更するとRip出来ない)。
AVCRECしたDVDをドライブに入れたら、「RipaVCREC.exe」をダブルクリックして起動。
自動的にDVDのあるドライブが表示される。
「CCICONV」と「BDAV作成」をチェックして、「Rip」ボタンをクリック。
「フォルダの参照」画面が表示されるので、保存先(今回は、rip_avcrec)を指定して「OK」
を押す。
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すると、AACS処理→cciの削除→BDAVへオーサリングが自動的に実行される。
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結果
保存先に、本体動画 00001.m2tsと cciを解除した00001_cci.m2tsと「BDAV」フォルダ
とが出力される。
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「RipAVCREC」は GUI 操作可能なBackupBDAのフロントエンドで、リッピングから
cci情報
の削除、BDAVへのオーサリング迄全自動で実行してくれるおまけ付きツールだ。
「AACS_bd」フォルダ名のリネームもDVDプレイヤーによる再生操作もLBA値の検索・入力
もする必要はない。
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<参考>デジタル放送をコピーフリーの状態でフルハイビジョン録画する方法
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1)最近話題騒然の「Friio」の利用
地デジをコピーフリー状態でMPEG2-TSというストリーミングデータそのままの形で(映像、
音声以外に字幕、ワンセグも丸ごと)録画出来るという驚異のTVチューナーだ。
キャプチャボードとの決定的な違いは画質の劣化が無い事で、VLC Media PlayerとMurdoc
Cutterを使えば無劣化でCMカットも可能。
価格は3万円前後で、PCとはUSBで接続すればよいだけなので導入は簡単だ。
2008年05月時点では入手は困難だったが、→2008.08購入可能な状況になっている。
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2)コピースルーなハイビジョンキャプチャボードの増設
それらキャプチャボードの中、低価格(但し、別途デジタルチューナーが必要)で入手が可
能なものには、クレバリー社のコンポーネントキャプチャカード「CB-HARROC01-PCIE」
とアースソフト社の「PV4」とがある。
PV4は、容量の大きなAVI に近いDV形式で録画されるため、CMカット後は再圧縮して保
存する必要がある。
前者は、録画後自動的にWMVファイルに変換して保存する事が可能だが、実時間の7〜11
倍掛ってしまうと云う。
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3)"TS抜き"改修コピーチューナーの自作
鶴(「YDBC-30」などの対象地デジ・BS・CS対応チューナー、3万円前後)と
亀(「カメレオンUSB
FX2」:電子工作用のUSB出力基板、7千円位 )とを用いて自作する
方法で、デジタル放送のTSファイルをコピースルーで直接抜き出す事の出来る究極のテク
ニックだ。しかし、チューナーのハンダ付け改造が必要など、素人には敷居が高い。
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追記 (08.11.xx)
4)アースソフトの「PT1」:地上・BS・110CS3波対応PC用デジタルチューナーボード
2008年10月25日発売 。価格は2万円前後
地上波デジタル放送とBS・CSデジタル放送の各々をダブル録画(4つ同時)可能。暗号化
などはそのままだから自分で復号してね…』という代物だ。
→「デジタルチューナPT1の導入と疑問点」を参照。
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