FairUse Wizard 2 LEでDVDのバックアップ

 
FairUse Wizard 2 LEでDVDのバックアップ
 
FairUse Wizard 2LEでDVDビデオを直接 AVIファイルに圧縮変換
(2006.07.13作成, 06.08.19更新)
FairUse Wizard 2は、簡単な操作でDVDビデオから直接リッピング出来、しかもDivX,x264,
XviD等で字幕付きで圧縮出来るDVDバックアップエンコーダ。
今回は、DVDビデオ(片面2層 ビスタサイズ 16:9 スクイーズ収録、5.1chAC3二重音声:英語,
 日本語吹替、二重字幕)の本編 2時間01分を、
FairUse Wizard 2を使用して
 CD一枚分(容量:700MB、解像度:544x304)に圧縮変換した。
マシン環境は、Intel D945GNT、PentiumD830 3.0GHz、DDR2-533 512MBx2、GeForce 6600GT
  (VRAM 128MB) で、WindowsXP_ProSp2を使用。
DVDのリッピングは、DVD Decrypterを使用した。素材に用いたDVDVの構造は、ここを参照。

 特徴
機能
 ‐エンコード用コーデックには、DivXやXviDに加えて、x264, VP7, ffVFWの使用も可能
   XviDとx264は内蔵しているが、その他のコーデックは別途用意する必要がある。
 ‐ウィザードガイドに従って作業を進めていくだけで簡単に全てのプロセスを遂行出来る
 ‐エンコードセットアップのプレビュースクリーンで字幕のプレビューを見ることが出来る
無料LE版の機能制約
 出力出来るファイル容量は700MB迄
 エンコードの範囲選択は出来ない
 デュアルコアCPUやHyper-Threadingテクノロジーに対応したCPUの最適化に未対応
 入手先
FairUse Wizard 2 LE の入手先は、ここから 。今回はv2.5を使用。
2006年07月14日にリリーズされたv2.5の変更点は、
 内蔵x264 codecのアップデート、カスタムロゴの埋め込み機能の追加と新プロテクト
 (RipGuard, ARccOS?)への対応強化にある。
  DivX 6.2に対応とあるが、別途インストールする必要がある。
 DVDリッピングの可否
本ソフトは、コピーガードのかかったDVDビデオからのリッピング機能も持っている。
 変換可能な素材
DVDビデオ
DVD Decrypterなどで出力したISOイメージも利用可能。
なお、.VOBと.IFOは不可。
 出力可能なフォーマット形式
AVI の他にも、OGM, MKV形式で出力が可能。
 変換方法
変換方法の詳細は、ここを参照
手順:
  1)FairUse Wizard 2 LEを起動したら、任意のプロジェクト名と保存先を指定
    LE版では、エンコード方式でiPod Video(Encoding speed以外?)を選択出来ない。
    「Option」をクリックして 、「エキスパート」をチェックするとOGM, MKVへの出力を選択
     出来る。 →今回はAVI
 
  2)次へをクリックすると、
    DVDドライブの選択画面
    になる。
    ここでISOイメージファイル
    も選択出来る。

    決定したら
    「選択」をクリック。
  3)DVDの構造が解析されタイトルの一覧が表示されるので、エンコードの対象となるパ
    ーツ(サイズが一番大きいものが本編)を選択する。今回は本編のみを対象とする。
   *Ctrlを押しながら複数のパーツを選択することも出来るし、「全てのパーツをハード
    ディスクに保存する」ことも可能だ。そしてリッピングした後に、「セッション選択画面」
    で改めて選択し直すことが出来る。  
  4)次へをクリックするとプロジェクトの保存先に"○○.raw.0〜・・.fdu"として保存される。
    約2時間のタイトルが 11分程度でリッピングされる。
  5)続いて保存されたパーツの映像が表示される。
     フレームの範囲:LE版では取り込む範囲を指定出来ない。
     画面の範囲:標準設定(自動選択)で指定する(不都合があれば設定し直す)。
     字幕の設定:プルダウンで字幕を選択する。
       複数ある場合は、「絶対字幕のみ表示」のチェックを外し、
        プレビュースクリーンで字幕のプレビューを見て選択することが可能。
  6)次へをクリックすると、インターレースの解除方法を
   指定する画面が表示される。
     「検出」ボタンをクリックすれば自動設定される。
字幕の選択

02通常の日本語字幕の大文字
  7)次へをクリックすると、圧縮設定画面が表示される。
   映像変換設定:圧縮形式、サイズを設定する。→今回はXviD, Two passで実行。
     LE版では、ファイルサイズは700MB以上を選択出来ない。
     なお、Encoding speedをCodec settingsに変更すれば、コーデックの詳細設定が
      フロントエンドと同様に可能だが、今回は初期設定のEncoding speedで実行。
   音声の設定:使用する音声は自動で日本語が待機中となっているので、追加の必要
     なし。音声の圧縮は、MP3/OGG/AC3から選択可能→今回はMP3で実行。
   *音声を英語で、字幕を日本語でバックアップするのが現実的なのだが・・・
    映像の解像度:元素材のアスペクト比に準じた幾らかが自動的に提示される
     *「お勧めの解像度のみ表示」のチェックをはずせば、選択範囲は拡大する。
     →今回は560x304で実行。カスタム設定は出来ない
  8)設定したら次へをクリックするとエンコードが始まる。
   *複数のタイトルを同時に変換したい場合は「セッション選択画面に戻る」をクリックし
    て、不必要な「セッションを削除」する。1つのセッションを選択して上の画面を呼び
    出して設定して、次へをクリックしてエンコードさせる。途中で「戻る」をクリックして
    一旦エンコードを中止する。
    残したセッションでも、この操作を繰り返した後に
     「全てのセッションを一括処理」 をクリックすると順次エンコードされる。
    即ち、DVD DecrypterIFOモードと同様に、複数のタイトルを同時に結合して出力
     することは出来ない。
  →変換処理中 進捗バーは表示されるが、映像は表示されない。

   プロジェクトの保存先に
   以下が保存されている。
    ・リッピングファイル
    ・プロジェクトファイル
    ・FUDファイル
   そこに
    ・.logファイル と
    ・変換されたファイル
   が作成される。
 結果 :
1)DVD変換操作は、ウィザードに従って行くだけで実行可能。但し、複数のタイトルを一括変換
 するには少しコツが必要だ。
2)エンコードに必要な時間: 2時間の本編を 2-Passエンコードで 2時間18分で変換。
   リッピングには約 11分。
3)解像度:560x304(カスタムリサイズは不可) 、容量:698MBとほぼ一致。
4)今回の設定条件で出力される映像の画質は Good・・・「無料DVD変換ツールの比較」を参照


注意
このページではソフトが可能な機能をありのままに検証することを目的に記述しました。
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ここに記述されているソフトを使用することで発生したいかなる問題に対しても筆者は責任を負いません。
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