PanasonicビデオカメラのMTSファイルの再利用
PanasonicビデオカメラのMTSファイルの再利用
動画関連ソフトでPanasonicのデジタルビデオカメラ撮影のMTSファイルを再編集
（2008.04.18作成, 10.06.xx更新）
MTSとは、複数番組を多重可能な放送通信用のMPEG2-TS(Transport Stream)の1つ。
MPEG2-TSは、映像にMPEG2, AVC/H.264, VC-1圧縮を、音声にはAC3Dolby Digital/
　DD+/DTS, LPCM/DTS-HD, Dolby Lossless圧縮を格納出来るコンテナ形式。
その拡張子は、BDレコーダーのBDAVやBlu-rayビデオのBDMVでは".m2ts"が用いられ
　ているが、PanasonicやSonyなどの一部のデジタルビデオカメラの場合には".MTS"が
　用いられており、混乱の元となっている。
その映像圧縮には、地デジではMPEG2、Blu-rayビデオではAVC/H.264が使用され、
　音声圧縮には地デジではAAC、Blu-rayビデオではAC3を使用している事が多い。
　Panasonic製のビデオカメラHDC-SD9のMTSファイルは、Blu-rayビデオと同様にAVC/
　 H.264とAC3が使用されている。
今回筆者は、Panasonic製のビデオカメラ HDC-SD9で撮影されたSDカードのAVCHD
　素材を外付けHDDに単純コピーしたものを入手したのだが、 このMTSファイルは
　Blu-rayビデオからリッピングしたm2tsファイルと似てはいるが使い勝手が少々異な
　っており、如何にしたら視聴・利用が可能か困惑してしまった。
そこで、このMTSファイル及びAVCHD素材を手持ちの動画再生・編集ソフトで利用する方
　法を、HDC-SD9に同梱されているHD Writer 2.5J for HDCの操作感も含めて検証
　してみた。
　マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600 2.40GHz、DDR2 PC2 6400 2GBx2、GeForce
　 8600GT(VRAM 512MB)で、
　光学ドライブは、I-O DATA製のBD&HD DVDコンポドライブBRD-SH6Bを使用し、
　OSは、Windows Vista Home Premium SP1環境で検証した。
「HD WriterでAVCHDメディアの編集」は　　　　　→こちらを参照
　
　＊ハイビジョンカメラについては、 を参照。

　素材はMTSファイル
　　　PanasonicHDC-SD9のHGモードで撮影さ
　　　れたSDカードのAVCHD素材を、外付け
　　　HDDに単純コピーしたフォルダHDC-SD9
　　　内のPRIVATE\AVCHD\BDMV\STREAM
　　　内のMTSファイル
　　＊HGモードの録画とは、
　　　　 映像：H.264, 17Mbps, 1920x1080
　　　　　　　　　 , 29.97fps　　
　　　　 音声：AC3, 384Kbps, 5.1Ch, 48KHz
　MTSファイルのコーデックチェッカーによる解析
　　　MediaInfo GUI（0.7.5.5）の
　　　み解析可能で、
　　　MMname2（2.5.4）,真空波動
　　　研（071102）,GSpot（2.21）,
　　　AVIcodec（1.2.0.113）では
　　　解析出来なかった。
　　　その本体は右図の如く、
　　　　 映像圧縮AVC/H.264、
　　　　 音声圧縮AC3
　　　 のMPEG2-TS（Transport
　　　 Stream、トランスポートストリ
　　　 ーム）ファイルだ。　
　　Elecard MPEGPlayer4.5のStream Informationからの情報
　　　＊対照に用いたBlu-rayビデオ作品Bからリッピングしたm2tsファイルの本体は、多重言語である事
　　　　以外は、映像圧縮AVC/H.264、音声圧縮AC3などは同じだった（こちらを参照）。
　Windows Media Playerで再生可能な環境の構築
　 　このMTSファイルをWindows Media Player（以下、WMPayer）で再生させる為の条件を、
　　　GraphEditとDirectShow Filter Tool（ここを参照）を用いて検討した。
　　　映像圧縮AVC/H.264、音声圧縮AC3のMPEG2-TSに関連すると思われるコーディック・フィル
　　　　 ター環境のみを以下に記述する。
