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今回は、multiAVCHD v4.1(build 752)を試用した(こちらから入手)。
multiAVCHD_4.1.exeを適当な場所(今回はJ:\multiAVCHD)にインストール。
multiAVCHD.exeとmultiUPDATE.exeを「管理者として...実行する」に設定。
eac3toを別途入手(ここから)して解凍後、multiAVCHDフォルダ内に配置。
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AviSynthやffdshow、Haali Media
Splitter等は別途必要なのか?アンインストール実験を行って
いない為、詳細は不明だが準備しておいた方がよい。
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SANYOのビデオカメラ Xacti DMX-HD1000でFull-HDモード撮影したH.264_AAC圧縮のMPEG
-4 AVC/H.264(MP4)ファイル。
映像: 12.0Mbps 1920x1080 59.940fps, AVC (Main@4.0) (2 Ref
Frames)
音声: 128Kbps 48.0KHz, 2チャンネル, AAC (Version 4) (LC)
今回もv3.0と同様にこのMP4ファイルをそのまま用いると、BDMVの構築は完成するのだが、
映像再生が2倍速の映像・音声解離した可笑しなファイルとなって出力されてしまった。
従って今回も以前と同様に、Yambを用いて無劣化で映像・音声に分離した後、音声をAC3に
変換後 tsMuxeR GUI でM2TS化して使用した(こちらを参照)。
処理前・後のファイル情報を multiAVCHD v4.1のExtended propertiesで解析したところ、
映像のフレームレートが 59.940fpsから 29.970fpsに変更されていた(音声はAC3に変換)。
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元素材MP4
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処理後の素材M2TS
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但し、この映像無劣化で前処理したM2TSファイルでも、結果と考察の
6)で記述した如く
汎用性に欠ける。
GOMPlayer、KMPlayerではタイル状描画となって上手く再生出来ない(→こちを参照
)Y (>_<、)Y
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なお結果と考察の追記では、Panasonic製のビデオカメラ
HDC-SD9のHGモードで撮影
してムーブしたM2TSファイルを素材として検証した。
映像:8638Kbps, 1920x1080, 29.97fps、AVC (High@L4.0) (CABAC/4
Ref Frames)
音声:384Kbps, 48.0KHz, 5.1Ch, AC-3
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multiAVCHDフォルダ内のmultiAVCHD.exeをダブルクリックしてを起動。
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「Settings」タブ
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Welcome Screens導入の有・無があるが、使用したければ「Author」タブでチェックすればよい
が、今回は有効に設定した。
Discard settings from project files(mpf)のチェックを外して無効に設定した。
ホップアップヘルプでは " Do not replace current settinngs when
importing project files"と。
即ち、未チャックの場合は現在の設定をプロジェクトファイルの設定に変更するとなる。
<参考>Auto set transcode for non-compliant titlesを有効にして、元素材MP4を読み込ん
でも自動で修正されるような事はなかった(後述)。
Temp folderは本体フォルダとなっているが、出力先に「_TEMP」や「.multiTH」フォルダも作業フ
ォルダとなっている。
注意:_LOGフォルダ以外にも、エラーすると中間ファイルがゴミとして残るので手動で削除。
Prompt to update multiAVCHD にチェックを入れておくと、起動時に新バージョンの有無をチェ
ックしてくれる。以前のように勝手にアップデートしてしまう事は無くなった。
なお、multiAVCHD v3.0で重宝していた日本語化バッチmultiAVCHD.jpn.mlf(build 717)(ここから
入手)は利用出来ない(どうも現時点ではこのバージョンは英語表記のみのようだ)。
<v3.0との変更点>
完了後にマシンのシャットダウン、再利用の為にエンコードされたファイルの保存、スライドショ
ー用画像のインポートを促す、MPEG2エンコーダの選択が可能となった。
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赤線表示
は、multiAVCHD 3.0との相違箇所(機能拡張など)を表す。
赤線以外の設定内容の日本語追記は、日本語化したv3.0より転写した。
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Settingsタブ下方右の「Save settings」で設定内容を保存する。
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「Log」タブ:右画面に独立して表示されるようになり
v3.0よりも見易くなった。
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「Media」タブ
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「Add video files」ボタンからビデオ素材を読み込む。直接ドラッグ&ドロップしても登録可能。
編集(Compilation)領域のタイトルをクリックすると、Extended propertiies画面が表示される。
「Destination path:」をクリックして出力先を指定する(自動的に「AVCHD」フォルダが追加される)。
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Extended
propertiesでタイトルの編集
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今回はトリミングやポスターフレームの編集は行わず、以下の如く設定。
タイトル文字を日本語で入力(キーボードから2バイト文字の入力が上手く出来な場合は、別
途メモ帳などで入力しておいてコピッペする。プレビューでの文字化けは解消していた)。
各タイトルの再生終了後の動作を default action から Go to menuへ変更。
任意にチャプタの挿入が可能。今回はタイトル「天壇公園」のみ実行してみたが・・・不具合!
