デジタルチューナPT1の導入と疑問点

デジタルチューナPT1の導入と疑問点
(2009.01.11作成、09.11.15更新)
アースソフトのデジタルチューナPT1は、地上/BS/CS110度チューナを2基搭載したコピー
フリーの4番組時録画が可能なCCI 無反応機。
PT1単体(価格:18,800円)では何も出来ず、B-CASカード/ICカードリーダー有志が作成
した
ツールを導入する必要がある。
導入方法は以下のHPに詳細に解説されており、改めて報告する内容は少ない。
  『地デジ・BS/CS 4番組同時受信!「PT1」の設定を徹底解説』(こちらの記事)
  「PT1」+「EpgDataCap_Bon」でデジタルTV 4番組を同時録画』(こちらの記事)
今回地デジのみの録画経験だが、設定手順と疑問点を個人用メモとして
記録した。
「PT1で録画した二ヶ国語番組のBD化」は     →こちらを参照
  マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600 2.40GHz、DDR2 PC2 6400 2GBx2、GeForce
    8600GT(VRAM 512MB)で、
    ディスプレイは、三菱のカラーディスプレイモニターRDF19X(1998年製造)だったが、
     念願のフルHD対応の液晶ディスプレイが低価格となったので、遂にI-O DATA製の
      LCD-MF221XBR(20,000円強)を購入して使用した。
    光学ドライブは、I-O DATAのBD&HD DVDコンポドライブBRD-SH6Bを使用し、
  
 OSは、Windows Vista Home Premium SP1環境で検証した。
  MPEG2関連コーデック・フィルタ類の環境は、以下を使用した。
    MainConcept MPEG Demultiplexer(Elecard MPEGPlayer v4.0.3.60412のインスト
    ールで導入される)
    Haali Media Splitter v1.7.62.21(最近のv1.8.122.18でない)
    ffdshow tryouts revision2265:H.264/AVC,AC3を有効に、AACを無効に設定。
    AC3Filter(MediaCoderのインストールで導入されるが、DirectShow Filter Toolで
     メリット値を 0x40000000から 0x10000000に変更)
    CoreAAC directshow filter 1.2.0.573
    WinDVD8 for I-O DATA(BRD-SH6B付属)又は、PowerDVD 8 Ultra

 PT1のセットアップ
   PT1をPCIバスに装着後パソコンを起動すると「新しいハードウェアの検出ウィザード」が表示
    されるが、ここでは「キャンセル」しておく。
   アースソフトの「PT1ソフトウェアのダウンロード (最新版)」より以下を入手してインストール。
    ドライバー:PT1-Windows-Driver-100.exe
    SKD:PT1-Windows-SDK-102.exe

    右のように認識されれば成功
   地デジ用アンテナ線をT1コネクタに接続する。
 B-CASカードリーダの準備
   SHARPの接触型 ICカードリーダ「RW-5100(価格:2,480円)を使用。
    USB接続すると、Windows XPとVistaは、ネット
     上からドライバがインストールされる仕様と
     なっている(ダウンロードしてきたドライバとの
     差異があると云うのだが・・・?)。

    右のように認識されれば成功
    *ある記事によれば、”日立「HX-520UJ.K」なら鉄板だがシャープ製はNG”と・・・
   B-CASカードは、差し当たりブルーレイディスクレコーダーのものを流用した。
     SHARPのAQUOS(LC-42GX3W)購入時に入手したB-CASカードは、TVTestでは何故
     か?「B-CASカードを開いています→B-CASカードの初期化に失敗しました」となって
     がイマイチ不安定で視聴出来ない場合が起こってしまう(EpgDataCapでの録画には
     支障は無いようだ)。
 なお、Windows VistaのUACを念のため解除しておいて以下の準備をしたが、設定後UACを
  有効に戻してもトラブルはなかった。
 以下のツール・ソフトは、Cドライブ直下に「PT1」フォルダを作成し、その中に配置する事とした。
 BonDriverの準備
   BonDriverは、PT1のドライバを複数のソフトから利用出来るようにするツールで、PT1
     デジタルTV放送を受信する為には必需のドライバ