　 　構築前の環境
　　　 　（この環境は、Blu-rayビデオからリッピングしたm2tsファイルを検証した際の WinDVD8
　　　　 　インストール環境に相当する）
　 　 　 MainConcept MPEG Demultiplexer（Elecard MPEG Player v4.0.3.60412のインストール
　　　　　　 で導入される。ここを参照）
　 　 　 Haali Media Splitter v1.7.62.21（最近のv1.8.122.18でない）
　　　 　ffdshow tryouts revision1685（H.264/AVC 、AC3を有効に設定。ここを参照）
　　　　 AC3Filter（MediaCoderのインストール・起動で導入されるが、DirectShow Filter Toolで
　　　　　　 メリット値を 0x40000000から 0x10000000に変更 。ここを参照）
　　　　 WinDVD8 for I-O DATA（以下、WinDVD8）
　
　　　　⇒ WMPayerでの再生は不可。
　　　ffdshow環境
　　　　MainConcept MPEG Demultiplexer→MpegSplitter with AVCHD patch（ここから入手）を
　　　　　 インストールして、DirectShow Filter Toolを用いて、MainConcept MPEG Demultiplexer
　　　　　 のメリット値を 0x00800200から 0x00400200に変更（ここを参照）。
　　　　ffdshow のH.264/AVC→CoreAVC v1.5.0.0（シェアー？、ここから入手）に変更。
　　　　　＊CoreAVC v1.2（フリー）は、このファイルの映像をデコード出来ない。
　　　　ffdshowのAC3を有効に設定して使用した。
　
　　　　⇒ WMPayerで、映像のみ再生され無声となってしまうが、そのまま検証する事とした。
　　　 InterVideo環境
　　　　MainConcept MPEG Demultiplexer→MpegSplitter with AVCHD patch（ここから入手）を
　　　　　 インストールして、DirectShow Filter Toolを用いて、MainConcept MPEG Demultiplexer
　　　　　 のメリット値を 0x00800200から 0x00400200に変更（ここを参照）。
　　　　ffdshow のH.264/AVC→CoreAVC v1.5.0.0（シェアー、ここから入手）に変更。
　　　　ffdshowのAC3を無効に設定するとAC3Filterが有効となり、WMPayerでは映像が初期に
　　　　 　停止して音声のみの再生となってしまう。そこで、
　　　　DirectShow Filter Toolを用いて、AC3Filterの登録を解除したところ、
　　　　　　InterVideoAudioDecoderが有効となった。
　
　　　　⇒ WMPayerで問題なく再生可能。
　　　 CyberLink環境
　　　　 WinDVD8をアンインストール後→PowerDVD7 Vistaハイビジョンシアター（PowerDVD7.3
　　　　　　Ultra以下、PowerDVD7.3）をインストール
　
　　　　⇒ WMPayerで問題なく再生可能。
　各環境における動画再生ソフトでの再生の可否
　　　 m2ts：Blu-rayビデオ作品Bからリッピングしたm2tsファイルの対応を参考に提示した。
　　　　　　　 →こちらの「WinDVD8インストール環境」を参照。
　◎、○印:再生可能、△印：可能だが音声に問題、▼印：映像再生不可、×印：未対応
素材
m2ts
PanasonicHDC-SD9撮影のMTSファイル
再生環境　　
構築前の環境
ffdshow環境
InterVideo環境
CyberLink環境
　
　Splitter→
　VideoDecoder
　AudioDecoder
　MainConcept
　　MPEG
　　Demultiplexer→
　InterVideo
　ffdshow AC3
　Mpeg Splitter→

　CoreAVC
　ffdshow AC3
　Mpeg Splitter→

　CoreAVC
　InterVideoAudio
Elecard MPEG
　Demultiplexer→
CyberLink H.264/
　AVC Decoder
ffdshow AC3
WinDVD8 for I-O
　　 DATA
