Windows 10 Fall Creators Updateに伴う問題点

Windows 10 Fall Creators Updateに伴う問題点

 
(2017.10.30作成 ,18.03.16更新)
マシン環境は、主に BTOパソコン( Windows8.1通常版から漸次 Windows10 Homeへアップ→ TH2→ RS1→ RS2へアップした QSWin x64マシン) で検証した(これ迄の経過は、こちらを参照)。
2017年10月18日より Windows 10のメジャーアップデート Windows 10 Fall Creators Update( RS3: Redstone 3、バージョン「1709」)の配信が開始された。
新機能は、OneDrive「ファイルのオンデマンド」機能、Windows Subsystem for Linux(WSL)、複合現実(MR)プラットフォーム「Windows Mixed Reality」、スマホとEdgeブラウザのWeb作業のリンク機能、HDRビデオのストリーミングなど(こちらを参照)。
=成績=
A)
メジャーアップデートに失敗
A-1) QSWin x64マシン(BTOパソコン)
(1) Windows Updateより実行⇒ 「再起動しています。コンピューターの電源を切らないでください」69%経過した時点で停止してダメ!
そこで、
→Windows updateのトラブルシューティングを実行、gred AntiVirus アクセラレータとOldNewExplorerを停止
(2) 更新アシスタント(MediaCreationTool.exe)を使って実行⇒ インストール完了後、「間もなくPCが再起動します」で停止してダメ!
そこで、
→Windows を一度セーフモードで起動後、クリーンブートなど(こちらを参照)
(3) 更新アシスタントを使って実行⇒ やはり「間もなくPCが再起動します」で停止!
(4) Windows Updateより実行⇒ やはり「再起動しています...」69%経過した時点で停止!
(5) インストールメディア(USBメモリ)を使って実行しようとしたが⇒ クリーンインストールしか出来ない為に中断!
ナッ何んと!
→たまたま思い付きで Cドライブの「ドライブのスキャンと修復」を実行したら、
(6) 更新アシスタントで、すんなりとアップグレード出来た ヽ(^o^;)ノ


A-2) EGG x32マシン(MCJ_EGPE66GT50P, Core2 Duo E6600 2.4GHz、メモリー4GB)
ダウンロード→ ダウンロードを検証→Windows 10を更新していますの終了とともに、「0xc0000005」エラーとなって、アップグレード出来ない。
そこで、
chkdsk f: /f /rでチェック→ Windows を一度セーフモードで起動後、クリーンブート環境で、更新アシスタントを使って実行したら、アップグレードに成功した ヽ(^o^;)ノ


A-3) CF-AX x64マシン(パナソニックのレッツノート CF-AX2QEBJR) ┓(´_`)┏
最終段階のFIRST_BOOTフェーズでブルースクリーンとなり、失敗(エラー0xC1900101 - 0x30018)
⇒ 自動的にアップ前に復旧される。
→Microsoft サポート「Windows 10 のアップグレードとインストールに関するエラーのヘルプ」をサード パーティ ドライバーの更新以外実行。クリーンブート後、再度トライした
⇒ やはり、FIRST_BOOTフェーズでブルースクリーン
* このマシンは、2017年04月18日にDriver Booster 4でドライバ更新を実行した際も、ブルースクリーンでシャットダウンしたり、タッチパネルが上手く作動しなくなってしまう不都合が発生し、システムの保護で復元した経歴がある。従って、ドライバの更新が出来ない (´ヘ`;)

⇒ 追記
(2018.03.16) :ナッ何んと! CF-AXマシンのアップグレードに成功
5~6回トライするも全て不成功に終わっていて、諦めていたのだが・・・
半年ぶりに思い立って Windows Updateからメジャーアップデートを実行したところ、インストール後の再起動にてディバイスの構成云々でつまずきそうになったのだが、何とか無事適用出来た!!
その間に変わった事といえば、SDXC UHS-I カードを TOSHIBA SD-BU064Gから THN-N401S1280A4(64GBから 128GB)へ変更した事ぐらいだ。
まさか WinUpdateManagerがブロックしていた訳ではなく、致命的不具合を起こす更新プログラムが無くなった為であろうか ?(゜_。)?

