MacでRealVideo, WindowsMediaの作成

MacでRealVideo, WindowsMediaの作成
 
Real Export Plug-in for MacとWMV StudioによるRealVideo, WindowsMediaへの変換
(2005.06.08作成, 06.06.xx更新)
Real10 Export Plug-in for MacFlip4Mac WMV(試用版) WMV Player Freeを用いて、
QuickTimeで再生可能な各種動画ファイルを素材として、Web配信用のRealVideo, WindowsMedia
を作成する方法について試用した。
 
 前準備
1) QuickTimeを、QuickTimePro(3,400円)にアップし、MPEG-2再生コンポーネント(2,400円)を
 インストールする。 QuickTimeのバーションは6.5.2ないし7.0.1, 7.04を使用。
2) Real10 Export Plug-in for Mac及びFlip4Mac WMV 2.02(試用版)をインストールする。
ライブラリ/
QuickTime
に各々の
コンポーネ
ントが
インストール
される。
QuickTimeProの書き出しメニュー
に新しいムービー形式への変換が
追加される。
3) 素材:MOV(H.264_AAC.mov, SVQ3_QDM.mov), MP4(ISMA-MPEG4_AAC.mp4, H.264_AAC.mp4),
     AVI(DivX5.1_MP3.avi, XviD_MP3.avi)及びMPEG2(別記述の如くの方法で分離・変換して
    合体させた M2V_aiff.mov)



 Real Export Plug-in for Mac
1)
Real10 Export Plug-in for Macここから入手 (フリーウェア)。
2)
設定
<Audio Track>
 
<Video Track>
 
<Video Quality>
 
<Video Dimensions>
 
<Optimize for>
 
<Audience>
 384k DSL or Cable

結果:
  1) QuickTimeで再生可能な素材は全て変換出来る。プリセットから項目を選択するだけで簡単に
    設定が可能。
  2) フレームレートの設定、キーフレーム間隔の設定、クリップ枠の変更やバッファサイズの変更は
    出来ない。
  3) Windows版のRealProducerBasic10ここか及び ここを参照)と比べて、劣っている。
    インターレースの解除や可変ビットレート(VBR)は出来ない。Surroundなど進化した音声圧縮
    の利用も不可。対応帯域がWin版 5Mbp迄と比べて狭い。
    一方、唯一優れている点として
    ファイルサイズ(解像度)の変更が可能なのは嬉しい。
  4) エンコードに時間がかかり過ぎることは、Winndows版と同じ問題点だが・・・
    WindowsはVAIOPCV-RX70(PentiumII 1GHz)を、MacはPowerBookG4(1GHz)を使用して比較
    したところ、Macの方が更に約 1.4倍も時間を必要とした。




 Flip4Mac WMV 2.02 更新(06.05.02)
1)
ここから入手   Flip4Mac WMV 2.02は以下 5つのWMV関連ツールから構成されている。
 再生専用のWMV Playerはフリー($9.99→無料)となり、他のバージョンも改名&値下げした。
 ・WMV Player (無料):Windows Media Video(WMV)形式の動画ファイルを QuickTime
    Playerや他のQuickTime互換プレイヤーで再生可能にする QuickTime プラグイン。
 ・WMV Player Pro ($29):WMV Playerの機能に加え、iPodへWMVの転送、QuickTime Pro
    などにてWMVからMOVへの変換が可能。
 ・WMV Studio ($49):QuickTimeベースのアプリケーション【Final Cut,QuickTime Pro,
    iMovie, Sorenson Squeeze 4.1以降, Cleaner 6など】にてWindows Mediaムービーの再生
    /入力/書き出しをするコーデック。WMVへの書き出しは、プレセットからの選択のみ。
 ・WMV Studio Pro ($99):WMV Studioの機能に加え、SD( standard definition )でエンコー
    ディングファイルをカスタマイズ可能(1パス)。
 ・WMV Studio Pro HD ($179):Studio Proの機能に加え、2パスのHD( high definition )エ
    ンコードに対応。
即ち、アップグレードしないと WMV Playerのフル使用と WMV Studio以上の機能制限付き試用が
可能。WMVへの出力は総時間の半分(最高30秒)しか出来ないという機能制限。
なお、WMV Studio1.0(Trial Version)で試用可能だったWMVからMOVへの機能制限付き変換が
出来なくなってしまったのだが、下記の裏技を使えばQuickTime Proでは使用可能だ。
以下、WMVへの書き出し方法についてメモしてみた。
2)
Video設定
<Export using>
 
<Coding Method>
 
 Quality:90
 Bit rate:436kbpsと適宜
<Frame Format>
 Size:Current又はCustom640x272
 Rate:Curren又は24fps
 VideoのAdvanced設定
<Coding Method>
 Complexity
 
 key frame:every 5seconds
 Buffer Delay:5seconds
 B Frame Distance:0
<Frame Format>
 Type
 
