3D動画の簡易変換・編集ツールの試用

3D動画の簡易変換・編集ツールの試用
VideoStudio Pro X4, MakeMe3D, Video Converter Ultimate等の使用経験
(2011.08.30作成, 11.11.08更新)
   東芝の裸眼3D立体視表示が可能なノートPC「dynabook Qosmio T851」を購入したが、
   Qosmio T851付属のTOSHIBA Blu-ray Disc Playerは、筆者が愛用しているXacti DMX
   -HD1000でFull-HD(1,920x1,080、60fps)撮影したMP4ファイルでも再生可能で、リアル
   タイムに2D→3D変換再生しても それなりに見栄えはあるのだが、3D動画とは何かの勉
   強を兼ねて、以下の3D動画変換・編集ツールの使い勝手を汎用されているサイドバイサ
   イド形式のMP4 3D動画への変換を中心に検証してみた。
    3D動画変換ツール
    ◎ VideoStudio Pro X4 体験版
    △ MovieGate 5 体験版 (対応多いがTOSHIBA Blu-ray Disc Playerで再生出来ない)
    ○ MakeMe3D v.1.1.11試用版 (変換機能は最良だが、HDC-SD9ビデオの利用不可)
    × DVDFab 2D to 3D Converter 8.1.1.2試用版 (DMX-HD1000とHDC-SD9ビデオの
       利用不可、TOSHIBA Blu-ray Disc Playerで再生出来ない)
    ◎ Video Converter Ultimate英語版 5.6.0試用版 
    × Free 3D Video Maker 1.1.2b815 (AVIの利用のみ、アナグリフ方式への変換のみ)
    △ VideoPad (対応多いがTOSHIBA Blu-ray Disc Playerで再生出来ない)   
    3D動画編集・変換ツール
    × ステレオムービーメーカーVer1.21 (AVIの利用のみ、3D-AVI 形式への変換のみ)
    △ MyFinepix Studio Ver.3.0 (3D-AVIの利用のみ、サイドバイサイドのWMVへのみ)
    (  )内は、筆者がQosmio T851で使用する場合のワンポイントコメント
  =検討したコーデック・DSフィルタ類の環境=
     Haali Media Splitter 1.11.96.14、ffdshow tryouts rev3785、MPC-FLV Splitter 1.3、
    AviSynth 2.5
    Win7DSFilterTweaker 4.5で、MP3 decoder以外はMicrosoftからffdshowへ変更した。
      但し、H.264とVC-1はffdshow(DXVA)に変更。
    TS無声再生の対策にDisable Media Fonudationをチェックする事(こちらを参照)はせ
     ず、C:\Windows\SysWOW64\のmfds.dll(12.0.7601.17514)を、こちらから入手した
     古いmfds.dll(12.0.7600.16385)に置換した(アクセス権の問題はこちらを参照)。
    QuickTime7.7、RealPlayer14.0、PowerDVD 11 Ultra
    マシンは、東芝dynabook Qosmio T851
    Core i5-2410M (2.30GHz)、PC3-10600(8GB)、GeForce GT 540M(NVIDIAドライバ
      バージョン:268.07→290.39にアップデート)
     本体ディスプレイは、15.6型ワイド(16:9) FHD TFTカラー Clear SuperView LED液晶
     外部ディスプレイには、Acerの3D対応PC液晶モニタ HS244HQ (HS244HQ bmii) を
     HDMI 接続して使用
     OSは、64 ビットWindows 7 Professional SP1
    なお、試用版はインストール後再起動しないと使用出来ないもの(DVDFab)以外は、
     Returnil Virtual System 2010 Home Freeの「仮想システム」上で試用した。
     *Returnil System Safe Free 2011は、「リアルタイム保護」を無効に出来ない。
 
元素材は、Xacti DMX-HD1000でHD-SHQ(1,280x720、30fps)撮影したMP4(MPEG -4
  AVC/H.264)ファイル
 *当映像(赤のピラミッド)をWMVに変換したデモは、植え込み方式:こちらと 独立再生
   方式:こちらに提示。
 
 

