MediaCoderでMPEG-4 AVCへ高速変換

MediaCoderでMPEG-4 AVCへ高速変換
 
MediaCoderはv0.7.1以降 CUDA H.264でMPEG-4 AVCへ高速変換が可能
(2009.08.26作成、10.02.25更新)
     話題の「GPGPUの動画編集・変換支援」に対応している動画編集・変換ソフトは、
      市販のTMPGEnc 4.0 XPress, PowerDirector 7 UltraやSuper LoiLoScope
      VENUSなど少数に限られていたが、フリーの多形式相互変換ソフトMediaCoder
      v0.7.1 build 4475以降 MPEG-4 AVCへの変換でCUDAに対応した。
     そこで、MediaCoder v0.7.1のCUDA H.264エンコーダと x264エンコーダによる
       MPEG-4 AVC/H.264(H.264_AAC.mp4)への変換比較検討した。
      又、MPEG2-TS(H.264_AC3.ts)への変換方策も検討した。
     *GPGPU (General Purpose computing on GPU、GPUによる汎目的計算)とは、
      GPUの演算資源を画像処理以外の目的に応用する技術のことであり、NVIDIA
      のGeForceは「CUDA」、ATIのRadeonHDは「ATI Stream」 と呼ばれ、主に動画
      のエンコードに利用されている。
     マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)、DDR2(PC2-6400)2GBx2、
     GeForce9600GT(VRAM 512MB、Drive v190.38)
     Windows Vista HomePremium(SP2)で実行した。
     MP4, MPEG2-TS関連コーデック・フィルタ類の環境は→別ページを参照。
  
 I.MediaCoder Full Editionの入手
  MediaCoder Full Editionここから入手(今回はMediaCoder v0.7.1 b4493を使用)。
     v0.7.1 build 4475以降ならCUDAに対応してる筈だが、Program Files\MediaCoder
     \codecsフォルダ内に「cudaH264Enc.exe」が同梱されているかを確認する。
   CUDA利用に必須なシステム環境
     MediaCoder 0.7.1 released - first free transcoder accelerated with NVIDIA CUDA
     technology(こちらの記事)より
     ・NVIDIA GeForce 8/9/GTX with at least 256MB display memory
     ・NVIDIA GeForce driver 185.85 or later installed
     なお、CUDAツールキットとCUDA SDK(「NVIDIA社CUDA開発ツール」からダウンロ
      ード可能)のインストールが必要であるように記載されている記事が見られるが、
      インストールすると各々CUDA: 91.3MB、NVIDIA GPU Computing SDK: 219MBと
      大容量で、アンインストールしても CUDAドライバがあればCUDAは作動する。
  
 II.CUDA H.264エンコーダの対応フォーマット形式
 手持ちの素材を用いてv0.7.1.4495で検討した結果は  別ページを参照
     Xacti DMX-HD1000のFull-HDファイルとRealMedia, FLV4の利用に問題あるも、
      適当なコーデック・フィルタ環境ならば多くのファイル形式に対応している。
   素材
     今回は PT1で録画した地デジ二ヶ国語音声の洋画番組(X-MEN[デ][SS][二][字].ts、
      収録時間 1時間54分、映像MPEG2、音声AAC圧縮)を元素材とした。
     この元素材を変換すると、エラーとはならずワンセグの音声部分のみ変換して出力
      されて
しまうので、別記の方法A
こちら参照)BonTsDemuxWAV

      to AC3 Encoder処理後、tsMuxeR GUI で「TSMuxing」出力した MPEG2_
      AC3.tsファイルを素材とした (MediaInfo 0.7.19で解析)。
  
 III.操作手順と設定
   操作手順は別ページを参照(但し、3年ぶりの試用で変更点が多々あるようだ)。
 
 A) CUDA H.264エンコーダでMPEG-4 AVC/H.264(MP4)に変換
    ビデオの設定
     形式:H.264
     モード:今回はBitrate-basedを選択して、ビットレート 14000Kbpsを入力した。
         Two-Passで実行すると ”Incorrect parameters for CUDA H.264”と警告さ
         れてエラーとなってしまう

