Ulead VideoStudio 11の補足説明
(2007.08.10作成, 07.10.26更新)
    Ulead VideoStudio 11(市販の体験版)
      MPEG, AVI, DIVX, RM, WMV, MOVやMP4ファイルを簡易編集して、既定のプロファイルで各
      種規格のMPEG2, WMVやMPEG-4形式のビデオファイルへ変換したり、DVDオーサリング・
      ライティングが可能な総合動画編集ソフト。但し、自由にカスタム設定して変換出来ない。
      例えば、MPEG-4/H.264への変換は iPod, PSPやZune用でしか出力出来ない。
      MPEG-4/H.264に正式対応していると云うのだが、
      QuickTime Pro及びTMPGEnc4.0 XPressStaxRipで作成した素材は、読み込み
      とともにクラッシュするか、サポートしてしないと警告されて出来なかった(その後の検討で、
      QuickTime ProTMPGEnc4.0 XPressは出力の仕方によっては利用可能な事が分
      った ⇒追記「XactiサンプルのDVD化を再検討」を参照)。
      Xacti DMX-CA65サンプルは、取り込みが出来てもDVDへの変換途中でエラーとなって
      使用出来ない。即ち、MPEG2への変換やDVDオーサリングは変換最後の段階でエラーと
      
なってしまう(場合によっては中断して出力された変換ファイルの再生は可能)!
     Xacti DMX-HD1000のHD-SHQファイル問題なくDVDへ変換可能だったが、Full-HD
      ファイルは何故か?変換最後の段階でエラーとなってしまう。
      何故?同じ圧縮のMPEG-4/H.264でも利用出来たり出来なかったりするのか、MMname2
     
で解析してもその差は不明だ!
      なおAdvanced H.264プロファイルは、TMPGEnc4がBaseLine、StaxRip解析不可以外はMain
      プロファイルが使用されていた。
  追記(2007.10.26)
   Ulead VideoStudio 11 Plus(市販の体験版 ) (2007/10/26発売
      通常版20,790円、ダウンロード版12,000円と価格に大差あるが何故?
      Ulead VideoStudio 11が備えていたAVCHD規格の映像の取り込みに加えて、オーサリ
      ングに対応したのが特徴。
      また、H.264フォーマットでの書き出しにおいて、AVCHD(1440×1080又は1920×1080
      、29.97fps) での書き出しが可能でスマートレンダリング対応となったと云うが・・
      ・・・Xacti DMX-HD1000HD-SHQファイルであるH.264_AAC.mp4を「AVCHD」で書
        き出したところ、H.264_AC3圧縮(VBR最大15Mbps_48KHz384Kbps)のMPEG2-TS
        形式に変換するもので、MPEG-4/H.264ファイルを劣化させる事なく編集する事が
        可能な訳ではない。
      その他、 Blu-rayディスク/HD DVDへのメニュー付きオーサリングにも対応した。
     HD-SHQファイル問題なくAVCHDやDVDへ変換可能だったが、Full-HDファイルは前バ
       ージョン同様にやはり変換最後の段階でエラーとなってしまう!
     なおUlead VideoStudio 11 Plusは、以下のフルハイビジョンファイルを素材とした場合
      は、問題なくDVDビデオを作成する可能だった。

       QuickTime Proで変換したMPEG-4/H.264(Main1,920x1,080、59.92fps)
      
DVD MovieWriter 5 for Sanyoで変換したMPEG2-HD(1920x1080, 29.97fps)
       Windowsムービーメーカー6.0で変換したWindows Media HD(1440x1080, 30fps)
       TMPGEnc3.0 XPressで変換したWindows Media(1920x1080, 30fps)
       TMPGEnc3.0 XPressで変換したDivX_PCM圧縮AVI(1920x1080, 29.97fps
        但し、DivX_MP3圧縮AVI はMP3問題でエラーとなって、ストリームボードにする事
         すら出来ない。
       Blu-rayビデオからリッピングしたm2tsH.264_AC3(1,920x1,080、23.98fps)
     ⇒他製品のビデオカメラで撮影したMPEG-4 AVC/H.264形式のフルハイビジョンファイルな
       らば、多分変換可能なのであろう?
      Blu-rayディスクに作成したBDMVを I-O DATA製のBD&HDDVDコンポドライブ(BRD-SH6B)
      付属のWinDVD8 for I-O DATAで再生。
作成したBDMVのメニュー部分を提示
 WindowsMedia(MWV9_WMA9) 750Kbps,約1分00秒でデモ

Embed方式
Stand方式
   各種FullHD素材を登録してBDMVにオーサリングした。
     Xacti-HD撮影のFull-HD(H264_AAC.mp4)は、変換エラーとなってしまった!
     DivX_MP3.avi は、読み込みすら出来なかった!

  
注意
   =他の動画変換ソフトへの不具合が有る=
     Ulead VideoStudio 11をインストールすると、MPEG-4/H.264を素材とした場合に、以下の
         2つの変換ソフトの使用に支障を来たす不具合が発生する。
      AviUtl
0.99: MPEG-4/H.264を素材としてAVI に変換すると、無声/音切れファイルとなっ
         てしまう(但し、素材MPEG2やAVI の利用には支障ない)。
      ATI Avivo Video Converter 1.12: MPEG-4/H.264の読み込みすら出来なくなってし
         まう(但し、素材WMVのMPEG2への変換には支障ない)。
      この原因は、参考の如く「Haali Media Splitter」が上手く働かなくなる為と思われる。
      しかもこの不具合は、Ulead VideoStudioをアンインストールしても解消出来ない!  
     なお、Norton360の保護が無効化されてしまい修復出来ない場合がある(CompXP)。
      <対処>スタートアップの自動実行で「UVS11 Preload」を無効にすれば解消可能。
    追記・訂正(2008.09.03)
       VideoStudioをインストールすると、「Haali Media Splitter」が上手く働かなくなるが・・・
       Haali Media Splitterを上書きインストールすれば解決出来ていたアクシデントだった。
       しかも、Corel VideoStudio 12 Plusの使用に影響はないようだ。
      なお、Norton360 v2.0では現在のところ不具合はみられていない(QSVista)が・・・
       複数の環境で検証していないので?
  <参考>MPEG-4/H.264ファイル再生時のDirectShowフィルタの利用
  GraphEdit(「DirectShowフィルタ」を操作するためのソフト)で、MPEG-4/H.264ファイル
  が再生される過程で利用されるDirectShowフィルタを、Ulead VideoStudio 11導入前
  と導入後に解析して比較した。
Ulead VideoStudioインストール前
  "スプリッター"にあたるものは表示されていないが、Haali Media Splitterで映像と音声
  ストリームに分離されて、各々のデコーダで伸張され各レンダラで処理される。
Ulead VideoStudioインストール後
  "MainConcept MP4 Demultiplexer"でスプリットされて、各々のデコーダで伸張され各
   レンダラで処理されている。
  ・・・"Haali Media Splitter"が機能出来ないようだ!
   
なお、以下のソフトのMPEG-4/H.264ファイルの使用には支障はなかった。
       MPEG Streamclip, QuickTimePro, TMPGEnc Plus2.5, TMPGEnc3.0 XPress,
       MediaCoder, Simple Mencoder Shell GUI, Easy RealMedia Producer, NSVTools
       のNSV Batch Encoder, Dr.DivX 2.0 OSS, DVD Flick, TMPGEnc DVD Author 3 


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