裸眼3D立体視対応PC Qosmio T851の体験

裸眼3D立体視対応PC Qosmio T851の体験
付属アプリケーションTOSHIBA Blu-ray Disc Playerは今一つ改善が期待される
(2011.08.25作成, 13.03.15更新)
  東芝は2011年7月29日、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載する専用グラスなしで3D立体
  視表示が可能なノートPC「dynabook Qosmio T851」を発売した。ウインドウのみを3D表示に
  する機能もあり(富士通のPC「FMV ESPRIMO FH」では不可)、ブルーレイ3Dや3Dテレビ放
  送にも対応。BDXL書き出しに対応したブルーレイドライブを備える。
  その概要は、「グラスレスで楽しめる3Dノート dynabook Qosmio T851」を参照。
  3Dテレビを店頭で視聴した経験しかなかった筆者は、明るい場所でも 3D映像を裸眼で立体
  視出来る事に感動して少々高価(21万円位)だが、Windows2000プレインストールの古いPC
  の代替として購入した。専用メガネを使う 3D表示機能はGPUに負うところが多いが、Qosmio
  T851の場合は、Cell B.Eをベースにした東芝独自の映像処理プロセッサー「SpursEngine」が
  担っており、2Dのテレビ番組もリアルな3D映像で模擬視聴が可能となっている。
  そこで今回は、付属するグラスレス3D表示アプリケーション「Qosmio AV Center(テレビ視
  聴・録画専用 )」と「TOSHIBA Blu-ray Disc Player」のうち、後者の使い勝手について汎用
  されているサイドバイサイド形式の3D動画の再生能を中心に検証してみた。
  =Qosmio T851/D8DRのマシンスペック=
   CPU:インテル Core i5-2410M (2.30GHz)、 メモリー:PC3-10600(DDR3-1333)4GB×2
   ディスプレイ:15.6型ワイド(16:9) FHD TFTカラー Clear SuperView LED液晶
   グラフィックカード:GeForce GT 540M、ビデオRAM:Max4.85GB(メインメモリと共用)
    NVIDIAドライバ バージョン:268.07→290.39にアップデート
   光学ドライブ:ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応、DVDスーパーマルチドライブ機能対応)
   TVチューナー:地上/BS/110度CSデジタル放送対応TVチューナー
   Webカメラ:有効画素数 約100万画素
   プレインストールOS:Windows 7 Home Premium 64 ビットをProfessionalにアップグレード
   <蛇足>PCが夜間勝手に起動する
     Windows Media Centerの自動アップデート(毎日3:30)を「ログオン時」に変更(こちら参)。
    システムツール>タスク スケジューラ:同ライブラリ>Microsoft>Windows>
    Media Center:mcupdate_Scheduledを右クリック「プロパティ」の「トリガー」タブで、
     「編集」:「ログオン時」を選択して「OK」し、夜間勝手に起動するのを防止。
 
  TOSHIBA Blu-ray Disc Playerの概要
TOSHIBA Blu-ray Disc Playerを立ち上げると、液晶ディスプレー上部にあるウェブカメラが起
 動して、自動的に「フェイストラッキング」ソフトSuperD Face Trackingが立ち上がる。ウェブ
 カメラを使って視聴者の両目の位置を判定して、適切な深度と向きの3D映像を作り出すの
 がQosmio T851のグラスレス3Dの特徴である。
 
東芝サービスステーションでアップデートすると、2011年8月時点ではv.1.0.0.871→1.0.0.944
 にアップデートされる。

追記(2012.01.09):東芝サービスステーションによるアップデートで致命的不具合
 東芝サービスステーションによるTOSHIBA Blu-ray Disc Playerのアップデートは、ダウンロ
  ードにかなりの時間を必要として不成功に終わる事が今回で2回目だった。
  今回の1.0.1.299へのアップデートでは以下のメッセージが表示され「OK」して完了。
 
  結果は、バージョンアップされ起動出来るも動画を再生させるとフリーズしてしまう!!
  修正は、Acronis True Image Homeで以前の状態にクローン復元する以外にない (;>ω<)/
  復元後、更新モジュールの配信元(こちら)から ダウンロードしてアップデートしたところ、
  上記の”例外”メッセージは表示されず完了し問題なく作動した。
  Blu-ray Disc Player 1.0.1.306 (2012.1.19) へのアップデートでも 同じ不具合が発生した
   が、別の日に実行したら成功した。
   BIOSバージョン:Version 2.00、NVIDIA GeForce GT 540M バージョン:8.17.12.9039、
   Super-D IC driver:1.0.1613.809、TOSHIBA Blu-ray Disc Player1.0.1.306

