MOV2AVI とRAD Video Tools

MOV2AVI とRAD Video Tools
 
MOV/MP4ファイルを AVI へ変換する無料ソフト
MOV2AVI とRAD Video Tools及びTMPGEnc2.5+QTReader.vfpの実用性は如何か?

(2006.02.02作成 06.09.18更新)
QuickTime Playerを Pro版にアップグレードしても、QuickTimeの動画(MOV/MP4)ファイルを
Video for Windows(AVI )ムービーに変換する場合は、
 映像圧縮:シネパック, Intel Indeo4.4かDVモドキ、音声圧縮:ALaw2:1かμLaw2:1 の圧縮形式
しか選択肢がなく、Windowsユーザーが気に入るHuffyuv_PCMやDivX/XviD_MP3などの圧縮形式
にする事は出来ない。
そこで、Windows用に開発された無料のMOV2AVI, RAD Video Tools, TMPGEnc2.5+
QTReader.vfp
と有料のTMPGEnc 3.0 XPressを用いて、下記MOV/MP4素材のAVI(今回は、
DivX5.21_?.avi)への変換機能を比較してみたところ、無料ソフトには限界があるので、その成績を
メモした。
成績総括:
○:映像と音声の変換可能, △:映像の変換のみ可能, ×:変換不可・・ 
   変換ソフト
   QuickTime環境
素材の圧縮形式
mov2AVIgui
RAD Video
Tools
TMPGEnc2.5
+ QTReader
TMPGEnc3.0
XPress
QT6.52
QT7.04
QT6.52
QT7.04
QT6.52
QT7.04
QT6.52
QT7.04
 SVQ3_QDM2.mov

参考1

参考1

参考2

参考2

参考3

参考4

参考3

参考3
 XviD_AAC.mov
×
×

参考2

参考2

参考3

参考4

参考3

参考3
 3ivx4.51_AAC.mov

参考1

参考1

参考2

参考2

参考3

参考4

参考3

参考3
 H.264_AAC.mov
×

参考1
×
音声のみ

参考2
×
音声のみ

参考4
×
音声のみ

参考3
 ISMAMPEG4_AAC.mp4
×

参考1
×
×

参考3

参考4

参考3

参考3
 XviD_AAC.mp4
×
×
×
×

参考3

参考4

参考3

参考3
 H.264_AAC.mp4
×

参考1
(○)
参2+注1

参考2
×
読込み
不可

参考4
×
読込み
不可

参考3
 QT6.52:QuickTime Player6.52又はQT7.04:QuickTime Player7.04インストール環境下で実行。
  *いずれのソフトも、QuickTimePlayerの基本的なインストールがされていないと使えないが、
    Pro版である必要はない。

 AVI ファイルの再生は、WindowsMedia Player9で確認。
参考1) MOV2AVIの場合は、映像の変換(画質の悪いシネパック)と同時に音声の変換が行われな
     いので、別に音声をWAV(未圧縮PCM)形式で抽出する必要がある。
参考2) RAD VideoToolsの場合、映像圧縮は自由にコーデック(今回は DivX5.21)を選択出来るが
     、音声は未圧縮PCMで出力される。
参考2)+注意1) Haali Media SplitterffdshowのH.264有効下で変換可能。
参考3) TMPGEnc2.5QTReader[QT6.5環境下]とTMPGEnc3.0XPressの場合、映像も音声
     の圧縮も自由にコーデック(今回はDivX5.21とMP3)を選択出来、出力ファイルも問題なし。
参考4) TMPGEnc2.5QTReader[QT7.0環境下]の場合、映像も音声の圧縮も自由にコーデック
     (今回は DivX5.21とMP3)を選択出来るが、音声はインストールされ有効になっているAACフィ
     ルターの種類によって変わってくる。
      「CoreAAC directshow filter」→無声とはならない。
      ffdshowの「AAC」やGOMPlayerの「MPEG/AC3/DTS/LPCM」→無声となってしまう!
  なお、QTReader.vfpを導入すると、TMPGEnc2.5でVOBファイルのAC3をffdshow経由で上手く
     利用出来なく なってしまう!
 
