Riva FLV EncoderでFLVの作成

Riva FLV EncoderでFLVの作成
 
無料のFlash Video変換可能ソフトは、Web配信用動画の作成に有用か?
(2005.11.10作成 ,06.09.15更新)
最近、フラッシュビデオ(Flash Video)を取り込んだWebサイトがデザイン・汎用性の上から注目
されており(例えば、BREAK.comのこのセクション)、個人ブログにも用いられてきている。
2005年10月12日 Macromedia社はFlash 8日本語版(Pro版88,200円 )をリリースし、圧縮を
Sorenson Spark H.264/FLV1から On2VP62/FLV4に変更して、Flash Videoのクオリティも向上
させた。
しかしながら、無料ツールの圧縮コーデックは、まだFlash7/FLV1を基準に作成されている。
参考>Webブラウザ上で、Flashを利用した動画を再生出来る形式には、Flashムービー
 (拡張子swf)とFlash Video(拡張子flv)の2種類の形式がある。
 SWF は、圧縮された動画をタイムラインに読み込んだもので、Webアニメーションで汎用される
   形式。
 FLV は、FlashMX (Flash 6に相当)から対応したFlash独自のビデオフォーマット形式(ここ
   参照)。
  専用ソフト(On2Flixシリーズなど)を用いれば外部ビデオとしてswfファイルへ読み込むことが
  出来るので、ブラウザは2つのファイルを1つのパッケージとして再生することが可能だ。
  NetConnection/NetStream を使うことで、Flash Player 6以降ならFlash Communication
  Server上のFLVのストリーミング再生が可能。
Flash Player 7以降ならWebサーバー上のFLV
  の疑似ストリーミング再生が可能(「配信オプションの詳細に関する比較」を参照)。

  しかしながら、無料ツールでこれをスマートに実現出来るものは見当たらない。

Riva FLV Encoder
Riva FLV Encoderは、オープンソースの ffmpegをベースに、各種の動画からFlashで使用
する動画ファイルへの変換に特化したフリーのWindows用ソフト。
 Riva FLV Encoder のインストール
Riva FLV Encoderの入手先は、ここから Free版をDL(今回は、Riva FLV Encoder 2.0
を試用)。
 
 Riva FLV Encoder によるエンコード
 設定:
   1)変更したいファイルを 「Imput」から読み込む。
     MPEG2ファイルの場合は、拡張子が.mpegだと読み込めないので .mpgに変更すれば
     よい。
   2)「Output」で出力するフォルダを選択し、ファイル名の拡張子を ”.swf”に変更すれば
     SWF形式でも出力可能!
     FLVファイルは、ブラウザに直接埋め込むことは出来ないので、下記の如く苦肉の策
     が必要。

   3)「VIDEO」、「AUDIO」の各項目を望む条件に設定する。
     映像のサイズ、ビットレートは自由に入力(カスタマイズ)が可能 。
   4)[FLV Encode]ボタンをクリックして開始する。
   →変換処理中、進捗バーは表示されないが、完了するとEncoding successful! とメッセ
    ージされる。
変換可能な素材:
AVI
Cinepak (Radius, Supermac), Intel Indeo(R) Video R3.2
Microsoft Video 1, Microsoft RLE
XviD, DivX 3 Lower Motion, DivX 4, DivX 5
TechSmith Screen Capture Codec (TSCC)
MPEG
MPEG-1 (VCD), MPEG-2 (SVCD.DVD) , MPEG-4 (XviD, MP4, 3GPP)
Quicktime
Sorenson Video 3 Pro with the audio codec MP3,
IMA 4:1 (nicht QDesign Standard und Qualcomm PureVoice) or wihtout
  audio
Exported from Quicktime Pro
*Not supported: Exported from Adobe Premiere, QDM2 Audio Codec
Windows Media
Video
WMV 7, WMV 8, MPEG-4 V3, ISO MPEG-4 V1
*Not supported: WMV 9
*FLV
Sorenson圧縮のFLV 可能だが、VP6圧縮は不可

 出力可能なフォーマット形式:
 結果 :
1)使い方はいたって簡単で、出力する際にファイル名の拡張子に気を付ければよい。
2)本ソフトで出力される動画の画質は良いとは言えない(Sorenson H263で圧縮?)。
*FLVファイルをStand Aloneで再生可能なRiva FLV Playerが付属しているが、VP6圧縮
  ファイルは未対応。

