AutoMenの設定:参考Hpページ

AutoMenの設定:参考Hpページ

ぼくんちのTV別館」さんより転用致しました(原文が無くなるといけないので・・・)。
MencoderをGUIで簡単に使えるフリーソフト、AutoMen こちらより引用)

今まで面倒臭がって試さなかったのですが、Mencoderは動画をh.264形式に変換するのがメチャメチャ早いです。しかも変換後のh264動画ファイル、再生も超軽い。ffmpegでエンコしたh.264ファイルより約30%低い負荷で再生できます。
(私のffmpegの設定が悪いだけかも知れないけど)
( 追記:
  プロセッサによってはFFMpegとMencoderで変換速度に差は無いみたいです
 ≫core i7 920で動画エンコード速度比較 )

さらに地デジtsファイルの音声(aac)はなかなか扱いが難しく、簡単にエンコードする方法がなかなか見つからなかったのですが、Mencoderを使ったら一発解決。

ようやく「地デジTSファイルをエンコ、コレでイケるかも。」と思えるツールに出会いました。

AutoMen
 ダウンロード:AutoMen (Mini Mencoder Gui) 5.1
 詳細な解説ページ:AutoMen (Mini Mencoder Gui) 3.3 (古いVer.&英語です)

AutoMenの特徴

  1. MencoderというエンコードツールのGUIです。
  2. 変換(出力)できる形式
    XviD (XVID & MP3)、FF4 (MPEG4 & MP3)、MP4 (x264 & ACC)、FLV(FLV & MP3)、PSP (PSP  compatible)、PS3(PlayStation3 compatible)、WMV (Xbox - Xbox360)  compatible)、FFvHuff (HuffyUV lossless format)、MPEG2(MPEG2 cbr + MPEG Layer 2 Audio)
    ▲Mencoderで出来る事全て出来るわけじゃありませんが、十分幅広い形式に対応しています。
  3. 読み込み出来る動画形式
    avi、mkv、mp4、mov、vob、mpeg、vro/ts、dvr-msなどなど。
  4. 地デジファイル(tsファイル)の読み込みに対応 
    PIDチェック
    ▲地デジTSファイルを読み込むと、最初にPID指定ダイアログが表示されます。
    これを正しく選択する事でtsファイルの直読みも可能。デジタル放送の5.1chや日テレ2ヶ国多重放送の音声も読み込める上、変換も可能です。
    (CMカット等行わないと、正しく変換できない場合もあり)
  5. とにかく爆速エンコード AutoMenのエンコード速度
    ▲AutoMenを使用してエンコードしている最中のスクリーンショットです。
    31〜33fps出ていますが、これ地デジtsファイルをリサイズ無しでh.264に変換している最中です!(設定ミス:1440X810サイズでの速度です)
    Athlon64x2 2.4GhzのCPUで、1440X1080サイズのH.264動画がほぼ等速エンコ出来てます
  6. 出来上がった動画ファイル(h.264)の、再生もかなり軽い
    ネット上で拾った動画、及び携帯動画変換君で変換した動画と比較して、AutoMenでエンコードした動画は再生負荷がかなり (30%位)(15%位)低いです。AVC h.264とx264の違いなのかもしれませんが(私は現時点でh264とx264の違いが解っていない)これはビックリです。
Mencoderの変換後の画質
画質の方はというと、最高速度を出す設定ではソコソコなカンジですが、1440x1080のHD画質でも6〜8Mbps程度のビットレートにすれば通常の視聴には問題ないと思います。エンコード設定を上げてエンコ速度を1/3まで下げると4〜6Mbpsのビットレートでも十分満足な画質が得られます。(地デジ放送は20Mbps(実質15〜17Mbps)、BS・CS放送は24Mbps)
(ビットレートと画質については満足できる基準は人それぞれだけど:追記:実写、特にスポーツ物などは2〜3割増しが良さそう。)

以下、AutoMenの各解説です。

AutoMenのダウンロード、インストール

1.上記で紹介したダウンロードページより、(現時点では)AutoMen50_FULL.rarをダウンロードし、任意のフォルダで解凍します。
AutoMen50_FULL.rar
▲ダウンロードリンクは、こんなカンジで目立たない。

2.その直下に最新バージョンの「AutoMen51.exe」単体のリンクがありますので、それもダウンロードしてAutoMen50_FULL.rarを解凍したフォルダに突っ込み、バージョンの古い「AutoMen50.exe」は破棄します。(この項目はやらなくても使える)

