x264-H.264/MPEG-4 AVC Revision293


x264-H.264/MPEG-4 AVC Revision293
 
(2005.07.16作成 05.09.16更新)
1.日本語化および本体は、ここから入手(但し、頻繁にバージョンアップされている)。
  インストール:本体を解凍し、その中のx264vfw.inf を右クリックしてインストールする。
      x264vfw.dll が、C:\WINDOWS\system32に入る。
      その後 x264.exeを実行して日本語化する。
 <参考>
  Q:H.264を試してみたいのですがAviUtlで使うにはどれを使えばよいのでしょうか?
  A:基本的にどれを使っても変わらないです。(CLI以外)
    例えばCPUがPentium4な場合、Pentium4用を使うとエンコードが少し早くなる程度です。
    Pentium2用というのはPentium2以上のCPUであれば全て使えます。(Pentium2,3,4,AthlonXP,64)
    doom9の物だと、インストーラーがついているので簡単かと思われます。

  Q:ic版とういのはどんな物なのでしょうか??違いとかあれば教えていただきたいです。
  A:わたしも詳しくは解らないのですが、icl版というのはインテルの C++ コンパイラー で
    作成した物で出来た物がインテル?のCPU向けに最適化されます。
    といってもあまり変わらないです。もちろん普通のとicl版の機能は同じです。
    おまけ程度に考えると良いと思います。

2.設定:
シングルパス-ビットレート:
  1パスVBR
シングルパス-品質ベース:
 DivXのQB(品質)と同じ。
 数値が大きい程高圧縮。
 20±5 が基準
マルチパス:
 1パス目、
 2パス目以降で1パス目の
  結果を元にビットレート
  を最適化して配分。
 2パス目以降ログファイル
  の更新のチェックで2パス
  目の情報を元にさらに最
  適化した3パス目のエン
  コードも可能。
CPUスレッド数:複数のCPU
 があれば分散処理可能。
<高度な設定>(注意:このダイアログ、実際は横長です)
<H.264設定 (H.264 Features)>
CABAC: Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding 文脈適応型バイナリ算術符号
  化の略。無効にするとCAVLC(文脈適応型可変長符号化)が使われるが、圧縮性能は悪
  くなる。
デブロッキングフィルタ:エンコード結果をただちにフィードバックしてブロックロイズの発生を抑
  える処理をする。
  +方向にするほど画像がノッペリし、ー方向に入れると細部を潰さないように圧縮。
  通常は0 で良い。
最大参照フレーム:複数参照したほうが圧縮効率は上がる(容量対画質が良くなる)が、処理
  時間は長くなる。増やし過ぎるとかえって画質低下及び容量増になってしまう。
  1〜3迄。通常は 1

<追加エンコード設定 (More Encoder Settings)>
IDRは、Instantaneous Decoder Refreshの略。 そのフレームより前のフレームは以降から
  参照されない。
キーフレームの最大間隔:デフォルトの250。
キーフレームの最小間隔:ビットレートを十分に使って画質を良くする目的なら 1〜5に
  設定

<Bフレーム設定 (B-frames)>

Bフレームの最大連続数:規定値は2
リファレンスとして維持:Bフレームが他のBフレームを参照出来るようにする設定。
  上2項目を有効にした場合はAVI形式では無理があり、MP4コンテナが必要。
適応:Bフレームの挿入法を状況に応じて適宜変化させる設定。
偏り:Bフレームの出現頻度を調節する。Bフレームを増やすとI/Pフレームは減少する。


<ビットレートの配分設定 (Ratecontrol)>
キーフレーム品質上昇率:キーフレームのビット割り当てを増やす割合。
Bフレーム品質減少率:Bフレームのビットを減らす割合。
ビットレート変動率:最大/最小ビットレートの振幅。
1/4画素精度補正(Quantizer品質ベース)の最小/最大:
 通常はデフォルトの設定で問題ないが・・・触りだしたらきりがない!

<マクロブロック分割精度 (Analysis)>
検索精度とビットレートの配分を設定:
 十分なビットレートを配分して高画質を狙うなら全部チェック。
(Weighted biprediction):フェードするシーンなどで効果を発揮するアルゴリズム。
彩度動き予測(Chroma ME):動きの検出(ME:Motion estimation)に輝度だけではなく、色情
 報も使い精度を上げる。
ブロック分割の品質(Partition decision quality):MEの精度。規定値は5(High Quality)。最高
 品質6のRDO(Rate Distortion Optimization)は、XviDでいうVHQのこと。
動き予測タイプ(ME Method):MEのアルゴリズム。規定値はHexagonal Search。
 Exhaustive Searchはあらゆる可能性を検索する。中間はUneven multi-hexagon。
動き予測強度(ME Range):
適応予測タイプ(Direct mode):Bフレームのモード。規定値はTemporalで、時間的に近くにあ
 るフレームとの差分によって動きを記述する。Spacialモードは、フレーム内で空間的に近く
 のブロックとの関係で動きを記述する方法。
 


| Kenのムービー計画へ |