WebM動画のHTML5配信と再利用

WebM動画のHTML5配信と再利用
WebMスプリッターには新Haali Media Splitterを使用した方が良いが・・・
(2010.10.30作成, 11.04.14更新)
HTML5 仕様の草案は2004 年に始められ現在も HTMLワーキンググループや WHATWG
 メ ーリングリストで検討中であり(こちらを参照)、ブラウザの対応も進展過程にある。
 HTML5には多くの要素と属性が新しく導入されたり変更されたりしており、マルチメディ
 アの為の新しい要素 <video>が追加され、プラグインが無くても動画のストリーミング再
 生が可能となった。
ブラウザのHTML5 Videoへの対応は、Opera 10.50, Firefox 3.6, Google Chrome 4,
 Safari 4以降で漸次対応して来ている(Internet Explorer 9で対応予定)。
 しかし、HTML5 のビデオ・コーデックの規定が H.264とTheoraに分かれて定まらない状
 況下にあって、2010年5月GoogleがオープンソースVP8の動画規格 WebMを発表したが、
 未だ統一出来る環境にはない。 即ち、
 OperaとFirefox は画質の悪いTheoraから画質の良いVP8も採用したが、SafariはVP8に
 は未対応と表明しており、IExplorerは微妙な対応にあるようだ(別記を参照)。

今回は、WebM動画のHTML5によるHTTPプロトコル配信を行う方法を中心に、PCでWebM
 動画を扱う際の汎用性ついて検討してみた。
 動画の配信はアップル社の.MacのiDiskサービスないし自宅サーバ(FTTH:実測上り速
   度 11〜29Mbps)等を使用した。
 ウェブ再生は ブロードバンド環境(CATV:実測下り速度 12Mbps前後)の64ビットWindows
   7で検証した。
  マシンは、 Intel Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)、DDR2(PC2-6400,6GB)、GeForce
   9600GT(VRAM 512MB)の自作PCを使用した。
 WebM動画の作成は、
    「WebM動画の作成(変換)ツール」及び「携帯動画変換君+新FFmpeg..」を参照。
 
 I. WebM動画のWeb配信方法と受信成績
1) HTML5の記述方法
  A)ビデオ配信用記述方法は、そろそろ、HTML5<video>タグで動画を埋め込むが分かり易い。
   ファイルの文字エンコーディングには、UTF-8を使用する事となった。
  (1)HTML5の基本構文
    <!DOCTYPE HTML>   ・・・必須ではないので場合によっては下記の理由で削除<重要>
    <html>
     <head>
     <meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8" />
     <title>無題ドキュメント</title>
     <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="chrome=1">・・IE用に追加(下記参照)
    </head>
    <body>
     <p>Example paragraph</p>
    </body>
    </html>
  <参考1A><!DOCTYPE HTML>宣言は必須か?
     <!DOCTYPE HTML>宣言をすると、ブラウザでの表示では行間が広くなり筆者の意図
 しない不都合な表となってしまう。
図:筆者が愛用する古い旧版のDreamweaver
   4.02を用いて<!DOCTYPE HTML>無しで右
   サイズの表を作成したのだが・・・
   <!DOCTYPE HTML>宣言すると
   Dreamweaverでは元サイズのままだが(右
   図)、CS5体験版 11.0.3上やブラウザで表
   示すると行間が拡大して表示されてしまう
   (右下図)。この行拡大は、コンパクトに収
   納したい表を作成する上では不便だ。
 
     そこで、<!DOCTYPE>宣言をせずに配信してみたが、下記のHTML5 WebM対応ブラウ
     ザによるWebMの再生には支障はないようだ・・・他の弊害は ?(゜_。)?
     ある記事によれば、「<!DOCTYPE> を明記してそれに準拠したページを書く方が望まし
     いのだが、それに従わないなら明記不要」と解釈してもよさそうだ。

     即ち、<!DOCTYPE>宣言が無いとブラウザのレンダリングモードが、互換モードとなっ
      
しまう為、CSSの指定が正しく解釈されず文字サイズやレイアウトなどが制作者
      の意図と異なってしまう危惧があるので好ましくないと云う。
      ・・・制作者が了解済みなら<!DOCTYPE>宣言無しでも許されるであろう。
     *BlueGriffon 0.9ではHTML5未対応のDreamweaver4.02とは異なり、<!DOCTYPE
       HTML>の無し/有りで行間が Firefoxと同じ広さで表示可能(BlueGriffon 0.9の試用)。
 