B)
再設定が必要となった事項
(0) Win7DSFilterTweakerで Preferred Decodersを WMVAとMP3以外は Microsoft⇒ LAVへ変更
(0) フォルダオプションが元に戻るので、フォルダを開くたび..、開いているフォルダまで展開、タイトルバーに完全なパス..、空のドライブ..にチェック
(1) 修正したWindows Update方式が元に戻るので、検索窓「デバイスのインストール設定の変更」で「いいえ」にチェック
(4) コントロールパネル>管理ツール>タスクスケジューラの Microsoft>Windowsの「Defrag」の「SheduleDefrag」を削除
(6) コマンドプロンプト「powercfg /hibernate on」実行後、コントロールパネル>電源オプション...「高速スタートアップ...」を無効化
(8) Winaero Tweakerで、Old Volume Controlを再設定
(9) 関連付けの一部が、動画:映画&テレビ、ブラウザ:Microsoft Edgeに戻るので修正
10) ディスプレイの解像度: NVIDIAでカスタマイズした解像度は削除されてしまうので再設定
13) Windows Media Playerのメディア ストリーミング オプションが初期化され、全ての DLNA対応デバイスにアクセスされてしまうので、再度「許可」の[ オン/ オフ ]設定が必要
14)デスクトップのユーザーフォルダ内>場所を移動した「ダウンロード」、「ドキュメント」など
元の場所(C:\Users\ken\Downloads)のアイコンを削除
15)「ディスククリーンアップ」アイコンを定期実行プログラムへ再登録
16) SSD最適化設定:初期化されたかは不明だが実行
17)すべての設定>プライバシー>全般では全てオフ。 バックグラウンドアプリでは「Flipboad」「フォト」以外はオフに設定。

C)
再設定が必要ではなかった事項
(0) システムの保護は無効となるが、そのままとしておく。
(2) VMware Player 6.0.4:クライアントネット接続出来ない→再度インストールで修復

(3) 8GagdetPack Toolsを Make gadgets smallerに変更
(5) コントロールパネル>電源オプション>プラン設定の編集>詳細な電源設定の変更「スリープ解除タイマーの許可」を無効
11) Windowsストアアプリが一式インストールされてしまう事はない
新規に追加されたアプリ: Print 3D
名称変更: 複合現実ポータル→Mixed Realityポータル、Get Help→ヘルプの表示
12) IME>プロパティ>「IME入力モード切替の通知」の「画面中央に表示する」のチェックを外す

D)
再度インストールし直したら作動するようになったソフト/ツール
(1) Spybot Search & Destroy 1.6.2は削除されてしまうので再度インストール
(2) マッハCopy 1.0.0.8

E)
再インストールやバージョンアップが必要ではなかったソフト/ツール
OldNewExplorer 1.1.8.4、ClassicShel l4.3.1、8GadgetPack024.0、ImgBurn 2.5.8.0. PowerDVD 12.0.3519.58、1Password 4.6.0.598、Website Explorer Ver0.9.9.11 β 43、 EPSON Printer 6.53

OldNewExplorer1.1.8.2は、OldNewExplorer1.1.8.4へアップ必要

F)
不都合な事項
(1) RS2で、Win7自動整列拡張.exeを実行して、「自動配列(A)」のチェックを外しても、自動配列の解除が出来なくなってしまった・・・解消せず
 

(2) RS2で、コントロールパネル>ディスプレイの「テキストサイズのみ変更」設定が無くなり、解消せず
→「Meiryo UIも大っきらい!!(No!! Meiryo UI)」で代用。項目別にフォント自体/サイズの変更が可能で、筆者は老眼の為サイズを全て 9→11へ変更した

(3) RS2で、デスクトップのアイコンが、「アイコンを等間隔に整列」に設定しないと、思うように配列出来ない。一部のアイコンを移動させようとすると、大幅に配列が乱れる不具合が発生するようになった
  ⇒ デスクトップの配置を保存・復元するソフト 「DesktopOK」で対応

