Surface Goは快適仕様の 2in1タブレットPC

Surface Goは快適仕様の 2in1タブレットPC

 
(2018.10.05作成)
= Surface Goの Panotour配信360度アルバムの再生能力 =
Surface Goは、従来のSurfaceシリーズをウルトラポータブル化したもの。重量わずか 552グラム(キーボード兼カバーになるタイプカバーを付けても765g)、厚さ 8.3mmで、画面も 10インチとコンパクト(こちらを参照)。
・CPUは、インテル第7世代 Coreプロセッサ Pentium Gold Processor 4415Y(1.6GHzで駆動する 2コア4スレッド)。
・グラフィックスは、インテルHD グラフィックス 615。
・ディスプレイは、10型PixelSenseディスプレイ。解像度 1,800×1,200ドット(217ppi)、比率 3:2、コントラスト比 1500:1、10 点マルチタッチ。
・カメラは、背面:800万画素(画質はあまり綺麗ではない)、正面:500万画素(いずれも 1080p, 16:9 のビデオ撮影が可能だが、4K動画には未対応)。
・通信は、標準的なWi-Fi (802.11a/b/g/n/ac) 、Bluetooth 4.1
・センサーは、ジャイロスコープ、加速度、光、電子コンパス。GPS:未確認
今回、モデル MCZ-00014(メモリ LPDDR3-1866 8GB/ストレージ SSD 128GBの組み合わせ)を購入したので(89,424円+タイプカバー12,744円)、その使用感を報告する。
1) プリインストールOSは Windows 10 Home Sモードとなっており、Microsoft Storeで購入したアプリしか使用できないのだが、定期の Windows Update(KB4100347, KB4464218)を実行すれば、無料で(1万円以上払う必要はなく)Sモードを解除してフルバージョンの Windows 10にする事が可能だった(但し、本機を初期化しても Sモードに戻せなくなると云う)。
2) MicroSDXCカードが装着できるスロットを装備しているので、東芝 microSD(128GB Class10 UHS-I 超高速90MB/s、 4,398円)を使用した(なお、Cドライブは パーティション C、Eに分割して使用)。
 
3) PC背景を初期の壁紙写真を編集してスライドショーで設定した
4) 使用上の問題点
 
(1) Office不要だから安くして欲しいなら、こちらを参照。
(2) USB Type-Cを搭載した反面、Type-Aが廃止となってしまったので、Type-A機器は USB-Cハブ(Type-A→Type-C変換アダプタ)等で連結する必要がある。
(3) Windows 10のタブレットモードは使いやすいわけではなので、キーボード(重量 213g)を付けた状態で使う場合が多い。
(4) Pentium Gold 4415Yのグラフィックス性能は Core i3 以上~ Core i5 以下だが、残念ながら CPU Mark性能は Celeron N3450以上~ Core i3以下で、写真の現像や動画編集といった負荷のかかる作業はしないほうがいいと云う(こちらを参照)。
(5) GPSは搭載されていないので、旅先で Chromeの Googleマップや Google Earthを思い通りに使えない(但し、ストアアプリ「Windows マップ」は現在位置の表示は可能)。
(6) ジャイロスコープ搭載とあるが、Panotour配信の360度映像でジャイロ機能が作動せす、カードボードモードに変更出来ない ┓(´_`)┏
(7) リモートデスクトップを全画面表示で実行する場合、一般PCの縦横比は 16:9なのに本機は 2:3のため上下に空白ができてしまう。
(8) Lhaz 2.2.4の導入は、Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージが必要。
(9) Classic Shellの シャットダウンダイヤログに[スリープ]が表示されない。
<理由>[スリープ]が出るためには、S1/S2/S3 Stanbyが可能である事が必要だが、本機種は S0 Stanbyのみ対応のようだ。
(10) 老眼のため解像度、文字の大きさをカスタマイズ
設定>システム>ディスプレイで「拡大率」150%。「解像度」1800x1200→ 1680x1050へ変更。更に、Meiryo UIも大っきらい!!(noMeiryoUI)を導入して、文字の大きさを全て 9→12へ変更。
5) Panotour Pro 2配信 360度アルバムへの各ブラウザの対応
360度動画(1920x960、8Mbps)再生時の CPU使用率
 
Insta360 Airを用いて、Androidスマホ(GALAXY Note Edge SC-01G)で撮影した 360度全天球写真(3008x1504)と動画(1920x960、8Mbps)とが混在するアルバムを素材として、Panotour Pro 2.5でオーサリングした後のバーチャルツアーをレンタルサーバーから配信した。
試験は、Wi-Fi通信 10 Mbps以上の環境下で、こちらのツアーの最後から 5~ 2番目シーンを再生して、タスクマネージャーのパフォーマンスで CPU使用率を表示して比較した。
 
  =成績=
CPU負荷は、Chrome ≦ Firefox Quantum< Vivaldi< Edge≦ IExplorerの順に大きかった。
IExplorerと Edgeは、写真表示に問題ないが、動画はややガク々再生気味。
Chromeと Vivaldiは、軽快に作動し動画再生もガク憑くことなく再生可能だ(但し、Wi-Fi 5 Mbps以下の通信環境下ではガク々で再生をパスしてしまう)。
なお、Firefox Quantumは Wi-Fi 10Mbps以上の環境でも、ナッ何んと!ガク々再生で一時停止してしまう(ので、動画再生時の CPU使用率は低いようにみえる)。残念ながら本機種と相性が悪いのだ
┓(´_`)┏