    「DTV関係ツールダウンロード」の「PT1 アップローダ」から最新版を入手する。
    今回は、BonDriver_PT1-ST(人柱版5)を使用。
   BonDrvier_PT1-STを使うには「Microsoft Visual C++ 2005 SP1再頒布可能パッケージ (x86)
     が必要。インストールが完了したと表示されずに終了してしまう??
    邦衛日記「PT1取り付けから実働まで」(ここの記事)によれば、以下も必要と云うが・・・
    「Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)」もインストールした方が良い。
    「DirectX End-User Runtimes (August 2008) - 日本語」・・・未インストール
   <準備>
    BonDriver_PT1-STを解凍して、フォルダ名を「BonDriver_PT1-ST」とリネームし、
    C:\PT1フォルダ内に配置する。
    その中にあるBonDriver_PT1-S.dll、BonDriver_PT1-T.dllをコピーして、同じフォルダにペー
    ストし、
    右図の如くリネーム
    して
    「BonDriver_PT1-S0.dll」
    「BonDriver_PT1-S1.dll」
    「BonDriver_PT1-T0.dll」
    「BonDriver_PT1-T1.dll」
     にする。
    
 TVTestでTV視聴とリアルタイム録画
    TVTestは、TV視聴用ソフトでリアルタイム録画が可能。
    「DTV関係ツールダウンロード」の「HDUS アップローダ」から最新版を入手。  
    今回は、TVTest ver.0.5.22を使用。
    TVTestを使うには「Microsoft Visual C++ 2005 SP1再頒布可能パッケージ (x86)
      が必要。インストールが完了したと表示されずに終了してしまう??
     「Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)」もインストールした方が良い。
   <準備>
    TVTestを解凍して、
    フォルダ名を
    「TVTest」とリネーム
    し、C:\PT1フォルダ
    内に配置。
    BonDriverで作成し
    た4個のDLLファイル
    とPT1Ctrl.exeをコピ
    ーする。
  
    TVTest.exeをダブルクリ
    ックして起動すると、
    初回起動時には、右図
    の画面が表示される。
    「ドライバ」欄にコピーし
    たdllの一覧が表示され
    るので、地上デジタル
    (BonDriver PT1-T0.
     dll)を選択。 →すると、
    チャンネルスキャンを実
    行するか聞いてくるの
    で「はい」をクリック。
    スキャンが終了すると、設定画面が開く。
   「チャンネルスキャン」項目:「対象チューニング空間」を「地デジ(UHF)」とし、「サービスを検
     索する」をチェックして、「スキャン開始」ボタンを押す。
    すると、チューナーに接続されているアンテナ線から受信可能な放送局の一覧が漸次表示
     される(完了迄には5〜6分かかる)。
   「一般」項目
      「ドライバ」欄で使用するチューナーを切り替えられる。ドライバを選択して、各チューナーに
       ついてもチャンネルスキャンを実行するが、筆者はBS/CS110度に加入していない。
     「レンダラ」欄はVistaの場合初期設定で「EVR」となっているが、「VMR9 Renderless」との
       視聴上の違いが判らない(旧式モニターの為かもしれないが・・・)。
      *デフォルト、VMR7 Renderlessに設定すると、筆者が使用しているWindows Snapshot
        Markerでキャプチャ出来ない 。
   「録画」項目:番組の録画データを保存するためのフォルダ(今回はJ:\PT1_Video\TVTest)を
     指定する。

  設定が終了したら「OK」ボタンを押してメイン画面に戻る。
  <操作方法>
    TV視聴する時は、画面上で右クリックして「チャンネル」を選択すればチャンネルを変更す
    る事は可能だが、場面下のホップアップから選局した方が手っ取り早い。
    リアルタイムで録画する時は「■<録画>」ボタンを押せばよい。
    コピーフリーのビデオ(MPEG2-TS、拡張子.ts)が保存される。
    *カメラ型のボタンをクリックすれれば、静止画キャプチャーも可能。
 
 EpgDataCap_Bonで予約録画
   EpgDataCap_Bonは、EPG(Electronic Program Guide;TV電子番組ガイド)で予約録画する
    為のソフトA+B, Cの3点セット。
    「DTV関係ツールダウンロード」の「Friio アップローダ」から入手する。
    この時点での最新版はEpgDataCap_Bon(人柱版9.5)だったが上手く出来なかったので、
     今回は参考とした記事同じバージョンのEpgDataCap_Bon(人柱版8.56)を使用。

    A)EpgDataCap_Bon:EPGの電子番組情報を取得する為のソフト。
    B)TSEpgView_Bon:EPGの電子番組表を表示する為のソフトだが、使い勝手が良くない
       ので・・・
     ⇒EPGデータビューアに変更。
     