3D動画変換ツール
 以下の3Dへ変換可能なツールで、映像圧縮:H.264、音声圧縮:AAC、解像度1,280x720
 のサイドバイサイド形式のMP4 3Dへ変換する事とする。
VideoStudio Pro X4 体験版(アップグレード版\7,980) ここから入手
VideoStudio Pro X4は多機能な総合動画編集ソフトで、サイドバイサイド形式とアナグリフ
 形式の3Dビデオファイル(MPEG2/M2T/MP4/WMV等)の出力にも対応している 。
変換可能な入力ファイルはVideoStudio 12 Plusの場合と同じようで、HDC-SD9で撮影した
 ムービーやブルーレイのビデオ作品からリッピングした映画のMPEG2-TSも含めて多くの
 形式に対応しているが、何故か地デジ素材は無声となって しまう。又、MKV, OGMの他、
 FLVにも未対応となっている(こちらを参照)。
プロファイルの「3D」からは3Dに対応するDVDやブルーレイ、AVCHD、WMV形式での出力
 が可能だが、規定の限られた解像度以外に変更する事が出来ない。
 
そこで「カスタム」を選択して出力すると、全ての出力ファイル形式で3D変換が可能となり、
 そのオプションである程度自由に各種設定をする事が可能となる。
 今回MPEG-4ファイル(*.mp4)で、「3D で出力する」にチェックを入れて、「サイドバイサイ
  ド」形式を選択。3Dの深度は初期設定の70とした。
  全幅で変換か、幅半分で変換かを指定する項目は無く指定出来ない。
 
 動画圧縮を「H.264-MAIN」に設定すると
 
 解像度1,280x720で出力する事が可能となる。
 
<成績>幅半分(ハーフサイズ)のサイドバイサイド形式で変換された。
 
 
  TOSHIBA Blu-ray Disc Playerで3D再生可能だ。
  立体感は、今回の条件では・・・ ☆☆(Good)だ!
 なお、本ソフトで動画素材をサイドバイサイドの3Dに変換してブルーレイディスクを作成して
  もタイトルメニューまで3D化してオーサリングする事は出来ない。
 

MovieGate 5 体験版(ダウンロード版\6,980) ここから入手
MovieGate 5は、様々な動画ファイル形式に対応した動画変換ソフトで、高画質、画像拡大、
 高速変換が可能で、サイドバイサイドとアナグリフ形式のAVI/WMV動画とサイドバイサイド
 形式のMP4動画に変換する事が出来る。
 Ful HD映像のXacti DMX-HD1000撮影ビデオ(MP4:H.264_AAC)やPanasonicHDC-SD9
  撮影ビデオ、Blu-rayビデオからのリップ映画、録画地デジをHGモードでダビングした番組
  (M2TS:H.264_AC3)やDRモードでダビングした番組(M2TS:MPEG2_AAC)及びPT1で録
  画した番組(TS:MPEG2_AAC)もトラブルなく変換可能だ。
 
 「出力を選択」画面の「3D」プルダウンメニューから今回は「MP4 3D」を選択。
 
 「設定」画面で再サンプリング方式や3Dの深度(初期設定90)の指定は可能だが、幅を
  全幅/半分かを指定する箇所は無い。解像度はオリジナルと同じに自動設定される。
 
<成績>余分な黒帯が入り、幅が半分以下のサイドバイサイド形式で変換された。
 
 
  何故か、残念ながらTOSHIBA Blu-ray Disc Playerで再生出来ない ?(゜_。)?
  *PowerDVD 11 Ultraでは、HS244HQモニターで3D再生可能だ。
    立体感は、今回の条件では・・・ ☆(not so good)だ。

MakeMe3D v.1.1.11試用版(ダウンロード版\4,200) ここから入手
MakeMe3Dは各種形式の3D動画への変換に特化したソフトで、サイドバイサイドの水平/垂直
 形式、アナグリフ形式以外にインターレース形式への出力も可能となっている。
動画ファイルを読み込み、3Dモードの形式を選択し出力フォーマット形式を「AVI/MP4/WMV」
 から選択して「変換を開始」ボタンをクリックすれば、元素材の解像度と同じの最適化された
 ビットレートで3D動画へ変換する事がワンンクリックではないが簡単操作で可能だ。
変換可能な入力ファイルは、*.avi, *.asf, *.flv, *.divx, *.wmv, *.mkv, *.mov, *.mpg, *.mpeg,
  *.ts, *.mp4, *.3gp, *.3g2, *.dvr, *.pvr, *.tpo, *.tod, *.vro, *.mod と多彩で、DVDビデオと
  MPEG2_MP2/AC3のVOBにも対応している。
 但し、筆者のコーデック環境ではSVQ3_QDM2のMOVは変換出来ず、PT1で録画したTS
   (MPEG2_AAC)は番組によっては変換出来ない事があった。 別記方法でCMカットした
   後にtsMuxeR GUIでMuxしたMPEG2_AC3のTSは、無声変換となってしまう。
  FLVは、いずれの圧縮形式(Sorenson, VP6, H.264)でも何故か?変換出来なかった。
  未対応のRM, NSV, WebMやM2TSを変換しようとするとフリーズしてしまう。
  *M2TSをtsMuxeR GUIでTS(188byte)化してもフリーズしてしまう為、残念ながら息子夫
   婦使用のPanasonic製ビデオカメラ HDC-SD9で撮影したビデオやブルーレイのビデオ作
   品からリッピングした映画は、素材として利用出来ない。
今回は、上記のMP4ファイルを素材とした(Full-HD1,920x1,080、60fpsで撮影したMP4ファイ
 ルでも変換可能だが、体験版は変換時間が5分に制限され半分時間しか変換出来ない)。
 3Dの深度は、60に変更指定した。
 
