iWisoft Free Video Converterの試用

iWisoft Free Video Converterの試用
 
直感的インターフェースの多形式対応動画変換・編集ソフト
(2010.02.11作成)
iWisoft Free Video Converterは、多形式に対応した無料の動画変換・編集ソフト。
  一般に使用されているほとんどの動画、音声ファイルを、簡単操作で相互に変換する事が
  可能で、音ズレ補正、ファイル連結、出力範囲指定、クロップ、色調補正(ガンマ/コントラ
  スト/明るさ/彩度)といった編集機能も付いている。
  
多彩な用途への変換を “プロファイル”で簡単に行える事が大きな特徴で、プロファイルは
  カスタマイズしたり新規に作成したりする事が可能だ。
  リストに追加されたファイルは、形式を問わず一つに結合して出力する事も出来る。
  そこで、編集機能の概要とPT1録画番組を圧縮・変換する場合のプロファイルのカスタマイ
   ズ性能を中心に、Web配信用途での使い勝手を検証してみた。
  検討したマシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)、DDR2(PC2-6400)8GB、
   GeForce9600GT(VRAM 512MB, Drive v195.62)で、
  OSは64ビット版Windows 7環境で行った。
 
 iWisoft Free Video Converterのインストール
 iWisoft Free Video Converter の入手先は、こちらから
  今回は、Version 1.2.0, released on November 9th, 2009を使用。
 
 エンコードの概略
4段階で簡単変換
 1)ビデオファイルの読み込み
 2)クロップとビデオの適正化
 3)出力の設定
 4)変換
 入力可能なフォーマット形式(本家の記載)
 対応ビデオフォーマット
  AVI, MPEG, WMV, MP4, FLV, MKV, DivX, XviD, MOV, RM, RMVB, M4V, VOB, ASF,
  3GP, 3G2, SWF, H.261, H.264, DV, DIF, MJPG, MJPEG, DVR-MS, NUT, QT, YUV,
  DAT, MPV, NSV, DPG
  AVCHD Video (*.mts, *.m2ts), H.264/MPEG-4 AVC (*.mp4), MPEG2 HD Video
  (*.mpg; *.mpeg), MPEG-4 TS HD Video (*.ts), MPEG-2 TS HD Video (*.ts),
  Quick Time HD Video (*.mov),WMV HD Video (*.xwmv), Audio-Video Interleaved
  HD Video (*.avi)
 対応オーディオフォーマット
  MP3, WMA, AAC, WAV, CDA, OGG, FLAC, APE, CUE, M4A, RA, RAM, AC3, MP2,
  AIFF, AU, MPA, SUN AU Format
 
 出力可能なフォーマット形式
  ビデオ出力:実に多彩なデバイス用途に出力する事が可能となっている。
   一般 :asf/wmv/avi/mov/mp4/m4v/mkv/mpg/dv/rmvb
   iPod :mp4、  iPhone :mp4/mov、  Apple TV :mp4、
   PSP&PS3 :mp4/avi/ts/mpg/wmv、 携帯動画 :3gp/3g2/mp4/wmv/avi、
   Windows Mobile & Xbox :wmv/mov/avi/mpg/ts、
   ポータブルデバイス :mp4/wmv/avi、   Wii&DS :dpg/avi/mov、 
   HD動画 :avi/mp4/mov/ts/mpg/VOB/asf/wmv/rmvb、
   Flash&画像 :flv/f4v/swf/bmp/jpg/png/gif、  DVD :VOB
  オーディオ出力
   一般 :aac/ac3/aiff/m4a/mp2/mp3/ogg/ra/au/wav/wma/ape/mka/flac。
 
 操作手順
1)素材を「Add」ボタン又はドラッグ&ドロップで画面左上のリストに登録する。
  間違って登録した場合は、該当のファイルを選択しておいて ツールバー上の 「Delete」
  ボタンを押す。 「Clear」は全て消去。
 