3.最初にAutoMenを起動すると、mencoder.exeやMP4Box.exeなど同梱されたツールへの「パスが通っていない」と警告が出ます。
対処法1:あらかじめautomen.iniをメモ帳などで開き、パスをとおしてやる。
対処法2:
AutoMenインストール
エラーを無視して起動し、「Program Path」のタブを開き、各種ツールへパスを通し、最後に「save Path/Setting」ボタンを押す。
(MKVToolnixは同梱されていない。なくても作動するが、mkvファイルを作るのに必要。)
(destination欄にパスを通すと、そのフォルダに変換された動画が保存されます。)
(空欄にすると元動画と同じフォルダに保存されます)

以上でAutoMenのインストールは終了です。

AutoMenのGUIの解説1:Basic Setting
以下にAutoMenで表示される各種画面の説明を行います。 AutoMenの解説1
  • (1)Open File:ここを押して変換するファイルを選びます
  • (2)Start:これを押すと変換が始まります。
  • (3)QueueIT:変換設定がキューに保存されます。
    複数の動画をまとめてエンコードする場合に便利です。
  • (4)Video Resize:AutoMenはスライダで動画サイズを決定します。
    横幅のみの指定で、高さは(後述するアスペクト比などにより)オートで決定します。
  • (5)Final Size:2パスエンコードの設定をした場合、この数値が優先されます。スライダ、直接入力、どちらでもOK
  • (6)Video Preset:各種コーデックノプリセットを選べます。Fast、Normal、Better、2pass等々、基本的に下に行くほど画質がキレイになり、エンコード速度が遅くなると思って下さい(例外的な並びもアリ)
  • (7)Audio Quality:音質設定出来ます。スライダーで調節します。右に行くほど高音質です。元音源が5.1chの場合、5.1chへの変換も可能です。
  • (8)ShutDown:チェックを入れると、全ての動画変換が終わった後、PCをシャットダウンで来ます。
  • (9)Threads:これにチェックを入れると、マルチスレッディング機能が自動的に最適化されます。(当方(2core)ではチェックのオン・オフで変化無し)
  • (10)インターレース解除、フレームレート変換、テレシネ、インターレース/プログレッシブ混合素材などの指定が出来ます。(現在はあまり上手く作動しているとは思えないですけど。。。)
  • (11)ステータスバー:ここに現在入力されている動画(ソース)の情報、変換設定が表示されています。
AutoMenのGUIの解説1:Basic Setting
AutoMenの解説2
  • (1)Select Resizer:リサイズ(拡大縮小)する際の計算方法を決定します。Bicubicなどが一般的。Lanczosはやや計算が遅くなりますが高詳細な拡大縮小をします。好きな方式で。リサイズしない場合は無視されます。
  • (2)Crop:クロップ(画面端の切り落とし)するサイズを決定します。ここに数値を入れなくても、AutoMenは自動でクリップが行われる事があります。Heightに数値を入れると縦のピクセルが固定されます。
  • (3)Split Size:動画を規定の大きさで分割します。例えばDVD-Rに大きな動画ファイルを焼きたい場合、4GB区切りにしておくと便利です。
  • (4)Denoise Level:Mencoderのノイズ除去機能が使用できます。地デジ素材をリサイズなしでノイズ除去すると律速要素となり、CPU使用率が100%になりません。None推奨。(SD画質にリサイズなら問題なし。)
  • (5)Lame Option:音声の変換方式を指定します。通常は「cbr」「automatic」を選んでおけば大丈夫かと思います。
  • (6)Priority:CPU優先率を決定します。高くするとOSが非常に重くなるので、idle推奨。
  • (7)Aspect Rate:(重要)ここでアスペクト比を指定しないと、地デジ動画ファイルは縦横の比率がおかしくなったり、勝手にクリップされたりします。(tsファイルを直接読み込む場合はほぼ大丈夫。)普通はautoで大丈夫ですが、地デジソース:1.7777、従来のTVソース1.3333を一応推奨。
  • (8)Manual Bitrate:ここに変換後の動画のビットレートを入力します。(私の場合HD素材をh.264に変換するなら、6〜8Mbps程度)
  • (9)Normalize Vol:これにチェックを入れると音量を自動調節してくれます。
    Copy Audio:チェックを入れると、音声は無変換で出力。
    Copy Video:チェックを入れると、動画は無変換で出力。
  • (10)Force DIVX 4CC:Xvid、MPEG-4でエンコした時のデコードをDivxに指定
  • (11)Del Tmp File:チェックを入れると、エンコ終了後テンポラリ(一時)ファイルを削除します。
 解る人はここまでで十分だと思うので、今回はここまで。
具体的な使い方や画質、再生負荷等の検証結果はまた次の機会に。
Virtualdub、AviUtl、携帯動画変換君あたりを主に使っていた私には、エンコの速さはビックリです。