 「書き出し」欄の「自動」のチェックを外せば、iPodなどの各種携帯用再生機器に適応した
  形式の3D動画に変換する事が可能となっている。
 
 例えば、出力形式を「MPEG-2」として「詳細」ボタンをクリックすれば、設定をカスタマイズ
  する事は可能だが、解像度の選択肢は少なくPC視聴上での使い道は限られる。
 
<成績>
  1)ステレオ3D-水平(幅の半分)、MP4で出力した場合の結果
 
 
   TOSHIBA Blu-ray Disc Playerで3D再生可能だ。
   立体感は、今回の条件では・・・ ☆☆☆(very good)だ!!
  2)ステレオ3D-水平、MP4で出力した場合(解像度 2,560x720)
は、TOSHIBA Blu-ray
   Disc Playerではエラーとなって再生出来なかった。
  *PowerDVD 11 UltraではHS244HQモニターで3D再生可能。
  又、上記MP4を素材としてMP4以外の形式にサイドバイサイドの3D変換した場合の
   検討では、AVI (DivX5_MP3)、WMV(VC-1_WMA)に変換され、いずれも問題なく
   PowerDVD 11 UltraではHS244HQモニターで立体視可能だった。

  なお、インターレース-水平ないし-垂直形式で出力したファイルは、TOSHIBA Blu-ray
   Disc Playerの3D視聴方式をインターリーブに設定して[3D]ボタンをクリックしても、横
   ないし縦にボケるだけで立体視は出来なかった。
 <備考>
  アナグリフ出力には、赤/シアン、緑/マジェンタ、アンバー/青のフルカラーとモノクロ
   ームがあり、一般のアナグリフ赤青3Dメガネ用途には赤/シアンのフルカラーを使用
   する。
 
追記(2011.09.04)
DVDFab 2D to 3D Converter 8.1.1.2試用版(単品\6,900) ここから入手

Blu-Rayなどの次世代ディスクに対応したDVDリッピングソフトDVDFabを販売するFengtao
 Softwareが提供する3D変換ツール。
 アナグリフ、サイドバイサイド(左右)、トップボトム形式でMP4/AVI/MKV/FLVに変換する
 事が出来るようになっている。
サイドバイサイドのMP4変換で検討したところ、
残念ながら 筆者愛用のXacti DMX-HD1000
 で撮影したMP4(H264_AAC)ビデオは利用出来ない。息子夫婦使用のPanasonic製HDC
 -SD9で撮影したM2TS(H.264_AC3)ビデオは無声変換となってしまう。地デジ録画M2TS
  (H.264_AC3)/TS(MPEG2_AAC)番組もマトモに変換出来ない。しかも、
変換したMP4 3Dファイルは、TOSHIBA Blu-ray Disc Playerでは何故か再生出来ない。
 *PowerDVD 11 Ultraでは、HS244HQモニターで3D再生可能だ。