 Friio アップローダ」から入手。今回はEPGデータビューア Ver1.29を使用。
    C)EpgTimer_Bon:録画予約を管理する為のソフト
    *)TVTest:EpgDataCap_Bon自体にはTV番組の視聴機能はないので、「View」ボタン
       から呼び出せるように設定する。
       VLC Media PlayerでもUDP受信で再生が可能なようだが、未経験。
   <準備>

     EpgDataCap_Bonを解凍して、フォルダ名を「EpgDataCap_Bon」とリネームし、C:\PT1フォルダ
      内に配置。
     EPGデータビューアを解凍して、「EpgDataCap_Bon」フォルダにEpgDataViewer.exeをコピー。
     BonDriverフォルダ内に、BonDriverで作成した4個のDLLファイルとPT1Ctrl.exeをコピー。  
      なお、黒、白フリーオ用のBonDriver_Kuro.dll、BonDriver_Siro.dllは削除してよい。
      又、BonDriverのオリジナルDLLファイル2個でもよさそうだが、参考記事の通りとする。
   EpgDataCap_Bon:EpgDataCap_Bon.exeをダブルクリックして起動。
    初回起動時は、「チャンネルの読み込みに失敗しました」 とメッセージされる。
     「チューナー」欄で今回は上の「PT1 ISDB-T」TVTestのようにBonDriver PT1-T0.dll とは
     表示されない)を選択し、「チャンネルスキャン」ボタンを押す。
     すると、PT1に接続したアンテナ線で受信出来るチャンネルがスキャンされる(約20分かかる)。
      うまく登録されない場合はEpgTimer_Bonを一度起動してみる。
     スキャンが済んだら、「設定」ボタンを押す。
     「基本設定」タブ:録画データの保存先フォルダを作成して指定する。
     「EPG取得設定」タブ:各チューナー毎にEPGの番組表データを取得したいチャンネルに
       チェックを入れる。
     「ネットワーク設定」タブEpgDataCap単体では番組の視聴が出来ないので、TVTest
       
呼び出せるように準備する。
      「追加」ボタンを押し、「送信先一覧」に「127.0.0.1:1234」が追加されたら「TSデータを
      UDPで送信する」にチェックを入れる。
     「外部アプリケーション設定」タブ
      「Viewボタン」欄:「Viewで使用するexeへのパス」で、TVTest.exeを指定。その下の欄
        に「 /nd /d BonDriver_UDP.dll 」と入力しておく。
       <疑問>「/d BonDriver_UDP.dll /nd /p 1234」 と入力すれば、TVTest側で「ドライバ」
             に「BonDriver_UDP.dll」を指定する必要がなくなる?
       「EPG表示ボタン」欄:「EPG表示で使用するexeへのパス」でコピーして配置しておいた
        EpgDataViewer.exeを指定する。
         そして、「EpgDataCapのデータファイルパス一覧」にチェックを入れる。
     以上の設定が済んだら、「OK」ボタンを押す。 
    メイン画面に戻ったら、チューナーを選択して「EPGデータ取得」ボタンをクリックする。 
   EpgTimer_Bon
     EpgTimer_bon.exeをダブルクリックして起動。
     起動したら「設定」ボタンをクリックする。
     「チューナー設定」タブ
      「BonDriver一覧」から項目をクリックして、各チューナーの種類と数を指定する。
      今回は、地デジ 1のみ
     「動作設定」タブ
      「EpgDataCap_Bon.exeへのパス」(¥抜け)を「開く」ボタンを押して指定し直しておく。
     「動作設定2」タブ
      「スタートアップにショートカットを作成する」をして常駐させておいた方がよい。
       その際邪魔にならないように「次回起動時最小化で起動する」にチェック。
       又、うっかり「x」ボタンを押してもEpgTimer_bonが終了しないように「xボタンで最小
          化する」にチェック。
     「EPG自動取得設定」タブ
      指定した時間にEPGの番組表データを更新するよう指定する事が可能。録画をおこな
       わない早朝などに設定しておく。
      但し、EpgTimer_Bone.exeを起動しておく必要があり常駐させておいた方がよい。
        指定した時間にEpgDataCap_Bonが起動して更新作業が行われる。
     「外部アプリケーション設定」タブ
      「EPG表示で使用するexeへのパス」でEpgDataViewer.exeを指定する。
       又、「EpgDataCapのデータファイルパス一覧」にチェックを入れておく。
    設定が終わったら「OK」ボタンをクリックして、EpgTimerのメイン画面に戻る。
    続いて、「EPG表示」ボタンをクリック。
   EPGデータビューア
    これ迄の設定に誤りが無ければ、EPGデータビューアが起動し画面にEPGの番組表が
      表示される。
    *全チャンネルの番組を取得出来ない場合があるが、1チャンネルづつ「EPGデータ取得」
      を実行すれば取得可能だが、時間帯が夜の場合は取得出来ない事が多いので、早朝
      に実行すれば成功する

