Media Player Classic利用時の注意
=ネットストーリーミングムービーの視聴に支障はないか=
(2004.10.03作成)
Media Player Classic(MPlayerC)はDirectShow系以外にもReal、QuickTime系のみならず、
OGM/MKV形式にも対応した世界最強の動画プレイヤーで、動画ファンの超定番ツールとなっている。
そこで今回は、全動画に関連付けをしている場合にネット上のストーリーミングムービーの視聴は可能か
どうかを検討したところ、WindowsMedia(及びNSV)ムービーの視聴に問題のあることが分かった。
 全動画に関連付けしている場合の当サイト閲覧上の問題点
InternetExplorer6
Netscape7
Opera7.53
Embedded
方式
Stand
Alone方式
Embedded
方式
Stand
Alone方式
Embedded
方式
Stand
Alone方式
RealMedia
ムービー
問題なし
(RealPlayer
が起動)
問題なし
(RealPlayer
が起動)
問題なし
(RealPlayer
が起動)
問題なし
(RealPlayer
が起動)
問題なし
(RealPlayer
が起動)
問題なし
(RealPlayer
が起動)
WindowsMedia
ムービー
問題なし
(WMPlayer

が起動)
MPlayerC
が起動し、
再生不可
問題なし
(WMPlayer

が起動)
MPlayerC
が起動し、
再生不可
(2)参照
問題なし
(WMPlayer

が起動)
MPlayerC
が起動し、
再生不可
QuickTime
ムービー
問題なし
(QuickTime
が起動)
問題なし
(QuickTime
が起動)
問題なし
(QuickTime
が起動)
問題なし
(QuickTime
が起動)
問題なし
(QuickTime
が起動)
問題なし
(QuickTime
が起動)
NSVムービー
MPlayerC
が起動し、
再生不可
問題なし
(Winamp
が起動)
問題なし
(Winamp
が起動)
DivX.aviのダウ
ンロード/再生
問題なし
(MPlayerC

が起動)
問題なし
(確認ダイアロ
グが表示)
問題なし
(確認ダイアロ
グが表示)
Flashムービー
問題なし
(Flashが
起動)
問題なし
(Flashが
起動)
問題なし
(Flashが
起動)
Shockwave
ムービー
問題なし
(Shockwave
が起動)
問題なし
(Shockwave
が起動)
問題なし
(Shockwave
が起動)

上記結果は、以下の条件が前提となっているが、再生環境によっては別の動作も有りか?
(1) 最新の各プレーヤーがインストールされている。
(2) 自宅サーバーから提供するムービーを再生する。
  商用プロバイダーの場合、NetscapeではWindowsMediaムービーのStand Alone方式での再生
  は元々不可(ここを参照)。
(3) OperaではWindows MediaとShockwaveのMIMEタイプの処理設定がなされている(ここを参照)。


対策
各人のMPlayerCに対する思い入れによって対応は異なるが・・・
(1) NSVムービー視聴の不具合(InternetExplorer使用時)
   MPlayerCはNSVには元々未対応なので、playlist fileのチェックを取って、Winampで再度 pls、
   m3u、NSVに関連付けを行う。
(2) WindowsMediaムービー視聴の不具合(検討した全ブラウザ)
   ローカルにダウンロードしたメタファイルasxをクリックして、ネット上のasfファイルをMPlayerCで
   
視聴することは可能。何故ネット上のasxファイルからは視聴出来ないのか?不可解。
   残念ながら、Windows Media fileのチェックを取って関連付けを断つしか手がない!