(4) IExplorer 11 が、MS Edgeと同時に使用するとフリーズし易くなる現象は解消されていない。

(5) RS2で、「ネットワーク」の「コンピューター」項目(ネットワークで共有しているはずのコンピューターのアイコン)が一部表示されなくなってしまった。
 
 
しかし、全てのマシンに発生するのではなく
・QSWIN(x64)マシンのみが問題なく全てのディバイスの表示が可能。
・JVA(x32)と EGG(x32)マシンは、全く「コンピューター」項目を表示出来ない。
   
 
(6) 「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」に、シリアルATA接続のハードディスクも表示されてしまうようになった・・・QSWinマシンのみで発生
⇒デバイスマネージャー> IDE ATA/ATAPIコントローラー> Intel 8 Series/C220 Chipset Family SATA AHCI Controller(14.8.7.1051)の「ドライバーを元に戻す」(13.5.2.1000,2014/11/19)を実行して解消した。
 

(7) JVAマシン(x32)のWindows10ディスク100%病は、未解決のままだ。
又、「Microsoft Compatibility Appraiser」タスクを無効化してもダメだった
┓(´_`)┏
コンパル/管理ツール/タスクスケジューラで、Microsoft/Windows/Application Experienceにある「Microsoft Compatibility Appraiser」タスクを右クリックしてメニューから「無効」にする。

=結論=
 
1) トライ&エラー後ようやく、QSWinマシンは約1時間20分で、EGGマシンは約4時間でアップグレード出来た。
2) 初期化され再設定を必要とする項目が多く煩わしい。
3) 各種ドライバの更新は、Anniversary Update時にDriver Boosterで行った以降していなかったが、C220 Chipset Family SATA AHCI Controller以外大きなトラブルは見られなかった。
4) 追加されたストアアプリ:Print 3D。
追加したアプリ:Video 360, (Power Media player MR, 30日間トライアル)
5) CF-AXマシンは、新しく導入されるドライバに不具合がある為か?アップグレード出来なかった ⇒ しかし、2018.03.16になってアップグレードに成功した。
 
 
<参考>Windows 10 Fall Creators Updateをブロックする方策
 
Windows 10 Homeで Windows 10 Fall Creators Updateへのアップデートを回避するには、
Winndows 10 Pro版なら、すべての設定>Windows Updateの詳細オプションで、機能更新プログラムを延期する事が可能だが、Home版では出来ない。そこで、
記事「Windows 10 Creators Update/Fall Creators Updateを拒否する方法」を参照。
「Show or hide updates」ツール(wushowhide.diagcab)の「Hide updates」を使用して、機能更新プログラムを非表示にすればアップデートのブロック処理がされる。
 
記事「Windows 10 ... Fall Creators Updateを拒否する方法」の内容
#原文を丸々引用しました

Windows 10 Creators Update/Fall Creators Updateを拒否する方法(更新)


Windows 10は完成度よりリリース時期を優先するように方針変更されました。

Windows 10 Pro以外では大型アップデートを拒否できないと思っていましたが、ここで説明する方法でWindows 10 Homeでも拒否できることを確認しました。

概要

ここで説明する大型アップデートを拒否する方法は、Windows Updateで配信されるアップデートの中で問題のある更新をブロックするMicrosoft製のツールを使うことで大型アップデートをブロックします。

既に「Windows 10 バージョン1703/1709の機能更新プログラム」が配信されている場合はアップデートしないで済みます。

何台かのパソコンで確認済みで、現状では失敗事例はありません。

手順は以下となります。

  1. アップデートを少し待たせる
  2. ブロックツールのダウンロード
  3. 機能更新プログラムのブロック
  4. 適用待機中の機能更新プログラムを削除
  5. ブロックされていることの確認
  6. プライバシー設定(バージョン1703へのアップデート時のみ)

すべてのバージョンのWindows 10 Homeとバージョン1607以前のWindows 10 Proではこの手順でブロックできます。

面倒に思えるかもしれませんが効果は確実にあります

どうしてもアップデートしたくないなら実施を検討してみてください。

なお、元に戻す方法も説明していますので、この方法を実施したからと言って今後一切Windows 10 バージョン1703/1709にアップデートできなくなるわけではありません。