    まず初めに「設定」メニューの「iEPG設定」を行っておく。
    「iEPG設定」:「iEPG機能を使用する」にチェックを入れる。「Friio」となっているが問題ない。
      「iEPG」のチェックを外して「EpgTimer系」をチェックして、「設定」ボタンを押す。
     「EpgTimer設定」        
       録画モード:「1:指定サービス」→「0:全サービス」にする。
       チューナ数:EpgTimerで設定したチューナ数と同じ。
       アプリ設定:「EpgTimer_bon」にチェックを入れて、アプリ欄でEpgTimer_Bon.exeのパス
              を指定する。
   <操作方法>
     設定が終わったらEPGデータビューア
     のメイン画面に戻る。

     番組名をクリックして「EpgTimer登録」
     ボタンを押すと、その番組が録画予
     約される
    録画予約を行うと、
   EpgTimer_Bonが起動して、画面に予約した番組の一覧が表示される。
    ⇒そのままEpgTimerを起動しておいて、EpgDataCap_Bonを終了すれば、
     <注意> EpgDataCap_Bonを終了しておかない(TV視聴している)と録画出来ない!
     指定した時間にEpgDataCap_Bonが起動して録画が行われて保存先フォルダに保存
      される。
      コピーフリーのビデオ(MPEG2-TS、拡張子.ts)の他、txtファイルとPID, Drop,Scramble
       を記したerrファイルが出力される。
   TVTest:TVTest.exeをダブルクリックして起動し、画面上で右クリックして「設定」を
     選択して「一般」項目で、「ドライバ」に「BonDriver_UDP.dll」を選択する。手っ取り早い
     のは画面下のホップアップで選択する。
     一旦終了。
    そして、
   EpgDataCap_Bonの「チャンネル」で選択した番組を、「View」ボタンを押すことにより
     TVTestが起動して視聴する事が可能となる(但し、TVTest上でチャンネルを選択
      する事は出来なくなる)。
 <結果>下記:追記1のSpinelを導入した場合と比較して、
    1)同時刻に放送されている番組は、優先順位の高い 1番組しか録画出来ない。
    2)TVTest単体で視聴する際に、EpgDataCap_Bonの「View」用に設定している場合は
      ドライバを「BonDriver_PT1-T0.dll」 に設定し直す必要がある。

追記1(2009.01.14)
 Spinelで複数番組の同時視聴・録画
 筆者はBS/CS110度に加入していない為、地デジ2番組を同時に視聴・録画する方法の
  手順を以下にメモするが、3波4番組同時クワッド録画にも対応出来るように設定した。
 地デジ用アンテナ線をアンテナ分配機を使用して、PT1のT1コネクタとT2コネクタに接続。
 作業前に1番組の場合に作成したCドライブ直下の「PT1」フォルダと作成されたマイドキュ
  メント内のEpgTimerBonフォルダを退去し、設定完了後削除した。
 以下のツール・ソフトは、Cドライブ直下に「PT1_2」フォルダを新規作成しその中に配置する
  事とした。
 BonDriverの準備
   1番組の場合と同様に準備する。但し、今回の配置はC:\PT1_2フォルダ内とした。
 Spinelの準備
   Spinelは、複数のチューナを複数のアプリで共有する事を可能とするサーバツールで、
    PT1複数の番組を同時に視聴・録画する為に利用される。
   「DTV関係ツールダウンロード」の「PT1 アップローダ」から最新版を入手する。
    今回は、Spinel ver2.8.0.2 + BonDriver_Spinel ver2.3.0.0 / 人柱版を使用。
   Spinelの動作にはWindows XPでは以下の3つが必要。
     「Microsoft .NET Framework 2.0 SP1(x86)」・・・Vista SP1では不要
     「.NET Framework 2.0 SP1 (x86) 日本語 Language Pack 」 ・・・Vista SP1では不要
     「Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)」・・・インストール済み
   <準備>
    Spinel+BonDriver_Spinelを解凍して、フォルダ名を「Spinel」とリネームし、C:\PT1_2フォ
     ルダ内に配置する。
    「Spinel2」フォルダ内にある空の「BoneDriver」フォルダに、
      BonDriver_PT1-STから1番組と同じ手順で作成した4つのDLLファイルとPT1Ctrl.exe
       とBonDriver_PT1-ST.ini をコピーする。     
    「BoneDriver_Spinel2」フォルダ内のBonDriver_Spinel.dllファイルとBonDriver_Spinel.ini
      ファイルを 4回コピーして上図の如く、「BonDriver_Spinel_PT1-...」名にリネームする。
      そして、4個の「BonDriver_Spinel_PT1-....ini」ファイルをメモ帳で編集する。

