SimpleDivXでDVDを字幕付きAVI/MKVに変換

 
SimpleDivXでDVDを字幕付きAVI/MKVに変換
 
SimpleDivXでDVDビデオをソフトサブ付きAVI とMatroskaムービーに変換
(2006.08.07作成)
SimpleDivXはmencoder, VirtualDubMod, Vobsub などのツールを使用して、DVD
   ビデオを、ソフトサブ付きDivX4/XviD/x264(オーディオはMP3/AC3)圧縮のAVI/OGM/
   MKV形式に変換することが出来るフロントエンドソフト 。
  特徴機能
   ・1-pass/2-passビデオ+AC3/MP3オーディオの作成。
   ・オーディオ言語、オーディオビットレートの選択。
   ・ビットレート計算機、出力ファイルサイズのカスタマイズ。
   ・VobSubを使用した字幕言語の作成。
今回はSimpleDivX 1.40.23を用いて、
 DVDビデオ(片面2層 ビスタサイズ 16:9 スクイーズ収録、5.1chAC3二重音声:英語, 日本語吹替、
 二重字幕)の本編 2時間01分を、
 CD一枚(容量:700MB、解像度:544x304)を目標に圧縮変換を試みた。
マシン環境は、Intel D945GNT、PentiumD830 3.0GHz、DDR2-533 512MBx2、GeForce 6600GT
  (VRAM 128MB) で、WindowsXP_ProSp2を使用。
DVDのリッピングは、DVD Decrypterを使用した。素材に用いたDVDVの構造は、ここを参照。

 入手先
SimpleDivX (v1.40.23)の本体は、ここから 入手。
 
mencoder(1/1/2006), VirtualDubMod1.5.10.2b2542), Vobsub.dll(2.0.23.0)がインスト
  ールされる。

日本語化パッチ
ここから入手(但し、v1.40Preview7の為Japanese.langだけを利用した
  がよろしくないので、English表示で使用した。
 DVDリッピングの可否
本ソフトはDVDビデオからのリッピング機能がないため、予めDVD DecrypterのIFOモ
ード又は、FILEモードでリッピングしておく必要がある。
 変換可能な素材
DVD Decrypterでリッピングした .IFOファイル。
但し、.VOBファイやISOイメージファイルの利用は不可。
 出力可能なフォーマット形式
AVI, OGM, Matroska(MKV) 形式
 出力可能なビデオコーデック
DivX4, XviD, x264

 A) DVDビデオをXviD圧縮AVI に変換
 変換方法
手順:SimpleDivXを起動し、
1)「Input」タブ
  FILEモードで保存したフォルダを選択すると、一連の .IFOファイルが表示される。
  ビデオ情報を参照しながら、再生時間が最も長い本編 IFOファイルにチェックを入れる。
2)「Video」タブ
  「Source Format」でCustomを選択。De-interlaceを選択。
  自動リサイズと調整を有効にして、画面のサイズを横幅(今回は544)で決める(縦サイズ
   は勝手に算出してくれる)。「Preview」ボタンをクリックすると確認出来る。
 「Range from」で変換する範囲を指定出来る。フレーム数で指定するのではなく、
   開始「xxx」秒目から +「 xxxx」秒追加迄 と云う方法で指定する。
   Compressionとの連動に不具合があるので、Compressionを先に設定して
   おく等少しコツがいる。

3)「Audio」タブ
  Languageは、0x80-English[6 channels]-448kbpsを選択
  Audio Format:今回はMP3を選択。 Bitrate:64Kbps, Samplerate:48000Hz
4)「Codec」タブ
  「DivX Options」:今回はCreate a 2-Pass video file with MP3 audioを選択

