Gregionでストリーミング動画のビデオキャプチャ</font></b></div>

Gregionでストリーミング動画のビデオキャプチャ
=GregionでSlingPlayerのTVストリーミング動画をPCに録画=
(2011.11.29作成, 12.01.21更新)
   Gregionは、Direct3D / OpenGL を使った3D アプリケーションの動作風景を、ビデオメモリ
       から直接データを記録してAVI /WMV/RM /MOV 形式の動画ファイルとしてキャプチャ出来
       フリーソフト。
     アマレココ等のディスプレイをキャプチャーする
方法と比べて、本ソフトはDirectXを使用した
       PCゲームソフトに特化し綺麗にキャプチャー出来ると云う。
     又、GregionSlingPlayer for Windowsで再生中のTVストリーミング動画をPCに上手く
       キャプチャー出来ると云うので、その使い勝手について検証してみた。
      SlingPlayer for Windowsについては、別項の「Slingbox PRO-HDの使い勝手」を参照。
     =検討に用いた送・受信環境=
      Slingbox PRO-HDによるTVストリーミングの送信環境
        映像/音声ソース: PanasonicのDIGA:DMR-BW800
        通信回線:FTTH(実測上り転送速度: 18Mbps前後、ルーターはcorega BAR EX)
      SlingPlayer for Windowsでの受信環境
         GeForce 9600GT(VRAM 512MB)搭載自作パソコン(Core 2 Quad Q6600 2.40GHz、
         メモリ 8GB )で、OSは 64ビット版Windows 7 Professional を使用。
         通信回線:CATV(実測下り転送速度:17Mbps前後、ルーターはcorega CG-BARFX3)
 
  I.入手とインストールここから入手、今回はGregion 3.1を試用。
   インストールで問題となるところは無い。
   Gregion 日本語化Languageは、こちらから入手。
 
  II.Gregionでキャプチャ可能なPC用動画再生ソフト
    キャプチャー可能なアプリケーションの場合は、Gregion起動後にアプリケーションで再生する
     とアプリケーション画面の右上に、緑色のテキストでフレームレートが表示される。
    今回 PC用の動画再生ソフトについて検討したところ、SlingPlayer for Windows(2.0.4)以外に
     QuickTime(7.7.1)が対応しており、DivX Plus Player(8.1.2) とKMPlayer(3.0)もキャプチャー
     可能だった(下記の補足1を参照)。
    一方、Windows Media Player(12), RealPlayer(14), Winamp(5.6) は未対応で、
     MPC HC(1.5), GOM Player(2.1.30), VLC(1.1.11), SMPlayer(0.6.9), SPlayer(3.7), UMPlayer
     (0.95) 及び PowerDVD(8) もキャプチャー出来る仕様にはなっていない。
 
  III.操作手順
   設定方法
    本体画面から簡単に設定出来るようになっている。
     簡易の設定プルダウンメニューが上から順に、[保存先フォルダ]、[ムービー形式]、[フレーム
     レート]、[ビデオコーデック]、[オーディオオプション]、[オーディオソース]及び[ビデオサイズ]と
     並んでいる。
    詳細な設定は、右クリックメニューの「オプション」で行う(本家のマニュアル(英語)を参照)。
   今回は、SAKANAさんの 「Gregionにて動画キャプチャ」に準じて、以下の如く設定した。
     動画ファイル形式とビデオオプション:AVI:Gregion Lossless、フレームレート:30 fps、
     オーディオオプションとソース:System Playback Device、解像度:100%
 
    オプション
    例えば、AVI :Audio Video Interleaveに変換して出力する場合
 
 
インストールされているDirectShowタイプのエンコーダを利用する事が可能。
 
 
 
  DivXで圧縮設定
   コーデックの設定レベルで解像度を設定・変更出来るのは、DivXに限られる。
   今回は、アスペクト比16:9となるように解像を 960x540とし、ビットレート 3Mbpsに
   設定した。
 
 
 
 
音声圧縮には、MP3の利用が可能。
 
 