        「TunerPath =」と書かれた行のうち、そのファイルで制御するチューナ名を表わす
        行だけ行頭の「;」を削除する。例えば、
        「BonDriver_PT1-T0.dll.ini」の場合、「TunerPath = "PT1/0/Terra/0"」の行以外
        は「;」を付けておく。
    Spinel.exeダブルク
     リックして起動する
     と、タスクトレイに
     Spinelのアイコンが
     表示される。これを
     クリックすると、右
     ウインドウが表示さ
     れれば、PT1と
     Spinelが正常に動
     作している。
    起動時の自動実行と最小化
     「Spinel.exe」はスタートアップに登録して
      パソコン起動時に実行されるようにして
      おく。ショートカットを作成したら右クリッ
      クして「プロパティ」を選択し、
      「実行時の大きさ」で「最小化」を選んで
      タスクトレイに収納して起動するようにし
      ておくと便利だ。
 TVTestで複数番組を同時視聴/リアルタイム録画
   入手は、1番組の場合と同じ(配置はC:\PT1_2フォルダ内)。
   <準備>

    「TVTest」フォルダに、「Spinel」の「BonDriver_Spinel2」フォルダ内のBonDriver_Spinel.dll
     とBonDriver_Spinel.dll.iniファイル及び 「Spinel2」フォルダ内のLapis.Spinel.SharedInter
     faces.dllファイルをコピーする。
    4番組を同時に視聴する場合は、TVTest
     フォルダを4個複製して右図の如く判別
     し易い名前にしておく。
    各フォルダ内のBonDriver_Spinel.dll.ini ファイルをメモ帳で編集する。
      「TunerPath =」と書かれた行のうち、そのファイルで制御するチューナ名を表わす
      行だけ行頭の「;」を削除する。例えば、
      「TVTest_T0」フォルダ内の「BonDriver_Spinel.dll.ini」の場合は、「TunerPath = "
      PT1/0/Terra/0"」の行以外は「;」を付けておく。
    各フォルダ内のTVTest.exe
     を起動すると、初回設定画
     面が表示される。
     「BonDriver Spinel.dll」を選
     択すると、チャンネルスキャ
     ンを実行するか聞いてくる。

   ⇒以後の手順は1番組の場合
     と同様だ。
    Spinelの起動を確認したら
    TVTestを実行する。
   <結果>
    地デジ2番組を同時に視聴、
    し リアルタイムに録画する
    事が出来た!
   
 EpgDataCap_Bonで複数番組を同時予約録画
   入手は、1番組の場合と同じ(EPGデータビューアも使用、配置はC:\PT1_2フォルダ内)。
   <準備>

    「EpgDataCap_Bon」フォルダに、EPGデータビューアのEpgDataViewer.exeと
      「Spinel」の「Spinel2」フォルダ内のLapis.Spinel.SharedInterfaces.dllファイルをコピー
    「BonDriver」フォルダに、「Spinel」の「BoneDriver_Spinel2」でコピー・編集(上記で準備)
      した「.dll」及び「.dll.ini」ファイルを全てコピー。
    EpgDataCap_Bonの設定:EpgDataCap_Bon.exeをダブルクリックして起動。
      初回起動時は、「チャンネルの読み込みに失敗しました」 とメッセージされる。
      「チューナー」欄で今回は先ず「Spinel:PT1_0/T0」を選択し、「チャンネルスキャン」
      ボタンを押す。
   
 ⇒以後の手順は1番組の作業に準じて、チューナ分(今回は2チューナ)繰り返せばよい。
      「設定」も1番組の作業に準じて設定する。
    EpgTimer_Bonの設定EpgTimer_bon.exeをダブルクリックして起動。
      起動したら「設定」ボタンをクリックする。