◎
◎
◎
◎
未インストール
PowerDVD7.3Ultra
未インストール
未インストール
未インストール
○拡張子を
→m2ts、tsに
WindowsMedia
　　 Player11
○
×
⇒訂正で○
△
無声
◎
◎
DivX Player6.7
○
×
⇒訂正で○
△
無声
×
◎
Elecard
　　 MPEGPlayer4.5
○
×
⇒訂正で○
×
再生停止
×
再生停止
◎
SMPlayer0.6.1
◎
△
映像遅延
△
映像遅延
△
映像遅延
△
映像遅延
KMPlayer2.9.3.1428
◎
○
Haali設定
×
×
×
GOM Player2.11
×
×
×
×
×
VLC Media Player
　　 0.86
×
▼音声のみ
⇒0.92で○
▼
音声のみ
▼
音声のみ
▼
音声のみ
MPC HomeCinema
　　 1.1.0.0
○
○
○
○
○
　成績の説明
　 PowerDVD7.3Ultraは、拡張子をMTS→m2ts、tsにリネームしないと再生出来ない。
　 Windows Media Player、DivX Player、Elecard MPEGPlayerは、DirectShow経由
　　　 のプレイヤーだが、対応の仕方に差異があるのは驚きだ。
　 SMPlayer0.562のMPlayerでは再生出来なかったが、0.6.1で再生可能となったが、映像
　　　　再生が遅延して音声解離してしまう。
　 KMPlayer2.9.3のMPlayerは未だ再生出来ない。
　 MPC HomeCinema1.1.0.0は再生可能だが、映像描画は荒いものとなってしまう。
　追記・修正(08.08.31)：
　 拡張子をMTS→tsにリネームすると、Windows Media Player、DivX PlayerとKMPlayerで
　　再生可能となる（無論、実際にTsRemuxでTS（188byte）化すれば再生可能）。
　 執筆時以降の情報は、「Windowsの動画再生ソフト」を参照。
　　　VLC Media Player0.92は大きく進展した等。

　各種動画関連ソフトでの利用の可否
　　　 m2ts：Blu-rayビデオ作品Bからリッピングしたm2tsファイルの対応を参考に提示した。
　　　　　　　→こちらの「WinDVD8インストール環境」を参照。
　　　　　　○印:ほぼ問題なし、△印：利用可能だが制限有り、▼印：出力に問題有り、×印：読み込み不可
　　　　　　●印:該当するラッキー環境でのみ利用可能
素材
m2ts
PanasonicHDC-SD9撮影のMTSファイル
検証環境
構築前の環境
ffdshow環境
InterVideo環境
CyberLink環境
　
　Splitter→
　VideoDecoder
　AudioDecoder
　ElecardMPEG
　　Demultiplexer→
　InterVideo
　ffdshow AC3
　Mpeg Splitter→
　CoreAVC
　ffdshow AC3
　Mpeg Splitter→
　CoreAVC
　InterVideoAudio
ElecardMPEG
　Demultiplexer→
CyberLink H.264/
　AVC Decoder
ffdshow AC3
総合動画編集ソフト
　Ulead VideoStudio
　　　 12Plus（体験版）
○
○
○
○
○
　Vegas Movie Studio
　　 Platinum 8.0(体験版)
×
×
×
×
×
　Windowsムービー
　　　 メーカー6.0
▼
▼再生不可
⇒拡→TSで可
⇒TS化で可
但しffdshow
のH.264使用
▼
再生不ファイル
▼
再生不ファイル
●
　VirtualDubMod
　　　 1.5.10.2
○
AviSynth
○
AviSynth必要
△
無声
○
AviSynth必要
○
AviSynth必要
　AviUtl 0.99a3
○
不安定
▼変換エラー
⇒拡→TSで可
⇒TS化で可
△
無声
●
×
簡易動画編集・変換ソフト
　MPEG Streamclip
　　　 1.2b2
×
×
×
×
×
　TMPGEnc Plus2.5
　　　 （市販）
×
×
⇒拡→TSで可
⇒TS化で可
但しffdshow
のH.264使用
×
×
▼
初期映像のみ
　TMPGEnc3.0
　　　 XPress（市販）
×
×
⇒拡→TSで可
⇒TS化で可
但しffdshow
のH.264使用
×
×
▼
初期映像のみ
　TMPGEnc
　　　4.0XPress
　 　（体験版）