地デジTSファイルをAutoMen(Mencoder)で簡単・爆速エンコードこちらより引用)

 驚きの等速エンコ
▲リサイズなしの地デジTSファイルが、H264形式へオドロキの等速エンコ!!(CPU:Athlon64X2 2.4Ghz)(プロセッサによってはFFMpegとMencoderの変換速度は変わらないようです)

AutoMenのインストール、ダンロード、各種画面の解説は前回行っていますので、そちらを参照して下さい。  ≫MencoderをGUIで簡単に使えるフリーソフト、AutoMen

今回は、私自身がまだMencoderに全く慣れていない為、覚書きの意味合いを含めて色々注意点や具体的な使い方の紹介を行います。

AutoMenの使い方
私は主にmp4 h264形式に変換するのを目的にMencoderを使用しますので、それ以外の部分には触れません。それ以外の情報はありませんので最初にお断りしておきます。

地デジファイルの入力

  1. 基本的にデータ放送・ワンセグデータを分離しなくてもOK。
    直で読み込み・エンコード可能。
  2. しかし、PID取得≫データ分離をしなければエンコ速度は低下した。
    (3ファイル確認。約30%低下する。)
  3. 日テレ2ヶ国語多重音声は、先頭数秒にCM等普通のスレテオ音声を置いてやることで無事認識してくれる。ステレオ≪≫多重音声切り替え部分でエラーなし。
  4. 5.1ch音声とステレオ音声の切り替えは苦手。「5.1ch≫ステレオ」「ステレオ≫5.1ch」どちらの切り替えも上手く行かず、片方の音声(先に読み込んだ音声)しか変換しない。

てなカンジで、データ分離は必要ないが、MurdocCutやHDTVtoMPEG2でCMカットを先に行うのが無難。 

注意点
AutoMenは、終了時に各種設定が保存されない。
新たに起動する時はコーデック以外の全ての設定が初期化されている。
バージョンによって初期値が違っていたりするので注意。

以下、各種設定ボタンの具体例とか。
Automen
▲タブ左二つ、Basic Setting、Advanced Settingの中から私が主に使用する部分のみ解説。
Basic、Advanced、どちらの項目であるかまでは解説していません。

Video Resize
Video Resize
▲リサイズしないなら、Original Sizeへバーをスライドさせる。
Advanced Settinggsのクリッピング情報と連動するので、ここだけ設定して油断しない。


Resizer
resize
AutoMenはリサイズ、クロップをかなり自分勝手に判断するので、数値入力必須。
1.上記はリサイズしない場合の例。高さ1080ピクセルを入力しないと、1440X810サイズの動画に変換されてしまう。
2.960X540などのサイズに縮小したい場合は、高さ540、クリップ0、全て入力しないと、勝手に960X720(4:3)など訳のわからん大きさにクリップ&リサイズされる。

アスペクト比
アスペクト比
▲一応選択できるが・・・・
上記Resizer、VideoResizeとの兼ね合いなのか良く解らないが、1.7777に設定していても変換後の動画が何故か4:3にクリップされている事が良くある。信用しない方が良い。

地デジ素材をリサイズ無しにエンコする場合は変にクロップされたり、アスペクト比が狂ったりは起きないのだが。

ノイズ除去
ノイズ除去
▲4段階で選択可能。
HD素材(1440X1080、1920X1080)をリサイズ無しで爆速エンコしようとすると、律速となる。
・x264の設定をNomalあたりまで落とせば大丈夫。
・960X540サイズあたりまで縮小すれば大丈夫。
・アナログ放送と違いノイズは少ないので、軽く除去するだけで十分。
・1Pass Qualityでエンコする時は、意外に縮む。