      「チューナー設定」タブ
       「BonDriver一覧」から「BonDriver_Spinel_...」と記されているチューナの数を指定す
       る(「BonDriver_...」の方ではない)。合計チューナ数今回は、地デジ 2となる。
   
 ⇒以後の手順は、1番組の作業に準じて設定すればよい。
    EPGデータビューアの設定 EpgTimerのメイン画面の「EPG表示」ボタンをクリック。
      これ迄の設定に誤りが無ければ、画面にEPGの番組表が表示される。
       「設定」メニューの「iEPG設定」などは、1番組の作業に準じて設定する。
    TVTest:EpgTimerのメイン画面の「View」ボタンをクリックすれば、起動する。
      1番組の視聴時の設定では、TVTestの「一般」>「ドライバ」で「BonDriver_UDP.dll」を
      選択しておかないと、この「View」ボタンから起動しなかったのだが、今度は問題なく
      「BonDriver_Spinel.dll」で起動可能だ。
    Spinelの起動を確認したら1番組の予約と同様の手順でEpgTimer_Bonで番組予約を
    して、そのまま起動しておく。     
    <注意>EpgDataCap_Bonを終了しておかない(TV視聴している)と、2番組同時録画
      は出来ない
(1番組録画なら、視聴していないチューナで録画される)!
   <結果>
    同時間帯の地デジ2番組を予約したところ、
    予約した時刻になると、EpgDataCap_Bonが今回 2個共存して起動し録画出来た!
    *複数の番組で録画の時間帯がかぶった場合でも、EpgTimer_Bonが自動的に利用
     するチューナを選択してくれるのだ。
    <注意>
     1) EpgDataCap_Bonを経由せずにTVTest単体で視聴していると、予約した時刻に
       なるとEpgDataCap_Bonは起動するが、視聴しているTVTestチューナの場合は
       ”クライアントの接続を拒否しました”となり、「録画中です」となってはいても・・・
       録画出来ていない Y (>_<、)Y
       なお、番組録画中は該当チューナのTVTest単体でのTV視聴は出来ないが、
        「View」での視聴は可能だ。
        ・・・無論、録画中ではない別チューナのTVTest単体視聴は可能。
      2) ローカルエリア接続を切断/接続したら、Spinelは無効化している場合が多い
       のでSpinelを再起動し直した方が間違いがない!

追記2(2009.01.28)
 PT1映像のLAN内配信
I.PT1サーバ側の準備
 上記のPT1、B-CASカード、BonDriverやSpinelなど基本的なツールを設定した上で、
 1)Multi2Dec(BonシリーズのMPEG2-TS処理エンジンを使用したMulti2スクランブル解除
   プログラム)を、DTV関係ツールダウンロード」のトップページから最新版を入手する。
  Multi2DecWin.exeは、B-CASカードの認識が上手く行かずに録画されたTSファイルのスク
   ンブルを解除する目的で利用されるツール。
   今回は、Multi2Dec Ver2.03
   使用。

   解凍し「B25DecoderSDK」フォ
   ルダ内のB25Decoder.dllを
  
「Spinel」の「Spinel2」フォルダ
   内にコピーする。
 2)「Spinel2」フォルダ内の「Spinel.ini」ファイルをメモ帳で開き、
   ServerPortNo = 48083の確認とEnableB25Decoder値 0 を 1 に変更する。
 3)「Spinel」の「BoneDriver_Spinel2」フォルダ内の4個の「BonDriver_Spinel_PT1-....ini」フ
   ァイル(今回は結果2の理由でBonDriver_Spinel_PT1-T1.dll.ini のみ)をメモ帳で開き、
   Address = "localhost:48083"を "PT1サーバのIPアドレス:48083"に変更する。
 準備を完了したら、Spinelを起動してサーバ側で視聴可能か確認しておく。