v4.4.2.238
×
×
×
×
●
v4.5.2.255
○
○
○
○
○
多形式相互変換ソフト
　SUPER c 2007.b23
○
▼
空ファイル
▼
空ファイル
▼
変換エラー
▼
変換エラー
　MediaCoder
　　　 0.6.0b3866
◎
△mp4のみ可能
映像遅延
△mp4のみ可能
映像遅延
△mp4のみ可能
映像遅延
△mp4のみ可能
映像遅延
　ATI Avivo Video
　　　 Converter 1.12
×
×
⇒拡→TSで可
⇒TS化で可
×
×
×
特化コンテナ形式への変換ソフト
　Easy RealMedia
　　　 Producer 1.94
○
▼変換エラー
⇒拡→TSで可
⇒訂正こちら
⇒TS化で可
△
無声
●
▼
変換エラー
　QuickTimePro
　　　 7.3（市販）
×
×
×
×
×
　RipBot264 v1.10.3
○
○
○
○
○
　NSV Batch
　　Encoder4/19/03
▼
空ファ
▼変換エラー
⇒拡→TSで可
⇒訂正こちら
⇒TS化で可
●
●
▼
変換エラー
　Mencoder_VP6
　　　 Set
○
▼
変換エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
　Dr.DivX 2.0 OSS
×
×
▼
変換エラー
×
×
　携帯動画変換君
　　　 0.34
▼
エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
DVDオーサリングソフト
　DVD Flick 1.2.2.1
×
×
⇒v1.3.0.7で可
×
×
×
　DVDforger 0.6.1a
○
×
⇒拡→TSで可
⇒訂正こちら
⇒TS化で可
●
▼
変換エラー
●
　WindowsDVDメ-カ-
×
×
⇒v6.1で可
×
×
×
　HD Writer 2.5J
　　 for HDC
×
○
個々のファイルを読み込んで編集する仕様にはなっていない
　DVD MovieWriter
　　　 5 for Sanyo
×
×
×
×
×
DVD＋Blu-rayオーサリングソフト
　DVD MovieWriter
　　5 BD for I-O DATA
○
○
○
○
○
　Total Media
　　　 Extreme（体験版）
○
→TSに
BDAV化
○拡張子を
→TSに
(1)導入される
○拡張子を
→TSに
○拡張子を
→TSに
(2)導入される
○拡張子を
→TSに
(1)導入される
動画結合・カットソフト
　UniteMovie 2.11
○
○
○
○
○
　H264TS_Cutter
　　　 111Beta
△
プレビュ
ー不可
▼拡→m2ts
編集不可
⇒訂正こちら
⇒TS化で可
●拡張子を
→m2tsに
●拡張子を
→m2tsに
●拡張子を
→m2tsに
MPEG2-TSファイル編集ツール
ののたん 2.1.0.9
　　（D-VHSPlayer）
▼
エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
▼
変換エラー
TSDemux 0.18
▼
出力不可
▼
出力不可
▼
出力不可
▼
出力不可
▼
出力不可
DGMPGDec 1.5.0RC3
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
VLC Media Player
　　 0.8.6d PSへの変換
▼
再生不可
▼
再生不可ファイル
▼
音声のみ
▼
再生不可ファイル
▼
音声のみ
⇒拡→TSで可：拡張子を .MTSを .tsにリネームするだけで利用可能となる。
⇒TS化で可：TsRemux 0.21.2（こちら を参照）で実際にTS（188byte）に変換すれば利
　　　　　　　 用可能となる。
ffdshowのH.264使用：更に、CoreAVC v1.5をアンレジストしてffdshowのH.264/AVCを有効
　　　　 　　　　に設定しないと利用出来るようにならない。
但し、この拡張子リネーム及びTS化試験は構築前の環境でのみ検証してみた。
　成績の説明
　　　 Ulead VideoStudio 12 Plus（ダウンロード版 12,000円 、体験版）（ここを参照）
　　　　　　 いずれの環境でも問題なく、ビデオファイルやディスクの作成（DVD, AVCHD, Blu-ray）
　　　　　　 可能。
　　　 Windowsムービーメーカー6.0（ここを参照）
　　　　　　 CyberLink環境でのみマトモに利用が可能。