追記(2013.03.15):Windowsアップデートで3D動画の再生に不具合
 Windows Updateオプション:2013.03.12公開のUpdate for Microsoft Windows(KB2670838)
 をインストールすると、TOSHIBA Blu-ray Disc Playerで特定の3D動画の再生が出来なくな
 ってしまうので、アンインストールしたら解消した。
 Windows 7用のInternet Explorer 10(正式版)をインストールすると、同時にインストールされ
 る KB2670838がグラフィック関係のハードウェア/ドライバーとの相性で問題が起きる場合が
 あるようだ(こちらの記事を参照)。
KB2670838をアンインストールすると IExplorerは強制的
 に9に戻ってしまう
(-_-;)

本Playerは、ブルーレイ3Dディスクや、3D再生用として作られた映像を3D映像として再生する
 事が出来る以外にも、
 DVDや家庭で撮影した映像やネットからダウンロードした映像など既存の 2D映像を 3Dに
 変換(2D→3D変換)して、再生する事も可能だ。
 2D-3D変換表示の深度は「弱い/標準/強い/デモ」の4段階に調整でき、強い〜デモにする
 と画面から飛び出してくるようにも見えると云う(推奨レベルは標準)。
 但し、通常のブルーレイディスク(2D映像)を 3Dに変換して見ることは出来ない。
操作手順 (詳細は、付属のユーザー マニュアルPDFファイルを参照)
1)先ず、3D映像を表示するにはディスプレイの解像度を1,920x1,080にしておく必要がある。
 それ以下の解像度で設定していると、「3D表示の切り替え」ボタンを押しても ”再生できま
  せん...” と警告されて3D表示出来ない。
2)「TOSHIBA Blu-ray DiscTM Player」を起動後、映像ウィンドウ右上の[設定画面]ボタン
  をクリックする。 今回はサイドバイサイド形式の3D動画の視聴を検証する。
 
3)設定画面が表示される。
 [3D方式]をクリックして、3Dを見るための設定を行う。
 
 
4)画面右上の[再生画面]ボタンをクリックすると、再生画面に戻る。
 右クリックメニューの「開く」からファイルを読み込む。
 対応ビデオファイルは、*.mp4,*.mpg,*.mpeg,*.dvr-ms,*.wtv となっている。
  dvr-msとwtvは、 Windows 録画テレビ番組ファイルで 、mpeg, mp4以外の一般動画
  の拡張子ファイル(avi, m2t, mkv, wmv等)を読み込む事は出来ない。
 
トップバーの[3D]ボタンをクリックすると、 3D表示に切り替わる。
 2D表示に戻すには、もう一度[3D]ボタンをクリックする。
 
 
 
