multiAVCHDのサムネイル付きメニューを提示

multiAVCHDのサムネイル付きメニューを提示
Xacti DMX-HD1000でFull-HD撮影したMPEG-4 AVC/H.264ファイルを
無劣化でM2TS化して、サムネイルメニュー付きBDMVを無料で構築
(2009.06.05作成)
    方法
      無料のmultiAVCHD
v3.0((build 615)を用いて、別記 III の手順に準じて映像無劣化でメニ
       ュー付きBDMVをし、ImgBurnISOイメーした後 仮想ドライブ上にてPowerDVD 8
       Ultra
で再生した。
      なお、背景画像はソフトに添付されている「xmb-....jpg」を使用した。

    今回用いた素材
      SANYOのビデオカメラ Xacti DMX-HD1000でFull-HDモード撮影したH.264_AAC圧縮のMPEG
       -4 AVC/H.264(MP4)ファイルを、
      以下の如く、無劣化で映像・音声に分離し音声をAC3に変換後、M2TS化して使用した。
  <MPEG-4 AVC/H.264ファイルをM2TS化する方法> 下図は処理方法の概略
    (1)前準備として、MPEG Streamclip 1.2を用いて元素材のMP4ファイルから無劣化で不
      要部分をカットして必要領域を トリミングしておく。
     残念ながら、このファイルはそのままではmultiAVCHDに完全対応しておらず、特異な
       XMB/Slide/Carousel メニュー付きで出力するとエラーとなって上手く構築出来ない。
    (2) Yambここから入手。今回はYamb-2.0.0.8 with installerを使用)
      Yambは、モバイル端末向け3GPに変換出来る以外にも、MP4/3GPファイルを無劣化
       で分割、連結、映像・音声の分離・抽出などが可能なツール。
       結合は こちらを参照。アスペクト比の修正は、こちらを参照。
       再構築するとFastStart出来ない動画がストリーミング配信可能となるこちらを参照。
      今回は、MP4ファイルを映像と音声に分離・抽出する目的で使用した。
      「Editing」タブの「Click to extract stream from...」をクリックすると、
     「File Extraction」画面が表示される。
        「Extract All Streams to Raw Format」を選択して「Next」ボタンをクリックすると、
        元素材と同じフォルダ内に映像.h264と音声.aacファイルが抽出される。
   (3)分離した音声AACファイルをAC3ファイルに変換
      Mediacoder 0.7.0で直接変換。
     又は、
      FAAD2v2.7でAACをWAVへ、
      WAV to AC3 Encoder
       WAVをAC3へ変換。
     <備考>分離した映像.h264ファイルは、PowerDVD 8 Ultra
        のみマトモに再生可能(右の上図)。
        MainConcept MPEG Demultiplexer+ ffdshow rev2787又は
         rev2975 いずれの環境でも
        再生ソフト:Windows Media Player, MPCHomeCinema, GOM
          PlayerやKMPlayerでは描画不良。往々停止(右の下図)。
         VLC、SMPlayerは再生可能だがスロー再生。
        編集ソフト:AviUtl, QuickTime Pro, Ulead VideoStudio12では
           読み込み不可。
         TMPGEnc4.0XPress、VirtualDubModは読み込み出来ても
           描画不良にて編集不可。
   (4)tsMuxeR GUI 1.10.6で、分離した無劣化の映像.h264ファイルと変換した音声.ac3
      ファイルを合体してM2TS形式で出力。
      <注意>旧版のtsMuxeR GUI 1.8.8では、出力エラーとなって合成出来ない。
      合成されたM2TSファイルをWindows Media Player等 DirectShow依存プレイヤーで
       再生する場合は、
       Haali Media Splitter v1.9.42.1+ffdshow tryouts revision2975のH.264/AVCとAC3
       を有効にした環境で上手く再生される。
      <注意>旧版のffdshow rev2787では、映像が上手く描画されず再生出来ない。
       なお、こ映像無劣化で前処理されたM2TSファイルでも汎用性が低い
         MPC HomeCinema 1.3、VLC media player 1.0.3、SMPlayer 0.6.9、SPlayer 3.4
         及びPowerDVD 8 Ultra b8.0.2217では再生可能だが・・・
         GOMPlayer 2.1.23、KMPlayer 2.9.4ではタイル状描画となって上手く再生出来ない。
         PLAYSTATIONR 3(PS3、システムソフトウェアのバージョン3.30)によるPS3 Media
          Server経由での再生でも、タイル状描画となって上手く再生出来ない。
 
   (5)multiAVCHDで、この合成されたM2TSファイルを素材とする場合も DirectShow依存
      プレイヤーと同様の環境が必要だった。
      即ち、他のH.264_AC3.m2ts(地デジHG、Blu-ray Video、PanasonicHDC-SD9等)が
       素材場合は、
旧版のffdshow rev2787でもトラブルは発生しなかったが・・・
       この合成されたM2TSファイルを利用する場合は、multiAVCHDでは無変換で構築さ
       るとは云うものの、旧版のffdshowでは映像が上手く描画出来ない動画ファイルと
       て作成され、結果PowerDVD 8 Ultraの再生でも描画不良となってしまう。
    結果
      multiAVCHD v3.0((build 615)で作成出来るサムネイル付きのメニューは、Thumbnail menu,
        XMB menu, Slide menu と Carousel menuの 4種類。
    サムネイルメニュー XMBメニュー:タイトルが上下に切り替わる
    スライドメニュータイトルが左右に切り替わる カルーセルメニュータイトルが左右に切り替わる
    サムネイルメニュー」は、平凡な並列仕様となっている。一方、
     「XMB(クロスメニューバー)メニュー」と「カルーセル(回転木馬)メニュー」は、上下又は左右  
      にフローして選択したタイトルが浮き上がるように見えるが、実際はタイトルの数(今回は 5
      個)だけ作成された単一画像が切り換わるだけで本物のモーションメニューではない。
     「スライドメニュー」も、単一画面が切り換わるだけで滑って移動する訳ではない。
     又、サブのサムネイルからの再生も可能となっている。
     メニューの切り換えはスムーズとはいえないが、簡易なフリー版でここまで演出されておれ
      ば充分だ。
FLV5( MPEG-4 AVC/H.264 による
multiAVCHD作成サムネイル付きメニューの提示
(750kbps、約 50秒間デモ)
.Xsrvは ここからどうぞ

自宅サイトは こちら
     PC上PowerDVD 8 Ultraで再生して、メニューの切り替え部分を中心にDVカメラで撮影した
       ファイルを、AviUtl 0.99のMPEG-4_AVC Output Plugin(こちらを参照)で圧縮(FLV5
       H.264/AVC_AAC.mp4に変換)して提示した。
      液晶モニター画面を撮影した為、色調が変化したり、ピントが合わなかったりPCの音声ノイ
       ズが入ったりしている。
      *
FLV5(MPEG-4 AVC/H.264)を視聴するには、FlashPlayer9.0.115.0以降が必要です
       MPEG-4 AVC/H.264(H.264_AAC.mp4)を FlashPlayerで視聴するには、v. 9.0.115.0以
       降が必要です。


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