Windows 10 October 2018 Updateの問題点

Windows 10 October 2018 Updateの問題点

 
=Windows 10 バージョン1809で Photoshop CS2が起動しない
(2018.12.19作成)
マシン環境は、主に BTOパソコン( Windows8.1通常版から漸次 Windows10 Homeへアップ→ TH2→ RS1→ RS2→ RS3→ RS4へアップした QSWin x64マシン) で検証した。
Windows 10 October 2018 Update(Version 1809, Redstone 5)は10月初めにリリースされたが、データ損失の問題が発覚し一旦配信を中断していた。そして、11月14日より再開され一か月以上経過したので導入する事とした。
デュアルブートマシンが起動不能不都合へ>、Adobe Photoshop CS2が起動しない方策へ>という新たな不具合に見舞われたので、その対応についても記述する。
新機能は、「スマホ同期管理アプリ」などデバイス間連携機能の充実、Microsoft Edgeの機能強化など。
A-1)
ZEN x64マシン(ASUSのウルトラブック ZenBook UX21E)、JVA x32マシン(NECPC-VJ22MAU5HRR9)は、気づいたらWindows10 Updateの時限タイマーが発動して、強制アップグレードとなった。 これが嫌だから・・・以下は、
A-2)
QSWin x64マシン(BTOパソコン)、 CF-AX x64マシン(パナソニックのレッツノート CF-AX2QEBJR)19FJ x64マシン(SonyのVAIO, VPCCW19FJ)Surface Go x64マシン(Microsoftの 2in1タブレットMCZ-00014)、EGG x32マシン(MCJ_EGPE66GT50P) は、「Windows 10 のダウンロード」ページから入手した「Windows 10 更新アシスタント」を用いて手動でアップグレードした。
 
⇒ EGGマシン(下記の不都合を参照)以外は、トラブルことなく 2.5~6時間かけてアップデート出来た。
   
B)
再設定が必要となった事項
【悲報】やはり各種設定の初期化は健在だった
(0) Win7DSFilterTweakerで Preferred Decodersを WMVAとMP3以外は Microsoft ⇒ LAVへ変更
(0) Win7自動整列拡張.exeを再実行
(1) 修正したWindows Update方式が元に戻るので、検索窓「デバイスのインストール設定の変更」で「いいえ」にチェック
(4) コントロールパネル>管理ツール>タスクスケジューラの Microsoft>Windowsの「Defrag」の「SheduleDefrag」を削除
(8) Winaero Tweakerで、Old Volume Controlを再設定
(9) 関連付けの一部が、動画:映画&テレビ、ブラウザ:Microsoft Edgeに戻るので修正
10) ディスプレイの解像度: NVIDIAでカスタマイズした解像度は削除されてしまうので再設定
13) Windows Media Playerのメディア ストリーミング オプションが初期化され、全ての DLNA対応デバイスにアクセスされてしまうので、再度「許可」の[ オン/ オフ ]設定が必要
14)デスクトップのユーザーフォルダ内の場所を移動した「ダウンロード」、「ドキュメント」、「ピクチャ」、「ビデオ」、「ミュージック」
元の場所(C:\Users\ken\Downloads)のアイコンが表示されるので、削除
15)「ディスククリーンアップ」アイコンを定期実行プログラムへ再登録
16) SSD最適化設定:初期化されたかは不明だが実行
18)「Meiryo UIも大っきらい!!」で、フォントサイズを全て 9→11又は 12へ変更。
(0) ディバイスマネージャー>マウスとそのほかのポインティング>HID準処マウス>電源の管理で「このディバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」がチェックされてしまうので、用に応じて外す