ビットレート指定
ビットレート指定
▲当然だが、エンコ設定に1PassQualityを選択すると、この値は無効になる。
HD画質そのままでも4〜8Mbpsあたりでエンコしたい。
688X384〜960X540あたりの画質なら2〜3Mbpsに押さえたい。
この数値は今の所理想であり目標。
エンコスピードと画質のトレードオフで悪戦苦闘中。

下段のNO ODMLはaviコンテナ専用。
よくある古いaviファイルの使用を1Gに制限するヤツです。


Copy Audio、Copy Video
オーディオ、ビデオコピー
▲x264変換の際は無視される。音声はXvid、Mpeg4のみ。Videoは未調査

Lame Option
Lame
▲色々弄るがよく解らんというか、そのまんまと言うか。。。
MP3に変換するときしか作動しないかも。
ノーマライズはaacでも有効。

Video Preset
エンコード設定

何故か1passQuality Fastより1pass Quality Normalの方が早くエンコ出来る。
(ほぼ同じ速度)

以下に良く使う設定のコマンドラインを。
  1 pass UltraFast:ビットレート固定
   -ovc x264 -x264encopts bitrate:threads=auto:frameref=1:level=41:bframes=0:nodeblock:nocabac
   :direct_pred=none:partitions=none:me=dia:me_range=4:subq=1:nochroma_me:nomixed_refs:nobrdo:
   nobime:trellis=0:nr=0

  1pass  Normal:ビットレート固定

   -ovc x264 -x264encopts bitrate:threads=auto:frameref=3:level=41:bframes=1:nodeblock:nocabac:
   direct_pred=auto:partitions=none:me=dia:me_range=10:subq=3:nochroma_me:nomixed_refs:nobrdo
   :nobime:trellis=0:nr=0
  1pass  slow:ビットレート固定

   -ovc x264 -x264encopts bitrate:threads=auto:frameref=6:level=41:bframes=2:deblock:direct_pred
   =auto:partitions=p8x8:me=hex:me_range=16:subq=5:chroma_me:mixed_refs:brdo:bime:trellis=1:weig
   ht_b:nr=0
  1pass Quality Fast:crf=22

   -ovc x264 -x264encoptscrf=22:threads=auto:frameref=3:level=41:bframes=3:nodeblock:nocabac:
   direct_pred=none:partitions=p8x8,b8x8:me=dia:me_range=8:subq=3:nochroma_me:nomixed_refs:nob
   rdo:nobime:trellis=0:nr=0
  1pass Quality Normal:crf=20
   -ovcx264 -x264encoptscrf=20:threads=auto:frameref=3:level=41:bframes=4:nodeblock:nocabac:d
   irect_pred=auto:partitions=p8x8,b8x8:me=dia:me_range=12:subq=3:nochroma_me:nomixed_refs:nob
   rdo:nobime:trellis=0:nr=0
  1pass Quality  slow:crf=18(Xvid QT=2相当)
   -ovcx264 -x264encoptscrf=18:threads=auto:frameref=6:level=41:bframes=4:deblock:direct_pred=
   auto:partitions=all:me=hex:me_range=16:subq=5:chroma_me:mixed_refs:brdo:bime:trellis=1:weight_
   b:nr=0

AutoMenが爆速な理由

Mencoderのコマンドラインは全く解らないのですが、UltraFastの設定は解らないなりにも参照フレーム数1、Bフレナシ、CABACナシ、ブロックノイズ低減ナシ他、殆どの設定が無効の状態。これなら早いのも頷けます(^_^;

コマンドラインを理解してくれば、
携帯動画変換君と同様にイニシャルファイルに好きな設定を書き込むことが出来そう。

Mencoderのコマンドオプションの詳細は
Mplayer Helpにて

日本語のわかりやすい解説
How to Use ffmpegXメモ was here (2005/04~2006/08): mencoder[コマンド]
How to Use ffmpegXメモ AVC/h.264規格 オーバービュー 4. プロファイルとレベル

Doom9内のMEncoder とかavc規格とか
Doom9/MPEG-4_AVC - MPlayer and MEncoder on MacOSX

Final Size
Final Size
2Passで使用。1Pass使用時は無視される。
私は使わない。


Audio Quality
Audio Quality
x264を選択した場合、aacで固定。
aacなら通常番組96Kbps、映画、歌番組128〜160Kbpsで十分だろう。

