360度動画を PowerDirector 15体験版で編集

360度動画を PowerDirector 15体験版で編集

=PowerDirector 15は、360度動画を見栄えある作品にアレンジ可能=
(2017.06.23作成)
360度動画を材料としてカット/ 結合程度の編集なら、通常の無料編集ソフトで実行(例えば、AVS Video ReMakerで無劣化カット/結合編集)した後に、Google提供の「360 Video Metadata Tool.exe」でメタデータを挿入すれば 360度動画として綺麗に接合(スティッチ)して再生されようになる。一方、
PowerDirector 15 Ultra(¥10,380)は、360度動画を高度で見栄えのあるモーション作品にアレンジ可能で、編集後に直接 360度動画(メタデータ付きの 2:1 MP4動画)で出力出来るので、今回はその体験版(利用期間 30日の機能制限版)を Windows10 (QSWinマシン)で試用してみた。
他の 360度動画編集ソフトは、別記「
360度動画対応の動画編集ソフトの試用」を参照。
素材は Insta360 Airを用いて Androidスマホ(GALAXY Note Edge SC-01G)で撮影した 360度全天球動画(960P、8Mbps)とした(「
Insta360 Airで360度全天球の静止画と動画を撮影」を参照)。
I. PowerDirector 15体験版で編集した「360度動画ダイジェスト」を提示
=Panotour Pro 2.5で配信=
 
=説明=
PowerDirector 15体験版
を Toolwiz Time Freeze 2017有効下で試用した。
使い方の詳細は、メーカーページを参照。
360度動画 4編を読み込みタイムラインに登録。タイトル、トランジション、 エフェクトを追加してカット・結合の編集をした。
なお、タイトル テキストの編集はフラット モード ([360] アイコンをクリック、青から白に変化) に切り替えると、プレビュー ウィンドウから直接テキストを編集する事が出来るようになる。
 
 
出力:H.264/MP4 形式。最高出力解像度は 3840x1920/30p (縦横比 = 2:1) 。
ビットレートは自由に指定可能。今回は、1920x960, 4.5Mbpsで出力した。
 

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II. PowerDirector 15の「ビュー デザイナー」で 360度動画を 2D動画に出力
 
=HTML5 Videoで配信=
 
 
=説明=
360度動画をタイムライン登録時に「ビューデザイナー」を選択すれば、360 度動画を動かして好みのアングルを選んで 2D動画を作成する事が出来る(メーカーページを参照、Insta360 STUDIOと同様だ)。
 
 
[表示の方向] を調整時に、キーフレームが追加され位置が記録される。これを繰り返す。
 
 
出力:今回は、標準 2Dの H.264/AVC(1920x1080, 4.5Mbps)で作成した。
<参考>体験版の制限事項
 
•利用期間制限は 30 日です。
•利用できるテンプレートの数に制限があります。
•利用できる NewBlue エフェクトの数に 10 種類のみとなります。
•WaveEditor は体験版に含まれません。
•H.264 形式の動画ファイルはご利用の PC の環境によって使用できないか、大幅な制限があります。(有料版ではご利用可能です。)
•作成されたビデオの冒頭5秒に、透かしロゴが入ります。
•2K/4K 解像度の H.264 動画には対応していません。
•H.265 形式の動画には対応していません。(有料版ではご利用可能です。)
 
フルバージョン版をご購入いただきますと、全機能をご利用いただく事ができます。
・透かしなしのビデオを作成、出力とシェアが可能
・さらに多くの編集機能やエフェクトを使用可能、2K/4K H.264/H.265 に対応
・25GB のサイバーリンククラウドを 1 年間無料利用可能
=成績
 
(1) 編集操作は直感的に可能で簡単だが、高度な機能を兼ね備えたユニークなビデオ編集ソフトだ。
(2) 体験版では、タイトルのテンプレートのダウンロード素材はインストールされるようだが、利用出来ない。
(3) 冒頭 5秒の透かしロゴ ”PowerDirectorで編集” が右下に入るが、360度動画では底に隠れて全く気にならない!
(4) 残念ながら、普通の静止画をそのまま平面(Planar)で出力投影する機能を搭載していないようだ。


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