   リストに追加された複数のファイルは、形式を問わず一つに結合して出力する事が可能
    結合する場合は下部の「Move Up」 「Move Down」ボタンを使って 結合順を調整し、右
    下にある「Merge into one file」にチェックを入れて出力する。
2)出力フォーマット形式の選択
  リスト上のファイルを選択状態にし、「Profile」欄で変換先のフォーマットを選択する。
  どのような用途に変換したいかアイコンを使用するなど、一目で分かるようになっている。
  <例>Common Video出力
 
  <例>HD Video出力
 
  リストに複数のファイルを登録した場合、それぞれに別のプロファイルを適用させたい時は、
   「Apply to all」のチェックを外して一つ一つ個別にプロファイルの設定を行えば連続バッ
   
変換が可能だ 。
3)プロファイルをカスタマイズしたり新規に作成したい場合は、右側の「Settings」ボタンをクリ
  ックすると「Settings」画面が表示される。
  プルダウンメニューで目的用途に合わせて設定を選択する。
  サイズは自由に入力する事が出来、シネスコサイズ(例えば640x272)でも可能だGood!
  残念ながら、映像圧縮のビットレートを自由に設定出来ない Y (>_<、)Y
   なお下記は、今回 PT1録画番組をWeb配信用にH.264/MPEG-4 AVC Videoに圧縮
    (14400x1080→640x360)・変換した場合の設定例を示す。
 
    設定内容をプロファイルとして保存する場合は、右上の「Save As...」ボタンをクリックし、
    プロファイルの名前(「Name」)、説明(「Desc」)をそれぞれ入力しておく。
    保存したプロファイルは、「Profile」 の 「User Defined」から選択出来るようになる。
4)最下段の「Output」欄でファイルの出力先フォルダを指定する。
 <注意>ここで出力してしまうと、PT1録画番組が素材の場合はアスペクト比が可笑しく
      
なってしまうので、下記5-1)「Crop」タブで調整する必要がある!
5)編集処理(Edit)
  変換前に編集したい場合は、該当のファイルを選択し ツールバー上の「Edit」ボタンをク
  リッ クする。
  すぐに再生が開始されるので、一旦再生コントロール上の 「停止」ボタンをクリック。
 5-1)クロップ
   上部に表示されているプレビュー画面のうち、左のオリジナルは白い点線で囲まれて
   いる。この線には8 つの支点があり、各々がマウスでドラッグ出来るようになっている。
   これをドラッグし、画面をどのようにクロップするのかを決定する。
   クロップ後のフレームは、右側のプレビュー画面でリアルタイムに確認出来る。
 
 5-2)エフェクト
    Gamma(ガンマ)、Contrast (コントラスト)、Brightness (明るさ)、Saturation(彩度)欄の
     スライダーをドラッグし、各パラメータを調整する。
   右側にある「Effect」欄のプルダウンメニューをクリックすることで、映像にGray(グレースケ
    ール)、 Emboss(エンボス加工)、Negative(ネガ反転)、Old film(オールドフィルム)とい
    ったエフェクトをかけることも出来るようになっている。
 
 5-3)トリム(切り出し範囲指定)
    シークバーや再生 / 停止ボタン などを使い、切り出す範囲の先頭位置を探し先頭位置
     に来たら「 [ 」ボタンをクリック。同じように、切り出す範囲の末尾を探し末尾を決めたら
     「] 」ボタンをクリック。
    コントロール上の「Play section」ボタンを押すと、選択範囲をプレビュー再生することが
     出来る。
     但し、素材がPT1録画番組(MPEG2圧縮)やXacti DMX-HD1000撮影ビデオ(H.264
     