 図はグラスレス3D表示に切り替えた状態。裸眼視では奥行きの臨場感はマズマズだ
 が、カメラで撮影して提示しているので、当然のことながら 3Dには見えずピンボケで撮
 影されている。
 なお、ウインドウのみを3D表示にする事が可能だが、他のアプリ(メモ帳等)で作業中
  は上図の2D表示に切り替わってしまう。プレイヤーのウインドウに戻ればば直ぐに3D
  視聴が可能となる。
<成績>
1)残念ながら、再生可能な3D動画の種類は限られる(詳細は、下記の各項目を参照)。
 筆者の手持ちのサイドバイサイド形式の3D動画では、DVD形式のMPEG(VideoStudio
  Pro X4で3D変換)とH.264圧縮形式のMP4(YouTubeから取得した3D動画、MakeMe
  3D v.1.1.11でステレオ3D-水平(幅の半分)変換、VideoStudio Pro X4でカスタムMP4
  -3D変換、Video Converter Ultimate 5.6.0でサイドバイサイドMP4変換 )ファイルのみ
  が 3D再生可能だった。
  但し、何故か?MakeMe3Dでステレオ3D-水平変換したMP4(解像度 2,560x720)と
   MovieGate 5で変換したMP4とDVDFab 2D to 3D Converter 8.1.1.2で [左/右(サ
   イドバイサイド] [一半(50%)]で変換したMP4は再生エラーとなってしまう。
  又、無声のMP4やビクターのGS-TD1で撮影されたデモ動画(MPEG-4 MVC形式の)
   MP4は読み込めない。
  *AVS Video Converterで圧縮・変換したMP4は、MPEG Streamclipで無劣化出力し
   ないと映像を描画出来ない(Yamb 2.0.0.8ではダメ)。
  *MakeMe3Dで変換したステレオ3D-水平Fullでも解像度1920x600なら3D再生可能。
 一方、
  3D-AVI(FinePix REAL 3D W3で撮影されたデモ動画:ここから入手、ステレオムービー
  メーカーで変換)やWMV 3D(MyFinePix Studioで変換)動画、及びVideoStudio Pro X4
  で作成した BD\BDMV\STREAM内のM2TS 3D動画やMKV、FLV(DVDFab 2D to 3D
  Converterで変換)などは読み込みすら出来ない。
 無論、M2TS 3Dはブルーレイディスクであればディスクの読み込みで3D再生可能だ。
2)Acerの3D対応PC液晶モニタ HS244HQ(HS244HQ bmii)での再生
  取りあえず3D環境を整えたい筆者は19,800円と安価だったので衝動買いしてしまった。
  HS244HQは、1920×1080ドット表示に対応した23.6型ワイド液晶ディスプレイで、3D表示
  に対応するHDMI 1.4a端子を2基装備。IRエミッタを液晶のフレームに内蔵しアクティブシ
  ャッター式の3Dメガネが付属。
  応答速度は2ms、輝度は300カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(ACM ON
  時で最大1200万:1)。出力はHDMI×2、アナログD-Sub×1を搭載。出力2ワットx2のス
  テレオスピーカーを内蔵しHDMI経由で音出し可能。
  LEDバックライトだがTN液晶のため視野角が狭い。
  フレームシーケンシャル方式対応のモニタであるにもかかわらず、同方式のNVIDIA 3D
   VISIONとは互換性がないという不思議な仕様となっている。
  PCからの120Hz入力には非対応で、「純粋な60Hz入力ベース」のモニタであり、単純
   に1920×1080(1088)サイドバイサイドの映像を3D表示時に倍速で表示するという
   俗に言う「倍速表示タイプ」そのものと云う事だ(こちらを参照) 。
  ・・・3Dディスプレイの良否が解らない筆者は欠陥品を購入してしまったようだ Y (>_<、)Y
  ともあれパソコンマニュアルの手順で、「HDMI 1.4 3D Video」のセットアップを行った。
  このセットアップは、店員さんに業者に問い合わせてもらって辿り着いた方法なのだヽ(´ヘ`;)ノ
   「パソコンで見るマニュアル」を起動して、「3D」で検索するとリストアップされる。
 
 外部3Dモニター接続方法(ページ表示はここをクリック
   仕様書には、走査周波数
   3D(水平/垂直)30〜140KHz
   /56〜120Hzとあるが ?(゜_。)?
    ナッ何んと!解像度 HD3D
    [1080p、1920×1080]設定
    では、リフレッシュレートは
   24Hz以外選択出来ず、120
   Hz 駆動どころではなく通
   パソコン操作は表示が緩
   慢過ぎてこの設定のままで
   は使えない。

   
 残念ながら、[3D]ボタンをクリックしても3D表示に上手く切り替わらない。
  何かの拍子に切り替わる事も稀にはあるが再現性がない Y (>_<、)Y
  一部のテレビや外部ディスプレイでは正常に表示されない 為なのだろうか (;>ω<)/
  ⇒下記の訂正の如く、TMPGEnc Movie Plug-in SpursEngineが悪かった。
 
 <補足>PowerDVD 11 Ultra 体験版(アップグレード版 7,920円)で視聴
   そこで、現時点では最新のDVD/Blu-ray再生プレイヤーPowerDVD 11 Ultra(こちらを参
   照)で下記の如く設定してサイドバイサイド形式の3D動画を視聴したところ、
 
   MP4 3D以外にWMV 3D, M2TS 3D, MKV 3D、FLV 3D動画でも 立体視可能だったが、
   3D-AVI動画は再生出来なかった。
   なお、PowerDVD 11 Ultraのサポートモニタは120Hz 駆動 フレームシーケンシャル方
   式 3D対応 LCD モニタか 3D対応偏光式 LCD モニタとなっており、Qosmio T851本体
   のモニタでは3D表示出来ず、AcerのHS244HQモニタは力量不足なのだ。
 
  追記(2012.06.23)
 <補足>Qosmio T851でYoutube 3D 動画をオンライン視聴
   Qoamio T851/D8DRは、NVIDIAのHTML5 3D Vision の検知テストでは下図の如く、
   Firefox 4以降で Youtube 3D動画(こちら)の再生が可能と判定されるのだが・・・
 