     エンコーダ:自動選択のチェックを外してプルダウンメニューより「CUDA Encoder」
       選択する。
      右エンコーダ欄の設定で、プロファイル:High、Level:4.1とした(x264エンコーダ
       本素材を初期設定のまま変換したらこのようになっていたので・・・)。
       「CABAC」、「ブロック解除」と「インターレース除去」にチェックを入れる。
    オーディオの設定
     エンコーダ:CT AAC+を選択(今後は、後記のNero Encoderの使用がベター)。
       右エンコーダ欄の設定で、ビットレート:256Kbpsとし、その他は初期設定の
       タイプ:LC-AAC、MPEG-4 AACとした。
    コンテナの設定
     コンテナ:プルダウンメニューより「MP4」を
       選択。
      多重チャンネルで「自動選択」(初期設定
       では、MP4Box)とする。
      <参考>グレイ表示となっているMP4Box
       がTSMuxerとなっていても、MP4Boxが
       自動的に使用されトラブルことはないよ
       うだが、要注意。
    画像の設定
     アスペクト比:プルダウンメニューより元
      素材と同じ 「16:9」を選択。
      無選択でも問題ない場合もあるが、
       今回の素材は指定しないと 4:3で
       出力されてしまった。
     
     リサイズとクロップ、エフェクトについて
      は、追記2)の「MediaCoderの編集機
      能とCUDA H.264エンコーダの制限」
      を参照。

 
 B) x264エンコーダでMPEG-4 AVC/H.264(MP4)に変換
    ビデオの設定
     形式:H.264、モード:Bitrate-based、14000Kbpsを入力(CUDA Encoderと同じ)。
     エンコーダ:自動選択のチェックを外して「x264」 を選択する。
      右エンコーダ欄の設定で、プロファイル:Auto、Level:Auto等初期設定のまま
        したが、インターレースを解除する項目がここには無い。
    「アドバンスド」ボタンをクリックして、「Interleced video conntent」を "false"から
      "true"に試験的に変更してもインターレースを解除出来ない。
    「画像」タブの「エフェクト」:「インターレース」 又は、「ファイル」メニューの「設定」
    :「Video Filters」の「Deinterlacer」で、
     インターレース解除フィルタから選択(Drop-deinterlace filterかYADIFを推奨)。
     →詳細は、MEncoderの代表的なインタレ解除フィルタを参照。
     今回は変換時間を節約する為に、敢えて「Disabled」で実行した。
    オーディオの設定
     エンコーダ:FAACを選択(今後は、後記のNero Encoderの使用がベター)。
       CT AAC+を使用すると何故かエラーとなってしまう! 
       <参考>これは、MP4スプリッターにMainConcept MP4 Demultiplexerが使
         されいた為だった(このスプリッターの功罪については、こちらを参照)。
         Haali Media Splitter v1.9.42.1をインストールし直したら変換可能となっ
         が、
CT AAC+を使用すると何故かQuickTime7.62で再生出来ないファイル
         なってしまうのでやはり Nero Encoderを使用した方が良い。       
      右エンコーダ欄の設定で、ビットレート:256Kbpsとした。
        その他は初期設定のバージョンMPEG4、コンテナ:AACとした
  
 IV.成績
   1)出力したH.264_AAC.mp4ファイル情報(MediaInfo 0.7.20で解析)
     CUDA H.264エンコーダで変換した場合
      ビデオ/オーディオエンコーダ共に、ほぼ指定したビットレート通りに出力。
     x264エンコーダで変換した場合
      オーディオエンコーダFAACは、指定したビットレートで出力出来ない
     <補足>Nero Encoder(NeroDigitalAudio)について
Nero Encoderを選択する場合は、ここからNeroDigitalAudio.zip(Nero AAC
 Codec 1.3.3.0)を入手。解凍後、win32フォルダ内の neroAacEnc.exeを
 MediaCoderのcodecsフォル
ダにコピーする
   

今回の素材をMurdoc Cutterでトリミングした短編(10分前後)を用いて、
 AACエンコーダにNero Encoderを選択し、プロファイル:Auto(=LC-AAC)
 、レートモード:Target Bitrate, 256Kbpsに設定して変換した。
 CUDA Encoder、x264 いずれもほぼ指定通りの 252Kbpsで出力された
 但し、プロファイルHE-AACでは出力したファイルの音声ビットレートが指
   定値の2分の1近くに、HE-AAC V2では4分の1近くに低下してしまう
   (これは、当然の結果なのか?筆者には解釈出来ない)。
別の素材でも、Nero Encoder以外のAACエンコーダを使用するとは
 が多く発生するこちら を参照)。
今後は定評のある Nero Encoderを選択した方が良いだろう。
<備考>
  HE-AACとは、LC-AACにSpectral Band Replication(SBR)という技術を組
   込む事により従来のLC-AACよりも低ビットレートでの圧縮効率を大
   向上させたもの。
   再生機器がSBRの部分を読むことが出来ない場合は従来のLC-AAC
   も音質が落ちてしまう。