縮)のようなFull HD動画の場合はシークバー操作が上手く出来ず、”応答なし”とな
     
て使えない
Full HDでもHuffyuv圧縮AVI は何とか操作可能だが) Y (>_<、)Y
 
   なお、反転 (水平 / 垂直)ボタンも用意されている。
 5-4)ロゴ合成
   「Browse」欄で、合成させる画像(png /gif /jpg /tif /tiff /bmp)を選択する。
   プレビュー画面に画像が合成されるので、これをドラッグして好きな場所に配置させる。
   「Transparency」欄のスライダーをドラッグして画像の透明度を調整出来る。
   しかし、中途で出没させるようなタイムライン編集機能は搭載されていない (;>ω<)/
 
 5-5)テキスト合成
   「Style」ボタンをクリックして合成するテキストのフォント/スタイル/サイズ/文字飾り/
   文字セット を設定しておく。
   「Text」欄に合成させるテキストを入力すると、プレビュー画面にテキストが合成される
   ので、これをドラッグして好きな場所に配置させる。
   「Transparency」欄のスライダーをドラッグしてテキストの透明度を調整出来る。
   残念ながら、中途で出没させるようなタイムライン編集は出来ない (;>ω<)/
 
  
  以上の編集が終了したら、画面右下の「OK」ボタンをクリックし編集内容を適用させる。
6)音ズレ補正
  音ズレが生じているファイルがある場合は、該当のファ
  イルを右クリック 「Advanced」を選択して音声の遅延時
  間 を設定する(単位はミリ秒、1 秒=1000)。
  音が遅れて聞こえてきている場合は 正の値を、早く聞
  こえてきてしまっている場合は 負の値を入力する。
7)全ての設定が済んだら、右下の「Start」ボタンをクリックすると 変換が開始される。
 
  「Task completed!」と表示されたら変換完了。
スクリーンショット機能について
  メイン画面右側のミニプレイヤーの「Snapshot」
  で行う。
  前もって、メニューバーの「Edit」から「Options」
  を開き保存フォーマット形式(Bmp, Jpeg,Gif,
   Png)と出力先フォルダを設定しておく。

 <結果>PT1録画番組素材をスナップショット
   した場合はインターレースが丸見え
で使い
   物にならない。    
 
 各形式への変換方法と留意点
素材は、PT1で録画した地デジ二ヶ国語音声の洋画番組を、音声のみを変換出力し結合
  したMPEG2_AC3.tsファイルとし、更にMurdoc Cutterで無劣化カットした1分12秒のクリ
  ップファイルとした。
以下、各ファイル形式へ圧縮(14400x1080→640x360)・変換した場合の留意点を記す。
 映像ビットレート:640kbps、Ratio:16:9、音声ビットレート:96kbps、Channel:Stereoで
 上記の如く 「Edit」>「Crop」タブで Zoomを "keep original" → "16:9" へ変更した。
 「HD Video出力」が可能な場合は、参考に「Common Video出力」と比較して記載した。
I)ASF-Advanced Streaming Format(WMV_WMA.asf)への変換
 I-1)Common Video出力
   映像コーデックは WMV3, WMV2, WMV1, msmpeg4から選択。音声は WMA3, WMA2
    , WMA1, MP3, MP2から選択。
   映像ビットレートは、96〜9,000kbpsの27段階から選択が可能。
   初め WMV3とWMA3で変換したところ 今回の素材では映像の無いファイルしか出力
     出来なかった
Y (>_<、)Y
   MPEG2などの素材では変換が可能だったので、AviUtlで一旦 HFYU_PCM.avi に変
    した後にWMV3とWMA3で変換したところ ⇒VC-1(WMV3)(MP@ML)とWMA(Pro)
    で出力。
    但し、音声ビットレートは設定を 96kbpsとしたところ 440Kbpsと大幅にオーバーして
     しまった(下記のWeb上で提示 A-1を参照)。
 