C)
再設定が必要ではなかった事項
(0) システムの保護は無効となるが、そのままとしておく。
(0) フォルダオプションが元に戻るので、フォルダを開くたび..、開いているフォルダまで展開、タイトルバーに完全なパス..、空のドライブ..にチェック
(3) 8GagdetPack Toolsを Make gadgets smallerに変更
(5) コントロールパネル>電源オプション>プラン設定の編集>詳細な電源設定の変更「スリープ解除タイマーの許可」を無効
(6) コマンドプロンプト「powercfg /hibernate on」実行後、コントロールパネル>電源オプション...「高速スタートアップ...」を無効化
12) IME>プロパティ>「IME入力モード切替の通知」の「画面中央に表示する」のチェックを外す
17)すべての設定>プライバシー>全般では全てオフ。 バックグラウンドアプリでは「Flipboad」「フォト」以外はオフに設定。

D)
再度インストールし直したら作動するようになったソフト/ツール
(1) Spybot Search & Destroy 1.6.2は削除されてしまうので再度インストール

E)
再インストールやバージョンアップが必要ではなかったソフト/ツール
ClassicShel l4.3.1、8GadgetPack024.0、ImgBurn 2.5.8.0. PowerDVD 12.0.3519.58、1Password 4.6.0.598、Website Explorer Ver0.9.9.11 β 43、 EPSON Printer 6.53、OldNewExplorer1.1.8.4

Surface Go マシンの Restore Windows Photo Viewer 1.2.2
「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェックすれば、作動するようになる。

F)
不都合な事項
(1) デュアルブートマシンが起動不能
 
Windows 10とUbuntu16.04とのデュアルブートのEGGマシンは、アップデートの再起動時に起動不能になってまった ┓(´_`)┏
ナッ何んと!アップデート経過中 ” Windows 10の更新を構成しています... ” の最初の再起動時に、以下のような画面から先に進まなくなってまった
 
error: no such partition.
Entering rescue mode...
grub rescue>
 
これは、アップデートによってパーティションがずれてブートローダーで読み込めない状態になった為と云う(こちらを参照)。
MBR(Master Boot Record)を再構築する事はやたら難しそうだから、
Ubuntu16.04をライブUSBで再インストールしたら、幸運にも OSの選択画面に到達出来るようになり、いずれの OSもその後復旧した。
なお、以前に Windows 10 Fall Creators Update (RS3)及び Windows 10 Spling Creators Update (RS4)へアップグレードした際には、このような不都合は発生しなかったのに、今回は起ってしまった。
   
(2) Adobe Photoshop CS2が起動しない・・・その対処方法
 
Adobe PhotoshopCS2は、Windows10マシンではコントロールパネルから 言語>詳細設定を選択し,「入力方式の切り替え」の欄で「アプリウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」をチェックする事で 起動出来ていた。
しかし、
Windows 10 バージョン1809では、設定>デバイス>入力>キーボードの詳細設定に場所が変更された「入力方式の切り替え」欄で、「アプリウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」にチェックを入れても、JVA以外のマシンは起動しなくなってしまった(JVAマシンなら確実に起動可能だが・・・) ┓(´_`)┏
 
そこで、Photoshop CS2の プロパティ> 互換性: [管理者としてこのプログラムを実行する]に設定した環境で、以下の方策を検証した。
 方策A) タスクバーから起動
 
Photoshop CS2 のショートカットをタスクバーに登録して,そこから起動させると(penchiさんの記事「Adobe Photoshop CS2 を Windows 10 で使う方法」のコメント情報)、19FJマシンは起動可能となった。しかし、これはラッキーな例だ!
多くのマシン(ZEN、QSWin、CF-AX、Surface Go、EGG)は、それだけでは起動出来ない場合が多い。
 方策B) 他のウィンドウ前面配置で起動
 
起動早期のタイミングで Photoshop以外のウィンドウを前面に配置すれば、起動させられる事を見つけた。
B-1) 画像ファイルを右クリックの [プログラムから開く]から開く際、起動してくる Photoshopの画面以外の領域を間髪を入れずにマウスでクリック出来ていれば、起動に成功する(但し、操作にはコツが必要)。
 
 
 
