QTConverter

QTConverter
もはやQuickTimeProへアップグレードする必要は無くなったか?
(2005.12.14作成)
QTConverter は、QuickTimeを利用して、動画・静止画の相互変換を行うフロントエンド
 (ラッパー)で、Windows用のフリーウェア。
 QuickTime7.0.3 又は6.5.2 for Windowsがインストールされていれば、QuickTimeProへアップ
 グレード(3,400円税込)することなく、
 携帯電話で再生可能な3GP/3G2/AMC、ISMA互換およびH.264のMPEG-4やMOV、無圧縮
 のAVI形式などのQuickTimeに対応した動画ファイルを相互変換できる

今回は、ストリーミング動画作成用途に利用可能か使用してみた。
 QTConverter の入手
QTConverter は、本家からだと上手くダウンロード出来ないので、Vector から入手する。
  今回は、QTConverter 1.3.0を使用した。

 QTConverter によるエンコード
  1)変換元の動画ファイルをダイアログで選択。
    *「DivX 3,4,5」(拡張子 avi)を読み込む為には、3ivx D4 4.xコーデックが必要だが、MP3
     で圧縮されたファイルは音声割れが多く、あまり使い物にならない。
     しかも、このコーデックをインストールすると、DirectShow経由でMPEG4 ファイルを処理
     するアプリケーションは、このコーデック経由に変えられてしまう。しかも、例えば
     TMPGEncではアンインストールするとMPEG4が扱えなくなってしまう等のリスクを伴う
     ので、推奨出来ない!
  2)その動画内の変換したい部分を開始・終了位置の時間で指定できる。
  3)プルダウンメニューで変換後のファイル形式を選択。
  4)あらかじめ用意されたエンコード設定のプリセットを、プルダウンメニューで選択してもよい
   が、設定画面でフレームレートやデータレート、解像度などを自由にカスタマイズして指定
   出来る。
   
   4-1)例えば、QuickTimeムービー(mov)を選択した場合、QuickTimeProと同じ設定が可能。
   4-2)例えば、Macromedia Flash Video(flv)を選択した場合の設定
    *Flash Professional 8(試用版)に同梱されている「 Flash 8Video Encoder」がインスト
     ールされている環境では、3GP/3G2/MPEG-4/MOVなどをOn2VP6圧縮のFLV動画
     へ変換出来る。
     試用期限31日だが、クローンによるOSの復元で何度でも試用が可能だ!
   *作者は、無料で使用できるFlash Video Exporter1.2を ここから入手して利用する方法を
    提示しているのだが、FlashMX2004版の為画質の悪いSorenson Sparkで圧縮される!
  5)[変換]ボタンを押すれば、進捗バーが表示されて、変換元の動画ファイルと同一フォルダ
   内に変換後のファイルが作成される(但し、変換中の画像は表示出来ない)。

 結果 :
1)使い方は簡単で、QuickTimeProの変換に関連する設定を無料で借用出来てしまう。
2)無料のQuickTimeはフル画面で表示出来ないが、本ソフトはフルスクリーンで再生が可能
 なので、H.264_ACC.mov/mp4動画のプレーヤーとしも利用出来る。
3)しかし、QuickTimeProの編集機能は利用出来ない。
4)従って、VOB/MPEG2を映像と音声とに分離したファイルを結合することが出来ないので、
 素材としてVOB/MPEG2を利用することは出来ない(ここを参照)。
参考:Windowsユーザーが利用する機会の多いDivX_MP3.aviは、QuickTime制作者がMP3に
  無頓着?な為、3ivx D4 4.xコーデックを利用しても上手く音声が再生出来ないことが多い。
  又、QuickTimeはOGM/MKV形式やWMV9/RM10/VP6圧縮動画に関してはお手上げだ
  (「Windowsの動画再生ソフト」を参照) 。


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