 
   訂正<重要!!>20011.02.27)
     IExplorer 9 は、互換モードではMP4及びWebM動画を再生出来ない事が判明した為、
     <!DOCTYPE HTML>宣言が必須となった。

     <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.0 Transitional//EN">でも再
     生出来ない(こちらを参照)!
     その為にIExplorer 9とOpera 11はやや行間が広く、Firefox 4.0bはかなり行間が開
      いてしまうので、字幕の表示位置がコントロールバーと重なってしまう等の不具合
      が起こってしまう(こちらを参照)。
 
  (2)<video>タグを、<body> と </body> の間に記述する。
    現時点では、ソフトサブ形式の字幕を表示させる機能を搭載していないが(こちら参照)、
     JavaScriptでキャプション付きHTML5 ビデオを表示させる事は可能だ。
    例文(a)
    
<video width="640" height="360" src="video.mp4" controls poster="whale.png">
     <p>you can <a href="http://..../video.mp4">download the video</a> instead.</p>
    </video>

    注釈:poster属性で、ユーザー環境で利用出来る動画が無い場合に表示させる
        画像ファイルを指定する事が可能。
    例文(b)
    <video width="320px" height="240px" autobuffer="autobuffer" autoplay="autoplay">
     <source src='video.mp4' type='video/mp4; codecs="avc1.42E01E, mp4a.40.2"'>
     <source src='video.ogg' type='video/ogg; codecs="theora, vorbis"'>
     <source src='video.webm' type='video/webm; codecs="vp8, vorbis"'>
     <p>動画を再生するには、videoタグをサポートしたブラウザが必要です。</p>
    </video>

    注釈:<source>タグを使用してフォーマットの異なる動画データを複数指定すると、ブラ
        ウザは記述された順に再生可能なデータを利用する事が出来る。

    等々。
 
  B)WebM動画の配信は、こちらの記事を参考に Operaのサンプルページ」の構文に準じて、
  自動再生と自動的にコントロールバーを隠す方式で記述した。
 
<video src="http://people.opera.com/shwetankd/webm/sunflower.webm"
width="640" height="360"
type='video/webm; codecs="vorbis,vp8"' controls autoplay>
<p>”ご利用のブラウザはHTML5 WebMに未対応の為、視聴出来ません”</p>
</video>

   下線部がWebM動画の場所で、今回はHTMLファイルと同じフォルダに入れた。別のサイト
     に存在する場合はフルパスで指定する。
   サイズの記述を追加したが、その効用はケースバイケースだ下記参照)。
   <p>”ご利用のブラウザ...”</p>のメッセージを追加したが、 HTML5 WebMに未対応の
    IExplorer 8, Sleipnir 2.9.6では表示可能だが、Firefox 3.6, Safari 5.02では表示されない。
 
   なお、Chrome FrameがインストールされたInternet Explorerで視聴した時にも、Chrome
     FrameがレンダリングやJSの実行を肩代わり出来るように<meta>タグを記述した。
 
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="chrome=1">

  一方、「JavaScriptで再生/停止ボタンを実装する」方法はこちらの記事を参照。
   但し、見栄えはよろしくない。
   「JavaScriptでキャプション付きHTML5 ビデオを表示」させる方法は別記を参照
 
2)サーバ側の設定:WebMのファイルタイプを追加
 (1)自宅サーバの場合:
    サーバソフトの大元でファイルタイプの拡張子 webm、MIMEタイプ video/webmを追加。
   ・MacOSX10.6付属のApache: /etc/apache2/mime.typesにターミナルで追加。   
   ・WindowsのAN HTTPD(1.42p): 「ファイルタイプ」タブで追加。
 (2)レンタルサーバの場合: .htaccessを利用してファイルタイプを追加
   今回は、.MacのiDiskサイト、CATVの KATCHと MICS、一般の So-netと MOMO太郎で
   配置してみた。
   ”AddType video/webm .webm”と記載した .htaccessファイルをWebM動画と同じフォル
   ダに入れてアップロード。
   Windows上ではメモ帳で名前の無い .htaccessファイルを作成出来ないので、htaccess
   .txt ファイルをFTPクライアントソフト FFFTPでアップロード後に名前を変更して作成し、
   Windows側にダウンロードすればよい。
   しかし、.htaccess ファイルはMacOSX上では不可視ファイルとなってしまうので .Mac
    iDiskサーバへはフォルダ丸々アップロードする。
  <注意>自宅MacOSXサーバでは .htaccessファイルが存在すると何故か同階層に存在
   
