リモートデスクトップツールAnyDeskの試用

リモートデスクトップツールAnyDeskの試用

 
=ホスト/リモート側 IME制御の連携に矛盾あり対策が必要=
(2018.05.30作成, 18.06.28更新)
TeamViewerは優秀な Virtual Network Computingツールだが、2018年5月になって「商用使用の疑い」とか「商用使用が検出されました」とか言い出し、短い時間でタイムアウトしてしまうようになってしまった(商業使用フォームからブロックの解除を要請しても、1週間経っても埒が明かない)。そこで、
パソコン遠隔操作ソフトの双璧 AnyDeskを試用してみたところ、残念ながら TeamViewerと比べて使い勝手は悪いが、代替するしかなさそうだ。

AnyDeskの特徴は、
(1) 軽量、高速と云うが如何?
(2) AnyDeskアドレスはコンピュータ名などにも対応。
(3) ルーター越え接続可能。
(4) 広範囲の OSをサポート(現在、Windows 4.1.2, Ubuntu 2.9.5, MacOS 4.0.0, iOS 2.7.2, Android 4.0.4の入手が可能)。
<備考>AnyDeskの不具合(報告例)
(1) IME制御が滅茶苦茶
IMEの切り替えが、操作側とリモート先でそれぞれ半角と全角がまちまちになって切り替わり、IME制御が統一されない。ホスト側とリモート側の「半角/全角」がうまく連携しないことがある(こちらを参照)。
(2) テキスト(メモ帳などの入力ボックス)の文字が霞んで表示され見づらい。
(3) 音声OFFの設定を保存出来ない。
と云う報告がある。(1), (2)については後述するが、(3)は Windows版 v4.1.2では不都合はなかった。
(4) ステータスバーが邪魔:ノートパソコンでリモートする場合は操作画面が広い方がよいので、無い方がよい。
=操作手順=
I.
AnyDeskのインストール
AnyDesk (今回は v4.1.2をここから入手)はインストールせずとも動作するが、無人アクセスが出来ない。ユーザーアカウント制御(UAC)が起動すると操作出来なくなるので、インストールする事とする。
1)「このデバイスにAnyDeskをインストールする」をクリック
2) 次は、お好みで設定して「同意してインストールする」をクリック
次に、インストール時の設定
3) [エイリアスを設定します]は、コンピュータに名前を付けてその名前で接続出来る便利な機能。無料版ではこのエイリアスはインストール時にしか決められない。
 
4) 9桁の番号ではなく、この名前を入力すればよいので接続しやすい。但し、全世界で唯一なので、既に誰かがつけた名前はダメ。適当に変更すると登録ボタンが押せるようになる。なお、名前の最後には @adを付ける
 
5) パスワードの設定は後からでも行えるが、ここで設定。
「無人アクセスを許可する」をチェックすると、パスワード入力画面になるので、適当なものを指定する。
 
 
なお、AnyDeskは Windows起動時に自動起動する。プログラム>スタートアップ内のショートカットを削除すれば、自動起動を止めさせることが可能。
II
設定の確認と変更
6) 「新しい接続」画面の右上の「一般」をプルダウン。「設定」をクリック
 
7) 項目「セキュリティ」で、続き設定の確認
 
 
8) 項目「ビデオ再生」で、品質を通信環境に応じて変更する。
 
III.
接続手順
9) 画面中央の「ほかのワークスペース」に、エイリアス名+@adを入力し(もちろん番号でもよい)、接続をクリック。
  なお、無人アクセス済みのリモートPCは下段に登録されるので、次からの接続が容易
10) すると、パスワード入力画面が現れる。
パスワード入力し、お好みで「次回からは自動ログインする」をチェック。[OK]すれば接続できる。
 
 
11) 接続中、ウインドウの右上メニューの各簡易設定項目
通信環境に応じて、「表示」の [品質]を調整する。
 
 
12) 日本語変換に大問題!!
操作する(ホスト)側、操作される(リモート)側が共に「全角ひらがな[あ]」に設定して日本語変換をすると、奇妙な事だが・・・
ホスト側でも日本語変換が出現し、リモート側(の今回はメモ帳)での日本語変換はホスト側の変換が完了した後でないと作動しない ┓(´_`)┏
 
 
その方策:
日本語に変換する場合:下図の如く、操作する(ホスト)側:半角英数[A] を選択。
操作される(リモート)側:ひらがな[あ] を選択する必要がある。
即ち、敢えて[半角/全角]で連携させないようにする。
 
 
すると、⇒ リモート側で直ちに日本語変換出来るようになる \(^-^)/
なお、半角英数字入力の場合は、いずれの側も 半角英数[A]を選択。
=成績=
 
AnyDeskは、コンピュータ名でも接続可能。アクセス済みのリモートPCは登録・表示されるので、接続が容易だ。しかし、
TeamViewerと比べて、残念ながら以下の不都合があった。
1) 日本語変換に不具合あり、これが AnyDeskの最大の欠点だ(上記)。
2) リモート側のテレパソを視聴すると、普通の通信環境(7~10Mbps)において、
・Windows PCでは、1秒位遅れるもほぼスムースに再生可能。しかし、
・Androidスマホや iOSタブレットでの視聴では、パフォーマンスに劣る。即ち、往々ガクガク再生となり、音声は2秒位遅れ、映像は4~5秒遅れるなど音声・映像解離が顕著で鑑賞し辛い(TeamViewerではほぼ問題なく視聴可能)。
3) 操作開始時に往々にして、駐車禁止のマウスポインタ( )が出現して一時的にも「利用不可」となってしまう場合が生じる。マウスポインタを当て直せばすぐ通常に戻るが煩わしい。状況によっては
 
 
最悪、下記エラーメッセージされてフリーズしてしまう場合があった。
 
 
*TeamViewerでも、同様な一時停止が起る場合がある。
 
4) テキスト文字の霞みは、TeamViewerと同じか、やや見づらい。
5) リモート壁紙を削除出来ない事は残念。

追記(2018.06.28)=
 
TeamViewerは何をもって商用使用と決めているのか不明。プロバージョンを購入させる為の方策であろう!
ブロック解除を要請してから、5週間経ってやっと、お許しがもらえた。
 
 
Hello,
Thank you very much for your message.
I set your ID to private, non-commercial usage, because I believe you that you do only use TeamViewer for private use.
So you are now able to use the free, non-commercial version again.
But please keep in mind:
TeamViewer is only free for private, non-commercial use.
If you want to use TeamViewer commercially, please buy a license.
・・・


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