右下プルダウン(素材のフィールド指定)
インターレース設定
まだ解らない部分が多い。
none・・・・・そのまま。インタレ保持?
Telecine・・・一応まともに24FPS化出来ている
Interlaced・・インタレ解除。(普通"de"が付くよね?)片方のフィールドは破棄される。

前回の解説と多少食い違っている所があるかもしれません。
触り始めたばかりでまだ感触を掴みきっていません。

次回、様々な設定でエンコして、画質、エンコ速度、プレーヤーでの再生負荷等を覚書き予定です。あと、各種オプションの設定を詰める作業も検討中。ちゅうか、他のMencoderGUIやFFMpegGUIも色々試したくなりました。

地デジTSファイルをリサイズ無しでエンコはMencoderが良さそうですこちらより引用)

AutoMen(Mencoder)によるエンコードが爆速なのは解ったけど、んじゃあ画質的にどうなの?とか再生負荷はどうなの?とか、まずは地デジTS素材を使って色々検証中。

前回:地デジTSファイルをAutoMen(Mencoder)で簡単・爆速エンコード
前々回:MencoderをGUIで簡単に使えるフリーソフト、AutoMen
の続きになります。

とりあえず色々な設定でエンコして、エンコード速度や画質を比較してみたものを表にしてまとめておきます。
個人的覚書き要素が強いお話です。

各種設定とエンコード速度、再生負荷 等のまとめ
. 設定 Bps(K) CPU
使用率
エンコ時間 fps 再生負荷 備考
FFMpeg
-i -threads 2
-coder 1 -g 12
4000 70〜80 5:59 7.3 ××× 読み込みにDGIndex
使用
Xvid
1.2.1
デフォルト
4000 50〜55 4:35 9.5 読み込みにDGIndex
使用
Menc
uFast 4000 90 2:17 20 読み込みにDGIndex
使用
Menc uFast 4000 95 1:42 25~28 .
Menc uFast 6000 95 1:48 22~26 .
Menc uFast 8000 95 1:53 22~25 × .
Menc Normal 4000 95 3:22 16 .
Menc Normal 6000 95 3:27 15~16 .
Menc Q-Fast(crf=22) (6000) 90 3:53 12 .
Menc Q-Normal(crf=20) (8000) 90 3:43 14 × .
Menc Q-High(crf=18) (9000) 90 18:41 5 ××× .

2009.04.22追記
上記データーはAthlon64X2 2.5Ghzにて取ったものです。
Core i7 920で同様の変換を行った所、
最新のFFMpegとMencoderで、変換速度差は殆どありませんでした。
どちらも高速です。
≫参考:core i7 920で動画エンコード速度比較

Athlon向けにビルドされたものを使用していましたが、プロセッサにより変換速度は大きく異なるみたいです。

■エンコードPC:Athlon64X2 2.4Ghz、MEM:2GB
■FFMpegは携帯動画変換君を使用。

■XvidはVer1.2.1、VDMを使用
■MencはAutoMen(Mencoder)使用
■再生負荷はVCL media layerにて再生、評価。
 環境はAthlon64X2、1.2Ghzにダウンクロック、シングルコア。
   ○はCPU100%に達しないで快適に再生。
   △は動きの激しい部分でCPU100%になるものの、満足に再生したもの
   ×は殆どのシーンでCPU90%以上になり、ややコマ落ちしたもの。
   XXXはほぼ全てのシーンでCPU100%となり、視聴に耐えられない

寸評
  1. DGIndexが意外と律速。使用していると、20FPS以上出ない。
  2. Mencoderのエンコードはやはり早いが、UltraFast設定などはh264の殆どの機能をOFFにしてしまっているので当然なのかも。
  3. しかし、様々な機能をOFFにした事で、再生負荷も軽くなっていると思われる。
  4. 同じ設定でも、ビットレートが高くなると再生に支障が生じている。
    むやみにビットレートを上げると低スペックPCで再生できなくなる。
  5. FFMpegも様々なパラメータをOFFにすればエンコード速度は上がるのかもしれない。
画像で比較
カーソルを乗せた時ソース(オリジナル)画像に切り替わります。
(ブラウザのJavaScriptを有効にして下さい。)
. 設定 Bps(K) サンプルその1
オリジナル
ソース
. . ソース
FFMpeg
(DGIndex
+変換君)
-i -threads 2
-coder 1 -g 12
4000 サンプル
Xvid
(DGIndex
+VDM)
1.21
デフォルト
4000 サンプル
Mencoder uFast 4000 サンプル
Mencoder uFast 6000 サンプル
Mencoder uFast 8000 サンプル
Mencoder Normal 4000 サンプル
Mencoder Normal 6000 サンプル
Mencoder Q-Fast(crf=22) (6000) サンプル
Mencoder Q-Normal(crf=20) (8000) サンプル