  「システム構成」でフレームレート等を設定。
  今回は、44.1kHz, 112kbps,Stereoを選択
  した。
   その他のファイル形式への変換設定
     WMVの場合:WMV7/8/9/9 Screen/9 Advanced と WMA9/9.2/10 Professional
     RMの場合:RV8/9/10 と RA
     MOVの場合:H.264/MPEG-4 Video/Sorenson Video 3... と MP3/...
     の組み合わせで設定する事が可能。
    しかし、
    AVI, WMV, RM, MOVを選
    ぶとエンコードしながらキ
    ャプチャをするので高いス
    ペックが必要になり、しば
    しば終了時に”Gregionは
    動作を停止しました”とエ
    ラーしまう Y (>_<、)Y
   そこで、先ずは上記の如く AVI: Gregion Losslessを選択してキャプチャーした。但し、ビッ
    トレートを指定する項目は無く、お任せとなる。
 
   <追加設定>ロゴ(ウォーターマークを合成)の設定方法
       「キャプチャするロゴ(ウォーターマークを合成)」 にチェック。
       ロゴを画像にする場合は「画像ファイルのパス」タブを、テキストにする場合は「合成する
       テキスト」 タブを 開く。
       合成するテキストの場合は、フォント(フォント、スタイル、サイズ、文字装飾、文字セット)
       、文字色、影のON / OFF &色、輪郭のON / OFF &色を設定。
       「位置設定」 タブで位置を選択。
      日時 時間の設定方法も同様に設定する。
 
 
  IV.録画
   主要画面の「スタート(Ctrl+F5)」ボタンをクリック。
   RECODEと表示されて、アプリケーション画面の右上に赤色のテキストで録画フレームレート
    が表示される。
    下図は、SlingPlayerで受信中のTVストリーミング動画のキャプチャー状況を示す。
    [保存先フォルダ]領域が録画時間に、[オーディオソース]領域が音量状況になる。
 
 
  V.成績
   以下、断りが無い以外はAVI: Gregion Losslessでキャプチャーした成績を示す。
   1)指定したフォルダ内に [アプリケーション名][日付].aviで出力・保存される。
 
 
*SlingPlayerの他、QuickTime、KMPlayer、DivX Plus Playerによる再生動画
  でもキャプチャーが可能だったので試行してみた(下記の補足を参照)。
   2)映像圧縮:Gregion Video (GRGV)、音声:PCMで出力された。
    残念ながら、SlingPlayerではアスペクト比 16:9で録画出来ない Y (>_<、)Y
    SlingPlayerの設定については、別項「Slingbox PRO-HDの使い勝手」を参照。
 
 
ディスプレイをキャプチャーするタイプのアマレココで録画した場合は(こちら
  照)、Video Zoomメニューで最適化して再生しておけば、アスペクト比の問題は
  こらない。
   3)1920x540(100%)で10分25秒の録画では、ファイル容量は8.50GBとなり(2時間録画
    では約170GBに相当)、音声・映像解離は認められなかった。
    <参考>容量の縮小の為に、AVI, WMV, RM, MOVに圧縮して検証したいところだが、
     解像度の変更が可能なコーデックはDivXに限られる。しばしばエラーとなってしまう。
     上記のDivX圧縮設定で、5回失敗後ラッキーに変換録画出来た成績を参考に示す。
 
   4)Gregionで出力したGRGV映像ファイルのローカル再生
    再生可能なプレイヤー
      WMPlayer(12), MPC HC(1.5), GOM Player(2.1.30), KMPlayer(3.0), SPlayer(3.7),
       DivX Plus Player(8.1.2) 及びPowerDVD(8)
     但し、GRGVのデコーダーは ffdshowのビデオデコーダーには搭載されておらず、
     Gregionインストール(Gregion Video DecompressorがC:\Windows\SysWOW64
     \qcap.dll として導入された)環境でないと再生出来ない。