 

「Windows 10の機能更新プログラム」を拒否する手順

大型アップデートの適用対象となったかどうかは、バックグラウンドでの準備が完了して再起動を即されて初めて気付くことが多いと思います。

その場合を例に説明します。なお、ここでの説明画面はWindows 10 バージョン1607ですので、それ以外のバージョンの場合は画面が違う場合があります。

 

1.大型アップデート適用を待たせる

大型アップデートを回避するにはアップデートが適用される前に対処する必要があります。

もしも、知らぬ間にアップデートが適用されてしまった場合は、以前のバージョンに戻す方法を参考にしてすぐにアップデートを取り消してください。

 

パソコンを使っていると突然このような表示が出る場合があります。

このような表示はいろいろあるのですが、大型アップデートの場合は「最新のWindows機能更新プログラム」とあることで分かります。

まず「再通知」をクリックしてこの表示を消します。

以下の作業をすぐに行えない場合は「時刻を選択」で作業を実施できる時期以降を指定しても構いません。

既に「時刻を選択」で適用日時を指定している場合でも同様に進めてください。

Windows10-avoid-big-update-81

 

2.ブロックツールを入手

これ以降の作業を行う場合は必ずネットワークに接続されている必要があります。

すぐにはアップデートはされませんので、外出先などでネットワークが使えない場合は使える場所で行ってください。

こちらのページの最後の方にある「「更新プログラムの表示または非表示」トラブルシューティングツールパッケージ」をダウンロードします。

ブロックツールは、

  • ファイル名:wushowhide.diagcab
  • ファイルサイズ:46,682バイト
  • MD5:12465db5425b7afcf07c33860f049e63
  • SHA1:9274d0accc40e448c965fe9c0607217ae60fa504

で、従来から変わっていませんが、現状のバージョンのWindows 10でも機能します。

 

3.「Windows 10 バージョン1703/1709の機能更新プログラム」をブロック

ダウンロードした「wushowhide.diagcab」を実行します。

「次へ」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-11

利用中のパソコンで対象となる更新プログラムを検索するのに多少時間がかかります。

Windows10-avoid-big-update-12

「Hide updates」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-13

再度、検索に時間がかかります。

Windows10-avoid-big-update-14

更新プログラムのリストが表示されます。このリストは利用中のパソコンの更新状態により変わります。

リストの中から「Windows 10、バージョン1703の機能更新プログラム」または「Windows 10、バージョン1709の機能更新プログラム」を探してチェックを入れて「次へ」をクリックします。

リストに機能更新プログラムが見つからない場合は「キャンセル」で中止して再度実行してみてください。2回実行しても見つからない場合は配信されていな可能性があります。配信されているのに表示されない場合はコメントを頂ければ調べさせて頂きます。

Windows10-avoid-big-update-15

ブロックする処理が完了するのを待ちます。

Windows10-avoid-big-update-16

ブロックが完了するとこのような表示になります。ネットワークに繋がっていないと右端のアイコンがチェックになりません。

「閉じる」をクリックして終了します。

Windows10-avoid-big-update-17

 

4.適用待機中の機能更新プログラムを削除

Windows Updateは一度検索して更新を始めると、更新プログラムの適用が完了するまで再検索を行いません。そのため、ここまでの手順だけでは「Windows 10の機能更新プログラム」は適用されてしまいます。

更新が適用されないようにダウンロードされた機能更新プログラムを削除します。

この手順は必ず実行してください。実行しないとWinodws 10は何度でもアップデートしようとしてきます

 

「設定」アプリを起動して「システム」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-91

左の部分で「ストレージ」を選択して右の部分でシステムドライブの「C:」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-92

「ストレージ使用量」の画面で下にスクロールして、

Windows10-avoid-big-update-93

「一時ファイル」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-94

「Windowsの以前のバージョン」にチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックします。

Windows 10は大型アップデートを適用した場合に以前のバージョンに戻せるようにするためのファイルと、「Windows 10の機能更新プログラム」を同じフォルダーに保存しています。