  する htmlファイルをWebブラウザで開けなくなってしまう ?(゜_。)?
 
3) 各種ブラウザによるWebM動画の受信成績((2010.09.16時の状況)
 
 WebM方式ストリーミング動画の配信
 WebM方式動画の
 配信試験
各種レンタルサーバ 
 Xserverは
ここから

  MICSは  ここから
 MOMOは ここから
自宅ミラーサイトは こちら
  Opera 10.61HTML5 WebMに正規対応ブラウザ
   ローカルのWebM動画:再生出来ない一方、OGG動画はローカル再生可能 Y (>_<、)Y
   レンタルサーバ上のWebM動画
     .Macサーバ:再生出来る場合もあるが、再生を繰り返し更新すると再生出来なくな
     
      ってしまう・・時間をおけば再び再生可能となる ・・・不可解だ?(゜_。)?
           VAIO PCG-XR7のWin2000_ProSP4では何故か持続的に再生可能だ!
            (但し、力量不足のマシンの為ガクガク再生だが・・・)
       ⇒Opera 11.0は .Mac iDiskでも継続的に再生可能となり、トラブルは解消した!
     KATCH:AddType...記載の .htaccessがあっても再生出来ない Y (>_<、)Y
     So-net: .htaccessファイルをアップロードする事すら出来ず、再生不可 Y (>_<、)Y
     以上のサーバは、下層にアップする .htaccessファイルに何んらかの制限を掛けて
       いるのであろう?・・・何時かは大元でWebMファイルタイプが追加されるであろう
      事が期待される。
     MICS:AddType...記載の .htaccessがあれば再生可能となる \(^.^)/
     MOMO:AddType...記載の .htaccessがあれば再生可能となる \(^.^)/
   自宅サーバ上のWebM動画は、MIMEタイプが設定してあれば再生可能だ。
   
追記(2011.06.xx)
   ⇒Opera 11.11では 全てのサイトで..htaccess が無くとも再生可能となっていた。
 
  Firefox 4.0 Beta 6:HTML5 WebMに対応した開発版
   ローカルのWebM動画:再生可能だ(OGG動画もローカル再生可能) \(^.^)/
   レンタルサーバ上のWebM動画
     .Macサーバ:再生不可 Y (>_<、)Y
     KATCH及びSo-net:Operaと同様に再生不可 Y (>_<、)Y
     MICS:AddType...記載の .htaccessがあれば再生可能 \(^.^)/
     MOMO:AddType...記載の .htaccessがあれば再生可能 \(^.^)/
   自宅サーバ上のWebM動画は、MIMEタイプが設定してあれば再生可能。
   
追記(2011.06.xx)
   ⇒Firefox 5.0でも上記は同じだった。

   Firefox 3.6.9:WebM動画には未対応だが、OGG動画はローカルでも再生可能
 
  Google Chrome 6.0.472.55HTML5 WebMに正規対応ブラウザ
   ローカルでも問題なく再生可能(MP4動画もOGG動画もローカル再生可能) \(^.^)/
   So-netも含めていずれのレンタルサーバでも再生可能。
   自宅サーバでMIMEタイプが設定していなくても再生可能。
   即ち、Chromeは AddType...記載の .htaccessが無くても自力再生可能となっている。
  
追記(2011.04.14)
   何時の間にか(v.10.0では)コントロールバーが上手く動作しなくなっていた (>_<、)
    この不具合は、<video>タグが、<div align="center">と </div> の間に記述されて
    いると、コントロールバーがシーク出来ない不具合が発生してしまう
?(゜_。)?
   ・・・<話題のストリーミング形式 ー WebM動画>の 5タイトル中、「WebM方式動画
      の配信試験」 (こちらに提示)を除いて修正し直した!