 Media Player Classicの補足説明
I.
インストール:Media Player Classic日本語版(6.4.8.2)を ここから入手
 MPlayerCは標準で映像・音声を再生するのに必要なさまざまなフィルタを内蔵しており、追加ソフト
 のインストールなしでMPEG2ファイルもDVD(AC3、LPCM、DTSにも対応)も再生可能。
 しかしながら万能ではない。
 再生に追加インストールが必要なツール類(デコーダ、フィルター、プレーヤーなど)は下表の如し。
 
フォーマット形式(圧縮映像+圧縮音声)
拡張子
再生に必要なツール類
AVI(DivX、XviD、VP6、WMV9+MP3など)
avi
対応する各映像デコーダ
QuickTime(Sorenson3、MPEG4など
    +QDesign、PureVoiceなど)
mov、qt、mp4
QuickTime又はQuickTimeAlternative
OGM(DivX、XviD、VP6+OggVorbis)
ogm、ogg
対応する映像デコーダ+音声フィルター
MKV(DivX、XviD、VP6、WMV9、RMなど
    +OggVorbis、AAC、MP3)
mkv
対応する映像デコーダ、RealPlayer
+音声フィルター
MPEG1(MPEG1+MPEG1LayerII)
mpg、mpeg
特になし
MPEG2(MPEG2+MPEG1LayerII)
mpg、mpeg、mp2
特になし
WindowsMedia(WMV+WMA)
wmv、asf
特になし
RealMedia(RV+RA)
rm
RealPlayer又はRealAlternative
FlashMovie
swf
特になし
映像コーデックの入手先DivX、XviD(Koepi版又はuManiac版)、VP6 decoderWMV9
  *日本語化パッチは、ここから入手。
音声フィルター:AAC及びOggSplitterは内臓しており、別途必要なのはVorbisDecoder?
   Ogg DirectShow (OggDS)Filter0.9.9.5(ここから)のVorbis Decoderは微妙な不具合が
   あり、Lazy Man's MKVのオプションでCoreVorbisをインストールして代用する。
 <参考1>MPlayerCは、OggVorbisフィルターのインストールを必要としないとあるが・・・?
   何故か、筆者の環境ではVorbisDecoderが有効でないと無声となってしまう場合がある!

 <参考2>Easy RealMedia Producer(1.85)をインストールするとそのToolsのcommonフォルダ
   にインストールされるOggDS.dllをOggVorbisフィルターとして使用出来る。

 

    Lazy Man's MKV (MKV動画再生基本セット)は、 ここから入手
    基本となるスプリッタ(映像・音声・字幕トラックを分割して担当部署に送る働き)とVS(VobSub:
    字幕トラック)Filter±オーディオフィルター(Vorbis、AAC)から構成されている。
    このキットをインストールすれば、WindowsMedeaPlayerでも標準的なMKVの再生は可能。
    MPlayerCでは、CoreVorbisのみのオプションインストールで不都合ない。

 
 
  
QuickTime Alternative及びReal Alternativeの入手先は、ここから


II.

オプション>プレーヤー>関連付けの設定
 動画ボタンをクリックすると、右の如くチェ
 
ックされて全ての動画が関連付けされる。
<注意>
 用に応じてチェックを取って関連付けを解
 除した場合は、該当するプレーヤで再度
 関連付けを行っておく事。
WindowsMediaPlayer(WMPlayer)6.4に
AVI、MPEG、VOBを再関連付けする方法

 まずWMPlayer9でASF、WMV なども含めて関連付
 けしておき、次にWMPlayer6.4
でAVI、MPEGのみを
 関連付けする。その
後WMPlayer9でAVI、MPEGの
 