　　　　　　 CyberLink環境以外は、変換出来たかのように完了するが、不完全な再生出来ない
　　　　　　 ファイルとなってしまう。
　　　　　追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、拡張子.tsにリネーム又は実際
　　　　　　　にTS化 と ffdshowのH.264使用で利用可能となる。

　　　　　追記・覚え書き(09.05.xx.)：DSフィルタ・コーデック環境の変化に伴う対応の変遷
　　　　　　　Elecard MPEG Player v4.0.3.60412とHaali Media Splitter v1.7.62.21とWinDVD8は同じ。
　　　　　　　PowerDVD8 Ultra b8.0.2217（b8.0.2217a以降はBlu-ray ISOの再生不可）をインストし、　
　　　　　　　ffdshow tryouts rev2787（H.264/AVC、AC3有効）にアップした環境では、
　　　　　　　　M2TSは、MainConcept MPEG Demultiplexer→ffdshow Video(H.264/AVC)Decoder
　　　　　　　　　　　　　　 ＋ffdshow Audio(AC3)Decoder
　　　　　　　　TSは、Haali Media Splitter→ffdshow Video(H.264/AVC)Decoder＋ffdshow Audio
　　　　　　　　　　　　　　 (AC3)Decoder　
　　　　　　　⇒M2TSファイルはそのまま利用可能となっているが、拡張子をTSにリネームすると読
　　　　　　　　 み込む事すら出来なくなっている。

　　　　　　　Haali Media Splitterのバージョンを1.7.62.21→v1.9.42.1にアップする事によって、
　　　　　　　⇒M2TS、リネームTSファイルいずれも読み込む事が出来なくなってしまう（ここを参照）。
　　　　　　　　＊利用したい場合はHaali Media Splitterを一時的にアンインストールする以外にない。
　　　　　　　　　即ち、MainConcept MPEG Demultiplexerがこのファイルの利用に必需となった。
　
　　　 VirtualDubMod1.5.10.2（古いメモだが こちらを参照）
　　　　　　 海外で汎用されている「VirtualDub」の派生版で、AVIの他にOGM/MKV作成機能と
　　　　　　 MPEG2読み込み機能を盛り込んだ動画編集ソフト。
　　　　　 　AviSynthを導入しDirectShowフィルタ環境を整えれば、読み込み時に「Use AviSynth
　　　　　　　 template：DirectShow Source」を選択すれば利用可能となる（ここを参照）。
　　　 AviUtl 0.99a3（ここを参照）。
　　　　　　 InterVideoAudio環境でのみマトモに利用が可能。
　　　　　追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、拡張子.tsにリネーム又は実際
　　　　　　　にTS化で利用可能となる。
　　　　　　　　設定のポイント：「環境設定」＞「システムの設定」で最大画像サイズを1920x1080
　　　　　　　　　　　に設定しておく。
　　　　　　　　変換設定のポイント：
　　　　　　　　　　 「設定」＞「サイズの変更」で出力サイズ（例えば、720x408）の変更可能。
　　　　　　　　　　AVI変換はDivX/XviD/VP61とMP3、HuffyuvとPCMの組み合わせがベターだ。
　　 　　　　　 本ソフトは、フルハイビジョンサイズのままでHuffyuv_PCM.avi に変換すると、 映像の
　　　　　　　　　 描画が遅延して（映像再生がスローとなって）音声と解離してしまう！
　　　 TMPGEnc 4.0 XPress（市販の体験版）（ここを参照）
　　　　　　 旧v4.4.2.238(2007.12.27版)の場合、CyberLink環境でのみ利用が可能だったが、
　　　　　　 v4.5.2.255(2008.7.9版）の場合、いずれの環境でも利用可能となった。
　　　 MediaCoder0.6.1.4050（古いメモだが ここを参照）
　　　　　　 MP4へは変換可能だが、映像の描画が遅延するファイルしか出力出来ない。
　　　　　　 MPEG2、AVI、FLV1へは変換エラーとなって出来ない。
