VMware Player 3.0 の性能

VMware Player 3.0 の性能

=VMware Player 3.0は64ビット版Windows 7で能力を発揮出来る=
(2010.01.30作成)
    最新版のVMware Player 3は、仮想マシンの作成機能が搭載され、グラフィック機能
     もDirectX 9.0cのShader Model 3.0やOpenGL 2.1をサポートする等大きく進化した。
     Windows 7上で Windows XPを最適に実行出来るようユニティ、フォルダ共有機能が
     搭載された。
    Windows Vista/7で使えなくなった動画編集ソフトが、Windows VirtualPCではパフォ
     ーマンス不足で上手く動作しなかったので、VMware Player 3で快適?に作動させる
     事が可能か検証してみた。
    ホストのマシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)、DDR2(PC2-6400)6GB、
     GeForce9600GT(VRAM 512MB、Drive v195.62)。
    OSは 64ビット版Windows 7 Professinal で、Windows XP Modeを無料で借用した。
   
    I. VMware Player 3.0の導入とXP Modeのインポート
    1)入手: ここから 登録して初めてダウンロードページにactivate出来る。
  
   VMware Player for 32-bit and 64-bit Windows(v 3.0.0-203739 10/26/09)を使用。
     32ビット、64ビット共通版として提供されている。
    2)インストールは、ウイザードに従って行えばよい(VMware Playerは64ビット版Windows
      7でも、C:\Program Files (x86)\VMware\にインストールされる)。
    3)「Windows XPモード仮想マシンのインポート」で Windows XP Modeを借用した。
     インポート は数分で簡単に導入されるが、初期状態のXP Modeがインポートされるの
      で各種設定は最初からやり直す必要がある。。
      なお、Windows 7 Professional以上のユーザならライセンスは別途必要ない。
      XP Mode導入による特異的な注意点は、こちらを参照。
       日本語 PS/2 キーボード (106/109 キー Ctrl + 英数)にする方法は、こちらを参照。
     *C:Users\oxox\Documents内のVirtual Machinesフォルダにインストールされるが
      容量が大きいので、筆者はこのワーキングディレクトリ先を他のパーティションに移
      動して使用している。
    4)更に、「VMware Player 3の XP Mode をマルチコアで動かす方法」に準じてACPI マ
      ルチプロセッサ化して、プロセッサコアの数を 2としてメモリー容量も増やした。
 
  <備考>VMware Player 3の XP Mode をマルチコアで動かす方法(ページ表示
     最終的なゲストOS:WindowsXP Pro SP3のシステム構成は、
       intel Celeron 2CPU 2.4GHz、メモリー2,048MB、VMware SVGAU(VRAM128MB)
       32bit
 
  <備考>ゲストOS:WindowsXPのシステム構成(ページ表示
      なお、Windows VirtualPCではXP Modeのマルチコア化は不可。
      又、Windows VirtualPCのXP Modeは、DirectX診断ツールでDirectDrrawのテスト
       はエラー、Direct3Dの機能を利用出来ない。
    5)VMware Playerの独自共有フォルダ機能を利用するには、VMware Player 2では
      vmx ファイルの編集等の前準備を必要としたが、VMware Player 3.0では、「仮想マ
      シン設定」の「オプション」から簡単に指定する事が可能となっている。
 
   II.ベンチマークテスト:CrystalMark 2004R3(ここから入手)を用いて実行した。
     Windows Virtual PCとの比較
 
        HDDとD2D以外は、VMware Playerの方がスコアが高い。
     1CPUとの比較(及び過去に検討したVMware Player 2との比較)
 
       2CPUの方が全てのスコアが高いわけではなかった。
       *VMware Player 2の成績は過去の「...VMware Player 2の試用」より引用し
        ので、使用したマシン環境(Core2 Duo E6600)が異なっているが、OGL
        のスコアは明らかに低い。
   III.Fullハイビジョン動画の再生とCPU使用率
    