⇒詳細は、別記「DVDFab 8 Qtでブルーレイ3Dのリッピング」の備考を参照。

追記(2011.09.04)
Video Converter Ultimate英語版 5.6.0試用版($65.95) ここから入手
Wondershare Video Converter Ultimate は、MP4変換ツールとして優秀なだけでなく、DVD
 のプロテクト解除・リッピング機能、DRM解除機能、動画再生画面のキャプチャ、動画ファイ
 ルのダウンロード機能、2D動画の3D変換、DVDオーサリング・DVDライティング機能など様
 々な機能を搭載している高機能なツールで、詳細は「ぼくんちのTV別館」さんを参照。
ここでは、2D動画の3D変換機能についてのみ検証する。
 英語版のみ追加して3D変換機能のインストール(Install 3DLive!)が可能。
 アナグリフとサイドバイサイド形式でMP4/WMV/MKV/AVI 変換が出来るとなっているが、
 ベータ版との事で、アナグリフ変換はかなり画質が悪いが、サイドバイサイド方式の変換は、
  画質はまあまあ良好と云う。 又、MKV/AVI変換は上手く出来ない事もある。
 試用版は3分迄の変換ならば、ロゴ等の表示も入らず、自由に利用出来る。
 試用版は、起動時と変換時に製品登録と購入を催促する画面が表示される。
 
起動してメイン画面が表示されたら、[Add files]ボタンから動画素材を読み込む。
 
対応入力形式は、
  AVI ,MP4 ,MPG ,MPEG ,VOB , 3GP ,3G2 ,WMV ,ASF , RM ,RMVB ,DPG ,DAT ,MOV ,FLV ,
   F4V ,DVR-MS ,M4V ,MKV ,MOD ,TOD ,MTS ,M2TS ,TP ,TRP ,TS ,DV ,H.264 ,OGG ,NSV
   AMR 等ほとんどの動画に対応(成績の検証を参照)。
 今回は、上記のMP4ファイルを素材とした。
Profileから [3DVideo]を選択し、変換フォーマット形式と3D形式を 「MP4/WMV/MKV/AVI」の
 「アナグリフ/サイドバイサイド」から選択する。
 今回は、MP4のサイドバイサイド形式を選択した。
 
 [Advanced]ボタンをクリックして、出力設定をカスタマイズする事は可能だが、
   残念ながら、サイドバイサイド形式の幅 [Full/Half]を選択する箇所は無く、3Dの
   深度を指定する箇所も無い
Y (>_<、)Y
  今回は初期設定のままで変換した。解像度はオリジナルと同じに自動設定される。
 
「Start」ボタンをクリックして変換開始。
 
 
<参考>複数のファイルを登録して各々別の変換設定でも同時進行の変換が可能だ。
 
   
<成績>幅半分(ハーフサイズ)のサイドバイサイド形式で変換された。
 
 
   TOSHIBA Blu-ray Disc Playerで3D再生可能だ。
   立体感は、今回の条件では・・・ ☆(not so good)だ。

  =対応入力各種ファイルによるMP4 3Dへの変換の検討では、赤色の動画以外は多く
   の形式に完全対応していた。
   AVI: DivX6.8/XviD/MsMPEG4v2_MP3の他、BI-RGB/HFYU_PCMにも対応。
   FLV: Sorenson/VP6/H.264_MP3 いずれも対応。
   MKV: DivX5.21/XviD2.1_Vorbisの他、H.264_AAC/AC3にも対応。
   MOV: H264_AACは対応。SVQ3_QDM2でも音声に途切れあるも変換可能。
   MP4: H264/ISMAMPEG4_AACいずれにも対応。
   ・・・筆者愛用のXacti DMX-HD1000で撮影したビデオも利用可能だ。
   MPEG: MPEG1/MPEG2_MP2の他、MPEG2_AC3のVOBにも対応。
   M2TS
     H.264_AC3; 2D Blu-rayビデオからのリップ映画の他、Panasonic製HDC-SD9で
     撮影したビデオも、録画地デジをHGモードでダビングした番組も変換可能。
     MPEG2_AAC;録画地デジをDRモードでダビングした番組も変換可能。
   TS: PT1で録画した番組(MPEG2_AAC)は時々変換出来ない事があった。
   *地デジ録画した「途中で音声が切り替わるファイル」は、失敗が多いようだと云う。
   OGM: Theora_Vorbisは変換可能だが、DivX5.21/XviD2.1_Vorbisは変換出来ない。
   WMV(WMV9_WMA9)、RM(RV10_RA8)の他、NSV(VP6_AAC)も問題なく変換可能。
   WebM(VP8_Vorbis)にはそもそも未対応。