*FLVファイルを外部ビデオとして利用する為の苦肉の策:
 A) Flash Professional 8試用版)を用いて、下記のテンプレートを作成する。
   *試用期限30日だが、クローンによるOSの復元で何度でも試用が可能だ・・・

   各種サイズに
   合わせた読み
   込み用のテン
   プレートを作成
   する。
   
   template.swf:
    再生バーコント
    ローラ付き
    FLVファイル
    込み用SWF
   
   HTML記述方法は、「HTML記述 (Webブラウザ植え込み)方法」の A-1) と A-2)を参照。

 B) FLV Player(外部FLV読み込み用SWFファイル)を活用する方法:
   入手先:ここから FLV Player(今回は、2004_dynamic_flv_player_v2.3.zip)を DLして
   解凍後、javascript_powered_navigation_versionフォルダ内の「320x240.fla」ファイルを
   Flash8を用いて、各種サイズに合わせたテンプレートFLV Player(今回は640x272.
   swf)に変更・パブリッシュする。
   参考:このFLV Playerファイルは、Stand AlonePlayerではない。外部FLVをブラウザ
     に読み込む目的で、Flashを用いて作成したサンプルSWFファイルだ。
     残念ながら、再生バーコントローラが導入されていない(導入したいのだが、力量
     不足の為今回は断念)。

HTML記述方法は、「HTML記述 (Webブラウザ植え込み)方法」のB)を参照。

追記(06.05.xx)
Flash Video Playerと称する 「FLV読み込み用SWFファイル」
を利用した方が簡便で優れている
こちらに記述

 C) Dreamweaver 8(50,400円)試用版を用いて、サイズに合わせたテンプレートを作成
    する。
   *試用期限30日だが、クローンによるOSの復元で何度でも試用が可能だ・・・
   Halo_Skin3.swf.:
     再生バーコン
     トローラ
   FLVPlayer_Prog..
    .swf:
     FLVファイル
     込み用SWF
   
   HTML記述方法は、「HTML記述 (Webブラウザ植え込み)方法」の C-1) を参照。

FLV配信用HTML記述法とRiva FLVのデモ(500Kbps,1分)
→ こちらを参照

無料でFLVに変換出来るその他のソフト
→ こちらを参照


結語 :
1) 「FlashVideo:圧縮法の違いによる画質の比較」
                        映像の比較デモは、 →
 Xserver    ここから
自宅サイトは こちら 
  無料ソフトで出力したものを Flash Professional 8(試用版)の場合と比較したところ、
   Flash8(SorensonSpark圧縮)<SUPER c1.811<Riva FLV Encoder2<<Flash8(VP6圧縮)
  の順に画質は良好だった。
 GoogleVideoは、Web上で拡大表示していることもあって見られた画質ではない。
 Sorenson Squeeze 4は、Flashに搭載されているSPARKより高画質とのことだが、未使用。
2) FlashVideoは、受信側から見るとデータレートなどの情報が得られず、NSVと比べて扱い難い。
 NSV(Nullsoft Streaming Video)は、無料でVP6圧縮の利用が可能だ。Flash8との間で画質
  上の差異は見られない。使い易いWinampで再生可能な事は利点だが、Mac版が無い
  (ここを参照)。
3) Flash Professional 8は、今後受信プレイヤーの開発・改良と進化したVP7圧縮の採用が期待
  されるのだが・・・業務用途のプロユーザでなければ高価過ぎて手が出ない。
 参考:Basic版(26,250円 )は、SWFのタイムラインに読み込むFlashムービーしか作成出来ず、
    Web配信用の機能は寂しい限りだ。
 *ffmpegXでトランスコードしたMPEG2ファイル(ここを参照)を素材として作成されたFLVは、
   再生バーコントローラのトータル時間が短縮されたものとなってしまう!
 *動画配信でブラウザ埋め込み方式が好みなら、Flash Professional 8のスマートさに勝るツ
   ールはない。アクションスクリプトの設定次第で凝った演出が可能だ(FLASH de 動画再生
   を参照)。



HugFlash等FLVを他形式に変換可能なソフトは、→FLVビデオを他形式に変換として独立しました。



FLV Playerは、→ FLV動画のWindows用再生ソフトとして独立しました。


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