   ・・・内臓ディスプレイ上では、YouTube のアナグルフ方式以外の 3D動画を立体視出
      来ない(こちらこちらを参照) (;>ω<)/
   そこで、Acerの外部モニタ HS244HQにHDMI 接続してアナグルフ以外の方式で 3D動
   画を立体視出来るかを検証してみた。
   筆者の環境ではHS244HQモニターは、
   1)インターリーブ方式には未対応。
   2)サイドバイサイド方式:いずれのブラウザ(Firefoxも含めて)でも1 つの 3D画像として
     表示する事が出来ず、二画面2D映像となって立体視出来ない。
   3)HTML5 ステレオ ビュー方式:
    IExplorer 9とGoogle Chrome 19, Opera 12, Safari 5.1.2:サイドバイサイド方式となっ
     てしまい、やはり立体視出来ず、下記のメッセージが表示される。
 
    一方、Firefox 13ではモニター付属の3Dメガネで立体視が可能だった \(^o^)/
 
    ・・・内臓ディスプレイ上では1 つの 2D画像がボケて表示される。、裸眼で立体視を実現出
      来ないとは悲しいが、 SuperD Face Trackingを起動する仕掛けも必要で実現は難関で
      あろう。
    他の適切な環境では IExplorerやChromeでも立体視再生出来るのだろうか?
     →古い記事「YouTubeで3D WebM動画の視聴を可能に〜NVIDIA、Firefoxと提携
       を参照。

 <参考1>3D動画変換・編集ツール
以下、TOSHIBA Blu-ray Disc Player再生試験に用いたサイドバイサイド形式の3D動画
 の作成に試用したツール類を提示する。
3D動画変換ツール
  VideoStudio Pro X4 体験版(アップグレード版\7,980)
  MovieGate 5 体験版(ダウンロード版\6,980)
  MakeMe3D v.1.1.11試用版(ダウンロード版\4,200)
  DVDFab 2D to 3D Converter 8.1.1.2試用版(単品\6,900)
  Video Converter Ultimate英語版 5.6.0試用版($65.95)
  Free 3D Video Maker 1.1.2b815(フリーソフト)
  VideoPad Video Editor 2.43(フリーソフト)
3D動画変換・編集ツール
  ステレオムービーメーカーVer1.21(フリーソフト)
  MyFinepix Studio Ver.3.0(フリーソフト)
こちらの3D動画の簡易変換・編集ツールの試用に独立させました。

追記(2011.08.31)
 <参考2>フルHD 3Dビデオカメラで撮影した映像をPCで利用可能か
 民生3Dビデオカメラのスペックを比較してみるこちらの記事を参照)
  ビクターGS-TD1、ソニーHDR-TD10、パナソニックHDC-TM750 + VW-CLT1について
  基本的に「L・RフルHD」映像が見られるのは、カメラと3Dテレビを直接繋ぐ場合のみ。
  「フルHDの3D映像をBlu-rayに焼いて他人に配る…」といった事は出来ませんと云う。
 以下、ビクターGS-TD1とソニーHDR-TD10に付属しているPC用ソフトを入手・インストー
  ルする事は出来ないので、文献的に考察してみた。
  なお、パナソニックの製品はMVC録画に未対応のため割愛した。
 
 ビクター「GS-TD1」 (店頭価格15万円前後)
  
PC用付属ソフト: Everio MediaBrowser 3D
  以下、「
ビクター、世界初の民生用フルHD 3Dカメラ...」より引用。
  3D録画を行なうと、左右2つのフルHD(1,920×1,080ドット/60i)映
   像を、Blu-ray 3Dでも使われているMPEG-4 MVC(備考を参照)
   でリアルタイムエンコードし、1,920×1,080ドット/60iで記録する。
   又、解像度は低下するが、AVCHD方式での3D撮影としてサイドバイサイドの3D撮影も行
   なえる。
  撮影後のMPEG-4 MVCの3D動画は、本体でカット編集が出来る他、付属のPC用ソフト
   「Everio MediaBrowser 3D」(本家参照)を使ったカット編集も可能。ただし、同ソフトで3D
   映像として再生する事は出来ず、左目用の2D映像を表示して作業を行なう。又、BD-R/
  