  「Codec Options」は内蔵の
DivX4, XviD, x264から選択する。今回はXviDを選択。
      「Adovanced Settings」:今回は初期設定のまま変更せず
5)「Compression」タブ
  「最終的なファイルサイズ」にチェックを入れ、File sizeを 700MBに指定すると、
  ビットレートが計算されて自動的に入力(今回は 734kbps)される。
6)「Misc」タブ
  VobSubを使用して字幕を作成する。
  コンテナ形式:AVI, OGM,Matroskaから、今回はAVI を選択。
7)「Project」タブ
  プロジェクトの名前、作業フォルダと保存フォルダ先などを指定する。
8)「Output」タブ
  「Start」ボタンをクリックすると、MEncoder(コマンドプロンプト表示)が起動して変換
  が進行する。
  *Shutdown Windows when finishedを設定出来る。
  仕上げの時点になって、進行バーが表示され完了する。
 →字幕を作成すると、AVIファイル以外
   にも、字幕画像ファイル(.sub)と字幕
   情報ファイル(.idx)
等複数のファイル
   が出力される。
 結果
1)タブを順に設定して行くだけと、分かり易い操作で変換を行うことが可能だ。
 VobSubを使用してIDX+SUB形式の字幕(所謂 VobSub字幕)を作成することが出来る。
 変換範囲を指定して出力する事が可能が、前半カットでは問題が生じる。
   即ち、字幕は 0秒から作成
   されてしまうので、前半の
   映像をカットした場合は、
   出力後に
ファイル
   VobSub_2.23.exe 同梱の
   Sub File Cutter
などで、
   映像に合わせてカット編集
   する必要がある。
 字幕を再生表示させるには、自前で表示可能な Media Player Classic等を使用するか、
   VSFilterを別途インストールしてWindows Media Player等のDirectShow対応プレイヤー
   で再生する   →「DirectVobSub=VSFilterでソフトサブの表示」を参照。
2)エンコードに必要な時間: 2時間の本編を 2-Passエンコードで 2時間00分で変換。
3)解像度:544x308、容量:.avi 597MB+.sub 65.5MB+.idx 730KB=663MBと小さく出力された
4)今回の設定条件で出力される映像の画質は So-So・・「無料DVD変換ツールの比較」を参照

「DirectVobSub=VSFilterでソフトサブの表示」
ここを 参照



 B) DVDビデオXviD圧縮Matroska(MKV) に変換
 変換方法
手順:SimpleDivXを起動し、
1)「Input」タブ:AVIへの変換と同じ
2)「Video」タブ:AVIへの変換と同じ
3)「Audio」タブOGG圧縮はサポートされていないので、MP3を使用
4)「Codec」タブ:AVIへの変換と同じ
5)「Compression」タブ:AVIへの変換と同じ
6)「Misc」タブ:コンテナ形式はMatroskaを選択
7)「Project」タブ:AVIへの変換と同じ
8)「Output」タブ
  「Start」ボタンをクリックすると、コマンドプロンプトが起動して変換が開始する。
  最後の仕上げの時点になって、以下の警告メッセージが表示されるのだが・・・
  如何ともし難い!
 結果
1)OGG圧縮や字幕の格納が出来ず、Matroskaコンテナ本来の利点を生かせない。
 折角のMatroskaコンテナなのに、字幕を表示するにはMKVファイル以外に字幕
  画像ファイル(.sub)と字幕情報ファイル(.idx)が必要だ。
 *Lazy Man's MKV をインストールすれば、Windows Media PlayerなどのDirect
   Show対応プレイヤーでMatroska動画を再生出来るし、DirectVobSubも付属し
   ているので字幕の表示も可能となる。
2)エンコードに必要な時間: 2時間の本編を 1-Passエンコードで 1時間26分で変換。
3)解像度:544x308、容量:.mkv 567MB+.sub 65.6MB+.idx 730KB=633MBとかなり
  小さく出力されてしまった。
4)映像の画質評価は 低容量のため検討対象外とした。


注意
このページではソフトが可能な機能をありのままに検証することを目的に記述しました。
CSSなどのプロテクトが施されているDVDを解除する行為は著作権法に触れます。
ここに記述されているソフトを使用することで発生したいかなる問題に対しても筆者は責任を負いません。
自己責任にてお願い致します。


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