II.クライアント側の準備と設定

 今回は、2002.05購入のノートPC(VAIO PCG-GRX81)Windows XP SP3環境下で受信する
  事とした。
 1)準備するツールは視聴用アプリであるTVTestのみで良いのだが、
   Microsoft Visual C++ 2005 SP1再頒布可能パッケージ (x86)」以外にも、
   「Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)」・・・必要か不明だが、
   「Microsoft .NET Framework 3.5」をインストールしないと、”BonDriver_Spinel-.dllが見つ
    からない”となってしまうので、必要だった!
  又、「DirectShowの初期化ができません...」となって視聴出来なかったので、
   ffdshow_tryout_rev1685 を 新しいffdshow_tryout_rev2527にアップデートが必要だった。
   その他のPowerDVD 8等でも代替え可能なようだが、非力なマシンの為に未インストール。
 2)TVTestは、サーバ側で準備したものをコピー(流用)して、設定を以下の如く変更した。
  ・・・ドライバで使用するチューナーの設定やチャンネルスキャンの手間が省ける。
  「BonDriver_Spinel.dll.ini」ファイルをメモ帳で開き、
   Address = "localhost:48083"を "PT1サーバのIPアドレス:48083"に変更する。
 3)TVTestを初めて起動するとエラーとなるので、右クリックの「設定」を選択し「一般」で、
   レンダラ:「EVR」を「VMR9 Renderless」に変更。
   カードリーダを「なし(スクランブル解除しない)」に設定する。
   *録画、キャプチャの保存場所も見合った場所に指定する。
  すると次回起動から視聴可能となる。
 <結果>
  1)非力なスペックのノートPCを用いた
    為、動きが速いシーンでは表示が
    ガクガクとなってしまった。
   別の2007年03月購入のCore2 Duo
    マシンで検証したところ、問題なく
    スムーズな視聴が可能だった。
  2)サーバー側で視聴していると、
   排他的にBonDriverの初期化が出
  
 来ず同時視聴は拒否される
  3)サーバー側でEpgTimer_Bon
   予約した番組を録画中は、サーバ
    ー側でも該当チューナTVTest
    単体でのTV視聴は出来ないので、LAN経由での視聴も無論出来ない (;_;)
   従って、地デジの場合少なくとも 1番組録画時にはトラブルが起こらないように、
    録画用にBonDriver_Spinel_PT1-T0.dll(Address = "localhost:48083")を使用し、
    配信用としてBonDriver_Spinel_PT1-T1.dllを使用するように設定する事とした。
 
 TVTestで字幕表示
TVTestで字幕を表示させるには、地デジ用字幕表示プラグインTVSubtitle(不具合多い?)
  
又は字幕 Plugin For TVTestを利用する。
 今回は、字幕 Plugin For TVTest(20081216)を使用した。
  DTV関係ツールダウンロード」の「HDUS関係ファイル置き場」から入手。
準備:字幕Plugin For TVTest用のzipを解凍後、
    Caption.dllをTVTestフォルダに、TVCaption.iniとTVCapton.tvtpをTVTestのPluginsフォ
    ルダにコピーするだけ。
設定:TVTestを起動して、右クリック「プラグイン」の「TV Caption」を選択すれば、字幕表示
    が有効になる。
<結果>別のチューナで、左下図はTV CaptionをON、右下図はOFF状態で同時に視聴
   なお、文字データではなくビットマップと言う画像形式のデータで字幕を構成している場
    合があり、そのような形式では対応してないため表示されない。
 
 疑問点と課題
   素人の筆者は、コピーガードに無反応、UDF送信によるTVTest受信など基本的な事すら
   理解していないが、
   1)我が家で契約しているCATVは「パススルー方式」ではなく「トランスモジュレーション方
    式」のようなのだが、PT1でCATVの視聴・録画が出来ないのだろうか?
   2)1番組の検証の際に、TVTestのドライバを「BonDriver_PT1-T0.dll」⇔「BonDriver_UDP
    .dll」と切り替えを行うと、AQUOSで使用しているB-CASカードの場合、TVTestはB-CAS
    カードの認識が出来ず視聴不可となってしまう。切り替える度にカードリーダを取り外し、
    再装着すれば視聴可能となるのだが、これはカードリーダ「RW-5100」の不具合なの
     だろうか?
     ・・・ブルーレイディスクレコーダーからの流用のB-CASカードなら問題は発生しない。
   3)EpgTimer_Bonで「スタンバイ」すると、復帰出来ず強制終了でしか対処する方法が無
    くなってしまう。但し、スタートからの「スリープ」なら復帰可能なのだがシステムの音声が
    出なくなってしまう場合がある・・・これは、Spinelを終了しておけば防止可能だ。
   4)USB接続型外付けハードディスクを接続したままパソコンを起動すると、正常なビープ音
    の後早い時期に(BIOS起動〜POSTのディバイス検出の処辺りで?)停止してしまう!
    外付けハードディスクを外しておいて起動し、BIOS場面が表示された後に接続すれば、
    Acronis True Image起動CDやWindowsの起動が可能となる
    ・・・これはPT1装着:拡張ボード増設に伴うIRQの競合に起因する不具合?と思われるが、
       BIOS設定の対応(IRQの割り振り)で可能なのであろうか?
    