   
追記(2011.06.xx)
   ⇒Chrome 12.0.742.100では上記の不具合は解消していた。


  Internet Explorer 8(6以降)+Google Chrome Frameここから入手)
   ローカルのWebM動画を(MP4動画もOGG動画も)再生出来ないが、
   <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="chrome=1">タグが記載されて
    おれば、いずれのサーバでも再生可能。
    但し、ウエブ配信されていないとローカルでは再生出来ない。
    Google Chromeかインストールされていなくとも再生可能だが、タグを記載する親
    切なサーバは少ないので、以下の理由で IE9の正式版が公開される迄待った方
    がよい。
  Internet Explorer 9 Beta(9.0.7930.16406)
   残念ながら、未だWebM動画に(MP4動画にも)対応していないようだ。
   ある記事によれば以下の如くWebM動画には消極的支持。
   ”In its HTML5 support, IE9 will support playback of H.264 video as well as VP8
    video when the user has installed a VP8 codec on Windows.”
   即ち、WindowsにVP8 コーデックがインストールされているならば、IE9でもWebM
     動画を再生出来るようにすると云うのだが・・・
    
WebMVP8 DirectShow Filters 0.9.10.0やffdshow rev3562のVP8(libavcodec)
     は現在有効ではない・・・ VP8 codecを何処から入手して如何に使用するのか?
  Internet Explorer 9(9.0.8112.16421)
   HTML5 Videoの内 MP4動画に対応した(「Internet Explorer 9とHTML5 ビデオ
   参照)が、WebM動画には未対応だ
。しかしながら、
   Google提供のIE9用のWebMビデオ再生プラグインWebM for IE9)を導入すれば
    再生可能となる(こちらを参照)。
    各種
レンタルサーバ上のWebM動画の再生は、Firefox 4.0と同様に .Macサーバ
    の場合には再生出来ない
Y (>_<、)Y
 
  Safari 5.0.2(Windows)
:WebMには未対応(OGG動画には一応未対応だが・・)。
    
一方、MP4動画はローカルでも再生可能。但、しQuickTimeが必要)。
  <intel MacOSX版Safari 5.0.2との差異(Mac版と比べて劣る点)>
  QuickTime+Xiph QT Componentsの導入でOGG(Theora/Vorbis)動画の再生が
    可能となるが、ダウンロード完了後でないとスムースな再生が出来ない。
    拡張子OGV動画を再生出来ない。
    <source>タグで指定する方式では再生出来ない。
   Win版とMacOSX10.7のSafari 5.1はOGGの再生が出来なくなってしまった。
  携帯動画変換君で作成したMP4(H.264/AAC)動画は、ダウンロード完了後でない
    と再生出来ない。
  「字幕表示のオン/オフ」のラジオボタンの表示が出来ない(再生開始で消失)。
  コントロールバーの基本機能に差異は無いが、見栄えが悪く配列が微妙に異なる。

  iCab5.0.2(Macintosh)
   WebMには、MacOSX10.6, 10.7では再生可能だが、10.4, 10.5では未対応。
   OGG動画には一応未対応だが・・、MP4動画はローカルでも再生可能
 
 <参考2>各ブラウザの各種HTML5 ビデオ再生のフォーマット対応状況
      ブラウザのバージョンをマイナーアップして
    
⇒「HTML5 ビデオと主要ブラウザの対応状況」へ独立
 
     HTML5 ビデオの配信と画質比較試験
     
⇒「HTML5 ビデオと主要ブラウザの対応状況」へ独立
    <補足>OGG動画(Theora/Vorbis)に関する疑問
     ⇒「HTML5 ビデオと主要ブラウザの対応状況」へ独立
 
 
 <参考3>各ブラウザのHTML5 ビデオ再生コントロールの違い
    
⇒「HTML5 ビデオと主要ブラウザの対応状況」へ独立
 
 <参考4>YoutubeでWebM動画の体験
   Youtubeは現在(2010.10時点)、WebMに一部対応済み。

   WebM動画のアップロード可能。過去に投稿された動画も今後WebMへ変換予定。
   対応ブラウザで以下の手順で体験可能
    1. http://www.youtube.com/html5 にアクセス。
    2. 「HTML5ベータ版を有効にする」と書かれたリンクをクリック。
    3. 適当な単語で検索し、検索ページのURLの最後に「&webm=1」を追加。

