DRM2WMVによるDRMの解除

DRM2WMVによるDRMの解除

DRM(デジタル著作権管理)付きWMV動画をDRM2WMVプログラムで解除する方法
(2006.04.09作成 06.07.06最終)
「GyaO」、「BIGLOBEストリーミング」や「Yahoo! 動画のTV Bank」からダウンロードしたWMVファイル
は、Windows Media Player(WMP)のDRMデジタル著作権管理)で保護されているため、再利用
することは不可能だし、いずれ視聴出来なくなってしまう。
今回は、このDRM付き動画を「DRM2WMV」という3つのツールから成るプログラムを用いて、DRM
のライセンスキーを抜き出し解除することが可能か、「ストリーミングコンテンツの保存」を参考に
試用してみたところ、ラッキーだったのでメモしてみた。
入手方法
1) ダウンロード先
  (1)Drm2wmv.zip   http://rapidshare.de/files/1548662/drm2wmv.zip.html
  (2)Drm2wmv_e_rar http://rapidshare.de/files/1866123/drm2wmv_e.rar.html
  (3)Drmdbg621.rar  http://rapidshare.de/files/2562906/drmdbg621.rar.html

2) ダウンロード方法
  「RapidShare」のページ
  右下にある「Free」をクリ
  ックする。
  「here」の部分に表示さ
  れているアルファベット
  を入力して、
  「Download from・・・」
  ボタンをクリックする。

→ 3つのツールは全て同じ
  手順で入手する。
パソコン環境
DRM2WMVは、 XP_SP1とWindows Media Player( WMP)9用に作成されたツールで、XP_SP2と
WMP10の環境だとエラーが多発するというが、XP_SP2とWMP10.00.00.3650以前の組み合わせ
でも可能とのことだ。
一方、XP_SP2とWMP9でもWindowsのアップデートを頻回に行っていると、WMP9でも成功しない
と (-_-;)
筆者は、XP_SP2でも、WMP9をWMP10にアップデートせずにいたマシンがあったので、今回は
XP_SP2+WMP9.00.00.3344環境下で実行した(WMP10にアップデートした場合の対応は結果4
を参照)。
マシンは、組み立て式 PentiumD830 3.0GHz、DDR2-533 512MBx2、GeForce 6600GT(VRAM
128MB)を使用した。
又、Windows Updateは「追加選択」以外の「優先度の高い更新プログラム」を全て実行している。
事前設定
1) ソフトの解凍
  各ソフトを解凍する。ただし、RAR形式の圧縮ソフトは、+Lhacaでは上手く解凍できないので、
  新しいLhazNoah(共にフリーウェア)か WinRAR (シェアウェア3,675円)で解凍する。

2) ファイル構成とセッティング
  drm2wmp.zipを解凍すると、drm2wmp1241とdrmbg031の2つのフォルダになる。
  前者はdrm2wmpの本体が入っており、drm2wmv_e.exeはライセンス情報をもとにDRM解除済
  みのWMVを生成するツールだ。
後者はライセンス情報を抜き出すためのデバッガツールだ。
  これら主要ツールを最新のバージョンに置き換える操作を以下の如く実行する。

 2-1) 「drm2wmv_exe」を「drm2wmv1241」ファオルダに移動する。
 2-2) 「drm2wmv1241」フォルダ内の「drm2」を開き、「drm2-i.key」と「drm2-w.key」を削除する。
 2-3) 「drmdbg」フォルダ内にある「drmdbg.exe」を「drmdbg031」に上書きする。 
 2-4) 「drmdbg031」フォルダ内に
     ある「drmdbg.ini」をダブル
     クリックするとメモ帳が開く
     ので、
    以下の如くプログラムを修正。
     9行目のdrmv2clt=0を=1に
     12行目のindivbox=1を =0に
     変更する。
[wmp]
exe="C:\Program Files\Windows Media Player\wmplayer.exe"
;ieCacheに最後\付けない
ieCache=
;stop=0でEnter key runで停止しない
stop=0
;BP 0=しない 1=する
wmvcore=1;ieCacheからkid拾うのに使用
drmv2clt=1;blackbox&indivboxの予備用
drmclien=0;DRM1で使用
blackbox=0;DRM2で使用
indivbox=0;DRM2で使用

;[bese]
;crc00=0x
;adr00=0x

3) DRM付き動画は、Window Media Playerで再生出来るようにしておく。
  GyaOの場合は、(2日毎に?)インターネットに接続し登録ライセンスを取得する必要がある。
  BIGLOBEストリーミングの場合は、毎回インターネットに接続してライセンスを取得する必要
  がある。無論、再生の有効期限が切れている場合は DRMを解除することは出来ない。
DRM解除の作業手順
1) 「drmdbg031」フォルダ内の
  「drmdbg.exe」をクリックす
  ると、Windows Media Player
  が起動する。
  →WMP画面にDRM付き動
   画ファイルをドラッグ &
   ドロップする。
  →3〜5秒で、
   クリックボード上
   に「KID」と「SID」
   の情報が転送さ
   れた
   と表示されるので
   [ OK ]する。
2) メモ帳(「drm2wmv1241」内にエイリアスを作成して)
  を起動して「ファイル―開く(すべてのファイル)」で、
  「drm2wmv1241」内の「drm2」-「drm2-e.key」を開く。
 注意:drm2-e.keyをダブルクリックするとレジストリ用
  
 ファイルを間違えて認識してしまうと!
 →何か情報が記
  載されていたら
  削除後、
  「編集―貼り付け
  」で「KID」と「SID」
  の情報を貼り付け
  上書き保存する。
   