サンプルその2
. 設定 Bps(K) サンプル2
オリジナル
ソース
. . ソース2
FFMpeg
(DGIndex
+変換君)
-i -threads 2
-coder 1 -g 12
4000 SmartDeinterlace
Xvid
(DGIndex
+VDM)
1.21
デフォルト
4000 SmartDeinterlace
Menc uFast 4000 SmartDeinterlace
Mencoder uFast 6000 SmartDeinterlace
Mencoder uFast 8000 SmartDeinterlace
Mencoder Normal 4000 SmartDeinterlace
Mencoder Normal 6000 SmartDeinterlace
Mencoder Q-Fast(crf=22) (6000) SmartDeinterlace
Mencoder Q-Normal(crf=20) (8000) SmartDeinterlace

JPG形式にして見た所、画像がかなり甘くなり違いが解り難くなりました。
ブロックノイズが物凄く判別しづらくなってます(´Д`;)
と言う事でPSDファイルも用意しました。フルサイズだと著作権的なモノとか、サーバーの転送量とか、色々心配なので上表と同じサイズの一部切抜き画像です。
興味のある方のみダウンロード下さい。
比較用サンプル
▲こんなカンジにレイヤーに名前が打ってあります。PhotoShop形式が読み込める環境で、劣化前との比較データをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。(1.07Mb)

画像比較の寸評

  1. FFMpeg 4Mbpsは、ノイズリダクションやデブロックオプションが有効なのか、ザラつきが無く、他と比べ平坦部の潰れは大きい。しかしそれが、動画として見るとこれが一番キレイな表現である。他はブロックノイズのバタバタが目立つ。
    時間がかかるだけあって優秀。
  2. AutoMenのx264 UltoraFast設定4Mbpsは、動画で見る分には破綻が酷い。
    スポーツ中継、歌番組、水面のゆらぎなどの表現は無理。
  3. AutoMenのx264 UltoraFast設定でも、8MBpsまでビットレートを上げるとオリジナルと殆ど変わらない映像が得られる。フィルムノイズも自然。スポーツモノも私ならOKレベル。
  4. AutoMenのx264Normal設定で6MbpsQ指定でcrf=22〜26辺りで、好みに応じてオプションパラメータの取捨てを行えばそこそこ汎用性のある設定が作れそう。
  5. 地デジ素材は元からブロックノイズが多かったり、最初から細部が潰れていたりするので、HD画質でh264形式にエンコする際でも最大で8Mbpsあれば良さそう。

 

Xvid、FFMpegなどは私が320X240〜640X480サイズで動画変換する事を前提に初期値が設定してあり、1440X1080サイズでエンコードするには、画質設定を詳細に詰めすぎてあるのかも知れません。

何が言いたいかと言うと、地デジの映像はキレイに見えて大雑把。
素材がかなり大雑把なので、設定が大雑把でもそれなりの画質でエンコしてくれる事が解ってきた。地デジ素材がどれくらい大雑把かと言うと、、、

スケート
本日放送している全日本スケート選手権の流れるような映像の「背景」

野球
▲野球中継で、前面にピントの外れたネットが存在している時

上記のような部分は低ビットレートでエンコードすると凄く酷いものになるのだが、元からかなり画像が荒いので、ビットレートや設定を高くしても思ったほど効果が出ない。

地上波放送とBlu-rayビデオで映像比較されているブログがありますので、そちらを見てみると。。。≫ポケットニュース: 「時をかける少女」地デジとBDの比較

従来のアナログ放送と比較すれば段違いに綺麗なのは確かですが、やっぱり地デジ映像はやっぱり大雑把。

今の所の個人的まとめ

リサイズ無しでエンコする時はAutoMenのUltraFast設定で爆速エンコで問題なしと思います。

960X540くらいのサイズまでリサイズすると、さすがにUltraFast設定では不満の残る画質になります。この辺はこれから色々設定を詰めて満足行く画質とエンコ速度を考えてみようと思ってます。



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