   WebMを再生している時はプレイヤーの右下に「HTML5WEBM」と表示される。
 
 
 追加・修正(20011.04.14)
4) WebM変換ソフトの画質比較
  変換ツール間の画質比較は、別記の如くMiro Video Convertert 2.4とFree WebM
  Encoder 1.2は上手く最終目標値で出力出来ない為に評価し難い。
   「WebM動画の作成(変換)ツール」及び「携帯動画変換君+新FFmpeg..」を参照。
  そこで、別記素材D)の非規格シネスコサイズ解像度640x272のMPEG2(映像ビットレ
   ート 8,000Kbps)を用いて、 映像ビットレートの目標値 436Kbpsとしたが・・・
   Miro Video ConverterとFree WebM Encoderはお任せ変換。
   Wildform Fix WebMは目標 436Kbpsに試行錯誤で(目標値の55%位設定で)調整 し、
    XMedia Recodeは123Kbpsと最低設定値で変換して、
   SUPERcとMediaCoderは微調整して変換して 比較してみた。
 
 WebM変換ソフトの
 画質比較
Xserverは ここから入場

自宅ミラーサイトは こちら
 
 
Miro Video
Converter 2.4
Free WebM
Encoder 1.2
Wildform Fix
WebM 0.9β
329Kbps1)
408Kbps1)
444Kbps1)
ややボケ
マズマズ
良い
1分01秒2)
0分43秒2)
12分11秒2)
 
 
 
XMedia Recode
2.2.6.8
携帯動画変換君
FFmpeg25287
WebM QT
Component 0.2
523Kbps1)
431Kbps1)
450Kbps1)
ややボケ
マズマズ
マズマズ
0分52秒2)
0分38秒2)
10分15秒2)
 
 
 
 
SUPERc
2011b47
MediaCoder
2011 R3 5130
元素材(MPEG2)
466Kbps1)
448Kbps1)
8,000Kbps1)
ややボケ
マズマズ
優秀
1分02秒2)
1分03秒2)
   <コメント>
    1)成績のビットレートは映像のビットレートを示す。
    2)時間は実収録時間1分07秒の素材の変換に要した時間(携帯動画変換君は
      -threads 4設定の時間)を示す。
    今回の素材ではこのような主観的評価成績となったが・・・
    別の素材では別の画質良否を示すような印象があり、今回の結果は参考程度と
     した方がよい。
  なお、MPEG2から変換したこの非規格シネスコサイズ(640x272)の動画においては
   Opera 10.6Firefox 4.0は、
    Wildform Fix WebM 0.9β、WebM QT Component 0.0.2と携帯動画変換君+
    FFmpeg25287で変換した場合は元サイズ(640x272)で再生可能だが、
    Miro Video Converter 2.4、Free WebM Encoder 1.2、XMedia Recode 2.2.6.8、
    
SUPER c2011b47とMediaCoder 2011 R3変換した場合には少々縦長に表示
     されてしまう
(但し、Operaはv11.0以降この不具合は解消した) Y (>_<、)Y
    videoタグにサイズを指定しないと・・・640x272→640x287と縦長に表示される。
     videoタグにwidth="640" height="272"と記述しても・・・→600x272と横短に表示
     されてしまう ?(゜_。)?
   Google Chrome 6以降,とIExplorer 9+WebM for IE9は、いずれのソフトで変
    換した場合でも元サイズで表示可能だ。
 