   MPEG2_AC3.tsを WMV2 と WMA2で出力した場合は問題なく変換は可能で、
     ⇒WMV2とWMA(Version2)で出力された。
    しかし、WMV2圧縮映像のビットレート640kbpsでは動作の激しいシーンではノイズが
     著明で視聴に耐えなかった(下記のWeb上で提示 A-2を参照) Y (>_<、)Y
 I-2)HD Video出力
   何故かHD動画用なのに WMV3とWMA3項目が無く選択出来ない。映像ビットレートを
     3,000kbps未満に設定出来ない。
   WMV2とWMA2で変換したところCommon出力と同様に ⇒WMV2とWMA(Version2)
    で出力され映像ビットレート3,000kbpsの高レートでは視聴に耐えらるが、不本意だ。
 
IIa)AVI(DivX_MP3.avi)への変換
 II-1)Common Video出力
    映像ビットレートは、96〜9,000kbpsの27段階から選択が可能。
    音声コーデックは MP3, MP2, PCMから選択。
 
 II-2)HD Video出力
    映像ビットレートを 4,000kbps未満に設定出来ない。
 
   今回はDivXとMP3で変換したところ ⇒いずれもMPEG-4 Visual(DivX5)(Simple@L1)と
    MPEG Audio(MP3)(Version1)(Layer3)で出力。
IIb)他のAVIへの変換
  Xvidの他に、msmpeg4,h264等コーデックの利用が可能。
 
III)MOV-QuickTime Video(H.264_AAC.mov)への変換
 III-1)Common Video出力
    映像コーデックは xvid, h.263, h.264, mpeg4 から選択。音声はAACのみ。
    映像ビットレートは、96〜9,000kbpsの 27段階から選択が可能。
    H.264とAACで変換したところ ⇒AVC(Baseline@L1.3)(1Ref Frames)とAAC(Version4)
    (LC) で出力。変換速度は速いが CABACを省いた手抜き変換となっている。
    ナッ何んと、擬似ストリーミング配信の出来ないファイルで出力されてしまう Y (>_<、)Y
     (下記のWeb上で提示 Bを参照)。    
 
 III-2)HD Video出力
    映像コーデックは mpeg4 か h.264 を選択。音声はAACのみ。
    映像ビットレートを 3,000kbps未満に設定出来ない。
    同様に変換したところ ⇒AVC(High@L3.0)(CABAC/4Ref Frames)とAAC(Version4)
    (LC)で出力。
 
III)H.264/MPEG-4 AVC Video(H.264_AAC.mp4)への変換
   H.264/MPEG-4 AVC Video形式への変換には必要な H.264/MPEG-4 AVCのプロファ
    イル・レベルを設定する箇所はない
Y (>_<、)Y
 III-1)Common Video出力
    コーデックの選択は不可。
    映像ビットレートは、96〜2,200kbpsの18段階から選択が可能。
    H.264とAACで変換したところ ⇒AVC(Baseline@L1.3)(1Ref Frames)とAAC(Version4)
    (LC) で出力。変換速度は速いが CABACを省いた手抜き変換となっている。
    残念ながら、擬似ストリーミング配信の出来ないファイルで出力されてしまう Y (>_<、)Y
     (下記のWeb上で提示 Cを参照)
 
 III-2)HD Video出力
    コーデックの選択は不可。
    映像ビットレートを 4,000kbps未満に設定出来ない。
    同様に変換したところ ⇒AVC(High@L3.0)(CABAC/4Ref Frames)とAAC(Version4)
    (LC)で出力。
 

IV)MPEG-2 Movie-NTSC(MPEG2_MP2.mpg)への変換
 IV-1)Common Video出力
     映像ビットレートは、1,500〜9,800kbpsの 6段階から選択(選択範囲が狭い)。
    音声コーデックは MPEG-2 Audio か AC-3を選択。
 
 IV-2)HD Video出力
    映像ビットレート、3,000〜20,000kbpsの 9段階から選択が可能。
    今回は MPEG2とMP2で出力したところ ⇒いずれも MPEG Video(Version2)(Main@
     Main)(BVOP)とMPEG Audio(Version1)(Layer3)で出力。

