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=背景透過AIツールを用いてツーショット写真を作成=
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筆者は、今迄パソコン(PC)で無料の
Adobe Photoshop CS2*を用いて「選択ツール」を使用して手動で被写体を抽出することにより、各散策地で撮影した個別の写真から後日改めて夫婦のツーショット写真を作成してきたが、特に細い髪の抽出は難しく手間がかかっていた
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<実例>「ツーショット写真」のスライドショー(by WOW
Slider)
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画像上をクリックすると、該当地のPanotourツアーへリンクします
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1) 城郭めぐり(まとめ)
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2) 京都社寺めぐり(まとめ)
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* Photoshop
CS2は 2005年にリリースされたサポートの終了したバージョンで( こちらを参照)、
無料使用可能だが人工知能(AI)を活用したツールは搭載されていない
一方、最近のスマホ Google Pixel 9はカメラアプリに「一緒に写る」機能が搭載されて集合写真の合成が可能となっているようだが、同様の
AI機能を搭載したスマホ用のカメラアプリは未だ見当たらない
そこで、撮影済み写真の被写体を簡便に切り抜くことを目的に、AIを活用した無料の各種ツール:
I. 「写真の背景を削除」する各種オンラインサービス
II. Google フォトの「編集マジック」ツール
III. MS ストアアプリ「Image Free Background Remover」
を用いて検証したところ、簡単きれいに背景を透過することが可能だったので、切り取った写真(1)の被写体を写真(2)に合成してツーショット写真を作成する操作手順について記述した
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素材とした写真(1)と写真(2):JPGファイル、解像度
2048x1152ピクセル
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I. 写真の背景を削除する各種オンラインツール
以下は、AI(人工知能)を活用して背景を消去して被写体を切り抜く無料のネットサービス
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A)
Adobe Express( こちらから実行)
、 無料プランでは利用期間に制限なし
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(1) 写真をアップロード
(2) すると、直ちに自動で背景が 削除される
(3) ダウンロード
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<参考1>無料プランとプレミアムプランの機能比較(詳細は、 本家参照)
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Adobe
Expressは、テンプレートやAI機能、画像編集機能などを活用して簡単にロゴ、チラシ、動画、SNS投稿用の画像などの制作が可能なデザインツール
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無料版は基本的な機能の利用が可能だが、プレミアム版ではより多くのテンプレート、素材、高度な編集機能の利用が可能。
例えば、無料版は「消しゴム」の利用不可。プレミアム画像の保存 1日200点迄、クラウドストレージ
5G迄。動画では背景削除や4Kでの書き出し不可、長さ30分迄など
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<参考2>Microsoft
ストアアプリ Adobe Expressも期間制限なく利用可能
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入手先
⇒ こちら
からインストール
但し、Webアプリとして提供されており、多くの機能はオンラインでの利用を前提としているのでネット接続が必要
チラシ、TikTok、履歴書、リールのデザイン以外に、
• 生成 AI により、説明を入力するだけで目を引くテキスト効果や画像を作成
• 簡単にビデオクリップ、アートワーク、アニメーション、音楽を組み合わせて動画を作成
• 豊富なテンプレート、写真、動画、音楽などを使用して短時間にコンテンツを作成
• 「GIF に変換」、「背景を削除」、「QR コードを生成」など、ワンクリックでタスクを完了
• リアルタイムの共同作業、ブランドキットやテンプレートの共有によるコンテンツの作成
など
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B) Microsoft
Designer( こちらから実行)
、 利用期間に制限なし
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(1) 画像をアップロード
(2)「背景削除」を実行
(3) ダウンロード
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<参考>Microsoft
Designer について
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Microsoft Designer は、AI 搭載のグラフィック
