Easy RealMedia Producer設定各論
「憩いの場」Hpのここより引用
基本編
CBRの場合 CBRは、常にビットレートが同じなのでストリーミング用途に適しています。
[Use CBR]を選択し、ビットレート(kBps)を入力します。
VBRの場合 VBRは、映像に応じてビットレートを変化させるので、保管用途に適しています。
→VBRで平均ビットレートを指定する場合
一定のファイルサイズを目標とする時に使用します。[Use VBR]を選択し、続いて[AvgBitrate]を選択します。
AvgBitrateに平均ビットレート、MaxBitrateに最大ビットレート(AvgBitrateの1.5倍〜2倍が妥当)を入力します。
AvgBitrateは、映像の長さ(再生時間)と目標ファイルサイズから計算できます。ただし、正確に目標サイズになるわけではありません。
→VBRで平均品質を指定する場合
[Use VBR]を選択し、続いて[Quality]を選択します。
平均品質をQuality(%)に入力します。また最大ビットレートも入力します。平均品質は、100%で元の映像と同じ程度です。
基本編2
Video Mode 標準のNormalMotionVideoを選択します。ただし、特性を指定したい場合は下記の3種類から選択します。
非常に低ビットレート(100kbps以下等)では、積極的に指定した方が良い結果になります。
Sharpest Image:イメージの鮮明度を優先します。動きがぎくしゃくした感じになる可能性があります。
Smoothest Motion:イメージの滑らかさを優先します。映像がぼやける可能性があります。
Slide Show:フレームレートを大幅に削ってイメージの鮮明度を最大限に優先します。
Video Code 最も品質の良いRealVideo10をを選択します。ただし、RealVideo9,8も選択可能です
RealVideo10:RealVideo9よりエンコードに時間がかかりますが、再生負荷は同程度です。
RealVideo9:RealVideo8よりエンコード時間がかかり、再生負荷も高いです。
RealVideo8:高速なエンコード・再生負荷を低く抑えたい場合に選択します。
※高速なエンコード・再生負荷を低く抑えたい場合は、MPEG1等の他のcodecが良いでしょう。
Audio Mode ここで紹介する利用法では、[MUSIC]と[VOICE]の区別はありません。通常[MUSIC]にします。
音声を出力しない場合は、[NoAudio]にします。入力ファイルに音声が無い場合は、どれを指定しても[NoAudio]になります。
High quality resampl
Audio
音声をリサンプルする必要がある場合、高品質にリサンプルします。チェックを外すと、品質が低下し速度が向上します。
高品質でもあまり負荷がかからないので、チェックしておいて問題ありません。
FPS 目標フレームレートを指定します。ただし、必ず目標フレームレートが維持されるわけではありません。
指定しない場合は自動的に最適なフレームレートになるので、特に指定する必要はありません。
Startup Letency 再生開始時のバッファ量です。平均ビットレートで何秒ぶんのバッファを確保するか指定します。
大きくすると、動きの激しいシーンでの画質が向上しますが、再生開始が遅くなります。
0〜60(秒)が指定できます。ストリーミング用途では4程度、それ以外では60が良いでしょう。
Key Frame Interval 最大キーフレーム間隔です。ただし、ここで指定した間隔未満でも、必要に応じてキーフレームは生成されます。
小さくすると圧縮率が低下しますが、シークはスムーズになります。
0〜60(秒)が指定できます。ほとんどの場合、10程度で良好な結果が得られます。
Loss Protection パケットにエラー修正データを追加します。インターネット等、回線品質が保証されてない場合のストリーミング配信用途時のみチェックします。
Audio code 普通のステレオであれば、48〜96Kbps Stereo Music - RA10 Plus辺りがオススメです。
フィルタ編
Resize to リサイズ(映像のサイズ変更)します。[Hight Quality resize vide]にチェックすると、 (小さくする場合のみ)高品質に変換しますが、処理時間は長くなります。サイズ変更後は、 32以上で、4の倍数が望ましいです。
Video Noise Reduction ちらつきを抑えるフィルタをかけます。強さを[Low]と[High]から選択できます。
副作用として、質感が失われます(のっぺりしたイメージになります)。
Audio Gain 音量を変化させます。音量のピークボリュームが95%程度になると最適といわれています。
ここでは、何dB増減させるか選択します。
BlackLevel Correctior 映像の黒色に近い部分を黒色に、白色に近い部分を白色に変更することにより、コントラストを向上させます。
映像が白っぽく見える場合に使用するようです。また、同じ色のPixelが増えるので、圧縮率の向上も少し期待できます。
Audio [+Delay/Advance] 音声再生タイミングをずらします。映像と音声の再生時間が異なる場合にここで調整します。
SetFilm EndTime 再生時間を指定します。何も指定しないと、入力ファイルの再生時間と同じになります。

DeInterlace/Inverse

インタレース除去とインバーステレシネ(30fps→24fps変換)の設定をします。
[DeInterlace/Inverse]と[Automatic]にチェックすると、必要に応じて処理します。
[DeInterlace/Inverse]と[DeInterlace]・[Inverse]にチェックすると、強制的に処理します。
※インタレース除去は映像の高さ240Pixel以上の場合のみ有効
クリップ情報編
Title タイトルは、RealPlayerのインターフェースに表示されるため、短いものが良いようです。 [Same As Filename]をチェックすると、ファイル名がそのまま入ります。
Author リアルメディアファイルを作成したユーザまたは組織の名前です。
Copyright 映像・音声の著作権情報を入力します。
Keyword サーチエンジン用のキーワードです。複数入力する場合は、スペースで区切ります。また、固有名詞以外は小文字を使用するようです。
出力編
Same as Input Path 元のファイル(入力ファイル)と同じ場所にエンコードしたファイルを出力します。
Specify a FileName 右側の[Browse...]ボタンで任意の場所・ファイル名で出力します。
Output MKV MKVコンテナで出力します。問題がある場合があるので、後から別のツールで変換した方が良いかもしれません。
RestoreDef 設定内容をデフォルトに戻します。
SaveAsDef 現在の設定内容をデフォルトとして保存します。
Reset 設定内容を出荷時デフォルトに戻します。

Load...