そのため、一時ファイルの「Windowsの以前のバージョン」を削除すると「Windows 10の機能更新プログラム」まで削除してしまいます。

Windows10-avoid-big-update-95

ファイルが削除されるのを待ちます。

Windows10-avoid-big-update-96

「0バイト」にならない場合もありますが、1GB以下に減っていれば問題ありません。

「設定」アプリを閉じます。

Windows10-avoid-big-update-97

 

5.ブロックされていることの確認

削除が終わったら「電源」の「更新して再起動」をクリックして再起動させます。「更新して再起動」が無い場合は「再起動」でも構いません。

Windows10-avoid-big-update-83

Windows 10 バージョン1703/1709への更新は失敗して、今までと同じバージョンのWindows 10が立ち上がります。

「設定」アプリを起動して「更新とセキュリティ」の「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」をクリックして「Windows 10 バージョン1703の機能更新プログラム」または「Windows 10 バージョン1709の機能更新プログラム」のダウンロードが始まらなければ、正しくブロックされています。

Windows 10 バージョン1709への更新を回避する場合はこれで終了です。

Windows10-avoid-big-update-06

 

6.プライバシーの設定(バージョン1703への更新のみ)

「Windows 10 バージョン 1703の機能更新プログラム」をブロックするとプライバシー設定を行っていない場合はバックグラウンドで「Windows 10 Creators Updateのプライバシー設定(KB4013214)」がインストールされます。

ブロックツールでブロック後しばらく経つと、このような画面が表示されたら以下のように設定します。

 

「設定の確認」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-61

Windows 10 バージョン1703のプライバシー設定画面が表示されます。スイッチの状態は現状のプライバシー設定が反映されるため、この画面と違っている場合があります。

Windows10-avoid-big-update-62

これらのプライバシー設定の詳細はアップデート時のプライバシー設定を参照してください。

推奨設定は、すべてのスイッチが左側(オフ、オフ、標準、オフ、オフ)です

プライバシーを設定したら「承諾する」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-63

プライバシー設定が完了したので「OK」をクリックします。

作業を邪魔していたウィンドウが消えて元の状態に戻ります。

Windows10-avoid-big-update-65

Windows 10 バージョン1703への更新を回避する場合はこれで完了です。

 

拒否した大型アップデートを元に戻す手順

これ以降の作業を行う場合は必ずネットワークに接続されている必要があります。

こちらのページの最後の方にある「「更新プログラムの表示または非表示」トラブルシューティングツールパッケージ」をダウンロードします。以前にダウンロードしたものがあればそれを使います。

 

ダウンロードした「wushowhide.diagcab」を実行します。

「次へ」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-21

利用中のパソコンで対象となる更新プログラムを検索するのに多少時間がかかります。

Windows10-avoid-big-update-22

「Show hidden updates」をクリックします。

Windows10-avoid-big-update-23

再度、検索に時間がかかります。

Windows10-avoid-big-update-24

更新プログラムのリストが表示されます。このリストはブロックした更新プログラムにより変わります。

リストの中から「Windows 10、バージョン1703の機能更新プログラム」または「Windows 10、バージョン1709の機能更新プログラム」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

リストに機能更新プログラムが見つからない場合は配信対象になっていませんので「キャンセル」で中止して配信対象になるまで待ってください。

Windows10-avoid-big-update-28

ブロックの解除が完了するのを待ちます。

Windows10-avoid-big-update-29

ブロックの解除が完了するとこのような表示になります。ネットワークに繋がっていないと右端のアイコンがチェックになりません。

「閉じる」をクリックして終了します。

Windows10-avoid-big-update-30

後は、しばらく待てばWindows 10の大型アップデートのダウンロードが始まりますので準備が整ったら画面の指示に従いアップデートを行います。

 

詳細説明

細かな説明なので興味が無ければ読み飛ばしてください。

 