デザインおよび画像編集アプリ。[AI で作成]、 [AI で編集]、[
最初からデザインする]から構成される(詳細は、 本家参照)
比較的新しいサービスのためか、現在は無料・無制限の利用が可能
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C) CapCut( こちらから実行)
、 無料版では利用期間に制限なし
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(1) ログインして、上画面中央部:[動画(video
editor)]→[画像(Photo Editor)]へ変更
(2) 右上の[画像をアップロード]から写真を登録
(3) 右縦表示メニュー[背景を削除]をクリックし項目[自動削除]を有効化すると、直ちに背景が
削除される
(4) 右上[すべてダウンロード]をクリック→ 保存「↓ダウンロード内の[情報表示]部分」をクリックすると示されるメニューで、フォーマット:PNG、サイズ:1x、[透明な背景]をチェックしてダウンロード
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<参考>CapCut
について
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1) CapCutは、自動キャプション、テキスト読み上げ、背景除去などのユニークな機能を持った動画編集アプリ。無料のフォントとエフェクト、スムーズなスローモーションなどの高度な機能を提供しているが(無料版と有料版との違いは、 こちらを参照)、動画の書き出し作品には残念ながら
CapCutのウォーターマークが入ってしまう
2) 画像編集機能には、背景リムーバー(自動削除)以外にもカラーマッチ(AIベース)、リサイズ(レイアウトの自動調整)、背景ジェネレータ(AIによって生成)を搭載
なお、パソコン版CapCutの実態はWebアプリで、インストールにはかなりの容量が必要なため写真の背景削除のみを目的には導入しづらい
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D) Canva( こちらから実行)
、 無料トライアル期間:30日間(複数回試行すると仮契約が必要となる)
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(1)
画像をアップロード
(2) 背景除去
(3) ファイルメニュー>ダウンロード(PNG、サイズx1、背景透明)実行
=結果(下図)=
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| E)
DreaminaAI(こちらから実行)、
無料トライアル期間 :14日間 |
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(1)「無料ではじめる→」をクリック
(2) 画像ジェネレーター>「キャンバスで作成」をクリック
(3) 画像をアップロード
(4) 背景を削除⇒「背景を削除」実行後「完了」
(5) アスペクト比とサイズを各々 16:9、2048x1152に変更
(6) エクスポートでPNG、サイズ 2x、このキャンパスを設定後「ダウンロード」
=結果(下図)=
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=成績=
1) いずれのツールも、AI機能を活用して簡単・瞬時に背景をきれいに消去可能
2) Microsoft Designer、CapCut、Canvaと DreaminaAIは主被写体のみが残り、
Adobe Expressはマイナーな被写体も残された(残してくれる)が、そのことに良否/優劣をつけられない
3) 被写体の切り抜き具合は、Canva> Adobe Express>
CapCut > Microsoft Designer> DreaminaAIの順で、不出来な
DreaminaAI以外は遜色ないように思われるが、髪の抽出具合については IV.結語を参照
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| 4) Adobe
Express、CapCutと Microsoft Designerは登録ユーザーには制限なく利用可能だが、残念ながら
Canvaと DreaminaAIは無料トライアル期間に制限がある |
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5) ツーショット写真は、Photoshop
CS2を用いて主被写体を写真(2)に合成すればよい
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F) その他のオンライン背景削除ツール
下記サービスは、以下の理由で無料利用するに値せず
未検証
(a) Photoroom:出力サイズ 1280x720ピクセル迄の低解像度
(b) remove.bg:無料の出力サイズは 666x375ピクセル迄と低解像度
(c) MyEdit:”お客様のアカウントは、1日1回のダウンロードが可能です”と
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II. Google
フォトの「編集マジック」で被写体を抽出 |
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スマホの Google
フォトアプリに搭載されている「編集マジック」は、AI技術で被写体を切り抜いて、移動及び縮小・拡大することが出来る編集ツールで、後述の背景リムーバー機能「消しゴムマジック」とは逆の目的で用いて被写体を抽出する
Google Pixelシリーズ以外のスマホでも利用可能だったが、筆者所有のPCのブラウザ
ChromeやタブレットアプリのGoogle フォトには「編集マジック」は搭載されていなかった
┓(´_`)┏オーノ~
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A.