設定内容を設定ファイルから読み込みます。
Save... 設定内容を設定ファイルに保存します。
前フィルタ編
Cropping 映像の端を切り落とします。[Manual...]をクリックすると、実際に映像を見ながら設定できます。
※リサイズも行う場合、リサイズの前に処理される点に注意して下さい。
Preview while Encoding エンコード中に映像を表示します。一部の形式で問題が発生する場合があり、処理も遅くなるのでチェックしない方が良いでしょう。
Color/Brightness 色補正をします。チェックを入れ、[Setting...]ボタンをクリックして設定します。
AVI Synth AVI Synthを使った前処理が可能です。[USE AVISynth]にチェックをいれ、処理を記述します。
※AVI Synthがインストールされている必要があります。(full versionには付いています)
DropDup 2コマ以上同じ映像が続いた場合、後のコマを破棄し圧縮率の向上とエンコード速度の向上を期待します。
何コマまで破棄するかで指定します。同じ映像が続きやすいアニメーションの場合効果があり、1〜3程度が良いと思われます。
codec編:Encoder general options
EHQ Mode,
1st pass Complexity,
encoder Complexity
エンコード精度を指定します。
   High 85、 Medium 75、 Low 65、 Custom 0〜100で指定します。
Customを指定した場合は、[encoder Complexity]に0〜100で指定します。 100を指定すると、最も良い品質が得られますが、処理時間が長くなります。 2パスエンコードの場合は、1パスの(スキャン)品質を[1st Pass Complexity]に指定します。1パスは50か65を指定するのが一般的です。
Use Two Pass チェックを付けると2パスエンコードになります。(1パスで映像をスキャンし、2パスでエンコードします)
2パスエンコード時には、連続か1パス・2パスの選択が出来ます。
1st & 2nd   1パスと2パスを連続して行います。
1st pass   1パスと2パスを別々に行います。正常に動作しない場合があるので、事前に確認して下さい。
2nd pass
Packet size codecのデータ区切りサイズを指定します。16000以外の値が良いようです。
ストリーミング配信等で適切な値を指定すると、伝送効率が良くなります。(450KbpsVBRで15000程度が良いようです)
Reference Picture
Resampling
codecの参照するイメージを適切にリサンプリングします。Reference Picture Resamplingを使用すると、映像の品質が多少改善される場合があるようです。
Enable PSNR PSNR値(Peak Signal to Noise Ratio:信号とノイズの比、ここではエンコード後の画質劣化具合の指標として使用)のログを出力します。出力ファイルと同じフォルダ、もしくはEasy RealMedia Producerをインストールしたフォルダにログファイル(rv9log.txt)が作成されます。

Auto Key Frames

キーフレームを自動挿入します。自動挿入の場合、映像が前フレームと大きく変化した場合にキーフレームとなります。
Noisy Edge Filter 映像中のラインや等の縁をちらつきを目立たなくします。このフィルタにより、PSNR値が悪化する場合もあるようです。映像ソースが十分な品質がある場合は、必要無いでしょう。

encodeAllFrames

ストリーミングモードの場合に全フレームをエンコードするかを指定します。可変ビットレート等の場合は、常に全フレームエンコードされるので、指定する必要はありません。
chromaModeDecision カラー情報のエンコード方法を色差分か色値から最適な方法を選択します。EHQが100の場合は、常に選択されます。
Use New Rate Control 可変ビットレートにおける、ビットレート割り当て方式を新方式にします。従来は、Startup Letencyで指定した範囲内での変動であったのに対し、新方式ではソース全域で最適なビットレートを割り当てます。この為、2パスエンコードで有効です。
Use New Rate Controlを有効にすると、New RC Options欄の設定項目も有効になります。
codec編:New RC Options
Target Video Size 映像部分の目標サイズを指定します。この設定により、Encode Settingsで指定したビットレートは無視されます。
KB単位で指定します。また、このオプションを指定した場合、Sourc fps*1000は不要です。
KeyFrameBoost キーフレームを増やします。増加量を%で設定します。
HighBitrateReduce 平均より良いPSNRだった部分のビット配分を削り、他の部分へ割り当てます。減少量を%で指定します。
LowBitrateBoost 平均より低い部分の割り当てを増加させます。増加量を%で指定します。
Source fps * 1000 ソースファイルが30fps以外でTarget Video Sizeを指定していない場合、目標サイズを計算する為に指定して下さい。ソースファイルのFPS(フレームレート)を1000倍した値を整数で指定します。

PFrameRefQuant,
BFrameRefQuant

Pフレーム、Bフレームのエンコード時に参照する範囲を指定します。0〜30で指定します。

BestPSNR Mode

PSNR値が高くなるようにエンコードします。必ずしも、見た目の品質が良くなるとは限らないようです。



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