Android端末の静止画面をキャプチャする方法

Android端末の静止画面をキャプチャする方法

 
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(2012.03.07作成)
Androidスマートフォンを使っていて、不満に感じる事の一つに「画
面キャプチャ(スクリーンショット)が簡単に出来ないこと」がある。
画面キャプチャをしたいと思っても、ほとんどの端末にはそのメニ
ューや設定は無いし、キャプチャ用のアプリも用意されていない。
Androidマーケットで関連するアプリを探してみるといくつか見つか
るのだが、残念ながらほとんどの端末では動作しない。
汎用アプリ無し(>_<、)
そうした画面キャプチャ用アプリを動作させるには、ルート(root)権限が必要なのだが、多くの端末ではユーザーがルート権限を自由に使えないようにメーカーが設定を施しているため動作しないと云う(こちら)。
スマートフォンでも iPhoneの場合はOSが標準で画面キャプチャ機能を用意している。
Androidの場合でも、NTTドコモのGalaxy Sはホームボタンと戻るボタンを同時に押すことで画面キャプチャが出来る機能を搭載している。
一方、「アンドロイドで、スクリーンショット...」を参照したところ、NTTドコモのシャープのAQUOSシリーズ全機種で、電源ボタン+ホームキーを同時に長押しするとカシャっと撮れます、とあったのだ  ⇒ 筆者所有のAQUOS PHONE SH-01Dも可能で、 /sdcard/screen shotフォルダに 720x1280のPNG形式で保存される(右図:アストロファイルマネージャで表示)。
<追記>OS 4.0になってスクリーンショットの撮影方法が 電源ボタン+音量ダウンボタンの同時長押しに変更になり、保存場所も /sdcard/Pictures/Screenshotsフォルダに変更された。
   
そうした一部の機種以外のAndroid端末で、画面キャプチャが行なえるようにする為には、少々面倒だがパソコンに接続して専用の開発環境ツールを使って撮影する方法がある。
そこで、筆者が所有するNTTドコモのAQUOS PHONE SH-01Dを例に、その開発環境を導入する手順についてWindows 7(x64)で実行した体験をメモしてみた。
 
1. Android SDKのインストール
 
Android 搭載デバイスで実行するアプリケーションの開発に必要なツール Android SDK を今回は Windows 7(x64)パソコン へインストールした。
Android開発者向けのサイトから「installer_r16-windows.exe」を入手 して、
HyperLand Plusさんの「Android SDKの設定:installer_r15-windows.exe」(こちらのページ)を参考にインストール(インストール先は C:\Program Files (x86)\Androidフォルダ)。
注意すべき点は、
1) インストールの前半に、作動にはJDK (Java Development Kit)が必要な事とリンク先が示される(Java実行環境Runtime Environment:JREではない)。
ORACLEサイトからJava開発者向けツール JDKの 「Java Platform (JDK) 7u3」の 「jdk-7u3-windows-x64.exe」 を入手(チェックを Decline License Agreement → Accept License Agreement へ変更すればダウンロード可能)。
Android SDKのインストール途中でもかまわないからインストールする。
 
 
 
2) Android SDKライブラリのダウンロード・インストールは管理者権限で実行する。
Android SDKのインストールが完了しても直ちに Android SDK Manager を起動せずに一旦閉じる。
そして、インストール先のフォルダ内にある 「SDK Manager.exe」を右クリックし「管理者として実行」から起動させて Android SDK ライブラリのインストールを行う。
   
 
3) 最低限必要なライブラリのパッケージは8個
管理者権限で実行しても「Google USB Driver package」をインストール出来なかったので、 Tools メニューの Options で 「Force https://... sources to be fetched using http://...」にチェックを入れて実行したらインストールに成功した。
 
 
  4) 手動で「tools」と「platform-tools」の二つのフォルダのパスを通すと云う必要は無かった。結局、約1GBの容量を必要とした。
   
2. Android USBドライバーのインストール
 
単にAndroidをPCで充電したりSDカードをUSBストレージ接続する場合であれば、USBドライバをインストールしなくても可能だが、普通に接続した場合は繋がらない。
その場合のUSBドライバは、何んと 2種類必要だ。
 
 
・SH-01D用 USBドライバ(SH-01D_driver.exe)
入手先:http://k-tai.sharp.co.jp/support/d/sh-01d/download.html#usb_driver
・SH-01D用 ADB USBドライバ(usb_driver_SHARP_r5.0.zip)
入手先:http://devlog.dcm-gate.com/2012/02/adb-usb2012217.html

 
先ず SH-01D用 USBドライバ(解凍後の SH01D_driver.exe)を管理者権限でインストールした後に、SH-01D用 ADB USBドライバをインストールする。
ADB USBドライバは、SMARTGOODS.MEさんの「USBドライバインストール手順」(こちらのページ)に準じてインストールした。その要点は、
1)usb_driver_SHARP_r5.0.zipの解凍先を、筆者はAndroid- SDKがインストールされているC:\Program Files (x86)\Androidフォルダに入れた。
2)自動ドライバインストールで失敗した「デバイスマネージャー」の「ほかのデバイス」の「Android ADB Interface」を右クリックし、「ドライバソフトウェアの更新」ー「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します」で解凍先フォルダを指定すればよい。
・・・「Android Phone ー Android Composite ADB Interface」と認識されれば成功だ。
 
 
   
3. Android画面のスクリーンショット撮影
 
USB接続をする前に、Android側で設定>アプリケ
ーション>開発 と進み、「USBデバッグ」にチェ
ックを入れる。
なお、設定>USB接続は「カードリーダーモード」
のままでも問題ない。
Android SDK Toolsのインストール先のtools>
ddms.bat をクリックして「Dalvik Debug Monitor」
を開く。
Nameに登場している端末をクリックし、Device
>Screen captureをクリックする。
 
 
すると、別ウィンドウで端末の画面が表示される。[Save]ボタンを押すとキャプチャ画像を 720x1280のPNG形式で保存する事が可能だ。
端末で直接スクリーンショットした場合と比べて、ステータスバーにUSB接続関連の処理情報が3個追加され、バッテリーは充電中となってしまう。