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赤線表示
は、multiAVCHD 3.0との相違箇所(機能拡張など)を表す。
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<参考>元素材のMP4を使用した場合に
「Transcode」ボタンをクリックして「Title transcode
settings」を起動して、各タイトルのフレームレートをオリジナルの 59.940fpsから 29.970fps
へ変更してみたが・・・
→オーサリング後の結果は変更前と大きく変わらず、高速化した映像が繰り返し描画・停止
されてしまう
(@_@;)
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「Author」タブ
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トップメニューのスタイルは、XMB menu(クロスメディアバーメニュー),Slide
menu(スライドメニ
ュー) と Carousel menu(カルーセルメニュー)の 3種類。
Thumbnail menu(サムネイルメニュー)項目は無くなったが、タイトルリストメニューを追加し
て設定出来るようになった。 又、ポップアップメニューを設定出来るようになった。
今回は「Slide menu」で作成し、タイトルリストメニューとポップアップメニューも追加した。
Welcome screen(オープニング画面)の設定は、下々記の如く行った。
Skip welcome screenを無効、Add auto chapter at title endを有効にした。
Actio after last titleを「Go to stand-by mode」から「Display menu」へ変更した。
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赤線表示
は、multiAVCHD 3.0との相違箇所(機能拡張など)を表す。
赤線以外の設定内容の日本語追記は、日本語化したv3.0より転写した。
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Welcome
Screen
オープニングには静止画像(JPEG)とオーディオ(ac3, mp2, mp3, wav, pcm,
dts, flac)の使用
が可能。残念ながらムービーを使用出来ない (>_<、)
今回は用意したJPEG画像とWAVファイルを指定し、以下の如くメッセージと配置や再生時間
を設定した。但し、メッセージは次の「Menu」タブ>Advanced menu settingsのHeadlineで設
定した文字タイプと色、サイズが適応され、ここで個別に設定出来ない。
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「Menu」タブ
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Advanced menu settings項目
Fonts and colorsで、メニューに表示する見出し文字(Headline)とページ情報(Footer)及び
文字タイプと色、サイズ及び配置を下図の如く設定した。
日本語の使用が可能だが、キーボードからの入力が上手く出来ない文字がある。この場合
はメモ帳などで入力しておいてコピッペすれば受け付けてくれる。
なお、タイトル文字の編集は上記のExtended propertiesで行う。
Generalタブ
メニューに用いる背景の動画又は静止画像(JPEG,BMP)を指定する。
今回は、このバージョン 4から可能となったモーションメニューを使用する
\(^o^)/ぅわ〜ぃ
メニューの背景とタイトルサムネイル(とbuild 753からチャプタサムネイル)をモーション化
する事が可能となった。
サムネイルの外枠色は初期設定の薄い灰色とし、その他も初期設定のままとした。
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赤線表示
は、multiAVCHD 3.0との相違箇所(機能拡張など)を表す。
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Advancedタブ:この設定とButtonsは変更項目(v3.0は各メニュースタイルのタブとなっている)
ここで、背景に使用するビデオ(mkv, m2ts, mts, ts)及びオーディオ(ac3, mp2, mp3, wav,
pcm, dts, flac)を指定する。
今回はオープニングムービー用として編集・作成した30秒のM2TSファイルを使用した。
なお、Background videoにdefaultを指定すると、該当タイトルのムービーが使用される。
Use background audio for main menu onlyとAlways match pop-up
to title video resolution
を有効とした。
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Buttonsタブ
メニューに表示されるボタン類の英語表示を日本語に変更した。
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Extendedタブ
Do not trim namesとDo not number chapter pageを無効とした。
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赤線表示