  HE-AAC v2は、HE-AACに更にParametric Stereo(PS)という技術を組み
   込み、より圧縮効率を向上させたもの。
   再生機器がPSの部分を読むことが出来ない場合はモノラルで再生され
   てしまう。

  現在、auの端末ではSBRの部分を読む事が制限されているが、ffdshow
   tryouts revision2975インストール環境のPCでは問題なく再生可能の
   ようだ。
  
   2)変換に必要な時間
    収録時間 1時間54分番組の
     CUDA H.264エンコーダでH.264_AAC.mp4変換した場合に要した時間: 1時間41分
     実時間とほぼ同じ時間で高速変換が可能だった。
     <参考・比較>
       PowerDirector 8 UltraのCUDAでH.264_AC3.m2ts変換した場合: 1時間48分
        (こちらを参照)
       Avivo Video Converter(のRadeonHD「ATI Stream」 )でH.264_AAC.mp4変換し
        た場合: 1時間24分 (こちらを参照)
       TMPGEnc 4.0 XPressのSpursEngineでH.264_AAC.mp4変換した場合: 1時間
        47分(こちらを参照)
       と大差なかった。
       AutoMenのx264「1 pass UltraFast」でH.264_AAC.mp4変換した場合: 2時間31
        分(こちらを参照)
       Super LoiLoScopeのCUDAでH.264_AAC.mp4変換した場合: 3時間21分(こちら
        を参照)より高速だった。
     x264エンコーダでH.264_AAC.mp4変換した場合に要した時間: 6時間13分
      インターレース解除をしないにも拘らず、CUDA H.264エンコーダの3〜4倍の長時
       間を必要とした。
     <参考・比較>
       PowerDirector 8 UltraのGPU無効でH.264_AC3.m2ts変換した場合: 5時間58分
       TMPGEnc 4.0 XPressで通常のH.264_AAC.mp4変換した場合: 5時間38分
       と同じかやや長時間を必要とした。
   3)画質
     映像画質はいずれの方法で変換した場合も、PT1録画番組の素材と比較してSo-So
     で大きな違いを認めない
   4)CPU使用率
     CUDA H.264エンコーダで変換した場合
     x.264エンコーダで変換した場合は、CPUに全く余裕がなくなってしまっている。
   5)各種メディアプレイヤーによる再生
     ffdshow tryouts rev2975, Haali Media Splitter v1.9.42.1環境下では、
     MPC HomeCinema1.2.908でシークバーの操作が上手く出来なかった
     (このトラブルは、20〜30分以内の短編動画では気が付かない)。

     Windows Media Player11, GOM Player2.1.18, VLC media player1.0.1や
     KMPlayer2.9.4では問題なく再生可能で、映像・音声解離も見られなかった。
     <補足>MPC HomeCinemaのMP4再生について
MPC HomeCinemaに内蔵されているソースフィルタ「MP4/MOV」のMP4スプリ
 ッター機能は、筆者が以前利用していたMainConcept MP4 Demultiplexerと
 同様に汎用性が狭く(こちらの以前に検討した参考を参照)、MediaCoderで
 出力したMP4ファイルと相性が悪いようだ。
そこで、「表示」メニュー>「オプション」の「内部フィルタ」で「MP4/MOV」のチェ
 ックを外してみたら、Haali Media Splitterが利用されて不具合は解消した(^o^)/
なお、変換フィルタのMPEG-2 VideoやH264/ACVは別の理由からチェックを
 外して外部フィルタを導入して使用している(こちらを参照)。
 
  
   <参考>Web上で疑似ストリーム配信試験
     総ビットレートの目標値を750Kbps、解像度640x360で圧縮した動画デモを提示。
MediaCoderのCUDAで高速変換した
 MPEG-4 AVC/H.264の配信テスト
 (793Kbps, 72秒, 6.84MB)
 
