Mac版DivXの使用経験

Mac版DivXの使用経験
 
(20003.06.05作成, 06.09.05更新)

1)QuickTime Playerのバージョンが 7.01 になってから、TMPGEncで出力したDivX5.21及び
DivX6_MP3.aviファイルの再生が出来ず、フリーズするようになってしまった(ここを参照)。
<対策>
  vlcMediaPlayerMPlayerOSXで再生すればよい。
  QuickTime Player7.04では、上記不具合は解消されていた(06.02.xx追記)

2)DivXのバージョンが5.2以降となって、MPEG Streamclip(ここを参照)OpenShiiva, XRay4
ここを参照)などの動画再圧縮変換ツールでDivXのコーデックが使用出来なくなってしまった。
<対策>DivX 5.2.xと5.1.1を共存させるには、
    MPEG Streamclip 1.3.1付属の" Install Two DivX Versions"で対応(ここを参照)。
3)フリーのDivX5.2は音声圧縮にMP3を利用出来たが、DivX5.2.1はMP2しか選択出来なくなった?
 また、MOV形式で利用する事は出来なくなった。

4)追記(06.09.05):DivX6になってフォーマットは画一的にDivX6.x_MP3.divxとなり、コンテナの
  形式がDIVXに統一された。
  ちなみに、QuickTime ProでDivX6圧縮を使用する場合、MOV/MP4での出力は無論の事、AVI
  形式での出力も出来なくなった。
  DivX6.5の構成と無料使用期間:
    DivX Player 1.0.3、DivX Community Codec 6.2.5、DivX Web Player 1.0.2(以上フリー)
    DivX Converter 1.1.1 (15日のみ試用可能)、DivX Pro Codec 6.2.5 (6カ月試用可能)
   *バージョンアップしても試用期間が延長出来る訳ではなさそうだ(料金 19.99ドル)。

 なお、DivX6.5をインストールした後にDivX5.11をインストールすれば" Install Two DivX Versions"
   で対応することなく 両者を共存させることが可能だ。
   QuickTimeコンポーネントがインストールされる /Library/QuickTimeフォルダ内には、
     DivX6.5は "DivX Decoder.componentとDivX Encoder.component"がインストールされ、
     DivX5.11は "DivX5.component"がインストールされて、共存が可能だ。
   →DivX5.11Encoderは、MOV形式で変換する時に利用出来るようになる。
     又、DivX Decoder.componentとDivX Encoder.componentを別のフォルダに
(例えば、
     Disabled DivX6フォルダを作成して)一時的に退去させておけば、DivX5.componentが有効
     となり、AVI 形式での出力も可能となる。





  =以下の記事は古い物となってしまったが、そのまま残しておきます=

DivXは長編映画のコーデックとしてWindowsで爆発的に普及
遂に本家がエンコーダー付きのDivX5.0.5 for MacOS2003年5月2日に、
その改訂版DivX5.0.6 for MacOS
5月30日に配布を開始した。

さて、その使い勝手は如何?
(2003.06.05作成 03.07.07最終)
I. DivX5.xについて 
 動画圧縮方法の一つで、MPEG4をベースに開発されたオープンソースのコーデック。
 その特徴は

 1) CD-ROM一枚に120分の動画ファイルを鑑賞に堪えうる画質で記録できる。
 2) DivXはフリーソフト。DivXProはシェアウェアで15日間のみ試用可能。
 3) MOVファイルならQuickTimeProのプラグインとして組み込まれてエンコードできる。
   
プロ版はMP3エンコードも行える
 4) クロスプラットフォーム(Windows,Macintosh,Linux,PocketPC)用デコーダーが配布されている。
 5) QuickTimePlayerで再生できる。

 しかし、

 1) 現段階では、インタラクティブなメニュー付きDivX-Videoの作成は出来ない。
 2) 現状では、少数の民生機(DVD-V880,DP-450)以外での再生は出来ない。
 3) 現在のところ通常のストリーミング送信はできない。
  (MPEG4互換のストリーミングサーバーを使用すれば可能になるというが・・・?)
II. DivX5.0.6 for MacOSの使用方法 

 ●素材がMOVファイルの場合:
   何ら問題なし。
   すなわち、
   QuickTmeProから「ファイル」の
   「書き出し」で
   ”ムービーからDivX”を選択後、
   DivX VideoとAudioの設定を
   IIIの手順で行う。


   Version5.0.6から
  "Frames/second "が追加された。


 ●素材がVOBの場合:
   1)bbDEMUXでVOBから映像を分離。
   2)a52decXでVOBから音声を抽出・
    AIFFへ変換。
   3)その後QuickTimeProで映像と音声を
    結合し、
    最終的にDivXファイルとして書き出す。

  ポイント:
    1)音声は2回変換することになる。
    2) bbDEMUXで分離された音声は破棄。
    3) QuickTimeで映像と音声の結合は、
    MPEG-2コンポーネントを組み込んだプ
    ロ版のQuickTimePlayerで".aiff"を開き
    「編集」/「すべてを選択」/「コピー」後、
    ".m2v"を開いて「編集」/「拡大縮小して
    追加」を実行すれば統合される。
    4)mpeg2decXで映像を抽出する方法で
    は、Windowsとの互換に問題のあるMOV
    形式のDivXファイルしか作成できない。


