FromHDDtoSSDで不良セクタ(bad sector)の修復

FromHDDtoSSDで不良セクタ(bad sector)の修復

 
=FromHDDtoSSDは AI完全自動ドライブ復旧ソフト=
(2018.05.26作成)
2009年販売の 古いマシン(19FJマシン: SonyのVAIO, VPCCW19FJ)に不良セクタ(bad sector)によるハードディスク(HDD:富士通 MJA2500BH G1、500GB)障害が発生した。
不良セクタがあると、バックアップやパーティション操作が出来なくなると云う。そこで、FromHDDtoSSDを用いて修復を試みたが期待通りに行かなかった経過を記述した。
<備考1> FromHDDtoSSDは、データソリューションセンター(IUEC)が開発・提供するハードディスク(HDD)チェックツールで、マニアックな AI(人工知能)完全自動ドライブ復旧システムとなっている(本家記事を参照)。有償版は「データ復旧」が可能で、無償版は「診断」がメインで復旧作業が行えない。

<備考2> 不良セクタの代替処理について
読込不能セクタが発生した場合、そのセクタのデータを読み込む努力が行われ、データの読込に成功すると、そのセクタは 「保留セクタ」とマークされる一方で、読み込んだデータは「代替え領域」へミラーされる。そして再度、保留セクタにアクセスした際に通常通り読込に成功したら「保留セクタ」から「通常セクタ」に戻され、「代替セクタ」にミラーされたデータが削除される。

=コンピューターのHDD障害状況=
 
1) 通常の作業(文書作成、ウェブページの閲覧、動画再生など)は、以前と同様に可能で、マシンのパフォーマンスも変わりない。しかし、
2) EaseUS Todo Backup(今回は v10.6)によるシステムバックアップが、開始後早期にストップ→ フリーズ→ ブルースクリーンとなってシステムダウンしてしまう。
EaseUS Todo Backupを再インストールして、システムバックアップを試みるもやはりブルースクリーンで失敗してしまう ┓(´_`)┏
3) コマンドプロンプトで sfc /scannow、 DISM.EXE /online /cleanup-image /restorehealthを実行するも、何ら情報も効果もなし。
4) コマンドプロンプトで chkdsk c: /f /r(不良セクターの検出と修復)を実行したところ、再起動後 14%の所でストップしてしまった。1時間位経過したところで仕方なく強制終了して再起動した。しかし、
この早急な処置は、HDDを更に損傷する可能性が高い(壊れかけのハードディスクが応答しなくなってしまう場合がある)事を後で知った・・・少なくとも 2~3日間は待機すべしと云う。安易には実行出来ない覚悟が必要なチェックディスクだ!
   
I.
GM HDD SCAN v2.0(HDD故障診断ソフト、こちらから入手)で、「ディスク不良セクタ検査」を実行したところ、16.53GBの所で不良セクタ(サイズ 44.8MB)が検出された。
 
II.
FromHDDtoSSDで、不良セクタを修復
今回は、ここから Ver2.1 Build:2820 64ビットインストール不要版を入手。
「不良セクタレストレーション(不良セクタ修復機能)」の操作方法は、本家記事に準じて実行した。
1) メニュー「完全・詳細スキャン設定」>[設定ダイアログを開く]をクリック
2) 「完全・詳細スキャン」画面にて、[不良セクタ修復(HDD/SSD):不良セクタレストレーション]にチェック
 
3) メイン画面で、スキャンされるドライブをチェック後、[詳細スキャン:不良セクタ予測/修復..]を実行
すると、3つの「ご確認」画面が表示される。[はい]をクリックして次へ
 
4) 次の「ご確認」画面でも [はい]をクリック
 
 
5) 次は [いいえ]をクリックして([はい]してもロック出来ない)、スキャンを開始
 
6) スキャン開始後 13分17秒(3%完了)の所で、”不良セクタ修正過程にて、危険セクタを検出いたしました。この種類のセクタは修復リスクが高く、ドライブの再利用はお勧めできません。不良セレクタレストレーションを強制終了いたしますか?”と驚強いメッセージされて、スキャンが停止してしまう。
[いいえ」をクリックして修復操作を続行(しなければ意味ない)。
→将来(3ヶ月~半年後)発生分を含めた不良セクタ(危険の[]表示)を検出し、その場で修復作業(おそらく代替セクタに移動など)が行われ、成功すると 良好の[]表示に変わる。
 
 
<備考>不良セクタシミュレーションは上段が現在のディスクの状態を「良好」「読込不能」「読書不能」「危険」でカラー表示され、下段に3ヶ月から半年後の状態をシミューレートしたグラフがカラー表示される。
7) 容量 500GBの HDDをキャンするのに、約 6時間半かかった。
=成績=
 
1) 将来発生予測の不良セクタをその場で修復出来たと云う事で完了したが・・・再度 FromHDDtoSSDを実行すると、元の木阿弥だ。Surfaceテスト上消失していない!
2) コマンドプロンプトで chkdsk c: /f /r を実行すると、やはり再起動後14%の所でストップしてしまう!  しかし、今度は 2~3時間放置したらスルーして起動出来た。
但し、EaseUS Partation Masterの Surfaceテストでも不良セクタは無くなっていないが、チンプンかんぷん?
 
 
3) EaseUS Todo Backupでシステムバックアップ
開始後早期の終了予測が2時間超えとなってしまうが、そのまま放置しておけば今度はフリーズする事なく時間は以前の 2倍以上かかるも、バックアップに成功!
FromHDDtoSSD(± chkdsk c: /r)で何らかの効果があったのであろう ヽ(^o^;)ノ
なお、
4) AOMEI Backupper Standard(今回は v4.1)は、不良セクタを無視してバックアップしてくれると云うので(但し、不良セクタを無視する設定項目は無い)、インストールしてシステムバックアップを試みるも、やはり ”エラー33 セクターを読むことできませんでした(不良セクタ)” となってフリーズ/ ブルースクリーンで失敗してしまう!
5) Acronis True Imageは、不良セクタを無視する設定があり、不良セクタがある HDDでもクローンを SSDに作って交換出来たと云う報告(壊れかけのハードディスクをSSDに交換)がある。
Windows7時代に使用していた Acronis True Image 2009を用いて、[不良セクタを無視する]設定でパーティションバックアップしたところ、バック可能だった。
 
  → 果たして不良セクタがある HDDでも復元可能か?はなはだ疑問だ ?(゜_。)?

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