V)RM-Real Video(RV_AC3?.rmvb)への変換
 V-1)Common Video出力
    圧縮コーデックの選択は不可。
    映像ビットレートは、128〜1,200kbpsの 6段階から選択が可能。
 
 V-2)HD Video出力
    映像ビットレートは、1,000〜8,000kbpsの 6段階から選択。1,000kbps未満に設定
     出来ない。
   ⇒いずれも映像RealVideo1、音声はRealAudioではなく AC-3で出力されてしまう ?(゜_。)?
    RealPlayerでは再生出来ず、VLC media playerかKMPlayerでしか再生出来ない。
     しかも、古典的なRealVideo 1 圧縮の為に画質は劣悪(下記Web上で提示 D参照)
     RealVideo 3はRV8に、RealVideo 4はRV10に相当する。
 

VI)
Flash Video(H.264又はH.263_MP3.flv)への変換
  「Profile」欄で「Flash Video and Picture」>「FLV-Flash Video Format」を選択。
   映像コーデックは、FLV Video(H.263, Sorenson圧縮) か H.264 を選択。
     On2 VP6圧縮の項目はなく選択出来ない
   映像ビットレートは、256〜5,000kbpsの 14段階から選択が可能。
    音声コーデックはMP3のみで選択の余地は無い。
 
   H.264とMP3で変換したところ ⇒AVC(Baseline@L5.1)(1Ref Frames)とMPEG Audio
    (Version2)(Layer3)で出力され、DirectShowフィルタ依存のメディアプレイヤーで再
    生する為には、MPC-Standalone Filters(MPC-FLV Splitter) 1.3.1249.0が必要。

   FLV1:H.263_MP3.flv、 FLV4:On2VP6_MP3.flv、 FLV?:H.264_AAC.flvとなって
     おり、今回のファイルH.264_MP3.flvは珍しい新しい形式?だ(こちらを参照)。
    しかし、Web上のFlash Playerで再生は可能(下記Web上で提示 E-2 参照)。     
    MPC HomeCinema, GOM Player, VLC media player, KMPlayerでも再生可能。
   Flash VideoとMP3で変換したところ ⇒H.263とMPEG Audio(Version2)(Layer3)と、
    所謂 FLV1で出力されDirectShowフィルタ依存のメディアプレイヤーでも環境整備
    すれば再生可能だが、画質は劣悪だ(下記Web上で提示 E-1 参照)

VII)MKV(Matroska) Video(H.264_AAC又はAC3.mkv)への変換
  Common Video出力でのみ設定可能。
   映像コーデックは H.264 か Xvid を選択。音声は AAC, AC3, MP3から選択。
   映像ビットレートは、96〜5,000kbpsの24段階から選択が可能。
 
   今回H.264とAAC又はAC-3で変換したところ ⇒AVC(Baseline@L1.3)(1Ref Frames)
    とAAC(Version4)(LC)又はAC-3で出力。
   * Matroska Videoは映像、音声、字幕などのデータを格納するためのマルチメディア
     コンテナフォーマットで、単に変換するだけなら甘味はない。
 
 結果と考察
1)プロファイルの管理、バッチ変換、ファイル連結機能を搭載し、多彩な用途に出力可能で、
 英語のソフトだが使い方は簡単で直感的に操作が可能。特殊な設定項目は何も無い。
 簡便な故に、コーデック(MPEG2, H.264, DivX等)のプロファイル・レベルを自由に調整する
 機能を搭載していない。
2)サイズを自由に設定する事は可能だが、映像圧縮のビットレートを自由に設定出来ず、特
 にMPEG2の設定は限定される。
3)編集機能は簡素で、トリムと色調補正くらいは使えそうだが、Full HD動画ではシークバー
 が上手く作動しない。タイムラインでの編集機能を搭載していないので、エフェクト付加やロ
 ゴ、テキスト合成機能の実用性は少ない。
4)Web配信用途で実用的な変換形式は、ASF(WMV3_WMA2)と FLV(H.264_MP3)に限られる。
 以下、Common Video出力したASF,
QuickTime Video, H.264/MPEG-4 AVC, Real Video
  とFlash Video and Picture出力したFLVを Web上で提示する。
 なお、.Macサーバを利用している為ダウンロードが再生に間に合わない場合があります。
A-1)iWisoft....Converterで変換したASF(WMV3_WMA3.asf)
   の配信テスト(1,080Kbps,約1分)
Embed
方式
Stand
方式
映像ビットレート640kbps+音声ビットレート440Kbpsと音声のみ大幅にオーバー出力。
一旦HFYU_PCM.aviに変換後、WMV9相当のWMV3で変換した。疑似ストリーム配信
が可能で、画質はまずまずだ。