Embed
方式
Stand
方式
QuickTime→
FlashPlayer→
 
 注意:ご覧頂くにはQuickTime7以降、Flash Player 9.0.115.0以降が必要です。
映像ビットレート697kbps+音声ビットレート96Kbpsと目標値をややオーバーした。
FastStartストリーミング方式で再生(擬似ストリーミング再生)が可能です。
 但し、.Macサーバを利用している為ダウンロードが再生に間に合わない。
 追記
 
 1)CUDA H.264エンコーダでH.264圧縮型MPEG2-TSに変換
   素材 :MP4に変換と同じPT1録画番組処理後のMPEG2_AC3.tsファイル。
    <参考>処理前の元素材を変換すると、エラーとはならず、セッセと出力される。
      しかし結果参考の如く、ワンセグの音声部分を変換しているに過ぎない

   設定
   
ビデオの設定
      「CUDA H.264エンコーダでMP4に変換」と同じ上記の設定とした。

    オーディオの設定
     エンコーダ:FFmpeg
、オーディオ形式:AC3としてビットレート:256Kbpsと入力。
    コンテナの設定
     コンテナ:「MPEG2 TS」を選択。
     多重チャンネルを「有効」にして、プルダウン
      メニューから「TSMuxer」を選択

     *tsMuxeR (今回は 1.10.6)をダウンロード
      
して解凍後、tsMuxeR.exeをMediaCoder
      
のtoolsォルダにコピーしておく。
       tsMuxeR.exeが配置されていないと下記
       の警告が発せられる。
     
*MediaCoder is able to generate TS streams with tsMuxeR. Due to royalty issue and redistribution terms, tsMuxeR is not shipped with MediaCoder. To use the muxer in your transcoding, please download the package and put the .exe files into MediaCoder's tools folder. Once the files are in the right place, MediaCoder will invoke them automatically.
     <注意>コンテナをMPEG2 TSにしても、多重チャンネルを初期設定の「自動選
       択」(MP4Box)のままで実行るとH.264_AC3.mp4へ変換されてしまう。

       このファイルは、Windows Media Player、MPC HomeCinemaやGOM Playerで
       再生すると無声となってしまう(Haali Media Splitter v1.9.42.1以外に有用な
       スプリッターが存在するのであろうか?)。
   成績
     1)出力したH.264_AC3.tsファイル情報(MediaInfo 0.7.20で解析)     
       <参考>処理前の元素材を変換した場合は、勝手にワンセグの音声のみを
           変換して出力するようだ(変換に要する時間は僅か7〜8分で完了)。
     2)収録時間 1時間54分番組の H.264_AC3.ts変換に要した時間: 1時間27分
        H.264_AAC.mp4変換に要した時間とほぼ同じく高速に変換が可能。
     <参考>「オーディオをコピー」で設定しても 1時間26分で短縮出来なかった。
     3)画質:素材と比較してSo-Soで大きな違いを認めない。
     4)CPU使用率:79〜87%
     5)各種メディアプレイヤーによる再生
      ffdshow tryouts rev2975, Haali Media Splitter v1.9.42.1環境下では、
      SMPlayer0.6.8でシークバーの操作が上手く出来ない以外は、
      Windows Media Player11, MPC HomeCinema1.2.908, GOM Player2.1.18,
      VLC media player1.0.1やKMPlayer2.9.4では問題なく再生可能で、映像・音声
      解離も見られなかった。
  
 
 2)MediaCoderの編集機能とCUDA H.264エンコーダ制限
    A)本ソフトは、「画像(Picture)」タブで、リサイズとクロップ、フィルタ処理によるエフェ
     クトの適応が可能。