    再生出来ないプレイヤー
      VLC(1.1.11), SMPlayer(0.6.9)及びUMPlayer(0.95)は、映像の描画が出来ない。
   5)GRGV映像ファイルの動画編集・変換ソフトによる再利用
    再利用可能なソフト
     AviUtl(0.99i9)、TMPGEnc Plus2.5、TMPGEnc4.0 XPress、MediaCoder(0.8.1)、
     Easy RealMedia Producer(1.94)、AzWM9 Script Frontend1.13、RipBot264(1.16.5)、
     NSV Batch Encoder(4/19/039)
     再生しながらカット編集は、VirtualDubMOD(1.5.10.3:無劣化出力用途)、AVS Video
      Converter(8.0.1:各種変換用途)が使い易い ⇒追記(2012.01.21)を参照。
     但し、Gregionインストール環境でないと利用出来ない。
     いずれのソフトも、解像度1920x544を 960x540や640x360等16:9 のアスペクト比
       に補正して変換する事が可能だった。
     なお、TMPGEnc 4.0 XPressは、上下反転してしまうが、オプション->環境設定->
      入力/出力フォーマット一覧->AVI 設定 Gregion Video Decompressor (GRGV)
      の「デコードを YUVで行う」のチェックを外すに設定すれば補正可能。
     一方、Windows Liveムービーメーカー(14.0)は変換可能だが、アスペクト比を補正
      出来ない。
    再利用出来ないソフト
     読み込み不可:
       Free Video Dub(2.0.3)、DivX Plus Converter(8.0.1.49)、Dr.DivX(2.0.1.b7)
     映像の読み込み不可:
       Ulead VideoStudio 12 Plus、Avidemux(2.5.4)、XMedia Recode(3.0)、Freemake
      Vido Converter(2.2.0)
   *付属のGregion Converter は、他の圧縮形式の映像とMP3音声のAVI に変換する
     と云うものだが、コンテナ形式の変更や解像度を変更する機能は搭載していない。
 
   追記(2012.01.21)
    Slingbox配信の録画番組「Prostitution in Pompeii」をキャプチャして提示

     CATVセットボックスで録画した60分のTV番組「Prostitution in Pompeii」をSlingbox
     PRO-HDで配信して、SlingPlayerで受信中にGregionでビデオキャプチャした。キャプ
     チャしたAVIファイルをAVS Video Converterで9分にカット編集し、最終的には MP4
     に圧縮・変換(H.264_AAC、720x408、750Kbps)して(こちらを参照)、各種の受信
     方式で提示した。 
 
TV番組「Prostitution in
Pompeii」の配信
(750kbps)
Xserverは ここから入場

自宅サーバは  こちら
 
 視聴するには、QuickTime 7、Flash Player 9.0.115.0、Silverlight 3以降、
 HTML5 H.264対応ブラウザ(IExplorer 9, Chrome 3, Safari 3.1以降)及び
 DivX Plus Web Player2.1以降が必要です。
 
   <補足>Gregionで他形式のストリーミング動画をキャプチャー
    別記の「Movie鑑賞導入コーナー」でネット配信しているシネスコサイズ(解像度640x
    272, 24fps)のストリーミング動画を受信して、Gregionでキャプチャーしてみた。
    1)QuickTimeで受信中のストリーミング動画のキャプチャー
      上記のロゴ(ウォーターマークを合成)の設定も行ったが、キャプチャー中には表示
      されない。
 
 
出力されたファイルをMPC-HCで再生すると、 ロゴ(ウォーターマーク)が合成されている。
 
    2)KMPlayerで受信中のWindows Mediaストリーミング動画のキャプチャー
 
      KMPlayerは、asxによるWindows Mediaストリーミングとm3uによるNSVストリーミング
      にも対応しており、各々の拡張子を関連付けしておけば再生可能だ(こちらを参照)。
    成績:アスペクト比は無論の事、いずれのプレイヤーでも AVI: Gregion Losslessなら
    問題なくキャプチャー可能だった。  
 

| Kenのムービー計画へ >動画狂コーナーへ |