--

 ●素材がMPEG2の場合:
   1)まず、bbDEMUXでMPEG2から映像
    と音声を分離。
   2)次に、Mad audio encoderで分離
    した音声をAIFFに変換。
   3)その後QuickTimeProで映像と音声を
    結合し、
    最終的にDivXファイルとして書き出す。

  ポイント:
    1)音声は2回圧縮することになる。

    2) QuickTimeで映像と音声の結合は、
    MPEG-2コンポーネントを組み込んだプ
    ロ版のQuickTimePlayerで".aiff"を開き
    「編集」/「すべてを選択」/「コピー」後、
    ".m2v"を開いて「編集」/「拡大縮小して
    追加」又は「選択範囲に調整して追加」
    を実行すれば統合される(ここを参照)。
    3)mpeg2decXで映像を抽出する方法で
    は、Windowsとの互換に問題のあるMOV
    形式のDivXファイルしか作成できない。

.

III. DivX5.0.5 for MacOSのオプション設定(Ver5.0.6も同じ)
(フリーのDivXでは設定できない項目を薄桃色で表示

1)DivX Videoの設定

(a
)「Profiles」タブで
目的のProfilesを選
択。
・モバイル用途
・CD-R用途
・DVD品質用途
・ハイビジョン用途
の4つのプロファイルが
用意されている。

「MPEG4Tools」の内
「Use Bidirectional

Encoding(Bフレーム
作成)」にチェック。


 



ファイルサイズを問わ
ないで高画質の動画
を作成するのであれ
ば、
「1-Choose・・・」の
チェックを外す。

 

すると右の警告が出
るが、
「OK」ボタンをクリック
する。

(b)「DivX Codec」タ
ブの
「Bitrate」で
「1-pass quality
-based」を選択し、

「Quantizer」を3(93%)
〜5(87%)と高画質に
設定する。
重要:この設定で
質と容量が決まる!

数値が多くなる(%値
が低くなる)ほど、容
は小さくなるが低
質となる。

「Bitrate
modulation」は0.00

「Multipass
encoding files」の
項目は「マルチパス」
を使用しなければ、
未チェックのままで
よい。

(c)「General
Parameters」タブ

「Enable Corp」:
カット設定だが、
プレビ
ュー不可の
ため意味が
ない。


「Enable Resize」:
素材と異なるフレー

イズに変更可
右側の解像度の設定
通常Bicubic
(normal)。


「Psychovisual
Enhancements」:
右Strongに行く程
フレーム数は減るが
通常はLightでよい。

「Pre Processig」:
ノイズを除去する

フィルターの設定

「Perfomance・・」:
エンコード速度設定。
Slowestでよい。

「Source Interlace」:
インターレースの解

非解除を設定。
Encode as progressive
が初期設定


(d)「Manage Settings」
 タブでは、自分好みの
 エンコード設定を登録
 できる。

2)Audioの設定
 圧縮プログラムで
 DivX MP3を選択。

 レート:
  例えば32khz


 「オプション」ボタンを
 クリックして、

Bitrate:
  例えば96Kbps

IV. DivX ProとフリーDivXとの違い
DivXProに有ってDivXに無い機能(III の工程の薄桃色の箇所
「MPEG4Tools」:「Use Bidirectional Encoding(Bフレーム作成)」の設定など。
「Enable Corp」:カット編集。
「Enable Resize」:フレームサイズの変更
「Pre Processig」:ノイズを除去するためのフィルター設定。
「Source Interlace」:インターレース解除は、progressiveのみに限定。
・「AudioSettings」:DivX MP3への出力。
 

 

V. デコーダーの設定

DivXフォルダ内の
「DivX Decoder
Configuration」を
ダブルクリック

(a)PostProcessing
 :画質補間はCPU
 に負担がかかるの
 でMinでよい。

(b)Film Effect:
 動画にフィルム様
 の粒状感を付加
 する。通常は無効
 のままでよい。

(c)Picture
 Properties:再生
 時の色合いを調
 整。

(d)Quality:
(e)AVI Importing:
 Version5.0.6から
 実装。初期設定
 のまま要チェック。

Version5.0.6になって、映像と音声とが不同期の問題が著明に改善された。
Windowsで作成されたDivXファイルでも音声ずれやハレーションは起こらなくなったので、
”DivX validator”はインストールされなくなった。Woohoo!

VI. Macで作成したDivX5.0.5ファイルのWindowsでの再生
1)AVI形式で出力した場合(通常書き出し)
 音声書き出しMP3、ADPCMいずれもDivX5.0.3、5.0.5デコーダーで再生可能。
 DivX5.0.2以前のデコーダーでは再生不可。
2)MOV形式で出力した場合(ただし以下の如く、推奨されていない書き出し)
  Windows版QuickTimeでは、DivX5.0.3または5.0.5デコーダーがインストールされていても通常
  は再生できない。
  しかし、3ivx Delta 4 for Windowsをインストールすると再生可能となるが、MOV形式のDivXの
  作成は個人用には自由だが、汎用性の上からは推奨できない 。
 課題 :
   以前よりVOBファイルを一気にDivX3またはDivX4に変換するffmpegMEncoder及びそれら
   
のプログラムを利用したD-VisonMacDivXCreatorなどのDivX変換ソフトはあった。
   
   今後、フロントエンドソフトとしてQuickTimeProを利用せずに、DivX5へ一括変換出来るソフト
    の出現が待たれる。


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