は、multiAVCHD 3.0との相違箇所(機能拡張など)を表す。
赤線以外の設定内容の日本語追記は、日本語化したv3.0より転写した。 |
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Menu preview
Menu previewの下段に操作パネルが配置され、プレビューを詳細に実行出来るようになった。
「real-time preview of menu page (avisynth)」ボタンをクリックするとMPlayerが起動して、
リアルタイムにメインメニューをモーションでプレビューする事が可能となった。
但し、タイトルリストメニューとポップアップメニューをプレビューする事は出来ない。
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Main Menuプレビュー
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プレビューではExtended propertiesで編集したチャプタの数だけ正確に表示されるが・・・
→オーサリング後の結果は、初めの 2ケしか作成されなかった。
但し、PowerDVD
8 Ultraでの再生において[次のチャプタ]/[前のチャプタ]で移動させると
予定の数だけジャンプする事が可能なので、チャプタメニュー図の生成に不具合がある。
追記:build 753から可能となったAdvanced>Create motion
chaptersを有効としたら、
”Error encoding chapter menu page #1 for title #..”となってチャプタメニュー図を
作成する事すら出来なくなってしまう。
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「Subtiles & Audio」タブ
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今回は字幕は使用せず、
音声変換設定は、初期設定のまま変更せず Use eac3toなどはチェックしたままとした。
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最後にもう一度出力先(「Destination path:」)の指定が適切かを確認し、
Logタブ下方右の[Save project」で編集内容を保存する。
「Start」ボタンをクリックすると、出力方式の選択画面が表示される。
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今回は「Blu-ray for BD-R/RE
disc」用に出力した。
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進捗状態
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左画面に進捗状態が表示されるようになり、退屈しなくて(ドキドキしながら)経過を視る事が
可能となった。
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multiAVCHDによるBDMV構築の進行過程(ここから)
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スタートから終了迄に要した時間は、19分47秒。
⇒作成されたAVCHDフォルダ内のファイルとフォルダを全て、
ImgBurn 2.5.1.0で ISOイメージファイル化及びBD-REディスクにライティングして、
PC上
PowerDVD
8 Ultra(b8.0.2217.50、b8.0.2217a以降ではない)で視聴した。
ISOファイルは仮想化ソフトVirtaul
CloneDrive 5.4.3.2を、BD-REディスクは内蔵コンポドラ
イブBRD-SH6Bを使用した。
又、TV上 Blu-rayプレイヤーでBD-REディスクを視聴した。
DIGA(DMR-BW800)Blu-rayレコーダー
及びPLAYSTATIONR 3(システムソフトウェアの
バージョン3.30)を使用した。
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1)multiAVCHD 4.1の素材として、筆者が常用しているSANYOのXacti
DMX-HD1000でFull-
HD撮影したムービー(以下、DMX-HD元素材MP4)を前処理する事なく、そのまま使用する事
はv3.0と同様に出来なかった (;>ω<)/
本ソフト上で元素材MP4のフレームレートを 59.940fpsから 29.970fpsへTranscodeしても有効
ではなかった。
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2)オープニングに動画を使用出来ないのは残念だが、メインメニューの背景とタイトルのサムネ
イルがモーション化出来るようになった \(^o^)/ぅわ〜ぃ
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PC上PowerDVD 8 Ultraで再生
Webcome screenとメニュー部分を提示
PowerDVD
8 Ultraでの再生状態をDVカメラで撮影したものを、WindowsMedia又はMPEG-4
AVC/H.264に変換して提示(750Kbps,1分40秒デモ)
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WindowsMedia(MWV9_WMA9)