A-2)iWisoft....Converterで変換したASF(WMV2_WMA2.asf)
   の配信テスト(724Kbps,約1分)
Embed
方式
Stand
方式
映像ビットレート628kbps+音声ビットレート96Kbpsと目標値に近く出力。
Web Serverから疑似ストリーム配信が可能だが、WMV8相当のため画質は悪い。

B)iWisoft....Converterで変換したMOV-QuickTime Video
  (H.264_AAC.mov)の配信テスト(737Kbps,約1分)
Embed
方式
Stand
方式
映像ビットレート641kbps+音声ビットレート96Kbpsとほぼ目標値で出力。
ナッ何んと!疑似ストリーム受信が出来ない(ダウンロード完了後に再生)。
画質はSo-So。
<対策>QuickTime Proを用いて 「独立再生形式のムービーとして保存」すれば、
   無劣化で擬似ストリーミング再生が可能となる。
   「無料ツールで変換したMOV及びMP4動画の配信試験」を参照。

C)iWisoft....Converterで変換したH.264/MPEG-4 AVC Video
  (H.264_AAC.mp4)の配信テスト(737Kbps,約1分)
Embed
方式
Stand
方式
映像ビットレート641kbps+音声ビットレート96Kbpsとほぼ目標値で出力。
残念ながら、疑似ストリーム受信は不可。ダウンロード完了後でないと再生しない!
画質はSo-Soだ。
<対策>Yambを用いて再度作成(無劣化で出力)すれば、擬似ストリーミング再生
   が可能となる(「無料ツールで変換したMOV及びMP4動画の配信試験」を参照)。

D)iWisoft....Converterで変換したReal Video(RV1_AC3.rm)
  の配信テスト(608Kbps,約1分)
Embed
方式
Stand
方式
映像ビットレート512kbps+音声ビットレート96Kbpsと丁度目標値で出力。
音声圧縮に間違いがある為、RealPlayerで再生出来ないファイルとなってしまっている!
VLC media playerに関連付ければストリーミング再生可能だが、画質は劣悪だ。

E-1)iWisoft....Converterで変換したFlash Video(H.263_MP3.flv)
   の配信テスト(721Kbps,約1分)
.こちら
映像ビットレート625kbps+音声ビットレート96Kbpsと目標値に近く出力。
古典的なFLV1形式の映像圧縮の為、画質は劣悪だ。

E-2)iWisoft....Converterで変換したFlash Video(H.264_MP3.flv)
   の配信テスト(721Kbps,約1分)
.こちら
映像ビットレート625kbps+音声ビットレート96Kbpsと目標値に近く出力。
珍しい新しいFLV形式だが、Flash Player 9.0.15.0以降ならストリーミング再生可能
画質は、H.264/MPEG-4 AVC Video(H.264_AAC.mp4)と同様にまずまずだ。
<参考>
 他のH.264/AVC圧縮型FLVに変換可能なソフト(SUPERc, MediaCoder, XMedia
 Recode)との比較は、
 「H.264圧縮型FLVの画質比較」、「H.264/AVC圧縮型FLV 変換ツール」を参照。

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