3)
Audio設定
など42種のプリセット
<Export using>
<Coding Method>
結果:
  1) Windows版の難解なWindowsMedia Encoder9を簡便化したAzWM9 Script Frontend と似た
   設定仕様となっている。設定の保存には対応したが、連続エンコードは出来ない(ここを参照)。
  2) WindowsMedia Encoder9と比較してクリップ枠の変更やマルチ・ビットレートの出力は出来な
   い(ここを参照)。
  3) MOV, MP4やAVIファイルを素材とした場合は変換可能だが・・・
   何んと、MPEG2(及び分離・変換して合体させた M2V_aiff.mov)からの変換が未だ出来ない!
    (Flip4Mac WMV 2.1でもダメだった!)
   これは致命的欠陥だが、まさか試用版の為で正式版では可能では?と疑ってしまう。
 なお、WMV Studioは $99→$49に値下げしたが結構な値段だ 。他のアプリと連携出来るPro版も
  $179→$99に値下げしたが、Windowsでは無料なのにと・・・


参考>Flip4Mac WMV Playerの使用方法
問題点:
 シネスコサイズが4:3で再生されてしまう不具合は解消されたが、未だ
  1) ネット上のWindowsMediaムービーの再生は、独立再生方式か植え込み方式かのいずれか
   で再生されてしまうので不都合だ。
  2) 日本語の情報が文字化けする。
  3) ストリーミング放送との相性問題は こちらを参照。

  4) Intel Mac対応について(追記 06.06.xx)
   Flip4Mac WMV 2.
02も Windows Media PlayerもRosetta 経由で動作可能だが、いずれも不都合
   ・不具合が多いとのことだ。
   Windows Media Playerの開発は中止されてしまったが、Flip4MacのUniversalBinary版のベータ
   試験が開始されたので今後はこちらに期待せざるを得ない。
設定方法:
 「システム環境設定」の
  「Flip4Mac WMV」パネルの「Plug-in」
  タブをクリックする。
 "Use Flip4Mac WMV Internet Plug
  -in settings"でプラグインの有効/
  無効を行う。
 有効にすると、ネット上のWindows
  Mediaムービーは全て、QuickTime
  Playerにより植え込み方式で再生
  される。
 一方、
  "Lanch QuickTime Player"を有効
  にすると、全て独立再生方式で
  QuickTime Playerにより再生され
  る。
参考:"Use Flip4Mac WMV・・・"のチェックを取ると、以下の入れ替えが自動で行われる。
    Flip4Mac WMVのWeb Browser Supportを使用しないようにするには、
    /ライブラリ/Internet Plug-Ins/Disabled Plug-Ins内に移動させられた"WindowsMediaPlugin"
   を元に戻し、"Flip4Mac WMV Plugin・・・"をDisabled Plug-Insに移動する。
  注意:Windows Media PlayerのStandAlone方式を視聴するには、WMV/ASFファイルを「情報
      を見る」からWindowsMedia Player.appに関連付けしておくか前もってPlayerを起動して
      おかないとフリーズ状態となってしまう。





WindowsMediaVideoを他のファイル形式に変換出来るソフト
A)
MPEG Exporter WMV  追記(06.05.02)
入手先:ここから。Blog情報はここを参照
本ソフトはFlip4Mac WMVを使用して、Windows Media Video 9でエンコードされたWMVを ISO
MPEG-4、H.264、iPod用のH.264動画ファイルに変換するAppleScriptツール。
Flip4Mac WM2.02以上は無料試用版でよく、QuickTime7.02以上は Pro版にする必要もない。
1)MPEG Exporter WMVを起動して[Choose format..]を
  クリック→目的のエンコード形式を選択する。
2)素材のWMVをMPEG Exporter WMVの
  アイコンにドラッグ&ドロップ
  →[Export]ボタンをクリックすると、
   元のフォルダと同じ階層に変換され
   た動画ファイルが出力される。
結果:
 1)素材WMV( WMV9_WMA9.asf, 509kbps, 640x272)を変換したところ、
  iPodは H.264_AAC.m4v( 820kbps, 320x136)で、MPEG-4は MPEG-4_AAC.mp4( 2863kbps,
  元サイズ)で、H.264は H.264_AAC.mp4( 1221kbps, 元サイズ)で出力された。
 2)圧縮コーデックの圧縮率やサイズなどは固定設定されており、これらのパラメータを変更する
  ことは出来ない
 
B)
QuickTimePro又はffmpegX + Flip4Mac WMV Player 
Flip4Mac WMV PlayerPro
($29)ならWMV Studioにまでアップしなくとも、WMV素材を
 QuickTimeProではMOV形式などに、ffmpegXではMPEG形式に変換出来る(ここを参照)。 

裏技
:Flip4Mac WMV PlayerProにしなくとも、無料のままでもQuickTimeProで他形式に変換可能だ!
 QuickTimeProでWMVファイルを再生し、編集メニュー/「すべてを選択」後、「コピー」する
 →ファイルメニュー/「新規Player」で「名称未設定」ファイルを作成して編集メニュー/「ペースト」する
 →その後は、型の如くファイルメニュー/「書き出し...」を実行すればよい。

C)
WMV9には未対応だが、無料でWMV8ファイルを他の形式に変換したいなら、D-Vision2は、AVI
形式に変換可能(ここを参照)。Hostess+ ffmpegXは、MOV等に変換可能(ここを参照)。
なのだが・・・ 使い物にならなかった!





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