 II.各種メディアプレイヤーによるWebM動画の再生
 A)各種メディアプレイヤーによるWebM動画のローカル再生
  (1)自前で再生可能なプレイヤー:VLC MediaPlayer(1.1.5)、SPlayer(3.6)
    Free WebM Encoder 1.2、XMedia Recode 2.2.6.8とWebM Quicktime Component
     0.0.2で変換したWebM動画でもシークバー操作に問題なく再生が可能だ。
  (2)DirectShow Filter経由で再生可能なプレイヤー
    WebMVP8 DirectShow Filters 0.9.10.0(ここから入手)+ffdshow(Vorbis有効)の
    導入で再生が可能となる。
    *VP8のデコーダも、ffdshow rev3562のVP8(libavcodec)を利用した方がよい。
    Windows Media Player x32(12.0)、「DV」プレイヤー(0.78a)、Real Player(14.0)、
    MPC HomeCinema(1.4.2499)、KMPlayer(3.0.0) 等
   但し、Free WebM Encoder 1.2, XMedia Recode 2.2.6.8, 携帯動画変換君+FFmpeg
     25287
とWebM QT Compon
ent 0.0.2で変換したWebM動画ではシークバー操作を
     上手く出来ないバグがある
(このバグはwebmdshow 0.9.12.0では解消)。
    一方、Miro Video Converter 2.4とWildform Fix WebM 0.9βで変換したWebM動画
     は問題なく再生可能だ。
   ところが、
    WebMVP8 DirectShow Filtersの代わりにHaali Media Splitter 1.10.262.12を導入
     すれば、シークバー問題は解消した(下述の追記Bを参照)\(^o^)/
  (3)GOM Player(2.1.26)WebMVP8Decoderを導入すれば再生可能(ffdshowのVP8で
     代用可能と云うか、こちらの方が良い)。
  (4)再生不可:Windows Media Player x64(12.0)、GOM Player(2.1.25)、SMPlayer(0.6.9)
 
 B)各種メディアプレイヤーによる「URLを開く」方式でWebM動画のWeb再生
  *素材の場所:http://kakonacl.dip.jp/webm/video.webm
  再生可能なプレイヤーは、MPC HomeCinema(1.4.2499)、VLC MediaPlayer(1.1.5)、
   KMPlayer(3.0.0)、SPlayer (3.6)でFirstStart再生可能。
  その他、GOM Playerも含めてWeb再生不可
 
 C)PMS-PS3による再生
   PLAYSTATIONR 3(PS3) に特化したトランスコーダ付きのDLNAサーバソフトPS3
   Media Server(PMS)で、ローカルネットワーク内にあるPCの動画をネット経由でPS3
   (80GM版、CECHL00 SS、バージョン 3.41)へ送信してTVにてWebM動画の再生を
   試みたが、認識出来なかった。
 
 <参考5>WebM VP8 Decoder Filter(vp8decoder.dll)登録解除の謎
   WebMVP8 DirectShow Filters 0.9.10.0(ここから入手)を解凍後、
 
    install_webmdshow.exe を実行すると、C:\Program Files (x86)\Common Files\WebM
     Project\webmdshow にインストールされ、
 
    DirectShow Filterに5種類のWebM関連フィルタが登録される 。
  そして、DirectShow Filter経由で再生可能なプレイヤーの場合は、
      Webm Splitter Filter(webmsplit.dll)→WebM VP8 Decoder Filter(vp8decoder.dll)
     +Vorbis Decoder(VorbisDS.ax)の過程を経てWebM動画の再生が可能となる。
   ところが、SPlayer(3.5)でWebM動画を再生すると vp8decoder.dllは実在するも何故
     
WebM VP8 Decoder FilterはDirectShow Filterの登録から消失してしまう
     ・・・アンレジストされる
?(゜_。)?
   
追記(2011.04.xx)
      WebMVP8 DirectShow Filters 0.9.12.0とSplayer 3.7でも、上記登録解除の謎は
     消されていない (>_<、)
   結果、DirectShow Filter経由によるWebM動画の再生で、描画が出来なくなって
      しまう
      ⇒VP8デコーダにffdshowのVP8(libavcodec)を利用すれば再生可能となる。   
    WebMVP8 DirectShow Filtersを再度上書きインストールすれば復活する。
    なお、WebM VP8 Encoder FilterがAviUtlやTMPGEnc Plus 2.5の映像圧縮にそ
    のまま利用出来るようになる訳ではない。
 