　　　　　　 なお、AC3Filterのメリット値を 0x40000000から 0x10000000に変更しておいても
　　　　　　　 MediaCoderを起動すると再導入されてしまう。
　　　　　　
　　　 Easy RealMedia Producer1.94（古いメモだが ここを参照）
　　　　　　 InterVideoAudio環境でのみマトモに利用が可能。
　　　　　追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、拡張子.tsにリネーム又は実際
　　　　　　　にTS化で利用可能となる。
　　　　　　訂正(08.11.xx)はこちらを参照
　　　　　　　対策Aでビデオデコーダが InterVideoから新ffdshowのH.264に変更された為か 構築前
　　　 　　　　の環境でも拡張子を.tsにリネームする必要なく利用が可能となった ＼(^.^)／
　　　 RipBot264 v1.10.3（こちらを参照）
　　　　　　 いずれの環境でも問題なく、H.264圧縮のMP4,MKV及びMPEG2-TSへの変換が
　　　　　　 可能。
　　　 NSV Batch Encoder4/19/03（古いメモだが ここを参照）
　　　　　　 ffdshow環境とInterVideoAudio環境で利用が可能。それ以外は変換出来ず空フ
　　　　　　 ァイルとなってしまう。
　　　　　追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、拡張子.tsにリネーム又は実際
　　　　　　　にTS化で利用可能となる。
　　　　　　訂正(08.11.xx)はこちらを参照
　　　　　　　対策Aでビデオデコーダが InterVideoから新ffdshowのH.264に変更された為か 構築前
　　　 　　　　の環境でも拡張子を.tsにリネームする必要なく利用が可能となった ＼(^.^)／
　　　 DVDforger 0.6.1a（ここを参照）
　　　　　　 ffdshow環境とCyberLink環境で利用が可能。構築前の環境では読み込みすら出来
　　　　　　 ず、InterVideo環境では変換エラーとなってしまう。
　　　　　追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、拡張子.tsにリネーム又は実際
　　　　　　　にTS化で利用可能となる。
　　　　　　訂正(08.11.xx)はこちら：対策Aでビデオデコーダが InterVideoから新ffdshowのH.264に
　　　 　　　　変更された為か 構築前の環境でも問題なく可能となった ＼(^.^)／
　　　 HD Writer 2.5J for HDC（HDC-SD9に同梱）（ここを参照）
　　　　　　 いずれの環境でも問題なく利用が可能だが、個別のファイルを読み込む仕様になって
　　　　　　 いない。
　　　 DVD MovieWriter 5 BD for I-O DATA（BRD-SH6Bドライブ付属）（ここを参照）
　　　　　　 いずれの環境でも問題なく、DVDディスクの作成の他にフルハイビジョンのAVCHDや
　　　　　　 Blu-rayのBDMV, BDAVディスクの作成も可能。
　　　 Total Media Extreme（標準価格 17,640 円 、市販の体験版）（ここを参照）
　　　　　　 本ソフトは、再生ソフト、オーサリングソフト、バックアップ&ライティングソフトから構成
　　　　　　 されるBlu-ray/DVDのライティング統合ソフト。
　　　　　　 拡張子を".ts"にリネームすれば利用可能だが・・・
　　　　　　 なお、本ソフト導入されるDirectShow Filters は多彩で、(1)ArcSoft Audio Decoderと
　　　　　　　(2)ArcSoft AC3 Audio Decoderは、Windows Media PlayerによるMTSファイルの再生
　　　　　　　に支障を及ぼす。
　　　 UniteMovie 2.11
　　　　　　 いずれの環境でも、「指定されたファイルはUniteMovieが対応しているファイルではないた
　　　　　　 め単純なファイルの結合を行います。よろしいですか？」と警告されるが、結合は可能だ。
　　　 H264TS_Cutter111Beta
　　　　　　 本ソフトは、HDTV-TS(AVC/H.264)ビデオファイルを無劣化でカットするツール。
　　　　　　 拡張子をm2tsにリネームすれば、構築前の環境以外は問題なく利用可能。