Windows 10の大型アップデート

Windows 10は完成版が存在せず更新を繰り返すOSですが、区切りとしての大型アップデートというものが存在します。

従来、大型アップデートは搭載する追加機能のデバッグが完了した時点でリリースされていました。

しかし、Windows 10 バージョン1703(Windows 10 Creators Update)からは3月と9月(これは完成時期で一般リリースは1か月後)の年2回の定期リリースに変更されました。しかも、追加可能な場合は3月/9月以外でも逐次追加されるそうです。

Windows Updateで提供される追加機能はセキュリティパッチと同様に現状の環境に影響をもたらすものではありません。アップデートが終わるのを待てば今まで通り使えます。

それに対して大型アップデートの適用方法はWindows 10の再インストールと同様の手順で行われるため環境が微妙に変化してしまいます。

自分にとって何のメリットも無い大型アップデートなら適用を拒否したいと考えるのも無理はありません。

Windows 10 バージョン1607までは延期の設定をしておくと、3か月程度は延期させることができました。Windows 10 バージョン1703以降では明示的に日数を指定して最大365日まで延期させることができるようになりました。

ただし、これらの延期の設定はWindows 10 Pro以上のエディションが持つ機能であり、Windows 10 HomeではMicrosoftが指定した時期に勝手にアップデートされることを防ぐことができません。

 

と、思っていたのですが、ここで説明した方法で大型アップデートを拒否できることの確認が取れました。

 

大型アップデートを拒否する仕組み

Windows 10では更新プログラムの適用をコントロールすることはできません。適用すべきと判定された更新プログラムはすべて適用されます。

しかし、更新プログラムにはサードパーティが提供するドライバーも含まれるため、適用すると不具合を起こすものも存在します。

そのため、このような更新プログラムを適用対象から除外する(隠す)ツールが提供されています。

こちらのページの最後の方で説明されている「wushowhide.diagcab」がそのブロックツールです。ブロックツールはWindows 8.1まで搭載されていた特定の更新プログラムを「非表示」にする機能と同等のものです。

ここで説明する大型アップデートを拒否する仕組みは、「大型アップデートも更新プログラムとして配布されるなら、ブロックツールを使うことで非表示にすることができるのではないか」という仮定に基づいています。

 

Windows 10の大型アップデートにおける状態の遷移

ここではブロックツールを使うことでどのように状態が遷移するかバージョン別に説明します。

通常は適用対象となるか、ならないかだけなのですが、バージョン1703については事前のプライバシー設定というものがあり状態遷移が多少違っています。

 

Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)へのアップデート

Windows 10 Fall Creators Updateでブロックツールを使った場合の状態遷移は単純です。

Windows10-avoid-big-update-72

アップデート対象となるか、ならないかの2状態しかありません。

以前のバージョンである、Windows 10 バージョン1607、バージョン1511でも同じようにブロックできます。

また、Winddows 10 バージョン1703でも後述のプライバシー設定を行うと、この動作となります。

 

Windows 10 Creators Update(バージョン1703)へのアップデート

Windows 10 Creators Updateはやや複雑です。

それはリリース当初と最近では更新プログラムの配信順番が変わったためです。

当初、Windows 10 バージョン1703へのアップデートにおいて、Microsoftはアップデートを実施する前にプライバシー設定を変更させる更新プログラムを配信しました。

更新プログラムがインストールされると、あるタイミングでプライバシー設定を変更させる画面が表示されます。この画面に回答することで、Windows 10 バージョン1703へのアップデート対象となります。

これはアップデート過程に於ける失敗状況のデータ収集が目的だったのではないかと考えていますが、目的を達したのか最近はプライバシー設定が終わっていなくともWindows 10 バージョン1703へのアップデートが配信されます。

そのため、Windows 10 バージョン1703へのアップデート対象となった場合、プライバシー設定より先にアップデートが配信されるため状態遷移はこのようになります。

Windows10-avoid-big-update-71

まず、ブロックツールでWindows 10 バージョン1703への更新をブロックすると、当初のプライバシー設定の更新プログラムが有効になり、Windows 10 バージョン1703の配信を止めてしまいます。

しばらくすると表示されるプライバシー設定画面に利用者が回答すると「待機状態」となります。この状態ではまだWindows 10 バージョン1703への更新は配信されません。