 III.各種動画編集・変換ソフトによるWebM動画の再利用
  WebMVP8 DirectShow Filters 0.9.10.0、ffdshow rev3562(Vorbis有効)導入環境下
  で検証⇒(1)。 変換出来ない場合は、ffdshowのVP8を有効にして検証⇒(2)。
  (→ )内は検証した変換形式で、AVI はDivX+MP3、MP4とMKVはH.264+AACの
   圧縮を行った。なお、ffdshowのH.264/AVCデコーダーはffmpeg-mt→ libavcodec
   に変更した環境で実行した(理由はこちらを参照)。
  (1)問題なく変換可能なソフト
    MediaCoder 0.7.5.4742(→MP4, FLV)
    XMedia Recode 2.2.7.2(→MKV, FLV)
    Freemake Video Converter 2.1.4.0(→MP4, MKV, FLV, WMV)
    A's Video Converter+Avivo Video Converter 9.2(→MP4, MPEG2)
    携帯動画変換君+新FFmpeg(→MP4, OGV:別記こちらを参照)
    Easy RealMedia Producer 1.94(→RM)
    HDConvertToX 3.0RC1(→MP4):一旦MKVに変換されて読み込まれる。
    *\HDConvertToX 3.0\applications\AVIMux_GUI\AVIMux_GUI.exeの互換性
      をWindows XP(SP2)に変更
    *Norton 360 v4 のSONAR保護では高危険となる為、除外して使用。
    *HDConvertToX 2.5では変換エラーとなってしまう。
  (2)VP8デコーダにffdshowのVP8(libavcodec)を使用 すれば変換可能なソフト
    TMPGEnc Plus 2.5(→AVI, MPEG4)
    TMPGEnc 4.0 XPress 4.7.6(→MP4, DIVX,WMV,FLV)
    VirtualDubMod 1.5.10.3(→AVI, H.264_MP4.MKV)
    NSV Batch Encoder(→NSV)
   * AzWM9 Script Fronted(→WMV):後記
  (3)別記の対策 を講じれば変換可能なソフト
    RipBot264 v1.16.2(→MP4, MKV):上記の環境では読み込みすら出来なかった。
     <対策1>Haali Media Splitter 1.10.262.12を導入したら、読み込み変換が可能と
      なった。
     <注意> MKVToolnixがインストールされているとRipBot264同梱のMKVToolnixを
         利用出来ない為に、音声がVorbisのMKVとWebMは映像のみ読み込まれるが
        
音声は読み込
無声の変換となってしまう。
    AzWM9 Script Fronted(→WMV)
     当初、上記の環境では 変換エラーとなっていたが・・・
     <対策1>Haali Media Splitter 1.10.262.12を導入したら変換可能となった。
      その後何故か? (2)のfVP8デコーダにffdshowのVP8(libavcodec)を使用 すれば
       変換可能となった ・・・不可解 ?(゜_。)?
     <対策2>
MKVに変更すれば利用可能。
    AviUtl 0.99i8(→AVI, MP4, WMV)
     VP8デコーダにWebM VP8 Decoder Filterを利用すると読み込みすら出来ない。
     ffdshowのVP8(libavcodec)を利用すれば読み込みと映像変換は可能だが、残念
      ながら無声となって出力されてしまう
     <対策1>Haali Media Splitter 1.10.262.12を導入したら問題なく変換可能となった。
     <対策2>
MKVに変更すれば問題なく利用可能。
    Windows Liveムービーメーカー14.0(→WMV)
     上記の環境では読み込みすら出来なかったが・・・
     <対策2>MKVに変更すれば問題なく利用可能。
  (4)変換出来ないソフト
    Avidemux 2.5.3(→MP4): 映像の変換不可
    HDConvertToX 2.5(→MP4):一旦MKVに変換されて読み込まれるが、変換エラー
    となってしまう →HDConvertToX 3.0RC1へアップすれば変換可能。  
    Mencoder_VP6 Set(→FLV):変換エラー
  (5)読み込みすら出来ないソフト
   