   なお、上記のMP4を素材としてMP4以外の形式に3D変換した場合の検討では、
     WMV(VC-1_WMA) 3Dへの変換では問題なかったが、
     MKV(AVC_AC3) 3Dへの変換では無映像となり、AVI (AVC_AC3) 3Dへの変換
     では音声・映像解離が起こり映像の描画が上手く出来なかった。
    ・・・MKV、AVI 変換はいずれも、圧縮コーデックにH.264/AVC_AC3以外の形式を
      選択する余地は無く不自然だ(未だベータ版の試験的なものとなっている)。

追記(2011.09.08)
Free 3D Video Maker 1.1.2b815(フリーソフト) ここから入手
Free 3D Video Maker は、DVDVideoSoftが提供する無料の3D作成ソフトで、1本の2D動画、
 又は2台のビデオカメラを水平に並べて撮影した2つの動画を取り込んで、簡単に3D動画を
 作成出来る。
 3Dの方式はアナグリフ方式のAVI形式のみで、残念ながらサイドバイサイドには未対応。
入力可能な動画のフォーマットはAVIのみとなっており、MP4には未対応の為
 今回の素材は、冒頭のMP4元素材をTMPGEnc 4.0 XPressでAVI に変換した一本の2D動
 画とした。
「左動画を開く」又「右動画を開く」ボタンをクリックして素材を読み込み、「一つの動画を利
  用する」にチェック入れると、右目用の動画と左目用の動画との水平変位差が自動的に
  5となる(バーの枠をドラッグして変更可能だが、今回は初期設定のままとした)。
アルゴリズムのリストから一つのアルゴリズム(今回は
カラー(赤青)」)を選択する
「参照」ボタンをクリックして、保存場所とファイル名(出力形式は.aviのみ)を指定する。
 
  使用可能なアルゴリズム(本家より引用)
   
カラー(赤青)アナグリフ - 普通の赤青アナグリフ
    真(ダーク)アナグリフ - 出力のイメージは元のイメージより暗いです。
    グレー・アナグリフ - 出力のイメージは少し灰色です。その場合、明るさはもっといいで
    すが、色が再現性されません。
    最適化アナグリフ - 出力イメージのカラーバランスが保持されます 。(グレーとダークア
    ナグリフより違います)。 複雑な計算のおかげで、色再現性はもっといいです( カラー
    アナグリフより違います)。
  「オプション」の設定
 「表示される動画のアスペクト比を保持する」と「画像を上下中央に揃える」にチェック。
 「ビデオコーデックの選択」ではシステムに導入されている映像コーデックの選択が可能
  だが、コーデック・プロパティの設定が出来ない ?(゜_。)?
   ・・・他の変換ソフト(TMPGEnc 4.0 XPress等)で予め設定しておく必要がある。
  今回は、DivXを選択した。音声の圧縮方法は変更出来ずPCMが使用される。
 
 
「3Dを作成」ボタンをクリックして変換開始。
<成績>
  コーデックを使用する場合は、他の変換ソフト(TMPGEnc 4.0 XPress等)で設定した
   条件が使用される。
 
  ピンボケが目立つ映像となってしまった。右目用の動画と左目用の動画との水平変位差を
 短くした方が良かったのかもしれない。
 
 
MPEG-4 AVC/H.264, 解像度 512x288)で提示。アナグリフ赤青3Dメガネでご視聴下さい。
 
(From Xserver)
 
追記(2011.11.08)
VideoPad Video Editor 2.43(フリーソフト) ここから入手

NCH Softwareが無料で提供している高機能なビデオ編集・変換ソフト。
 アナグリフ、サイドバイサイド(左右)、トップボトム形式でMP4/AVI/MPEG/WMV/FLV
 等にも変換する事が出来るようになっている。
サイドバイサイドのMP4変換で検討したところ、
残念ながら 変換したMP4 3Dファイルは、
TOSHIBA Blu-ray Disc Playerでは再生出来なかった。
 *PowerDVD 11 Ultraでは、HS244HQモニターで3D再生可能だ。
   3D化の詳細設定は出来ずお任せ変換だが、立体感は・・・ ☆☆(Good)だった。