     タイムライン上で1領域をトリミング出来る以外は、気の利いた編カット・結
      合、タイトル挿入や
トランジション等)を何ら搭載していない。   
    「エフェクト」ボタンをクリックする。
    すると、「クリッピングとエフェクト」画面が表示される。
     自動レベルは、Disable、Normal、Full Rangeの3項目。
     ブロック解除、Deringing(リンギングノイズ除去)が可能。
     インターレース除去は、上記の9項目
     ノイズ除去は、Disable、Temporal、Normal 3D、High Quality 3Dの4項目。
       負荷の大きさは、 Normal 3D < High Quality 3D< Temporal
     明度、コントラスト、彩度、色相、ガンマはプレビューを見ながら調節が可能。
     Clipping(=トリミング)は1領域のみ可能。
    <注意>
     1)インターレース除去などは、適用ボタンを押さないとプレビューに反映されない。
     2)ここで設定したエフェクトは次回以降のエンコードにも引き継がれるので、別
       の動画を使用する時は「戻す」ボタンで初期値にしておく必要がある。
     3)CUDA H.264エンコーダで利用可能なエフェクトには制限がある。
       Scaling:映像の拡大縮小?、一部のインターレース除去、一部のノイズ除去
    <成績>
      1)CUDA H.264エンコーダのエフェクト制限
       トリミング操作可能なファイルなら上手くトリミングされて変換可能。
       対応以外のインターレース除去を適応するとハングアップしてしまう。
       ブロック解除や明度、ガンマーなどの調整をしても変換エラーとなる事はない
        が、出力したファイルにその効果は適応されていない。
     2)トリミング操作は、WMV, MOV, MP4, MPEG2, AVI, OGM, MKV, FLVファイルで
       は可能だが、M2TS/TSとNSVファイルはシークバーが移動せず不可

     3)映像無劣化でトリミング
      本ソフトはMPEG2, MKV以外は上手く無劣化でトリミングないようだ。
       例えば、
        AVIでは映像はトリミングされても無声となってしまう。
        WMVとRMではエラー。MOVでは映像が短くトリミングされて停止してしまう。
        筆者が常用しているXacti DMX-HD1000のFull-HDモードで撮影したMP4ファ
        イルについて、更に詳しく検討してみたところ、
         映像と音声ともにコピーの場合は、CUDA Encoder又はx264設定いずれで
          も、エラーとなってしまう。
         映像コピーとNero圧縮のMP4形式で出力すると、CUDA Encoder又はx264
          設定いずれでも、音声のみトリミングされるが映像は元素材のままの長さ
          で出力されてしまう。
         映像コピーとAC3圧縮のMPEG2 TS形式に変換すると、無映像のトリミング
          された音声のみのファイルとなって出力されてしまう。
        これらの不具合はQuickTime Proで作成した素材でも同じだった。
  追記(2009.10.26)
    B
)「画像(Picture)」タブの「リサイズ」機能
     CUDA H.264エンコーダでMPEG-4 AVC/H.264(MP4)変換する場合、
     通常のアスペクト比(4:3、16:9)サイズのファイルでは以下のトラブルは起こらない。
     筆者が汎用しているシネスコサイズ(640x272)のファイルを リサイズせずに変換、
       又はオリジナルサイズにて変換すると、MediaInfoの情報では640x272サイズで
       出力されているのだが・・・
       QuickTime 7.6.4及びWMPlayer 11で再生すると、4380x272のビスタサイズで
        
再生されてしまう  Y (>_<、)Y
      更に、リサイズ:640x272と入力して変換しても残念ながら結果は同じだった。
CUDAで変換したシネスコサイズの
MPEG-4 AVC/H.264の配信テスト
(550Kbps, 1分07秒, 4.48MB)
 
Embed
方式
Stand
方式
QuickTime→
FlashPlayer→
 
         Flash Player9...ならアスペクト比のトラブルなくストリーミング再生が可能だ )^o^(
        なお、QuickTime 7.1.6ではアスペクト比の異常は起こらない。
  追記(2010.02.25)
     Yambを用いてアスペクト比を無劣化で修正

      Yambを ここから入手。今回はYamb-2.1.0.0 beta 2 with installer を使用。
       +日本語化パッチはここから入手。
       <参考>Yamb 2.0.0.8は、バグの為にアスペクト比を修正出来ない。
             旧バージョンのYambは、アスペクト比を設定する項目が無い。
       「作成」タブの「MP4ファイル作成(with・マルチプルオーディオ, ビデオ, サブタイトル
         &チャプターストリーム)」をクリック。
 
     すると、「MP4 File Creation」画面が表示される。
       「開く」ボタンをクリックして、素材(MP4ファイル)を読み込む。
       選択状態にして「プロパティー」ボタンをクリック。
 
      「プロパティ」画面が表示される。
       「Pixels Aspect Ratio」欄のプルダウンメニューから「Custom..」を選択すると、
       「Enter your Custom Value Here」が表示されるので
        今回は、 2.35:1(下二桁 は入力出来ないので)、4.7:2を入力する。
        その他「Language」 欄などは適当に選択して、「OK」する。
 
