1) GIMPは、GNU
Image Manipulation Programの略で、GNUとは米フリーウェア財団のプロジェクトの
こと。Photoshopに匹敵する豊富な機能を搭載した画像レタッチソフト。
FinkCommanderからgimp(1.2.4-1)をダウンロード/インストールする。
2) X Window Systemにはメニューなどの表示を各国語対応にする「X_LOCALE」という仕組みが
あり、同機能に対応したアプリケーション(GIMPやGNOME)であれば日本語表示できる。
しかし残念ながら、Finkプロジェクトが提供するパッケージは同機能を無効にした状態で配布さ
れている。これら対応アプリケーションでX_LOCALEを有効にするためには、GUI部品を提供するライブ
ラリー「gtk+」(GUIの開発ツールキット)をビルド(編集)する必要がある。
パッケージをソースからビルドするには、アップルが提供する開発ツール「Developer Tools」(
Property List Editor)をインストールしておく必要がある。
そして、日本語入力とかな漢字変換を可能とする設定もおこなう。
3) まず、gtk+が生成する「info」に、X_LOCALEに対応させるための文字列を追記する。
<方法>
ターミナルでsudo pico /sw/fink/10.2/stable/main/finkinfo/gnome/gtk+-1.2.10-13.info
と入力。「return」キーを押して「pico」エディターでファイルを開く。
開いたファイルの中に「ConfigureParams」で始まる行があるので、その最後に
--with-xinput=xfree --with-locale=ja_JP.EUC を追記して、「return」キー。
「control」+「O」キー、「return」 キーで保存。「contrl」+「X」キーで「pico」エディターを終了。
ターミナルも終了する。
4) 次に、Developer Toolsファルダ内のApplicationsフォルダにあるProperty
List Editorを用いて、
新しくenvironment.plist(環境設定記録リスト)を作成して、「.MacOSX」内に格納する。
<方法>
Property List Editorを起動し、リストに以下の如く言語設定や日本語入力時に利用するソフト
を指定して、
「ホーム」フォルダに「environment.plist」と名前して保存する。
なお、XMODIFIERS・・・は、日本語入力とかな漢字変換に必要。
ターミナルに mkdir
.MacOSX と入力後、「return」 キーを押し、「ホーム」フォルダに不可視
の「.MacOSX」フォルダを作成する。
ターミナルに cp environment.plst .MacOSX
と入力後、「return」 キーを押し、.MacOSX
フォルダ内にenvironment.plstをコピーする。
5) 最後に、FinkCommanderでgtk+を再構築する。
<方法>
FinkCommanderを起動してgtk+を選択しておいて、Sourceメニュー(Binaryメニューではない)の
「Rebuild」/「Install」を選択する。
5) なお、日本語入力時に点滅の不具合がある場合は、ホームフォルダに「.Xresources」を作成し、
以下の文字列を記入しておくと解消出来る。
<方法>
ターミナルを起動して pico ~/.Xresources
と入力し「return」キーを押して、「pico」エディターで
「.Xresources」ファイルを開く。
Kinput2*OverTheSpotConversion.UseOverrideShellForMode:
True
という文字列を入力して「control」+「O」キー、「return」
キーで保存。「contrl」+「X」キーで終了。
|