⇒詳細は、別記「VideoPad Video Editorで2D動画を3D動画へ変換」を参照。


3D動画編集・変換ツール
ステレオムービーメーカーVer1.21(フリーソフト) ここから入手
左右2台のビデオカメラで撮影した映像から、3D-AVI形式(2つのMotionJPEG圧縮のAVI映像
 を1つのコンテナに収納したFujifilmの独自規格)のステレオ動画を作成し、再生するソフト。
使用方法は、本家のオンラインヘルプを参照。
入力ファイル形式は、AVI/MPEG1/MPEG2(但し、DV形式やMS-MPEG4形式のAVIファイル
  は、コーデックをインストールしないと再生出来ない)。
 Ver0.95b からQTReader.vfpとQuickTime6.5.2導入環境ならMOV/MP4にも対応(但し、
  QuickTime7だと音声が再生出来ないとある・・・ こちらを参照)。
   ⇒素材に上記のMakeMe3Dで変換したステレオ3D-水平(全幅)形式のMP4 3D動画を用
    いて検討したところ、QuickTime7ではやはり音声を再生出来ないファイルとなって出力
    されてしまう。そこで、QuickTime6.5.2にダウングレードして再検討したところ、残念な
     がら、MP4素材を読み込む事すら出来なくなってしまう ?(゜_。)?
 Ver1.20から.FinePix REAL 3D W3で撮影した3D-AVI形式の3D動画ファイルも扱えるように
   なったとあるが、ffdshowのMJPEG, OtherMJPEG有効環境では読み込めない ?(゜_。)?
 
 
  ⇒リンク先から入手したMorgan M-JPEG codec V3試用版なら読み込み可能となる。
今回は左右2台のビデオカメラで撮影した素材を用意
 する事は簡単ではないので、上記のMakeMe3Dで
 変換したステレオ3D-水平(全幅)形式のAVI (DivX
 5_MP3) 3D動画を素材とした。
 但し、このAVI 素材では音声変換出来ずに出力され
  てしまうので、⇒外部プログラム(ffmpeg.exe)を同じ
  フォルダに格納する必要があった(こちらを参照)
変換手順
 ファイルメニューの「ステレオムービーを開く」から素材を読み込む。
 
 ファイルメニューの「3D-AVI形式で保存」した。
 
 保存先とファイル名を指定する時に、画像サイズ(今回は1280x720)を選択する。
 
<成績>JPEG圧縮映像が2つ格納されている。オーディオはPCMで1つ格納。
 
 
  3D-AVIは、TOSHIBA Blu-ray Disc Playerではそもそも認識・再生出来ないファイル
  形式だが、WMP、VLCやKMPlayerの2D動画再生ソフトでは 2枚のファイルとして再
   生される。

  *PowerDVD 11 Ultraで再生させようとするとクラッシュしてしまう。FinePix REAL
    3D W3で撮影されたデモ動画でも再生出来ず、何んと!未対応なのだ ?(;>ω<)/
  なお、本ソフトは液晶シャッターメガネを使ったノンインターレスでの立体動画(nVidia
   3Dステレオドライバー方式等)の再生機能も有していると云うが、FinePix REAL 3D      
   W3で撮影されたデモ動画でもQosmio T851の本体モニタやHS244HQモニタでは
   立体視出来ない。
  又、後記のMyFinepix Studioの[3D Viewer]でもダメで、筆者の環境では残念ながら
   3D-AVIファイルをアナグリフ方式以外の方法で立体視して視聴出来ない。
 
訂正(2011.09.08):素材を変更して再検討
MyFinepix Studio Ver.3.0(フリーソフト) ここから入手
富士フイルムのFinePix REAL 3Dで撮影した3D-AVI動画をカット編集・結合したり、サイド
  バイサイドとアナグリフ形式のWMV 3D動画へ変換する事も可能な画像ビュアーソフト。
インストールすると2011年8月時点では自動でウェブアップデートされて3.0(4.3.1.9)→3.1a
 (4.3.1.15)になる。

今回の素材は、上記ステレオムービーメーカーで変換した3D-AVI動画
 以前の用いたFinePix REAL 3D W3で撮影されたデモ動画(ここから入手)から変更。
変換手順
 マイライブラリから3D動画(3D-AVIのみ対応、MP4やWMVの3Dには未対応)を選択して、
  「3Dツールパレット」を起動する。
 