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MPEG-4
AVC/H.264
(H.264_AAC)
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Stand方式
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Embed方式
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視聴には、Windows
Media
Player9以降が必要
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視聴にはFlash
Player
9.0.115.0以降が必要
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<参考A> |
バージョン3.0と比較したデモを
MPEG-4 AVC/H.264(H.264_AAC)で提示
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*液晶モニター画面を撮影した為、色調が変化したり、シーンの変換時にピントが合わなかったり
PCの音声ノイズが入ったりしている。
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3)新バージョン 4は、タイトルメニュー、ホップアップメニューまで作成可能な優れた仕様とな
っている。しかし、
4)チャプタメニューの作成に不具合があり、初めの2個しか作成されない。モーションチャプタ
を作成出来ない。
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5)TV上
DIGA(DMR-BW800)Blu-rayレコーダーで再生
今回の前処理したM2TS素材から作成されたBD-REディスクは(UDF2.5が正解のようだが、
2.5/2.6いずれの場合にも)、手持ちのDIGA(DMR-BW800)で再生出来なかった。
Webcome screenは再生されるが、メニューを表示出来ずに停止してしまう (;_;)
追加検証(2010.05.xx)
4), 5)は、別の素材:Panasonic製のビデオカメラ HDC-SD9のHGモードで撮影したM2TS
ファイルを用いた場合でも、同様に出来なかった。
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6) TV上 PLAYSTATIONR 3で再生
今回の前処理したM2TS素材から作成されたBD-REディスクは、Webcome screenとトップ
メニューは再生されるが、タイトル(本編部分)は音声のみとなって映像が再生出来ない (;_;)
追加検証(2010.05.xx)
一方、別の素材:Panasonic製カメラ HDC-SD9のHGモードで撮影したM2TSファイルを用い
た場合は、問題なく再生可能だった。
・・・DMX-HD元素材MP4は、Blu-ray用に再変換しなければ汎用性に欠ける!
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追加検証(2010.05.xx)
7)そこで、DMX-HD元素材MP4を Corel VideoStudio 12 Plus で Blu-ray用に構築した後の
完全変換されたM2TS(MPEG2_AC3)素材:
映像: 35.0Mbps 1920x1080 29.970fps, MPEG (Version 2) (Main@High)
(BVOP)
音声: 256Kbps 48.0KHz, 2チャンネル, AC-3
を用いて、上記と同様に編集・設定して「Blu-ray for BD-R/RE disc」で出力した。
→オーサリング中 ”Error encoding main menu
page #”とメッセージされたが、OKしてその
まま続行したら BDMVの構築は一応完了した。
→ImgBurn 2.5.1.0で ISOイメージファイル化してPC上 PowerDVD
8 Ultraで視聴したところ、
Webcome screen再生後のメインメニューは表示(・作成)されず、タイトルメニュー画面が
表示される。タイトル間を移動して再生する事は可能なのだが、トップメニューに移動しよ
うとすると、各タイトルメニューのファイルサイズは0バイトの為、再生は停止してしまう (;_;)
・・・DMX-HD元素材MP4は、Blu-ray用のM2TS(H.264_AC3)に完全変換しなければ
multiAVCHDに対応しないようだが、これ以上の深追いは諦めた。
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*multiAVCHDの完全対応ファイル形式については問題点が多いようだ(→v3.0での検証を
参照)。本家記載の Input formats for video
(files)は、
mov mkv mp4 wmv avi、ifo avs trp vob flv、m2v vc1 264 mpg
evo、mpl mts m2t ts、
mpls mpeg m2ts となっているが、映像/音声圧縮形式に関する対応情報は不明だ。
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8)現時点では日本語化バッチを入手出来ず、配布され適用出来る日が待たれる。
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