3) 「drm2wmv1241」フォルダ内の
  「drm2wmv_e.exe」
  DRM付きの動画ファイルを
  ドラッグ&ドロップする。


  →「DRM Coversion tool」が
   起動し解除し始める。
   多少の時間はかかるが(結果2参照)、カウンター表示が100%になれば完了。
   同じフォルダ内に [NoDRM]-と表示される別の動画ファイルが作成される。
付記:DRM解除後の動画にIndexを付加 追記(06.07.06)
 DRM解除後シークバーのコントロールが効かない時は、以下の方法で Indexを付加する。
  1) 「GetASFStream」:ファイルメニューの「INDEXを付ける」から動画を選択すると可能となる。
  2) 「Windows Media ストリームエディタ」(Windows Media エンコーダの付属ソフト):
     「ソースの追加」で動画を読み込んでチェックした後、中央の「追加」をクリックして右ウイン
     ドウに移動させる。そして、「ファイルの作成」をクリックして、保存先と名前を指定して保存
     すると、下段の出力ファイル欄に移動する。最後に右下の「開始」をクリックすると、短時間
     にIndexが付加された動画が新たに作成される。
  3) 「Automate unDRM」でDRMの解除を行えば、自動的にIndexも付加される。
結果
1) 初回のセッティングは少々面倒ではあるが、DRMの解除作業自体は3段階と複雑なものではな
  いし、さほど時間も要しない。

2) 「drm2wmv_e.exe」にドラッグ&ドロップ後、DRM解除が完了する迄に要した時間は、
   2-1) GyaOの1時間34分〜2時間02分番組 640X480、767kbpsのASFファイル    42〜59秒
   2-2) BIGLOBEストリーミングの18〜32分番組 640X480、3,000kbpsのWMVファイル 25〜59秒
   2-3) TV Bankの45〜49分番組 640X480、1,500kbpsのWMVファイル      47秒〜1分11秒
   と短時間に変換出来た。
 *これはPentiumD830 3.0GHz、DDR2-533 512MBx2で実行した結果だが、
  別のマシンPentium4-M1.7GHz DDR-SDRAM 256MBx2では、各々約 2倍の時間を必要とした。

  →ライセンス情報はクリアされて、TMPEGEncなどで他の形式に変換したり、UniteMovie
    結合することが可能となる。

3) DRM解除後再生バーのコントロールに反応が悪いファイルが約半分あるが、「GetASFStream」
  で"INDEX付加"を行ってもスムーズにコントロール出来るようになる訳ではない。
  →WMP11βでは何ら問題なくシーク操作が軽快に出来るので、WMP10の不具合だ!

4) 別のマシン:XP_SP2+WMP10.00.00.3990では、
  「drmdbg.exe」をクリックしてWMPを起動後、DRM付き動画ファイルを ドラッグ &ドロップしても
  通常に再生されてしまい、DRMのライセンスキーを抜き出すことは出来なかった。
<解除出来ない場合の対策法>
  4-1) 「プログラムの追加と削除」でロールバックし、WMP9.00.00.3344に戻して試験してみた
    がそれだけでは成功しなかった。
    →幸い筆者は、WMP10アップデート前の完全システムクローンが保存してあったので、現在
     はそれを復元して使用しているのだが・・・
  4-2) C:\Documents and Settings\All Users\DRM\IndivBox.kryのバージョンが10.0.0.3802
    未満でなければ、このDRMフォルダを削除する。
    →DRM動画を配信しているサイトにアクセスして、セキュリティのアップグレードを実行する。
  4-3) C:\WINDOWS\system32\wmvcore.dllのバージョンが10.0.0.3650未満でなければ、
    Windows Media Format Runtimeを「プログラムの追加と削除」でアンインストールする。
  などの対策法があるのだが、成功しないこともあるようだ(「drmdbg友の会」 参照)。
  →バージョン621以外のdrmdbg(例えば、drmdbg Ver.060302+drm2wmv_eの組み合わせ)を
    Googleで検索して使用してみるとか・・・
  上記 4-1)〜4-3)をして更に、追記(06.07.06)
  4-4) Windows Media Player v10.00.00.3650(mpsetup.cab)を下記から入手。
        http://download.microsoft.com/download/6/d/6/6d672787-7833-4f8c
        -adfb-39271a6c32c0/mpsetup.cab

     mpsetup.cabを解凍後、インストールする。
     
  4-5) drmv2clt.dllとwmvcore.dllがパソコン内に複数個ある場合は、正しいバージョーンのファイル
     で上書きする。

  →
但し、Windowsの自動更新を有効にして高速アップデートを行うと、v10.00.00.4036にアップし
      てしまうので(但し、IndivBox.keyのバージョンは 10.0.0.3646だった)、上記ツールから
      成るプログラムは、使用出来なくなってしまう。
    幸い、別記DecryptIt はWindows Media Player v10.00.00.4036(10.0.0.3646)でも有効だった。

注意
このページでは、DRM解除プログラムの有効性を検証することを目的に記述しました。
「DRMなどのアクセスコントロールを解除する行為」に対する具体的な法規定は現在ありませんが、技術
的保護手段の回避(「不正競争防止法違反」)に該当する可能性もあり、営業上の利益侵害で損害賠償
の対象となる場合もありますので、私的な利用以外は厳禁です。
ここに記述されている内容を利用することで発生したいかなる問題に対しても筆者は責任を負いません。
自己責任にてお願い致します。


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