mov2AVIgui 1.0b
mov2AVIgui はMOVファイルをAVI に変換するMOV2AVI のGUI ツール。
  
使用するにはmov2avi.exe が必要。
入手先とインストール
  mov2AVIgui 1.0bここから
  MOV2AVIここから ダウンロード
  各々を解凍後、好きな場所に
  mov2aviguiフォルダを配置し、
  その中にmov2aviフォルダを入れる。
  初回mov2aviGUI.exe起動時に
  mov2avi.exeのパスを指定する。
手順:
 1) [Browse]ボタンをクリックして
   Input clip に素材を読み込む。
 2) [Options]ボタンをクリック、
   表示された画面の[Select]ボタン
   をクリックし、映像圧縮を選択
   (選択しなければシネパック)。
   但し、圧縮形式はQuickTimeの
   もので、Intel Indeo..とシネパック
   以外は使い物にならない(H,264
   で圧縮しても再生出来ない)。
QT7.04インストール環境下
3) [Process]ボタンをクリッ
  クするとコマンドライン
  で映像変換が行われ、
  素材と同じフォルダに 
  AVIファイルが出力さ
  れる 。
 4) 音声ファイルはOptions画面でExport WAV onlyにチェックを入れ、[Process]ボタンをクリックする
   と素材と同じフォルダにWAVファイル(未圧縮PCM: 44.1KHz,1,411Kbps, Stereo)が出力される。
結果: 出力された映像の画質は劣悪だ。音声は映像とは別にWAVとして抽出する必要があるなど
     ・・・実用性に乏しい。



RAD Video Tools (Bink 1.8g, Smacker 4.2b)
RAD Video Toolsは ゲームCDに収録されているムービーをBinkビデオ形式で制作している
RAD Game Tools社が配布しているフリーのソフトで、
  ・Bink形式のファイルを作成・展開・操作・再生(色々なスタイルで再生)出来る。
  ・QuickTime(mov,qt) Bink(exe,bik,smk)等をAVI 等に変換出来る。
入手先とインストールRADTools.exeここから ダウンロードして、型通りにインストールする。
操作手順: 詳細はここを参照
 1) ソフト( radvideo.exe)を起動すると、下の画面が表示されるので、フォルダをブラウズして変換
   元の素材を選択する。
 2) [Convert a file]ボタンをクリックすると、広大な設定画面が表示される(下図は大幅に省略)。
  2-1) [Outpu type]ボタンをクリックして、目的の変換形式(今回はAVI)を選択。
  2-2) [Scaling type]ボタンをクリックして、Highest quality..(初期設定)を選択。
  2-3) Output file名を適切に変更する。

 3) [Convert]ボタンをクリックすると、
   ビデオ圧縮選択画面が表示されるので、
   目的の圧縮形式を選択し、構成で詳細
   設定する。

 4) [OK]ボタンをクリックすると、
   変換進行画面が表示され
  
出力される。

 5) 音声は、初期設定のままだと未圧縮PCM(32KHz, 1,024Kbps, Stereo)で出力される。
結果:
  1) 映像の圧縮形式は自由に選択出来るが、音声はPCMで出力される。
  
2) MP4形式のうち、H.264_AAC.mp4も素材として利用出来る。但し、QuickTime6.5環境下では
     Haali Media Splitter+ffdshowのH.264有効化が必要だった。



TMPGEnc2.5+QTReader.vfp
TMPGEnc2.5は、
プラグインQTReader.vfp を組み込む
ことで、MOVファイルをAVI/MPEGに
変換することが出来るようになる。
入手先とインストール
 TMPGEnc2.5ここから入手。
  QTReader.vfpをダウンロードして
  解凍後、TMPGEnc2.5のフォルダ
  内に入れる。
操作手順: 
  設定/環境設定/VFAPIプラグインの
  タブでVFAPIプラグインを確認する。

  操作手順の詳細は、多くのウェッブ
  上で紹介さているので省略。
  QTReader.vfpは、http://www.geocities.com/SiliconValley/4942/svcd.html から入手。
  なお、筆者はTMPGEnc Plus 2.5(2002年4,800円→2006年2,940円)を常用している。
結果:
   1) 映像の圧縮形式は自由に選択出来る。
   2) QuickTime6.52環境下では音声トラブルは発生しないが、QuickTime7.04環境下では、音声
     出力はされている様だ(MMname2、真空波動研で確認)が、無声となってしまう!
    参考:VFAPIプラグインはファイル指定時にフレームレートをもらうようになっているので、
       QTReaderが返しているその値がおかしい? QTReaderは30又は15fps以外の場合は
       不安定?
       ・・・素材及び変換ファイルのフレームレートを30fpsに統一しても結果はダメだった!
    注意:MPEG2を素材としてAVI/MPEG2などへ変換する場合も、QuickTime7.04インストール
      
下でQTReader.vfpを導入すると、音声が無声で出力されてしまう副作用が発生する!
   3) 最近、QuickTimeムービーはH.264_AAC.mov/mp4形式で配布・発信されている場合が多い
     ので、QTReader.vfpが改良されてQuickTime7.0に最適化されなければ・・・実用性に乏しい。