Corel VideoStudio12 Plus、 DivX Plus Converter 8.0、
    WindowsDVDメ-カ- 6.1、DVD Flick 1.3.0.7
    HandBrake 0.9.4.2
  <追記>
     HandBrake 0.9.5(→MP4, MKV)は、Haali Media Splitter 1.10.262.12+ffdshow
    のVP8有効環境なら読み込み出来、問題なく変換可能となっていた。
 <対策1>WebM対応のHaali Media Splitter1.10.262.12導入すれば上記(1)、(2)
   に加えて更に利用が可能となるソフト
    AzWM9 Script Fronted(→WMV)*
    AviUtl 0.99i8(→AVI, MP4, WMV)
 <対策2>MKVToolnixでコンテナMKVへ無劣化変換すれば利用可能となるソフト
     AviUtl 0.99i8(→AVI, MP4, WMV)
     Windows Liveムービーメーカー14.0(→WMV)
     AzWM9 Script Fronted(→WMV)
  結局、筆者が常用している22種類の動画関連ソフトの内、汎用している DVD Flick,
   Corel VideoStudio12 Plus等を含めた 6品目においてWebM動画を無劣化で再利用
    する事が出来なかった Y (>_<、)Y
 
 追記(2010.10.xx):Haali Media SplitterのWebM対応について
 <参考6>普通にインストールした場合

   20/05/2010 New Features: Added support for WebM files と云うのだが(こちら)、
   筆者の環境(WebM Project DirectShow Filtersインストールした経歴がある)で
    14/08/2010のMatroska Splitter(Haali Media Splitter 1.10.262.12)を試用して
    みたが、上記の変換ソフトで作成したWebM動画を DirectShow Filter経由を利用
    するプレイヤーで再生させる事は出来なかった Y (>_<、)Y
    どのように対応したと云うのだろうか ?(゜_。)?
    ・・・AzWM9 Script FrontedとAviUtl 0.99i8でWebM動画の再利用が可能となるの
       だ (上記再利用の対策1)\(^o^)/
 
 追記B(2010.10.07):Haali Media SplitterのWebM対応について
 <参考6B>RipBot264でHaali Media SplitterのWebMを有効化

   20/05/2010 New Features: Added support for WebM files となった(こちら)。
   14/08/2010のMatroska Splitter(Haali Media Splitter 1.10.262.12)を使用
    してみたところ、上記の変換ソフトで作成したWebM動画を DirectShow Filter経由
    を利用するプレイヤーで再生させる事が可能で、WebMVP8 DirectShow Filters
    のWebm Splitter Filterよりもトラブルが少なく優秀だった。
   <利点>
   (1)DirectShow Filter経由のプレイヤーによるWebMのローカル再生で、シークバー
     操作が上手く出来ない問題が解消された (上記のローカル再生)\(^o^)/ 
   (2)AzWM9 Script FrontedとAviUtl 0.99i8でもWebM動画の再利用が可能となっ
     た (上記再利用の対策1)\(^o^)/

   <導入Tips>
    WebM Project DirectShow Filtersインストールした経歴があると・・・?(゜_。)?
     WebM Project DirectShow Filtersをアンインストール後に、Haali Media Splitter
     1.10.262.12をインストールしても、DirectShow Filter依存プレイヤーでWebM動
      画の再生時にHaali Media Splitterを利用出来るようにならない(但し、M2TSや
     OGM, MOV, MP4のみならずMKVの再生では利用出来るのだが) !
    そこで、たまたま発見した奥の手を実行
      RipBot264 を ここから入手。解凍して RipBot264.exeを起動すると、HaaliMedia
     Splitterの利用が可能となる
・・・何らかのレジストが行われるのであろう ?(゜_。)?
    *RipBot264 v1.10.5では有効でなく、v1.16.2以降ならアクティベーション可能。
    *RipBot264のインストール作業を完了させる必要は無く、大容量(97.9MB)な
       ので不要ならアクティベーション後は削除してよい。
    *WebMVP8 DirectShow Filtersと共存していても、Haali Media Splitterが優先
      して利用されるようになる
     なお、WebMVP8 DirectShow Filtersと共存していてもWebM動画の再利用に競
     合を起こす事はなさそうが、WebM VP8 Encoder Filterを利用する目的がな
     ければプログラムと能」から
WebM Project DirectShow Filters
を削除した方
     が無難であろう
 追記C(2010.11.xx):Haali Media SplitterのWebM対応について
    21/11/2010のMatroska Splitter(Haali Media Splitter 1.10.348.15)になっ
    ても、上記インストーラの不具合は解消されていない (>_<、)
  
追記(2011.04.xx)
    WebMVP8 DirectShow Filters 0.9.12.0とHaali Media Splitter 1.11.96.14 ても、
    上記インストーラの不具合は解消されていない (>_<、)





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