 
注意:Photoshop領域外でのマウスクリックが少しでも遅れると、失敗する
 
 
 
B-2) タスクバー上の Photoshopのショートカットを二回クリックして、二回目のユーザーアカウント制御を [はい]実行すれば、
 
 
一回目のユーザーアカウント制御画面が前面に配置されるので、起動出来るようになる。この方法は、B-1)よりも試行し易く成功する確率も高い。
 
 方策C) ImageReadyから起動
ファイルを 先ず ImageReady CS2で開いてから、[Photoshopで編集]を実行
 
 
すると、ほぼ確実にPhotoshop CS2は起動する
編集や 保存操作は問題なく可能。しかし、[Web用に保存]を実行すると Powered By ImageReadyが起動して出力となるが、機能は Photoshop出力と同じだ( 但し、ImageReady出力は英語表示。プリセットが登録出来ていない)。
 
 
いずれにせよ一旦起動すれば、後のファイルは右クリック [プログラムから開く]から問題なく開くことが出来る。
   
 
追記(2019.02.24)
方策D) 「最小化を指定したPhotoshopCS2のショートカット」で起動(「penchiさんの記事」の追記コメント:2019/01/26「ふう」さんの方策)
Adobe Photoshop CS2のショートカットのプロパティで、[実行時の大きさ]を [通常のウィンドウ]から [最小化]へ変更する。
 
 
→ この方法でも確実に起動可能だが、起動後にファイルを開く手間が必要。
   
 
方策E) shiftキーを押しながら PhotoshopCS2を起動(「penchiさんの記事」の追記コメント:2019/02/14「とし 」さんの方策)
起動時の ユーザーアカウント制御を、shiftキーを押しながら [はい]実行する
→ いづれのマシンでもこの方法で確実に起動できた。
ナッ何んだ!こんなにお手軽な方法が有ったのだ
\(^-^)/
なお、 [管理者として...実行する]に設定しなくとも、この方法で起動可能だった。
   
G)
その他の不都合な事項
 
以下は、今までのアップグレードと同じ不都合で解消されていない
(1) 今回も、「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」に、シリアルATA接続のハードディスクも表示されてしまうようになった・・・QSWinマシンのみで発生
⇒ デバイスマネージャー> IDE ATA/ATAPIコントローラー> Intel 8 Series/C220 Chipset Family SATA AHCI Controllerの「ドライバーを元に戻す」を実行して解消した。

 
(2) RS2で、Win7自動整列拡張.exeを実行して、「自動配列(A)」のチェックを外しても、自動配列の解除が出来なくなってしまった・・・解消せず

(3) RS2で、コントロールパネル>ディスプレイの「テキストサイズのみ変更」設定が無くなり、解消せず
→「Meiryo UIも大っきらい!!(No!! Meiryo UI)」で代用。項目別にフォント自体/サイズの変更が可能で、サイズを全て 9→11又は 12へ変更した

(4) RS2で、デスクトップのアイコンが、「アイコンを等間隔に整列」に設定しないと、思うように配列出来ない。一部のアイコンを移動させようとすると、大幅に配列が乱れる不具合が発生するようになった
  ⇒ デスクトップの配置を保存・復元するソフト 「DesktopOK」で対応

(5) IExplorer 11 が、MS Edgeと同時に使用するとフリーズし易くなる現象は解消されていない。

=結語=
 
1) 今回のアップグレードも魅力のない機能の追加なのに、初期化され再設定を必要とする項目が多く煩わしい。
2)
重宝している Photoshop CS2がすんなりと起動しなくなったが、姑息的ながら対処方法はあった・・・マシン環境によって対応に明らかな差があるということは、解決策に何等かの示唆を与えるのだろうが ・・・
3) Windowsと Ubuntuとのデュアルブートマシンでは、Windowsのメジャーアップデートで今回のような起動不能に陥っても不思議はないようだ・・・なので、時限タイマー付き強制アップグレードは止めて欲しいものだ。

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