　　　　　追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、TS化で利用可能となる。
　　　　　　訂正(08.11.xx)はこちら：対策Aでビデオデコーダが InterVideoから新ffdshowのH.264に
　　　 　　　　変更された為か 構築前の環境でも問題なく可能となった ＼(^.^)／

　　以下のソフトは、MTSファイルの読み込みが出来てもマトモに変換出来なかった。
　　　　TMPGEnc Plus2.5、TMPGEnc3.0 XPress、SUPER c 2007.b23、FormatFactory、
　　　　Any Video Converter、Mencoder_VP6Set、Dr.DivX 2.0 OSS、携帯動画変換君 0.34、
　　　　TSDemux 0.18、ののたん（D-VHSPlayer）2.1.0.9、VLC Media Player 0.8.6d 　
　　　
　　 追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、
　　　　TMPGEnc Plus2.5、TMPGEnc3.0 XPressは、拡張子.tsにリネーム又は実際に
　　　　　　　TS化 と ffdshowのH.264使用で利用可能となる。

　　以下のソフトは、MTSファイルを読み込む事すら出来なかった。
　　　　Vegas Movie StudioPlatinum 8.0、MPEG Streamclip 1.2b2、ATI Avivo Video Converter 1.12、
　　　　QuickTimePro7.3、DVD Flick 1.2.2.1、WindowsDVDメーカー、
　　　　DVD MovieWriter 5 for Sanyo
　　　　DGMPGDec（DGIndex）1.5.0RC3 、MurdocCutter 1.9f1
　　 追記・修正(08.08.31)：構築前の環境でのみの検証だが、
　　　　Avivo Video Converter 1.12は、拡張子.tsにリネーム又は実際にTS化で利用可能と
　　　　　　 なる。
　　拡張子を .tsへリネームするについては、
　　　　 →「Elecard MPEG DemultiplexerとHaali Media Splitterの関係」（こちら）を参照。
　　 追記・修正(09.03.xx)：構築前の環境でのみの検証だが、
　　　　 A's Video Converter 1.3.0（＋Avivo Video Converter 9.2）は、「ATI MPEG Video
　　　　　　　 Decoderを使用する」のチェックを外せば、問題なくの再利用が可能となる。
　　 追加(10.06.xx)：構築前の64ビット版Windows 7環境では以下のソフトの利用が可能となった。
　　　　　　　Haali Media Splitter v1.10.175.0、ffdshow tryouts revision3452_20100524_clsid、
　　　　　　　PowerDVD8 Ultra（b8.0.2217）
　 　　　　　 Win7DSFilterTweaker 3.0で、本来のデコーダを MP3デコーダ以外の多くは ffdshowへ
　　　　　　　変更した。
　　　　　DVD Flick 1.3.0.7
　　　　　WindowsDVDメ-カ-6.1
　　　　　multiAVCHD 4.1
　　　　　TSSniper 0.80.600、Smart Cutter Ps/Ts 1.2.5

　結論
動画編集・変換ソフトのうち、PanasonicHDC-SD9のHGモードで撮影したMTSファイルを再
利用出来るソフトは限られているが・・・
1)以下のフリーソフトは、用いるDirectShowフィルタやデコーダ環境次第で対応可能だった。
　 Windowsムービーメーカー6.0、AviUtl 、Easy RealMedia Producer、NSV Batch Encoder、
　 DVDforger、H264TS_Cutter
　一方、UniteMovieはほぼ完全対応している。
＊Nero8導入環境にすると全く変わった対応状況となる事が示唆されるが、MTSファイル
　 に関して筆者は未経験（Xacti DMX-HD1000撮影のFull-HDファイルは、ここを参照）。
　　・・・付属のNero Vision5がBDMVに未対応、Windowsムービーメーカー6に悪影響など
2)Blu-rayビデオのm2tsファイルの利用が可能な以下のフリーソフトは、残念ながらHDC-SD9