REのメディアにMPEG-4 MVC方式のまま3Dで書き出す規格が存在しない為、PCでカッ
   ト編集した3D動画をビデオカメラ本体に戻し、HDMI出力するという利用イメージとなる。
  PC用ソフトはアップデートにより、MPEG-4 MVCのフルHD 3D映像から、AVCHDのサイド
   バイサイド3D映像に変換する機能も追加される。
  ソフトにはAVCHDの2D/3D(サイドバイサイド)映像の再生、編集、BD作成、YouTubeへの
   アップロード機能を搭載している。
  パソコンで3D再生するには、3D表示に対応した偏光方式のディスプレイと眼鏡が必要な
   為、Qosmio T851の本体モニタやHS244HQモニタでは立体視出来ない Y (>_<、)Y
  GS-TD1で撮影された3D撮影サンプルは、本家はYouTubeにアップしたものだ(こちら)。
   そのもののコンテナは拡張子”MP4”で、こちらから入手が可能。
    MediaInfoによるファイル情報では、コンテナ形式はMPEG-4(JVT)となるが内容はMPEG
    -4 AVC/H.264と変わりない。
 
   Yamb 2.1.0.0b2に読み込んで情報をみても、MPEG-4 AVC/H.264と変わりない。
 
   MediaCoder 0.8.1に読み込んで情報をみると、右のXacti DMX-HD1000でFull-HD
    (1,920x1,080、59.94fps)撮影したMPEG-4 AVC形式のMP4ファイルと比べると
    ・・・scanがInterlaced TFF(インターレース保持?)となっている ?(゜_。)?
 
   TOSHIBA Blu-ray Disc Playerでは認識出来る形式だが、何故か再生出来ない。
   *PowerDVD 11 Ultraでは再生可能だが、HS244HQモニターで3Dを有効にすると ピン
    ボケとなってしまうだけで立体視出来ない。
    ・・・Blu-ray 3DディスクのようにSSIFファイルとサブファイル(こちらを参照)のような
      統御機構が必要なのであろう ?(゜_。)?
 
 ソニー「HDR-TD10」 (店頭価格12万円前後)
  PC用付属ソフト: PMB(Picture Motion Browser)

  映像の記録はフルHDの2ストリームで構成され、撮影したフルHD
   映像(1920×1080ドット)を1つの動画にまとめるフレームパッキン
   グで3D映像を実現している。3Dモードは60iに固定でビットレート
   は28Mbpsにもなり、記録フォーマットはオリジナルのMPEG-4
   MVCで、HDMI出力ではフレームパッキングの他サイド・バイ・サイド出力も可能。
  PMB(Picture Motion Browser) Ver.5.6(本家PDFを参照)は、撮った映像を取り込み検索
   、再生及び簡易編集する事が出来るリストビューア。3D映像の再生や編集時は2Dで表
   示されてしまう。データは3Dのまま保存可能だが(こちらを参照)、MPEG-2形式やWMV
   形式に変換すると2D形式で保存されてしまう。
   編集したビデオをYouTubeにアップロードする機能を持っており、3Dのままアップロード出
   来るようになったが、サイドバイサイドに変換され、解像度も720pとなってしまう。
   HDR-TD10で撮影された3D撮影サンプルの拡張子は”MTS”で、こちらから入手が可能。
    MediaInfoによるファイル情報では、PGSという撮影日の字幕テキストが格納されている。
 
   tsMuxeR GUI に読み込んで情報をみても、PGS(字幕)トラックが格納されている。
 
   TOSHIBA Blu-ray Disc Playerでは、そもそも認識出来ないファイル形式だ。
   *PowerDVD 11 Ultraでは再生可能だが、HS244HQモニターで3Dを有効にするとピン
     ボケとなってしまうだけで立体視出来ない。
 
 <備考>MPEG-4 MVC(Multiview Video Coding)
   両社が「L・RフルHD」収録に採用している収録形式は、MPEG-4 MVC/H.264(ビクター)、
    MVC(ソニー)という独自方式だが、Blu-ray 3Dと同じ映像の圧縮方法と云う。
   MPEG-4 MVC(Multiview Video Coding)は、左眼、もしくは右眼用の映像を基準映像とし、
    従来のMPEG-4 AVC/H.264と同等の方式で圧縮を行う。もう片側の映像については、基
    準映像と重複する部分は記録しないで共用し、データ量を削減している。このため、フルHD
    3D映像の記録のために、通常の方法ではフルHD映像×2のデータ量となるところを、約
    1.5倍程度のデータ量に抑えている。
   通常のBDレコーダー/プレーヤーに搭載されているシステムLSIは、右眼用/左眼用の映像
    の相関関係を見ながらデコードする処理を行うのが難しく、PS3以外の既存の2D対応のレ
    コーダー/プレーヤーで、MPEG-4 MVCをデコードすることは不可能だと。
   Blu-ray 3DのデータをHDMIで伝送するためにはHDMI 1.4が必要で、3D映像信号を転送し
    ている事を示すパケットを、映像信号と同時に常に送り続けなければならないため従来の
    HDMI 1.3では対応できないと。
  従って、新しくMPEG-4 MVC対応の周辺機器を購入しなければ始まらないとなるのだが、
   一般には3D対応のグラフィックボードとモニター とプレイヤーソフトを整備すれば可能で
   ブルーレイドライブまで新規購入が必要とは云われていないのだが・・・如何?
 