追記(06.09.18)
MPEG2AVI 2.8
MPEG2AVI は、MPEG形式で記録された動画ファイルを、AVI形式の動画に変換するためのツール。
 しかし、ビデオ入力部は汎用的に作成されており、Windows Media Player等で再生が可能な画像
 形式(AVI/WMV/MOV/MPEG2/VOB等)なら基本的に変換が可能だ。
 フレームレート、解像度の変更やトリミング、部分切り出しも出来る等かなり多機能なソフトだ。
入手先とインストールここから Mpg2avi.lzh を入手。
 MPEG1, WMV以外を素材とする場合は、Windows Media Playerで再生出来るようにコーデック類
 をインストールしておく必要がある(「Windowsの動画再生ソフト」を参照)。
  例えば、素材にMOVを用いる場合はQuickTime Alternativeが必要。MP4を素材とする場合は
   Haali Media Splitter+映像デコーダ+AACフィルタ が必要など。
操作手順: 
 1) ソフトを起動したら、
  [フォーマット設定]
  ボタンをクリックする。
 2) 「出力フォーマット設定」画面で、映像側/音声側のコーデックを選択して、各々を設定する。
   今回、ビデオは DivX6.11を、サウンドは Lame MP3を選択した。
     フレームレート:24fps、出力サイズの変更はせず。
 3) [ OK ] して、メイン画面に戻ったら素材をドラッグ&ドロップして登録する。
   MPEGや赤線のMOV/MP4以外でも、条件さえ整えれば変換可能だ。
 4) [変換ボタン]をクリックすると、
   複数の素材が上から順に
   変換され、入力フォルダと
   同じ場所に出力される。
結果:
   1) 素材として音声が 5.1:CLRLsRsLFE の H.264_AAC.movでも利用も可能だった。
     Haali Media Splitter+H.264デコーダ(ffdshowを利用)+AACフィルタが必要。
     音声は通常処理すると低音となってしまうので、「設定変更」/「詳細設定」/「フィルタ設
      定」の「音声フィルタ」を利用して、高目に調整すればよい。
   2) 出力画像は AVI形式のみだが、別途コーデックをインストールしておけば、自由に選択が
    可能だ。
   3) 名称とは異なり、多くの素材に対応出来る。Windows Media Playerで再生可能な環境に
    しておけば、MOV/MP4のみならず、RM/OGM/MKV/FLV も利用が可能だった。
 

 なお、FFmpegやMencoderなどのオープンソースを借用したマルチコンバータは、多形式の動画の相互
    変換が可能で、MOV/MP4ファイルを AVI へ変換する事が出来る。
SUPER c
→ こちらを参照

MediaCoder
→ こちらを参照

Internet Video Converter
→ こちらを参照

 AutoMKVは、AviSynth、BeSweet、DGIndexやMP4Boxなどのオープンソースを利用したDVD圧変換
   ツール。
AutoMKV
→ こちらを参照

 AviUtlは、MP4 File Readerを導入すればMP4ファイルを AVI などへ変換する事が可能。
AviUtl
→ こちらを参照


蛇足:以下の無料ソフトも、MOVをAVI に変換出来ると云うのだが・・・
     QuickTime6.52及びQuickTime7.04インストール環境下で検討してみた。
SmartVid 1.02.006
入手先:本家INTELから入手出来ないので、smart.exeを ここから入手。
インストール方法:smart.exeを自己解凍すると作成されるINSTALL.TXTを参照して、
手動で
   インストールする必要がある。
    1)C:\SmartVidフォルダを作成して、その中に上で自己解凍した、smartv.exe, INSTALL.
     TXT, INTEL.EXE, SMARTVID.TXTを入れる。
   2)「ファイル名を指定して実行」で、”C:\smartvid\INTEL.EXE -ssmartVb3 -d”を入力して
     [OK]   
   3)DOS(smartvid.exe, readme.txt)フォルダとWINDOWS(smartvid.exe, readme.txt)フォルダ
     が作成される。
   4)メモ帳で、set PATH=%PATH%;C:\smartvid\dosと入力してファイル名をautoexec.batと
     してSmartVidフォルダに入れる。      
操作手順
  WINDOWSフォルダ
  内の
  SMARTVID.EXEを
  クリック・・・
結果:検討したMOV素材は全て、音声(QDM2,AAC)をサポートしていない故の警告と変換エラ
     ーが表示されて出来なかった。MP4素材は読み込みすら出来なかった。
   *筆者のインストール手順が間違っているのか?autoexec.batをDOSフォルダに入れても
     ダメだったのだが・・・・

TRMOOV 1.2
入手先:TRMOOV.EXEを ここから入手。
操作手順:余りに単純明瞭なメニュー
結果:1) MOV素材の場合、映像は素材と同じQuickTimeの圧縮形式のままで出力され、音声
      は未圧縮PCMに変換されて出力される様だ(MMname2と真空波動研で確認)。
      しかしながら、
        音声は、WindowsMedia PlayerでもVLC MediaPlayerでも再生出来なかった。
        映像は、WindowsMedia Playerでは多くは再生出来なかったが・・・
      VLC MediaPlayerでは、XviD及び 3ivx4.51_PCM.aviの映像再生のみ可能だった。
    2) MP4素材は読み込み出来なかった。

| Kenのムービー計画へ >動画狂コーナーへ |