更に時間が経つと(1日程度)Windows 10 バージョン1703への更新が配信されます。しかし事前にブロックツールでブロックしているため「ブロック状態」となります。

ブロックツールでブロックした「Windows 10 バージョン1703の更新プログラム」は「待機状態」では「ブロック解除候補」として表示されないため「アップデート対象」の状態に移行させてWindows 10 バージョン1703にアップデートすることができません。

必ず「待機状態」から「ブロック状態」に移行するのを待つ必要があります。

「ブロック状態」になると「Windows 10 バージョン1703の更新プログラム」が「ブロック解除候補」として表示されるのでブロックを解除することで「アップデート対象」の状態に移行させることができます。

一度ブロックした後で、Windows 10 バージョン1703にアップデートしたい場合は、この状態遷移を理解したうえで作業を行ってください。

 

まとめ

遠方の親のパソコンを管理している場合など、TeamViewerを使ってアップデートをブロックして、帰省した時にアップデートするというように自分の都合に合わせてアップデートできるようになります。

Windows 10 バージョン1709については、まだ配信されているパソコンは限られていますが、こういう方法があることを覚えておけばいざと云う時にすぐに対処できます。

   

追記A (2017.12.03)
CF-AXマシンで Windows 10メジャーアップデートのブロックに失敗
 
2017.10.30に、CF-AXマシンでブロックした項目を下図に示す。
 
   
 
2017.11.25に、記事の如く ”一時ファイルの「Windowsの以前のバージョン」を削除すると「Windows 10の機能更新プログラム」まで削除してしまいます” を実行した。
 
 
 
ところが、
2017.12.01に、Windows Updateの「更新プログラムのチェック」をしたところ、再びバージョン1709の機能更新プログラムのダウンロード/インストールが自動実行されてしまった ┓(´_`)┏

そこで、wushowhide.diagcabの show hiden updates項目を調べたら、ブロック処理した筈の「Windows 10、バージョン1709の機能更新プログラム」 が消失していた ?(゜_。)?

しかも、機能更新プログラムのダウンロードが完了した後でないと、再度Hide updatesにそれは表示されないのだ。
仕方なく、機能更新プログラムは 9.67GBと大容量だが削除しないこととした。しかし・・・
はたして何時まで無駄なメジャーアップデートを拒否し続けることが出来るのだろうか?

追記B(2018.03.03)
 
Windows ライフサイクルのファクト シート 」によれば、
Windows 10 バージョン 1703は、2018年10月 9日に ”サービスの終了” とある。
⇒ならば、2018年10月 9日以降は、以下のような勝手なサービスは提供されないという事か?
それ迄、失敗する事が解っているのに無駄なアップグレード試行が何回繰り返されるのだろう?
 B-1) CF-AXマシンで Windows 10 バージョン1709へ勝手にアップグレード
 
2018年3月に入って、wushowhide.diagcabで「Windows 10、バージョン 1709の機能更新プログラム」をブロックしてあるにも係らず、勝手にバージョン1709用の「Windows 10 更新アシスタント」が、C:\Windows10Upgradeにインストールされ、
 
 
 
強引にアップグレードが実行されるようになってしまった ┓(´_`)┏
 
 
=詳細情報=
 
いくつかのバージョン 10 の Windows の最新バージョンをインストールするのには通知を表示します。
適用対象: Windows 10 Pro released in July 2015, Windows 10 Version 1511, Windows 10 Home, released in July 2015, Windows 10 Version 1607, Windows 10 Version 1703

