Adobe Premiere Elements 4の試用

Adobe Premiere Elements 4の試用
Adobe Premiere Elements 4でBDMV及びH.264圧縮MPEG2-TSの作成
(2008.05.11作成)
Blu-rayディスクに、DVD-Videoに相当するメニュー付きBDMV形式でビデオディスク化
  事が確実に可能一般向け市販ソフトは、
  Ulead社のVideoStudio 11 Plus、DVD Movie Writer6とAdobe Premiere Elements 4、
  Total Media ExtremeNero8ブルーレイ/HD DVDプラグインと少なく、
  DVD Producer VistaとMovie Edit Pro HDは、BDMV形式で書き込み可かは体験版
  提供されていない為不確実だ。
今回はAdobe Premiere Elements 4
を用いて、フルハイビジョン動画をBDMV化する
  場合に焦点を絞って試用してみた
マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600 2.40GHz、DDR2 PC2 6400 2GBx2、GeForce
 8600GT(VRAM 512MB)で、
 光学ドライブは、I-O DATAのBD&HD DVDコンポドライブBRD-SH6B(LG電子のGGW-H20N)
 を使用した。
 OSは、Windows Vista Home Premium SP1環境で検証した。
VideoStudio 11 Plusについては、「Ulead VideoStudio 11の補足説明」を参照。
DVD Movie Writer
については、「DVD MovieWriterでフルHD Discを作成」を参照。
Total Media Extremeについては、「Total Media ExtremeでBDMVを作成」を参照。
Nero8 については、「Nero Vision5の補足説明」を参照。

 特徴
Adobe Premiere Elements 4は、MPEG2/4,AVI,WMV,MOVなどを編集してMPEG,WMV,
MOV,FLVへ変換したり、DVD作成やBlu-rayへBDMV形式(圧縮はH.264又はMPEG2)で書き
出す事が可能な簡易動画編集ソフト。
価格 :14,490円
 インストール
今回は、体験版(30日間、画面ど真ん中に商標が入る)を試用した。
全てインストールすると何んと 4.3GBの大容量となる。
 素材
手持ちの フルハイビジョンサイズのムービーを用いてオーサリングする事とする。
 H264_AAC.mp4:QuickTime Pro作成のファイル(Main1,920x1,080、59.92fps)
 H264_AAC.mov:QuickTime Pro作成のファイル(Main1,920x1,080、59.92fps)
 MPEG2_MP2.mpg:DVD MovieWriter 5 for Sanyo作成のファイル(1,920x1,080、29.97fps)
 BD_video:Blu-rayビデオからリッピングしたH264_AC3.m2tsファイル(1,920x1,080、29.97fps)
 DMV_AVCHD:DVD MovieWriter 5 BD for I-O DATAのAVCHD形式で作成のH264_AC3.
     m2tsファイル(1,920x1,080、29.97fps)
 DMV_BDMV:DVD MovieWriter 5 BD for I-O DATAのBDMV形式で作成のMPEG2_AC3.
     m2tsファイル(1,920x1,080、29.97fps)
*本家によれば、主な対応ファイル形式
  MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、H.264、DV、AVI、Windows MediaR、QuickTime、JVC Everio
  MOD(読み込みのみ)、3GP、ASF(読み込みのみ)、WAV、WMA(読み込みのみ)、DolbyR
  デジタルステレオ、PSD(読み込みのみ)、JPEG、PNG(読み込みのみ)、DVD、
  Blu-rayディスク(書き出しのみ)
 設定
I.BDMVの作成手順
ソフトを起動して、「新規プロジェクト」ボタン
 をクリック。
 名前を入力して、保存先を指定する。
 プロジェクトの「設定を変更」は適時実行。
 
「ムービーの編集」タブの
 「取り込み」サブメニューで、
 「ファイルとフォルダ」をクリックし
 て素材を読み込む。
初期設定では素材の名前が表示
 されないので、右クリックメニュー
 の「詳細を表示」をチェックする。
「整理」サブメニューで、
 シーンライン欄にドラッグして素材
 を登録する。
拡大表示へ
「メニューを作成」タブで、好みのメニューのテンプレートをドラッグする。
 すると、「メニューシーンマーカーを自動的に作成しますか?」とメッセージされるので
 「はい」・・「OK」する。
拡大表示へ
「シーン選択」画面でシーンの
 1つを選択しダブルクリックすると、
 「メニューマーカー」ダイアログが表示
 されるので、
 適時「モーションメニューボタン」に
 チェックを入れてモーション時間を
 入力する。
 マーカーの種類はプルダウンメニュー
 から選択するのだが・・・
 メインメニューマーカーの機能は不明
 「次へ」ボタンを利用すれば一度に
  設定出来る。
「書き出し」タブの
 「ディスク」ボタンをクリックすると、