 「3Dツールパレット」画面で「3D動画をカット編集する」の「スタート」をクリック。
 
 「3D動画のカット編集」画面で、今回は保存形式:「WMV(Side by side TV用」を選択して
  「保存」ボタンをクリックして変換した。
 
<成績>
 
 
  なお、保存形式:Side by side PC用を指定すると解像度2,560x720で、...PC用縮小サ
    イズを指定すると1,280x360で出力される。
  TOSHIBA Blu-ray Disc Playerで認識・再生出来ないファイル形式だ。
  *PowerDVD 11 UltraではHS244HQモニターで3D再生可能。
   立体感は、今回の条件では・・・ ☆☆☆(very good)だ。
     素材が、MakeMe3Dで3D変換したものをステレオムービーメーカーで分解して合成
     したのだから当然か (>ω<)
  *TMPGEnc 4.0 XPress等でMP4へ単純に変換すればTOSHIBA Blu-ray Disc Player
    で3D再生が可能となるが、画質の劣化は避けられない。
 なお、[3D Viewer]で視聴出来るのはアナグリフ方式とラインバイライン方式の3D-AVI動画
  となっており、後者の動画は偏光方式(パッシブタイプのメガネ式)対応の3Dモニタ上で
  表示が可能だが、Qosmio T851の本体モニタやHS244HQモニタでは立体視出来ない。
 

 結語
 1)試用した3D変換ソフトのうち、素材として筆者愛用のXacti DMX-HD1000で撮影し
   たビデオ(MP4:H.264_AAC)と息子夫婦使用のPanasonic製HDC-SD9で撮影した
   ビデオ(M2TS:H.264_AC3)を共に利用出来て、サイドバイサイド方式のMP4(H.264
   _AAC) 3D動画に変換可能なツールとなるものは、
   VideoStudio Pro X4、MovieGate 5とVideo Converter Ultimate英語版 5.6.0だった。
  そのうち、変換した3D動画をTOSHIBA Blu-ray Disc Playerで立体視可能はものは、
   VideoStudio Pro X4 とVideo Converter Ultimateのみで、MovieGate 5で変換した
   動画は再生出来なかった。
 2)残念ながら、3D動画への変換に特化したMakeMe3D v.1.1.11はHDC-SD9ビデオを
  利用出来ず、DVDFab 2D to 3D Converter 8.1.1.2ではXacti DMX-HD1000ビデオ
  も利用出来なかった。
 3)2DのMP4ビデオを 3Dへ(サイドバイサイド形式のMP4へ)変換した動画の立体感は、
   Video Converter Ultimate(☆)<VideoStudio Pro X4(☆☆)<MakeMe3D(☆☆☆)
   だった。一方、TOSHIBA Blu-ray Disc Playerのリアルタイム2D-3D変換表示の立体
   感は ☆〜☆☆で、PowerDVD 11 Ultraの3D変換再生では☆☆〜☆☆☆だったので、
   3D変換ソフトで敢えて変換しておく意義は少ない。
 4)VideoStudio Pro X4 で動画素材を3D変換してブルーレイディスクを作成してもタイト
  ルメニューまで3D化してオーサリングする事は出来ず、コンシューマ向けの本格的
  なブルーレイ 3Dオーサリングソフトの出現はまだ先の話だ。
 5)”3Dビデオカメラを購入して、PC上で自由に編集して、3Dのブルーレイビデオディスク
   に保存して楽む”と云う事も現時点では出来ない(別記ページを参照)。
 追記(2011.10.20)
 
赤青アナグリフ形式の3D動画をJW FLV Media Playerで配信
  各種2D→3D動画変換ソフトよる立体視化の比較
 
a) H.264圧縮型FLV (750kbps)
  Flash Playerで配信

ここから入場

b) MPEG-4 AVC/H.264 (750kbps)
  HTML5 Videoで配信

ここから入場

 
注意:アナグリフ赤青3Dメガネでご視聴下さい。
 a)
H.264圧縮型FLVをご覧頂くには、FlashPlayer8以降が必要です。
 b) MPEG-4 AVC/H.264には、Flash Player 9.0.115.0以降が必要です。

備考:2D→3D動画へ変換可能な上記ソフトを用いて、赤青アナグルフ形式で
 出力した。最終的には
 a) FLV(H.264_MP3、512x288、750Kbps)に変換して提示しました。
 b) MP4(H.264_AAC、512x288、750Kbps)に変換して提示しました。
  成績:立体視感を主観的に大雑把な 3段階で判定して評価しました
 
VideoStudio
Pro X4
MovieGate
MakeMe3D
DVDFab 2D to
3D Converter
Video Conver
ter Ultimate
Free 3D
Video Maker
VideoPad
☆☆
☆☆
☆☆☆
☆, ボケ
☆☆, ボケ
☆☆☆



| Kenのムービー計画へ >動画狂コーナーへ |