Windows 7ではカット編集不可のMPEG Streamclip 1.2の動作を検証した。
     
ホスト側の Full-HD(1,920x1,080、59.94fps)サイズのH.264圧縮動画(H.264_
      AAC/mp4)を独自共有フォルダ経由で再生したところ、
     Windows Virtual PC
ではコマ落ち再生〜停止して使い物にならなかった。
       *Full-HDサイズでもMPEG2動画なら、コマ落ち再生なるも停止する事はな
        く、カット編集操作は可能。
      VMware Player 3では以下の如く、ストレスはあるもののプロセッサコア数が
     2つの場合なら使用可能だった。
      プロセッサコア数 1つの場合
  CPU使用率100%
ガクガクコマ落ち
再生、時に停止
     プロセッサコア数 2つの場合 
  CPU使用率58%
前後
再生遅延あるも
コマ落ちや停止
無し
      なお、「ユニティモード」で MPEG Streamclipを作動させてみたところ、
       Full-HDもHD-SHQ(1,280x720、29.97fps)も、ガクガク再生後すぐに停止して
       しまって使い物にならなかった。
       DVDサイズのH.264_AAC/mp4 や Full-HDサイズでもMPEG2動画なら、「ユニ
       ティモード」でもほぼ問題なく再生・編集が可能だ。
   
   IV.DVD Workshop 1.2の操作感
    
Windows Vista/7でお蔵となってしまたDVD Workshop 1.2の動作を検証した。
    
素材は、ホスト側のMPEG2動画(MPEG2_MP2/mpg,720x480)を独自共有フォル
      ダ経由で用いた。
    
以前のVMware ServerVMware Player 2はパフォーマンスの点で使い辛
      かった経験があったが、新バージョンでは操作の動作がやや遅い程度で、編集
      から DVDの書き込みまで問題なく使用可能だった \(^o^)/
     なお、Windows Virtual PCのXP上での検証では、素材の読み込みや再生に
      長時間を必要とし、編集作業は困難を極めて使用に耐えなかった。
  
   V.備考
     1)vmplayer.exeは32ビットアプリケーションとして起動するが、vmware-vmx.exeは
       64ビット版Windows 7では64ビットアプリケーションとして作動する?
     2)仮想マシンは手持ちのBD対応市販DVD Playerには対応出来ておらず、 Power
       DVD8 Ultraは起動せず、WinDVD8 for I-O DATAはインストール出来なかった。
      好みにもよるが、フリーのDVDビデオ対応でCPU負担の少ないマルティメディア
      プレイヤー
SPlayerを「Perfomance Mode」で使用するか、KMPlayerを使用
      するのが良い →「SPlayerの試用経験」を参照。
     3)VMware Player 3をインストールすると、ホスト側OSのCD/DVD及びUSBいずれ
       のドライブも自動再生機能は強制的に停止させられてしまう。
     *ホストOSにDesk Drive64 v1.8.2をインストールすれば、ドライブアイコンをデス
       クトップに自動表示可能となるが、VMware Playerは作動しなくなってしまう。
      又、VMware PlayerをアンインストールしてもホストOSドライブの自動再生機能を
       復活出来ないという困った後遺症がある!
     <追記>ホストOSドライブの自動再生機能を復活させる方法
      「ドライブに CD-ROM を挿入しても自動実行または自動再生機能が動作しない
      (マイクロソフト サポート オンライン)に記載の「レジストリで自動再生機能が無
      効にされています」を解決する手順
       手順 3-c:
        HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\CDRom
        で、Autorun の値を 1 に設定
        しかし、筆者のVMware Playerインストール環境では変更しなくても以下の如
         くだった。
 
       手順 3-e:
        HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\
         Policies\Explorerで、NoDriveTypeAutoRunの値を ..0x91(145) に設定 
          詳細は「VMware PlayerとCD/DVD自動再生の復活」を参照。
        しかしVMware Playerインストール環境では変更しなくても ..0x91(145) だ。
 