 結語
 1)東芝のノートPCdynabook Qosmio T851は、明るい場所でも 3D映像を裸眼で充分に
  楽しめ、2Dのテレビ番組もリアルな3D映像で模擬視聴出来る等ノートPCとしてはハ
  イエンドな出来栄えとなっている。
 2)今回主に検証したTOSHIBA Blu-ray Disc Playerは、3D映像の奥行きの臨場感に優
  れており、仕事の手を休めてプレイヤーのウインドウを選択すれば直ぐに3D視聴が可
  能だ。
  しかし、対応している3D動画の形式がMPEGとMP4等に限られており、FinePix REAL
   3D W3(店頭価格3万円前後)を取り敢えず購入して楽しもうと思ったが、無劣化で視
   聴出来ない為に諦めた(PowerDVD 11 Ultraでも視聴出来ない)(;>ω<)/
   
・・・付属バッテリNP-50の寿命(撮影可能枚数)は極端に少なく実用的でもない。
 3)折角購入したAcerの3D対応液晶モニタ HS244HQに上手く対応していない事は残念
   と思っていたが・・・
  訂正(2011.08.27)
   TMPGEnc 4.0 XPres+TMPGEnc Movie Plug-in SpursEngine導入前の未だ「HDMI
   1.4 3D Video」セットアップ実行前の環境に、Acronis True Image Home 2009で復元
   して、「HDMI 1.4 3D Video」のセットアップをしたら、TOSHIBA Blu-ray Disc Playerで
   も以下の不都合は有るが、HS244HQモニタで3D動画ファイルと市販のブルーレイ 3D
   ソフトの立体視が可能となった \(゜_。)?/
   ・・・TMPGEnc Movie Plug-in SpursEngineがTOSHIBA Blu-ray Disc PlayerのHDMI
     1.4 3D表示処理を干渉
していたのだ!
   但し、(1)往々音量調節コントロールが上手く機能しない。(2)市販のブルーレイ 3D
    ソフトのタイトルメニューは再生途中では上手く操作出来ない。 (3)VideoStudio
    Pro X4で3D化したM2Tをブルーレイディスクにしたデスクの再生では、何故か 3D表
    示出来ない。
    (4)ディスプレイを外部モニタ HS244HQに変
     更すると、右のマウス操作が出来ないリモ
     コン操作用画面が起動して他のフォルダや
     ファイル操作の邪魔になる。
    ↑↓で「このメニューを閉じる」を選択すると
     、コンピュータのモニターに戻ってしまう。
     この操作メニューを起動させない方法は!
 4)3D動画変換ツールで2D →3D変換した動画の立体感は、MakeMe3Dが最良だが、
   TOSHIBA Blu-ray Disc Playerのリアルタイム2D-3D変換表示はそれ程良くないの
   で、3D変換ソフトの利用も考慮してもよい(「3D動画の簡易変換・編集ツールの試用
   」を参照)。
 5)現在市販されている民生3Dビデオカメラで撮った3D映像を大画面のモニタで楽しむ
  ためには、専用のBDレコーダでディスクに保存するか、カメラをそのまま繋いで対応
  3D TVで視聴する以外にないのだ。
  3Dモニターに繋いでPC上で編集する楽しみ方は筆者の環境でも出来ない。

 
追記(2012.05.29) 
   2011年10月以降になって、定番のムービー編集ソフトがバージョンアップして、フル
   HD 3Dビデオカメラで撮影されたマルチビュー方式の3D映像も編集出来ると云うフレ
   コミで相次いで販売されている。
  ・・・対応3Dカメラの相性やタイトルメニューの3D化等は如何?
  ⇒こちらの3D映像の編集が可能な市販ソフトの試用経験を参照。


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