 「ディスク:保存先の選択と設定」画
 面が表示される。
  DVDかBlu-rayのいずれか(今回
  はBlu-ray)を選択。
  適切に名前を入力、枚数を指定。
  プリセットは、4種類の内から(今
  回は H.264 1080i NTSC Dolby
  を)選択する。
  なお、プリセットの設定内容の変
   更は出来ない。


最後に、「書き込み」ボタンをクリックし
 てライティングを開始する。
  
II.ファイル変換手順
「書き出し」タブの
 「コンピュータ」ボタンをクリック
 すると、
 「PC:場所の選択と設定」画面が
 表示される。
 変換形式は大きく以下の5つのカ
 テゴリーに分類されている。
   Adobe Flash Video
   MPEG
   DV AVI
   Windows Media
   Quick Time
 各々にプリセットが用意されてい
  るが、DV AVI以外は「詳細設定」
  で設定を変更する事が可能だ。
  各カテゴリー
  のプリセット
  Adobe Flash Video

  Windows Media
 MPEG
 DV AVI

 Quick Time
  以下にMPEGの「H.264 1080i 30」の詳細設定を表示したが、今回はプリセットの内容を
  変更せずに変換する事とする。
 オーディオの設定

 マルチプレクサの設定
最後に、適切にファイル名を入力、保存先を指定して「保存」ボタンをクリックすると変換が
 開始する。

 結果
1)本ソフトの仕様は多彩で柔軟性があり、カット・結合、トランジション・タイトルの挿入や
 エフェクトの適応など高機能だが、 クリッピング・リサイズ機能を搭載していない。
2)残念ながら、筆者が期待した以下のデジタルビデオカメラの素材を利用出来なかった
  H264_AAC.mp4(Xacti由来):SANYOのデジタルムービーカメラXacti DMX-HD1000
    で撮影したFull-HDファイル(Main 1,920x1,080、59.94fps)
    但し、QuickTime Pro作成のH.264_AAC.mp4は利用可能だ。
  H264_AC3.MTS(HDC-SD9由来):PanasonicのビデオカメラHDC-SD9で撮影した
    MTSファイル(1,920x1,080、29.97fps)
    但し、Blu-rayビデオ、DVD MovieWriterのAVCHD由来のH.264_AC3.m2tsは可能だ。
I.BDMVの作成
3)本ソフトの動作は、極めて不安定だ。
 今回はフルハイビジョンサイズの素材を使用し
 た為か、右の警告がしばしば出る。
 少し欲張って素材を登録したり、プレビューし
  ただけでクラッシュしてしまう場合が多い!
4)BDMVのファイル構成は、右図の
  如くで、
  BDMVフォルダ中にあるSTREAM
  フォルダ内の*.m2tsファイルが 
  動画ファイルだ。
  出力したm2tsファイルの解析では
   映像圧縮:AVC/H.264
   音声圧縮:AC3、
   コンテナ:M2TSだ。
  本ソフトはBDMVの映像圧縮にはMPEG2以外にH.264圧縮の使用が可能だ!
   音声圧縮にはAC3以外にPCMも使用可能。
5)作成したBDMVの提示
   I-O DATA製のBRD-SH6B(BD&HD DVDコンポ)ドライブ付属のWinDVD8 for I-O DATA
   で再生。
作成したBDMVのメニュー部分を提示
 WindowsMedia(MWV9_WMA9) 750Kbps,約1分でデモ

Embed方式
Stand方式
いちいちメインメニューを経由しないとシーンメニューに辿り着けない!
II.MPEG:H.264 1080i 30への変換
6)映像圧縮:AVC/H.264、音声圧縮:AC3、コンテナ:m2tだった。 
  筆者の環境(ここを参照)では、
   DirectShow経由のプレイヤーとMPC HomeCinemaで再生可能。
   GOM PlayerとVLC Media Playerでは、他のH.264_AC3圧縮のMPEG2-TSと同様に再生
     出来ない。
   MPlayerの進化版SMPlayerでは再生出来ず、KMPlayerでも途中で停止してしまう。


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