⇒追記(09.03.xx)AsusP5EのBIOSをv0502からv1201にアップデートしたら解消した \(^o^)/
   5)TVTestは、動作の速いシーンでは映像ブロックがギザギザとぎこちなく描画され、荒く
     いものとなってしまう・・・これは、今後ソフトのバージョンアップで改良される性質のもの
     か?旧式モニターを使用している為なのか?…デコーダをPowerDVD等に変更しても改
     善しない。
     <参考>Vista環境ではほぼ完全に解消されたが、WinXP環境では少し辺縁のギザギザ
           が残ってしまうのは、OSだけの問題か?
   6)VistaにおけるMicrosoft Visual C++ 2005SP1頒布可能パッケージ(x86)」の導入
     BonDriver、TVTestの動作に必)が奇異?
    QSVistaサーバーマシンでは
     インストール出来たが、
    EGGVistaクライアントマシン
     はインストール出来ない。
    .NET Framework...がインスト
     ール済みかで可否が決まる
     うだ?
    Vistaでは、Microsoft Visual
     C
C++ 2008がインストールさ
     れていればTVTestは動作
     する。一方、Windows XPで
     、Microsoft Visual C++
     2005 SP1と
.NET Framewo
     rk
...を
共にインスールしな
     いと動作しない!
   7)ts_serverを利用すればPT1で受信した動画ファイルをLAN内にストリーミング配信する
    事が出来て、VLC Media PlayerでTV視聴が可能なようだが・・・
    ※ts_server:複数のチューナーからTSストリームを取り出してHTTPで配信。複数のア
      プリからの利用が可能。PT1複数枚に対応。
      Bon系の各アプリへの理解とTCP/IPでPC同士を接続出来る知識が必要と・・・(-_-;)
    KMPlayerでも可能ならば、そのビデオキャプチャー機能で即動画変換が可能だろうか?
   8)PT1で録画した外国映画番組TSファイルの再利用について
     再生プレイヤーや動画編集ソフトの対応が、[デ][SS][二][字].ts及び[デ][S][二][字].tsファ
     イル と[二].ts及び[S].tsファイルとで相違しており単純ではない。
     その対策方法は     →「PT1で録画した二ヶ国語番組のBD化」を参照。

追記3(2009.11.15)
 64bit版Windows 7でPT1ドライバを導入する方法
2009.11.xxに64bit版Windows 7 Professional を導入したところ当面の問題点の一つに、
 すんなりとPT1ドライバを導入出来なかった事だった。そこで、
patuvolさんのブログ「Windows7 RC x64でPT1動作(多分製品版でもこの手順?)」を参考
 にして以下の方策を講じた。
 なお、Microsoft Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ (x64)
     Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x64) もインストール。
 A)64bit対応PT1_Driverを自前で改造する方法
   DLしたPT1ドライバを Universal Extractorというソフトで解体した後、Windows SDK
   を用いて正規PT1ドライバの一部を自力で改造。   
 
 B)オンラインのPT1_Driver_Win7_64を利用する方法
   「PT1関係ファイル置き場 」アップされている「2.0-PT1(2)用 Win64bit版 署名対応ドライ
   バ(パスワードはなし) :up0243.rar」を借用。 
  いずれの方法でも成功したが、最終的にはA)の方法で導入した環境で使用している。
 <参考>Windowsの64bit版では署名のないドライバはインストール出来ても動作しない。
    1) PCの電源を入れた後Windowsロゴが表示される前に「F8」キーを押して「起動メニュー」を
     表示させる。
     「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択してEnterする

   
2)コマンドプロンプトで「bcdedit /set TESTSIGNING ON」を入力してOSをテストモードにする。

PT1ドライバの導入と上記の設定により、PT1-Windows-SDK バージョン 2対応の
 「BonDriver_PT-ST(お試し人柱版):up0232.zip」と「TVTest ver.0.5.56: up0436.zip」で
 視聴が可能となった。

 「EpgDataCap_Bon(人柱版9.41)」+「EpgDataViewer 1.29」で予約録画が可能となった。
  <備考>
   「EPG表示」するには、EpgDataCap_Bon.exeを「管理者としてこのプログラムを実行」。
   「View」する時は、「UDP」ボタンをチェック。


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