　 のMTSファイルには未対応だった。
　 SUPER c、MediaCoder、Mencoder_VP6Set
3)以下の市販ソフトないし付属ソフトは、ほぼ完全に対応出来ており、将来Blu-rayディスクへ
　 の書き出しが一般的になっても差当たり困る事はない。
　 Ulead VideoStudio11Plus、DVD MovieWriter 5 BD for I-O DATA、Total Media Extreme
　＊HDC-SD9に同梱されているPC用ソフトHD Writer 2.5J for HDCは、Blu-rayへの書
　　 き出しには未対応　　　→こちらを参照。
　追記・更新（2010.06.xx）
　各形式への変換別まとめ
無劣化でカット編集
H264TS_Cutterで可能。TSSniperでも可能だが、WMPlayer12の
再生で不具合等少し問題あるファイルとなってしまう（こちらを参照）。
AVS Video ReMaker（音声はPCMでの変換となる。こちらを参照）。
Smart Cutter Ps/Tsは、ウォーターマークが挿入されてしまう。
HDC-SD9付属のHD Writer 2.5J for HDCでも可能だが、個別の
ファイルとして出力出来ない。
MPEG2への変換
自由なカスタム出力は、TMPGEnc 4.0 XPress（体験版）、A's
Video Converter＋Avivo Video Converter9.2で可能。
Corel VideoStudio 12 Plus（体験版）、HD Writer 2.5J for
HDC、BRD-SH6Bドライブ付属のDVD MovieWriter 5 BDでも制限
付きで可能。
AVI への変換
AviUtl（拡張子を.tsにリネーム。HFYU_PCM変換時サイズ制限）、
TMPGEnc 4.0 XPress（体験版）で可能。
Corel VideoStudio 12 Plus（体験版）、A's Video Converter
＋Avivo Video Converter9.2でも一応可能。
WMV9への変換
Corel VideoStudio 12 Plus（体験版）、AviUtl（拡張子を.tsにリ
ネーム）、Windowsムービーメーカー6.0（拡張子を.tsにリネーム）、
TMPGEnc 4.0 XPress（体験版）、A's Video Converter＋
Avivo Video Converter9.2で可能。
MP4への変換
AviUtl（拡張子を.tsにリネーム）、A's Video Converter＋Avivo
 Video Converter9.2、RipBot264で可能。
Corel VideoStudio 12 Plus（体験版）でも制限付きで可能。
＊TMPGEnc 4.0 XPress（体験版）は疑似ストリーム配信不可。
FLV4への変換
AviUtl（拡張子を.tsにリネーム）、TMPGEnc 4.0 XPress（FLV4出
力プラグイン付き体験版）で可能。
Corel VideoStudio 12 Plus（体験版）でも可能（但し、LameACM
との共存不可）。
DivXへの変換
TMPGEnc 4.0 XPress（体験版）でのみ可能。
RealMediaへの変換
Easy RealMedia Producerでのみ可能。
NSV への変換
NSV Batch Encoderでのみ可能。
OGM,MKVへの変換
VirtualDubMod（AviSynth導入）で可能。
DVDオーサリング
Windows DVDメーカー6.1、Corel VideoStudio 12 Plus（体験版）、
DVDforger、HD Writer2.5J for HDC（個別のファイルには未対応）、
DVD MovieWriter 5BD、Total Media Extreme（体験版）で可能。
DVDFlick1.3.0.7では可能となっていた。
Blu-rayオーサリング
Corel VideoStudio 12 Plus（体験版）、DVD MovieWriter 5 BD、
multiAVCHD4.1、Total Media Extreme（体験版）で可能。
追記・覚え書き(09.05.xx.)：その後にDSフィルタ・コーデック環境の変化があるので、
　 ＜備考2＞「Haali Media Splitterアップデートに伴うHDC-SD9再利用への危惧」を参照。

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