Googleフォトのサイト上で完結する方法
(1)前準備:Photoshop CS2を用いて、写真(2)に写真(1)の被写体部分を加えただけでは備考の如く「編集マジック」が作動しないので、アスペクト比
16:9に拡大・調整した JPG写真(3)を作成して Google フォトのサイトにアップロードする
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備考:アスペクト比
16:9より横幅が広い写真は、” 現在のところ、360°写真やバーチャルリアリティ写真を編集できません
”と云うエラーメッセージが出て作動しない
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(2) アップロードした写真を選択
(3) 画面下部にあるメニューから「編集」をタップし、画面左下にある「編集マジック(色がカラフルに変化している)」アイコンをタップ
(4) 編集画面が表示されるので、以下の手順で被写体の抽出を実行する
=被写体の抽出方法=
輪郭をなぞって囲んだり、塗りつぶしたりして、手動で選択範囲を調整する。大雑把な選択方法でよいが、スマホ画面は小さいので少々コツが要る
(´ヘ`;)
選択した被写体は白っぽくなり、長押しすることで位置の変更が可能となる。2
本の指でピンチ操作することで拡大や縮小が可能
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(5) 予定したサイズにして予定の場所に移動したら、右下の矢印マークをタップし、「コピーを保存」をタップ
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(6) 編集で、アスペクト比を[元の写真]に設定後「切り抜き」を実行し、不要となった部分を削除
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(7) 「コピーを保存」をタップして、保存された合成写真をダウンロード
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<補足> 編集>ツール>「消しゴムマジック」を使えば、写真に写り込んだ不要なものを
AIが自動で検出して簡単に消去し補完してくれる(下図は別の資料で検証)
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※通常は、Object
Remover [Nero AIを使って不要な物をオンラインで削除出来るMicrosoft
ストアアプリ]を Googleアカウントでサインして無料で利用している
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B. コンパクトな抽出用素材*で「編集マジック」を実行して
Photoshopで合成する方法
(1) Photoshop CS2で、コンパクトな切り抜き用素材を用意して Google
フォトへアップロード
* コンパクトな抽出用素材とは、Photoshopを用いてアップロードする写真の大きさを切り抜く予定の被写体周囲のみに限定し、その隣に同じスペースの移動先用の白色余白を追加したJPG画像
(2) Google フォトの「編集マジック」で抽出・移動 (A-4に準じて実行)
(3) ダウンロードしてPhotoshop CS2で、切り抜いた被写体の背景を透明化して合成写真を作成
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=成績=
1) 比較的簡便に被写体の抽出が可能で、切り抜き具合も Adobe Expressと比べてそれ程遜色ない
2) スマホ上の被写体が方法Aよりも方法Bの方が大きく表示されるので、操作上選択範囲を調整し易い利点がある
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III. Image
Free Background Remover(MS
ストアの[写真の背景削除]アプリ)
AIを搭載しアップロードされた写真の背景を高精度に自動検出して削除する無料の
Microsoft Storeアプリケーション(ウェブサイトでは、「Remove
Background From Images」と呼称)をインストール
(1) アプリを起動
(2) 「Open[開く]」アイコンをクリックして、写真を読み込む
(3) ”AI処理中です。お待ちください” と表示された後、ただちに写真の背景が消去される
(4) 切り抜いた被写体に効果やプリセットの適応が可能(今回は未検討) |
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(5) 「Save[セーブ]」アイコンをクリックして保存
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=成績=
1)簡単に被写体の抽出が可能で、切り抜き具合もAdobe Expressと比べてそれ程遜色ない
2) GIMPや CapCut のように多彩な編集機能は搭載されておらず、背景の削除に関連した機能に特化されてるところが使い易い
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IV.
結語
1) いずれのツールも 旧Photoshopでの手作業と比べれば 超簡単に背景をきれいに消去可能
2) 髪の抽出具合に注目して無料の四択ツールを比較すると、Adobe
Express> CapCut> Image Free Background Remover
≒ Google フォト > Microsoft Designerの順 |
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3) オンライン背景削除ツールのうちでは
Adobe Expressが最良(無料で優良)
4) Google フォトアプリは一手間かかる前準備とスマホが必要だが、
5) Image Free Background Removerは PCアプリのみで完結するので扱い易い
なお、最近は Microsoft ストアアプリの Adobe Expressと
Image Free Background Removerの出来具合をその都度比較して、良好な方を利用している
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