      ところが、⇒「VMWareを入れた環境で自動再生を有効にする」の記事があったのだ!
         HKEY_CURRENT_USERにも同じエントリがありますが、HKEY_LOCAL_MACHINE
         の値が優先されるようです、・・・と。

        案の定、筆者の環境でもHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows
         \CurrentVersion\policies\Explorer での NoDriveTypeAutoRunの値は 0xff(255)
        だった。
 
        そこで、右クリック[修正] 、 [値のデータ]ボックスの ffを16進数で 91(10進数で145)
        に変更して [OK] 。PCを再起動すれば、ドライブの自動再生機能は復活する\(^o^)/
        しかし、日頃ドライブの自動再生機能が煩わしいと思っていた筆者は復活させずに
        使用している。
     4)Windows Vista上のVMware Player 3.0で、Windows 7 Professional以上で利
      用可能なXP Modeを無料借用出来ないか?
     4-1)上記Windows 7 ProのVMware Player 3.0で作成したXP Modeをそのまま
       利用しようとすると、下記のライセンス認証の警告が出て起動出来ない。
 
     NHCを使って下記VI 1)、2)の手順に準じて変換後、仮想マシンを作成した。
     4-2)Windows 7 ProのC:\Program Files\Windows XP Mode内にあるWindows
        XP Mode base.vhdイメージを、VMware用の.vmdkに変換して組み立てたと
        ころ・・・起 動初期の「Windows...セットアップ」でマウス操作が出来ず停止
        してしまう。
     4-3)上記Windows 7 ProのVMware Player 3.0で使用したXP Modeの.vmdkイメ
        ージを、敢えてVMwareの.vmdkイメージに再変換して組み立 てれば、
        ・・・起動する事は可能だが、ライセンスの購入を求められてしまう。
          他で使用中のXPのプロダクトキーを入力すれば、無料で使用出来るの
          だが、如何?
   
   VI. Virtual PCのディスクイメージをNHCで変換してVMware Playerで使用
     NHCここから入手)は、VMware(.vmdk形式), VirtualPC(.vhd形式), Bochs(.img
      形式), VirtualBox(.vdi形式)等で作成した仮想マシンのハードディスクイメージを
      他の形式に変換する事が出来るツール。
      今回は、Microsoft Virtual PC 2007 SP1で使用していたディスクイメージ(.vhd)
      を、NHC Ver.0 alpha34Xを使ってVMwareのディスクイメージ(.vmdk)に変換し
      て、Windows Vista上のVMware Player 3.0で使用してみた。
     1)先ず、Virtual PC 2007で使用していた仮想マシンディス
       クイメージ(.vhd)を、NHCを使って下記の手順でVMware
       のディスクイメージ(.vmdk)に変換する。
 
  <備考>NHCでハードディスクイメージを変換する手順(ページ表示
     2)次に、VMware Player3.0で新規仮想マシンを作成した後、作成されたハードデ
      ィスクイメージ(.vmdk)を VirtualPCから変換したディスクイメージに取り替える。
 
  <備考>新規仮想マシンの作成手順(ページ表示
     3)仮想マシンの再生
      起動したら VMware Toolsをインストールする前に、VirtualPCに関連するプログ
       
(筆者の場合は、「バーチャルマシン追加機能」)を削除しておかないと、
       
ウス操作が不能となってアクティベーション出来ないので)以後使えない!
      <NHC配布元のコメント>
       (重要)VirtualPC用のイメージをVMware用に変換し使用する場合は、VMware
         Toolsをインストールする前に [プログラムの追加と削除] ([Add or Remove
         Programs])からVirtualPCに関連するプログラム(Virtual Machine Additions
         のような名前またはVirtual PC 統合〜のような名前かもしれません)を削除
         してくだい。削除しないとマウスの動きがおかしくなります。
     4)使用するシステム構成が変更となったので、再度アクティベーションを求められ
      るがプロダクトキーの入力は必要とせず登録が可能。
     <結果>
      マウストラブルが解決されれば問題なく作動するようだ。

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