概要
現在 Windows 10 バージョン 1507、1511 のバージョン、バージョン 1607 または 1703 のバージョンを実行している場合、デバイスが、最新のセキュリティ更新プログラムがインストールされていることを示す通知を受け取ることを期待できます。Windows を更新し、しようと、デバイスを更新します。
更新の通知が表示されたら、今すぐ更新をデバイスを更新する] をクリックします。
この更新プログラムは、最新の更新プログラムをインストールしていない一部のデバイスの Windows の更新のクライアントに直接提供されています。
1507 10 のバージョンとバージョン 1511の windows は、現在「エンドのサービス」でつまり、これらのオペレーティング システムを実行しているデバイスに毎月のセキュリティと品質の更新プログラムを最新のセキュリティ脅威からの保護を含むが表示されなくなります。セキュリティと品質の更新プログラムの受信を続行するには、最新の Windows バージョンの Windows 10 バージョン 1709 にシステムを更新することをお勧めします。 。
1607 および 1703 のバージョンは、さらに」「端点サービスの 10 の Windows のバージョンただし、最新のセキュリティ上の脅威から保護するために Windows の 10 の最新バージョンに更新する必要があります。
これらのバージョンの Windows の 10 の「サービスの終了」の状態に関する詳細については、 10 バージョン 1507 の WindowsまたはWindows 10 バージョン 1511のよく寄せられる質問を参照してください。
最終更新日: 2018/02/24
 
⇒ やはり、再起動後最終段階で失敗し、自動的にアップ前に復旧される。

B-2)「Windows 10 更新アシスタント」の自動インストールを阻止する方法
 
記事「windows10 更新アシスタント」がアンインストールしても自動的に復活してしまう」を参照に、設定> コントロールパネル> 管理ツール> タスク スケジューラで、
Microsoft > Windows > UpdateOrchestrator の [Update Assistannt]と [Update Assistant CalendarRun] の項目を全て [有効]のチェックを外して無効化する。
 
 
*バージョン1709マシンでは、UpdateOrchestratorには Maintenance install, Reboot, Schedule Scan, USO_Broker_Displayの4項目しか存在しない。
 
 
 

<成績 A>残念、勝手に「Windows 10 更新アシスタント」がインストールされる!

更に、記事「Windows10のアップグレードが延期できない」には、
Windows 10 Update Assistant である場合は、タスクスケジューラーを開き、
¥Microsoft\rempl\shell と同じ場所にある shell-* のすべてのタスク
¥Microsoft\UpdateOrchestraotr\UpdateAssistantUpdateAssistantCalendarRun、
UpdateAssistantWakeupRunの3つのタスク を無効にします。
とある。
そこで、... UpdateOrchestrator の [UpdateAssistantWakeupRun]項目も無効化したら、
 
 
<成績 B>「Windows 10 更新アシスタント」のインストールは発動しなくなったようだ \(^-^)/

なお、Microsoft > Windows> rempl > shell-*は、”スリープの解除”に関係しているようなので・・・様子見とする。
*バージョン1709では、rempl → RestartManagerに変更?されたようで shellは存在しない。
   

追記C(2018.03.03)
  CF-AXマシンで 「2018-02 x64ベースシステム用Windows 10 Version 1703 の累積更新プログラム(KB4077528)」のアップデートに失敗
  windows10.0-kb4077528-x64....msu(961MB)は、Version 1703用の累積アップデート。品質の改良(問題を修正)を含むが、オペレーティングシステム対する新しい機能は追加されていない、と云う。
  ⇒ 色々と方策を講じても、何故か?CF-AXマシンではインストール後の再起動で適用されず・・・失敗してしまう!
   
追記D(2018.03.16)
 
今更だが CF-AXマシンの Fall Creators Updateのアップグレードに成功\(^o^)/

コルタナを使用出来ないようにしていたので、以下を実行
(1) コルタナを有効(または無効)にする方法
こちらを参照)
コマンドプロンプトで、下記のコマンドを入力して Enterキー
⇒ 有効にする場合 : reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 1 /f
なお、無効にする場合は reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 0 /f

(2) コルタナが音声に上手く反応ない
話しかけても、「現在ネットワークに接続できません」となって作動しない。
⇒ Disable Windows 10 Tracking(こちらを参照)で Disableしていた 5か所を Revertした上で、
すべての設定>プライバシー>全般で [オフ]にしている「アプリの使用状況に基づいてユーザーに合わせた広告表示...」等を [オン]にすれば作動するようになる・・・一度成功すれば、その後 [オフ]にしても OKだ!

なお、すべての設定>プライバシー>位置情報で、「Cortana」はグレーになって変更出来ないようになっているが、これは正常な表示だ。
 

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