関連付けを解除する。
 最後にもう一度、WMPlayer
6.4でAVI、MPEGのみ
 
関連付けする。
 VOBファイルは選択ダイアログで「この種
類の・・・い
 
も使う」にすればOK。
 以上でも復元出来ない事はあるが・・・

III.
オプション>再生>出力の設定
*これらのレンダラでは画像の保存は出来ません
**字幕の表示にはこれらのレンダラが必要です。VMR:Video Mixung Renderの略。
なお、最高画質で再生するには、VMR(renderless)モードを使用。但し、ハードウェアアクセラ
 レータのある3Dビデオカードが必要。
1
DirectShow用のデフォルトのビデオレンダラです。他のレンダラが何らかの理由でロード出来なかった場合にはこれが使用されます。WindowsXPではこれはVMR7(windowed)と同じです。VSFilter(字幕レンダラー)が使われる。
10
Realの独自のレンダラです。SMIL scripts will work, but interaction not likely. DirectDrawを使用し、可能ならオーバーレイで動作します。
2
Windows 9x/me/2kのデフォルトのレンダラです。ビデオウィンドウの表示状態とビデオカードの能力によって、表示方法がGDI、DirectDraw、オーバーレイレンダリングモードの間で動的に切り替わります。
11
VMR7(renderless)用DirectX7ベースのアロケータプレゼンタでレンダリングされるReal用の出力エンジです。
3
常にオーバーレイでレンダリングします。Generally only YUV formats are allowed, but they are presented directly without any color conversion to RGB.これはすべてのレンダリング方法の中で最も高速であり、確実にフルスクリーンビデオミラーリングでテレビ出力できる唯一の方法です。
12
VMR9(renderless)用DirectX9ベースのアロケータプレゼンタでレンダリングされるReal用の出力エンジです。
4
WindowsXPのデフォルトのレンダラです。非常に安定していて、オーバーレイミキサーよりもほんの少し遅いです。DirectDrawを使用し、可能ならオーバーレイで動作します。
13
QuickTimeの独自のレンダラです。動画エリアがリサイズされたり他のウィンドウによって部分的に隠されると少し遅くなります。オーバーレイが利用できない場合、GDIを使用します。
5
DirectX9をインストール済みの場合のみ使用できます。VMR7(windowed)と同じ能力ですが、オーバーレイレンダリングをしないためVMR7(windowed)より少し遅いかもしれません。
14
VMR7(renderless)用のDirectX7ベースのアロケータプレゼンタでレンダリングされるQuickTime用の出力エンジンです。
6
字幕表示のためのMPCアロケータプレゼンタプラグインを除いてVMR7(windowed)と同じです。オーバーレイのビデオミラーリングは動作「しないでしょう」。デスクトップの色数を'TrueColor'にする事を推奨します。
15
VMR9(renderless)用のDirectX9ベースのアロケータプレゼンタでレンダリングされるQuickTime用の出力エンジンです。
7
字幕表示のためのMPCアロケータプレゼンタプラグインを除いてVMR9(windowed)と同じです。オーバーレイのビデオミラーリングは動作する「かもしれません」。デスクトップの色数を'True Color'にする事を推奨します。
16
ビデオサーフェスを通常のオフスクリーンサーフェスとして確保します。
8
どんな動画類のメディアタイプにも接続し、入力サンプルをどこへも出力しません。映像の表示が不要で無駄なCPU負担を無くしたい場合に使用してください。
17
ビデオサーフェスをテクスチャとして確保しますが、バックバッファへのコピーや伸張には2Dの関数を使用します。32bit,RGBA, non-power-of-two sized texturesの確保と最低でも動画の解像度の表示が可能なビデオカードが必要です。
9
通常のNullレンダラと同じですが、こちらは無圧縮形式のメディアタイプにのみ接続します。
18
ビデオサーフェスをテクスチャとして確保し3Dで2つの三角形として描画します。ディスプレイの設定でアンチエイリアスを有効にするとレンダリング速度に悪影響を与えるかもしれません。
IV.
オプション>フィルタの設定
   
   
MPlayerCは再生のための独自のデコーダやフィルタを利用している。この内臓フィルタで不具
合があってカクカクしてしまうようなら、関連するフィルタのチェックを取れば、外部のデコーダが
使用されて上手く再生される場合がある。
例えば、内臓のMPEG2デコーダは優秀ではない様で、再生出来ない時は「MPEG-2Video
Decoder」を無効にして、DVD再生ソフトのデコーダを使用出来るようにすれば良い。
 



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