      「MP4 File Creation」画面に戻ったら、
        「Output」欄に保存先と保存名を指定して、「次へ」ボタンをクリック。
       →変換処理は必要はないので、ごく短時間に出力される。
    
<補足>Yambで簡単にFastStartストリーミング配信能の取得
       Yambでアスペクト比の修正を行っていたら、Web上QuickTimeで FastStart
       出来ない MP4動画がストリーミング再生可能となる事が解かった。
       従って、SUPER c, Internet Video Converter, TMPGEnc 4.0 XPress,
             Avivo Video Converter, HandBrake, iWisoft Free Video Converter,
             XMedia Recode等
        で作成した FastStart出来ない MP4動画を Yambを用いて再度作成し直せ
        ば(無劣化で出力すれば)、擬似ストリーミング再生が可能となる \(^o^)/
        →「無料ツールで変換したMOV及びMP4動画の配信試験」を参照。
      <Yamb 2.1.0.0 beta 2のバグ報告>
          何んと!Web上Flash Playerでは再生出来ずブラウザがハングアップしてし
          まう。
          ローカルでも MatroskaSplitter+ffdshow(H.264/AVC, AAC)存在下の
            DirectShow依存プレイヤー(WMPlayer等)で再生出来なくなってしまう。
          ナッ何んと!Yambをアンインストールすると、スタートアッププログラムの
           メニューの多くが消去されて修復が出来ない (;>ω<)

  追記(2009.12.29)
 
 64ビット版Windows 7環境でMediaCoderのCUDA H.264変換
     目的:64ビット版Windows 7環境では、MediaCoderのCUDA H.264変換を更に高速
        する事が可能かを、
Windows Vistaで実行した時と比べて、緑色の違いがあ
        以外はほぼ同じ条件で検討した。

    
マシン環境は、Intel Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)で、
       DDR2(PC2-6400): 4GB 6GB増量。
       GeForce9600GT(VRAM 512MB): Drive v190.38→v195.62に更新
      OS: x32 Windows Vista HomePremium(SP2)→ x64 Windows 7 Professinal

    素材:上記と同じく、 PT1で録画した地デジ二ヶ国語音声の洋画番組(1時間54分)
        を元素材とし
て、音声のみを変換出力した MPEG2_AC3.tsファイル。
    MediaCoderのバージョン(ここから入手)
       32bit版, 64bit版いずれも v0.7.2.4582を使用
    変換:上記と同じく、CUDA H.264エンコーダでMPEG-4 AVC/H.264(MP4)に変換
    設定:ビデオのビットレートを 8000Kbpsとした以外は上記と同様に設定した。
      ビデオの設定:H.264, CBR, 8000Kbps。CUDA Encoder: High, Level 4.1,
        B-Frames 2, CABAC, ブロック解除, インターレース除去
      オーディオの設定:Nero Encoder, LC-AAC, 256Kbps
    成績
     1)1時間54分番組をCUDA H.264変換した場合に要した時間
      x32 Vista環境
        32bit版v0.7.2.4582: 3時間07分
      x64 Windows 7環境
        32bit版v0.7.2.4582: 3時間54分
         残念ながらVistaの 3時間07分と比べると 1.3倍長時間を必要とした。
         64bit版v0.7.2.4582: 2時間24分
         Vistaと比べて
x0.77とかなり短縮されたが・・・
         以前のVista v0.7.1.4493
1時間41分と比較するとそれでも長時間を必要
         とした。

     2))CPU使用率:CPU負担の軽減
      x32 Vista環境
        32bit版v0.7.2.4582
   
 
      x64 Windows 7環境
        32bit版v0.7.2.4582
 
      x64 Windows 7環境
        64bit版v0.7.2.4582
 
       CUDAのGPGPUは利用されているのだが、今回の 32bit版v0.7.2.4582では
        上手く効率的に作動していないようだ。
     以上の如く期待した成績どころか、このソフトの今回のバージョンでは失望的な
       結果となってしまった Y (>_<、)Y
       GeForce9600GTのCUDAは、v0.7.2シリーズに上手く対応出来ていないのか?
        64bit用 0.7.1シリーズを入手する術がなく検証出来ないが、手持ちの
        32bit用 0.7.1.4495で再度確認しようとしたら警告が出てエラーとなって
          停止しまい、やはり検証出来なかった!
 
        インストールされる cudaH264Enc.exe のバージョン表記がない為、詳細
         は解らない ?(@_@;)?

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